琅琊榜(ろうやぼう)あらすじ46話・47話・48話、ネタバレ

第46話あらすじとネタバレ

靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)の身分に疑念を抱いていた。梅長蘇(ばいちょうそ)の父が靜妃(しずひ)(せいひ)の命の恩人であるならば、その父の名を確認したいと思い、まず梅長蘇(ばいちょうそ)に尋ね、その後靜妃(しずひ)に確かめるつもりだった。梅長蘇(ばいちょうそ)は父の名は梅石楠(ばいせきなん)だと答えた。靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)に早く休むように言い残し、靜妃(しずひ)の元へ向かった。靖王(せいおう)がその故人の名を尋ねると、靜妃(しずひ)は靖王(せいおう)が既に答えを知りながら、梅長蘇(ばいちょうそ)の言葉を確かめるために尋ねているのだと悟った。靜妃(しずひ)は梅長蘇(ばいちょうそ)と同じく「梅石楠(ばいせきなん)」という名を告げた。この瞬間、靖王(せいおう)は少し落胆した。梅長蘇(ばいちょうそ)が、記憶の中の幼馴染、梅長蘇(ばいちょうそ)(りんしゅ)ではないかという、突飛な考えが頭をよぎったからだ。しかし、今となってはそれが事実ではないと確信した。

ほどなくして蒙摯(もうし)が朗報をもたらした。留守を任されていた禁軍が全て靖王(せいおう)に従ったという。梁帝(りょうてい)は大変満足し、靖王(せいおう)に明日の帰還の準備をするよう命じた。続いて梁帝(りょうてい)は紀王を召した。誉王(よおう)の裏切りは許しがたいものの、やはり血の繋がった息子であり、内心では不憫に思っていた。そこで梁帝(りょうてい)は紀王に、廃太子と誉王(よおう)の罪は許されないとして、次の皇太子をどうすべきか相談した。靖王について尋ねられると、紀王は靖王は仁孝篤く、他の皇子たちの模範となる人物だと答えた。しかし靖王は、梁帝(りょうてい)にとって最も理想的な後継者ではなかった。今回の救出劇で、靖王はためらうことなく兵符を渡したことが梁帝(りょうてい)には意外だった。梁帝(りょうてい)は靖王が何らかの条件を提示してくると考えていたのだ。梁帝(りょうてい)は試してみたものの、靖王が皇太子の座を狙っているのかどうか、まだ分からなかった。

紀王は、まるで天下の運命が靖王の手に握られているようだと嘆息した。そして麒麟の才子、梅長蘇(ばいちょうそ)も靖王の側にいる。彼らが都へ戻るのと時を同じくして、梁帝は二度目の反乱を経験したことになる。梅長蘇(ばいちょうそ)は最初の反乱が梁帝自身が起こしたものだと知っていた。梁帝はその反乱によって帝位を勝ち取ったのだ。しかし、今回の反乱で梁帝が何を勝ち取ったのか、梅長蘇(ばいちょうそ)には分からなかった。皇后は廃位されたが、梁帝の寛大な処置により、言氏(げんし)一族は罪に問われなかった。誉王(よおう)は牢に幽閉された。誉王(よおう)の妃は既に身ごもっており、生まれてくる子供と共に死ぬのは嫌だと訴えた。誉王(よおう)はこの知らせを聞き、梁帝に会いたいと叫んだが、誉王(よおう)妃は連れ去られてしまった。

梅長蘇(ばいちょうそ)は牢を訪れ、誉王(よおう)にもっと早く手を引いていれば、少なくとも今の地位は保てたはずだと告げた。しかし、靖王に仕えることは誉王にはできないことだった。誉王は梅長蘇(ばいちょうそ)を軽々しく信じたことを後悔した。その夜、梁帝は悪夢にうなされた。夢の中で宸妃(しんひ)が何度も彼の名を呼んでいた。梁帝が牢にいる誉王に会いに行くと、誉王は既に自害しており、血書で誉王妃と生まれてくる子供を助けてほしいと懇願していた。そして驚くべきことに、誉王の死を知った誉王妃も自害を選んだ。しかし実際には誉王妃は死んでいない。梅長蘇が蒙摯(もうし)に指示し、死刑囚と入れ替えていたのだ。梁帝が今誉王妃を殺さなくても、いずれは命を奪うかもしれないと考えたからだった。

