灼灼風流あらすじ11話・12話、ネタバレ

第11話あらすじとネタバレ

小秦宮での祝宴は、一見お祝いムードでしたが、実は新参の慕灼華(ぼしゃくか)への牽製、いわば「新人いびり」の場でした。出席すれば彼女の評判に傷がつくことは明白でしたが、慕灼華(ぼしゃくか)は出席し、同僚たちと酒を酌み交わしました。程なくして宋韻(そういん)が現れ、詩文の添削を頼みたいと慕灼華(ぼしゃくか)を連れ出しました。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、11話ネタバレ

宋韻(そういん)は慕灼華(ぼしゃくか)に解酲湯を用意していましたが、慕灼華(ぼしゃくか)は酔っていませんでした。彼女は官場での第一歩を慎重に踏み出す必要を理解していました。退出する際、偶然にも沈驚鴻(しんきょうこう)と出会ってしまいます。

この二人の出会いを目撃した者が、慕灼華(ぼしゃくか)の首の紅い痕に気づき、二人の間に密通があると勘違いし、自ら見張りを申し出ました。慕灼華(ぼしゃくか)はこの誤解に困惑しますが、沈驚鴻(しんきょうこう)は事態を収拾し、噂を広めないよう警告します。しかし、二人の密会はすぐに城中に広まってしまいました。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、11話ネタバレ

執剣(しゅうけん)はこのことを劉衍(りゅうえん)に報告し、劉衍(りゅうえん)は不快感を示します。慕灼華(ぼしゃくか)が自分に好意を示した翌日、沈驚鴻(しんきょうこう)と親密にしていたことに不満を抱いたのです。同時に、侍女もこのことを刘皎 (りゅうきょう)に伝えましたが、公主は二人は高い誌を持っており、男女の情に惑わされることはないと、噂を軽信しないよう諭しました。

孫雲卿は慕灼華(ぼしゃくか)と沈驚鴻(しんきょうこう)に、二人の夜の出会いが既に人気の物語になっていることを伝えます。慕灼華(ぼしゃくか)がその物語を読むと、意外にも文章が巧みで、その寛大さに孫雲卿は感嘆します。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、11話ネタバレ

劉衍(りゅうえん)の誤解を解きたい慕灼華(ぼしゃくか)は、彼に説明しようとしますが、劉衍(りゅうえん)は多忙であったり、外出していたりでなかなか機会がありません。ついに、彼女は郭巨力(かくきょりき)と共に劉衍(りゅうえん)の行く手を阻み、誤解を解こうとします。首の紅い痕は、実は劉衍(りゅうえん)がつけたものだと。劉衍は「わかった」とだけ言い残し、立ち去ってしまいます。

真実を明らかにするため、慕灼華(ぼしゃくか)は劉衍の帰りを待ち、馬車に乗り込みます。道中、近くにある有名な千酥包(せんすうぱお)というお菓子の話を持ち出し、劉衍に買ってきてくれるよう頼みます。劉衍が彼女の口についた食べかすを拭う時、二人の距離は縮まります。しかし、劉衍は慕灼華を馬車から降ろし、自分の立場をよく考えるようにと告げます。

三人の皇子に地理を教える授業中、三皇子は意図的に北涼(ほくりょう)の戦に触れ、劉衍の指揮の失敗でスパイが紛れ込んだと非難します。これに激怒した大皇子は感情を抑えきれず、場は騒然となります。二皇子は表面上は劉衍を呼び出して仲裁させようとしますが、実際は面白がって傍観しています。この混乱の中、大皇子の脚が三皇子に傷つけられ、三皇子も腕に軽い怪我を負います。慕灼華は機転を利かせ、医術を用いて大皇子の出血を止め、大事に至るのを防ぎます。

皇太后(たいこう)は知らせを聞いて駆けつけ、大皇子が無事だと知って安堵します。彼女は慕灼華を叱責しますが、大皇子はすぐに彼女を庇い、この事件は慕灼華とは無関係だと主張します。

