霜花(そうか)の姫あらすじ58話・59話・60話・61話、ネタバレ

第58話あらすじとネタバレ

潤玉(じゅんぎょく)と錦覓(きんべき)

潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)を訪ね、花界の人々が錦覓(きんべき)をとても大切に思っていることを伝え、喜帖の紙を錦覓(きんべき)自身に選んでもらいたいと提案します。錦覓(きんべき)は口頭では縁起の良い赤を選ぶべきだと答えますが、最終的には緑の紙を選び、その選択が正しいのか不安に感じます。潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)の好きなようにすれば良いと落ち著いて答えます。

鎏英(りゅうえい)と旭鳳(きょくほう)

暮辞(ぼじ)の死後、鎏英(りゅうえい)は3日間何も食べず、水を飲まずに過ごしていました。卞城王(べんじょうおう)は旭鳳(きょくほう)に彼女を説得するよう頼みます。しかし、旭鳳(きょくほう)が口を開く前に、鎏英(りゅうえい)は部屋から出てきて、暮辞(ぼじ)の子を妊娠していることを告げ、この愛を大切に育てていくと約束します。

旭鳳(きょくほう)と穂禾(すいか)

修行中、旭鳳(きょくほう)は再び氷の仮噬に遭い、穂禾(すいか)は心を痛めます。旭鳳(きょくほう)は穂禾(すいか)の耳にある水係の傷跡に気づき、それが九嬰洞で錦覓(きんべき)と衝突した際に負ったものだと知ります。旭鳳(きょくほう)は九嬰洞を調べに行き、瑠璃浄火の痕跡を見つけます。彼は鎏英(りゅうえい)に、以前穂禾(すいか)を疑っていたことを打ち明けますが、無実の罪を著せることはしたくないと語ります。鎏英(りゅうえい)は彼の耳元に、真実を明らかにするための策略を囁きます。

錦覓(きんべき)と彦佑(げんゆう)

潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)が緑の紙を選んだことに困惑し、鄺露(こうろ)も錦覓(きんべき)の最近の行動がおかしいと指摘します。例えば、栖梧宮に灰色の鳳凰花を咲かせたことです。彦佑(げんゆう)は璇璣宮を訪れ、錦覓(きんべき)が本当に潤玉(じゅんぎょく)と結婚して天后(てんこう)になるのかと尋ね、冗談めかして錦覓(きんべき)は穂禾(すいか)ほど賢くないと言います。錦覓(きんべき)は自分が賢くないのは事実だと苦笑し、そうでなければ父を殺した仇人を誤って報告しなかっただろうと答えます。彦佑(げんゆう)は彼女に駆け落ちを提案しますが、錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)が自分に多くのものを与えてくれたため、決断できません。潤玉(じゅんぎょく)を愛しているかどうかを問われると、錦覓(きんべき)は沈黙してしまいます。

旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)

修行中に旭鳳(きょくほう)の全身が氷に覆われるのを見た穂禾(すいか)は、潤玉(じゅんぎょく)が九転金丹に細工をしたのではないかと疑います。潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)を訪ね、鄺露(こうろ)の深い愛情について語り、天妃を迎えることに仮対しないと述べます。潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)が無心であることを恐れていないが、彼女の心が時折向くことを恐れていると告白します。鄺露(こうろ)は潤玉(じゅんぎょく)に永遠に寄り添いたいと伝え、いかなる縁談も拒否します。

錦覓(きんべき)と潤玉の決裂

夜、旭鳳(きょくほう)を想って眠れない錦覓(きんべき)は、潤玉の寝殿に向かっていく影を見つけます。穂禾(すいか)は潤玉に、旭鳳(きょくほう)の丹药に細工をしたのかと問いただします。潤玉は単に体を冷やす薬草を取り除いただけだと説明します。穂禾(すいか)の脅迫に対して、潤玉は余計なことをするなと警告し、穂禾(すいか)が自分の計画を暴露すれば、彼女自身の運命が悪化するかもしれないとほのめかします。穂禾(すいか)は潤玉が錦覓(きんべき)を利用して旭鳳(きょくほう)を倒そうとしていることを暴露し、2人は口論になります。その瞬間、錦覓(きんべき)は殿外に立ち、すべてを聞いてしまい、自分の世界が崩れ落ちるような気持ちになります。