第47話あらすじとネタバレ

中書令柳澄(りゅうちょう)の孫娘が靖王(せいおう)妃に選ばれた

梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏江(かこう)はもはや窮地に陥っていると考えており、彼が何か大きな波乱を起こすのではないかと心配している。しかし、夏冬(かとう) の状況には不安を抱いている。梁帝(りょうてい)は夏冬(かとう) を赦免することを認めたが、彼女を牢から出すにはまだ時間がかかる。

藺晨(りんしん)の到著と黎舵主(れいだしゅ)からの情報

その頃、藺晨(りんしん)は南楚から金陵に到著し、般若を発見して追いかける。一方、飛流(ひりゅう)は藺晨(りんしん)にプレゼントをねだっている。黎舵主(れいだしゅ)は、数日後に靖王(せいおう)が太子に冊立されることを明かす。これは梅長蘇(ばいちょうそ)が予想していた通りの展開だった。

謝玉(しゃぎょく)の死と赤焰軍(せきえんぐん)の無実

謝玉(しゃぎょく)の死について、梅長蘇(ばいちょうそ)は彼が死んだ方が生きているよりも役に立つと考えている。今は赤焰軍(せきえんぐん)の名誉を回復することが最優先であり、その鍵はタイミングを掴むことにある。

靖王(せいおう)の不安と夏冬(かとう) の状況

蔡荃(さいせん)は、太子になることを目前に控えた靖王(せいおう)が不安そうにしていることに気づく。靖王(せいおう)が誉王(よおう)の仮乱のことで、かつての祁王(きおう)事件を思い出しているのではないかと推測する。蔡荃(さいせん)は13年前の祁王(きおう)事件について触れ、主審は夏江(かこう)だったが最終的な裁決は梁帝(りょうてい)が行ったことを指摘し、太子冊立の際にはこの事件を蒸し返さないよう忠告する。夏冬(かとう) の問題については、蒙摯(もうし)がすでに処理しており、靖王(せいおう)の冊封式の後に聶鋒(じょうほう)との面会が実現する見込みである。

聶鋒(じょうほう)の治療と夏江(かこう)の企み

梅長蘇(ばいちょうそ)は、藺晨(りんしん)に聶鋒(じょうほう)の治療を依頼する。藺晨(りんしん)は、聶鋒(じょうほう)の毒は浅いので解毒できると判断する。夏江(かこう)は、梁帝(りょうてい)が梅長蘇(ばいちょうそ)の正体を知れば、靖王(せいおう)に対する寵愛が薄れると信じている。そこで、梁帝(りょうてい)に重要なことを伝えたいと考えているが、自分では直接謁見できないため、範大人(はんたいじん)に伝言を託す。範大人(はんたいじん)は、自分の姪が宮中で貴人となっていることから、越賢妃(けんひ)を仲介役として接触する。

靖王(せいおう)の太子冊立と密室の封鎖

宮中で行われた冊封式で、靖王(せいおう)は正式に太子となる。梅長蘇(ばいちょうそ)は、黎舵主(れいだしゅ)に密室の封鎖を指示し、すべての痕跡を消去する。靖王(せいおう)が太子になったことで、密室はもはや必要なくなったためである。

梁帝(りょうてい)の病と太子監国

梁帝(りょうてい)の体調が優れないため、翌日より太子に監国を任せることに決まる。藺晨(りんしん)は優れた医術で知られており、穆霓凰(げいおう)は彼が聶鋒(じょうほう)の病を治癒できると期待している。また、梅長蘇(ばいちょうそ)の体調を気遣うが、梅長蘇(ばいちょうそ)は答えない。夏冬(かとう) が到著する直前、聶鋒(じょうほう)は緊張した様子を見せる。梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏冬(かとう) は彼に会えて喜ぶだろうと慰める。2人の再会は感動的なものだった。

夏冬(かとう) と聶鋒(じょうほう)の再会と火寒の毒

九安山から戻って以来、太子は常に憂鬱な様子で、梁帝(りょうてい)もそれに気づいている。静貴妃は、今は過去のことを蒸し返す時ではないと太子に忠告し、梅長蘇(ばいちょうそ)も急ぐことに賛成しないだろうと助言する。

藺晨(りんしん)は夏冬(かとう) と聶鋒(じょうほう)の再会を中断し、2人にはこれから一緒に過ごす時間はたくさんあると告げる。そして、火寒の毒の発生過程とその苦痛を説明する。霓凰(げいおう)はこれらの説明を聞いて胸を痛め、かつて梅長蘇(ばいちょうそ)がこれらの苦痛を経験した時、自分がそばにいてあげられなかったことを思い出す。