第12話あらすじとネタバレ

第一皇子と第三皇子が衝突したとの知らせを受け、劉衍(りゅうえん)は急いで現場に向かいました。皇太后(たいこう)は、二人の皇子は普段は仲が良いのに、慕灼華(ぼしゃくか)の授業中だけで争うのは、きっと慕灼華(ぼしゃくか)の行動が原因だと考えました。劉衍(りゅうえん)は皇帝に東夏との和議を提案し、北涼(ほくりょう)に圧力をかけることを狙いました。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、12話ネタバレ

文官である慕灼華(ぼしゃくか)は、皇子たちの争いを止める力を持っていませんでした。第二皇子も慕灼華(ぼしゃくか)のために弁護しようとしましたが、言葉の端々には不満が滲んでいました。皇太后(たいこう)は、慕灼華(ぼしゃくか)が秦楼楚館に出入りしていたという噂を聞き、激怒しました。皇室の子弟に邪な心を持っていると非難し、講学の職を解き、二十回の杖刑に処することを決定しました。

慕灼華(ぼしゃくか)は、皇子たちの争いを止められなかったことを認めましたが、その他の非難については断固として否定し、潔白を主張しました。そこに劉衍(りゅうえん)が到着し、慕灼華(ぼしゃくか)の罪状を公にし三司会審に付すべきだと主張しました。皇太后(たいこう)はやりすぎだと考えましたが、劉衍(りゅうえん)は「慕灼華(ぼしゃくか)が取るに足らない人物なら、罰する必要もない」と仮論しました。皇太后(たいこう)は、劉衍(りゅうえん)が策略を用いて慕灼華(ぼしゃくか)を守ろうとしていることに気づきました。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、12話ネタバレ

刘皎 (りゅうきょう)も皇太后(たいこう)を説得し、事態の収拾を図りました。最終的に皇太后(たいこう)は事を荒立てずに済ませることに決めました。劉衍(りゅうえん)は負傷した慕灼華(ぼしゃくか)を屋敷に連れ帰り、侍医を呼んで手当てをさせました。皇太后は劉衍が慕灼華(ぼしゃくか)に特別な感情を持っているのではないかと推測し、刘皎 (りゅうきょう)は、慕灼華(ぼしゃくか)が探花郎であり、劉衍が女子恩科の再開を願っているため、特別な関心を示しているのだろうと考えました。

劉衍が慕灼華を連れて帰るのを見て、家令は大喜びし、子孫繁栄を祈って香を焚きました。侍医の診察の結果、傷は深刻ではなく、静養すれば治るとのことでした。家令は劉衍に慕灼華をもっと気遣うように勧め、世話がしやすいように後院に住まわせるよう手配しました。

灼灼風流~宮中に咲く愛の華~あらすじ、12話ネタバレ

刘皎 (りゅうきょう)は沈驚鴻(しんきょうこう)に簪を託し、慕灼華を見舞わせました。慕灼華は噂を心配していましたが、王府に留まる以上、周りの目を気にするのはやめようと思いました。劉衍が薬を持ってきて、ゆっくり休むように言うと、沈驚鴻(しんきょうこう)は帰っていきました。

郭巨力(かくきょりき)はこっそり苦い薬を捨てようとしましたが、執墨(しゅうぼく)に見つかりました。劉衍が再び薬を持ってくると、慕灼華は仕方なく薬を飲みました。今回の杖刑について、慕灼華は冤罪だと感じながらも、皇子たちの争いの道具に利用されたのかもしれないと考えました。また、自分の評判が悪かったことも原因の一つだと反省しました。

慕灼華は常に北涼(ほくりょう)の情勢を注視しており、劉衍の和議を助けたいと申し出ました。劉衍は、助けた見返りを求めているわけではないと断り、慕灼華の誠意を尊重しました。慕灼華は、劉衍の誠意に心を打たれ、彼に従う決意をしたと答えました。劉衍は北涼(ほくりょう)に関する資料をたくさん提供し、研究を勧めました。