第48話あらすじとネタバレ

夏冬(かとう) は、聶鋒(じょうほう) に自分の毒を解毒してほしいと願いますが、衛峥(えいせい) から、梅長蘇(ばいちょうそ) がずっと探していた 小殊 であることを知り、衝撃を受けます。蒙摯(もうし) も、梅長蘇(ばいちょうそ) が救った人が 聶鋒(じょうほう) であることに驚き、靖王(せいおう) にしか隠していないと思っていた 梅長蘇(ばいちょうそ) が、自分にも隠していたことに気づきます。蒙摯(もうし) は、梅長蘇(ばいちょうそ) に 靖王(せいおう) に真実を伝えるべきだと説得しますが、梅長蘇(ばいちょうそ) は、秘密を長く隠しておくことはできないと理解しつつも、大局のために、しばらくは秘密にしておくことを選びます。赤焰事件の真相を明らかにするためには、靖王(せいおう) が即位するのを待つしかないのです。

霓凰(げいおう) は、梅長蘇(ばいちょうそ) が背負っている苦しみを思い、彼の痛みを分かち合いたいと願います。そして、彼にあとどれくらい時間があるのかと尋ねます。梅長蘇(ばいちょうそ) は、あと10年あると答えます。霓凰(げいおう) にとって、10年は十分な時間であり、梅長蘇(ばいちょうそ) が二度と自分のもとを離れないでくれることを願うだけです。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ) は突然倒れてしまいます。目覚めた 藺晨(りんしん) は、梅長蘇(ばいちょうそ) に水だけを用意し、彼が求めた1年は半年しかないかもしれないと告げます。梅長蘇(ばいちょうそ) は、自分のせいで大業が失敗するわけにはいかないと主張します。彼は、赤焰事件の真相を明らかにするための最後の希望なのです。

琅琊閣主 である 藺晨(りんしん) は、梅長蘇(ばいちょうそ) を倒れさせないことを約束し、感謝の気持ちとして 飛流(ひりゅう) を彼に返します。しかし、飛流(ひりゅう) は 梅長蘇 の元を離れることを拒否し、彼のそばに留まることを決意します。夏江(かこう) は、範大人(はんたいじん) に手紙を渡し、それを礼盒に入れて 越賢妃(けんひ) に渡すように頼みます。その際、誰かが手紙を受け取るだろうと告げます。宮女の 琴児(きんじ) は、その手紙を礼盒から取り出します。小娟 は、琴児(きんじ) が礼盒から何かを取り出したのを目撃し、宮中で盗みを働くのは重罪だと警告しますが、琴児(きんじ) に殺され、自殺現場を偽装されます。

梁帝(りょうてい) は、靖王(せいおう) に減爵降俸の処理を命じ、矛盾を転嫁しようとします。太子 が立てられたばかりの今、梁帝(りょうてい) は悪名を背負う人物を必要としていたのです。越賢妃(けんひ) は当初、夏江(かこう) の手紙を届けることを拒否しますが、琴児(きんじ) の説得により、手紙の内容を確認することにします。藺晨(りんしん) は、聶鋒(じょうほう) の毒を解毒することに成功します。梅長蘇 は、夏冬(かとう) にすべてうまくいったと伝え、心配する必要はないと安心させます。梅長蘇 は、今日ですでに3回も発作を起こしているにもかかわらず、藺晨(りんしん) は、外がどんなに騒がしくても、彼の指示に従う必要があると警告します。

小殊 の帰還は、霓凰(げいおう) にとって最良の知らせだと 夏冬(かとう) は知っています。梅長蘇 は、夏冬(かとう) と 霓凰(げいおう) の深い友情を理解しており、霓凰(げいおう) に良い縁があれば、夏冬(かとう) には彼女がそのチャンスをつかむように勧めてほしいと願っています。梅長蘇 の体調は表面上よりもはるかに悪いですが、霓凰(げいおう) への気持ちは変わっていません。ただ、この世で彼女と永遠に一緒にいることはできないのです。越賢妃(けんひ) は、密函を盗み見たことを明かし、そこには 夏江(かこう) の自白が含まれており、梅長蘇 が 祁王(きおう) の旧部であるだけでなく、赤焰事件で逃亡した 梅長蘇(ばいちょうそ) であることが証明されていることを告げます。