錦覓(きんべき)の問いかけに対して、潤玉は怯えを見せ、錦覓(きんべき)は最初から潤玉に利用されていたことに気づきます。錦覓(きんべき)は潤玉が自分の気持ちを誘導し、自由に栖梧宮に出入りできるようにし、自分が旭鳳を助けることを知った上で九転金丹に細工をしたと責めます。潤玉は錦覓を心から愛していると弁解しますが、錦覓は潤玉の目には自分がただの駒に過ぎないと感じます。彼女は結婚式の日、潤玉がすべてを自分に賭けて、旭鳳を自分の手で殺させようとしたことを思い出します。錦覓はこれ以上結婚を続けることはできないと言い、潤玉は永遠に離さないことを誓います。

怒り狂った錦覓は太上老君(たいじょうろうくん)の宮殿に侵入し、九転金丹について問い詰めます。太上老君(たいじょうろうくん)は、丹药に性寒の白薇を多めに加えたため、旭鳳の体質と相性が悪くなったと説明します。解決策を知った錦覓は、花界の蓬羽を探しに行こうとします。しかし、潤玉は天兵天将(てんしょう)を率いて錦覓を璇璣宮に連れ戻し、宮殿を再び封印して、無理やり結婚させようとします。

第59話あらすじとネタバレ

目を覚ました錦覓(きんべき)は、再び潤玉(じゅんぎょく)によって璇璣宮に幽閉されていることに気づく。結界を破ろうとするも、どうすることもできない。途方に暮れた錦覓(きんべき)は、彦佑(げんゆう)を呼び出す。

一方、大婚の日が近づき、鄺露(こうろ)は侍女たちと共に錦覓(きんべき)の支度をするが、錦覓(きんべき)は結婚を拒否する。そこに彦佑(げんゆう)が潤玉(じゅんぎょく)の姿に変身して現れ、巧みに鄺露(こうろ)たちを遠ざける。しかし、彦佑(げんゆう)の仕草に疑問を抱いた鄺露(こうろ)は、錦覓(きんべき)との会話に気を取られ、その疑念を忘れてしまう。

彦佑(げんゆう)の変装を見破った錦覓(きんべき)は、ここから連れ出してくれるよう懇願する。彦佑(げんゆう)は錦覓(きんべき)を南天門へと連れて行き、門番の天兵天将(てんしょう)に紅包を配りながら、今日中に自分がなりすました者が現れるかもしれないと警告する。

翌日、大婚の日を迎えた旭鳳(きょくほう)は、鎏英(りゅうえい)に穂禾(すいか)の件を打ち明け、なぜ犯人を追及しなかったのかと問う。旭鳳(きょくほう)は、潤玉(じゅんぎょく)を陥れた真犯人を探るために、両親を含む多くの人物に迷惑をかけてしまったと説明する。鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)の苦悩を理解し、穂禾(すいか)は驗心石の試練を突破できないだろうと告げる。旭鳳(きょくほう)は鎏英(りゅうえい)を利用して穂禾(すいか)の正体を暴くことに罪悪感を抱き、暮辞(ぼじ)と卞城王(べんじょうおう)に申し訳ないと感じる。鎏英(りゅうえい)は、暮辞(ぼじ)と卞城王(べんじょうおう)は寛大な人物であり、彼女たちも驗心石の試練を突破できないことを慰める。

驗心石のことで不安になった穂禾(すいか)は、密かに驗心石をすり替える。その様子を目撃された穂禾(すいか)は、不安を募らせる。

鄺露(こうろ)の帰りを待つ潤玉(じゅんぎょく)は、彼女の悲しそうな様子に疑問を抱く。璇璣宮に入った潤玉(じゅんぎょく)は、彦佑(げんゆう)が残した手紙を発見し、急いで南天門へ向かうが、偽物と間違われてしまう。赤霄宝剣を見せ、ようやく身分を証明する。錦覓(きんべき)が連れ去られたことを知った潤玉(じゅんぎょく)は、すぐに天兵天将(てんしょう)を集めて花界へと向かう。

花界に戻った錦覓(きんべき)と彦佑(げんゆう)は、月下仙人や芳主(ほうしゅ)たちに事情を説明し、潤玉(じゅんぎょく)との結婚を拒否する決意を表明する。長芳主(ほうしゅ)は錦覓(きんべき)を守ることを約束し、老胡(ろうこ)が潤玉(じゅんぎょく)の到著を知らせると、彦佑(げんゆう)に錦覓(きんべき)を後殿から連れ出すよう指示し、自身は潤玉(じゅんぎょく)を引きつける。

錦覓(きんべき)を見つけられず激怒した潤玉(じゅんぎょく)は、芳主(ほうしゅ)たちを幽閉し、天兵天将(てんしょう)に花界を捜索させる。彦佑(げんゆう)は潤玉(じゅんぎょく)を足止めしようとするが、敵わず逃走する。

蓬羽を探し回る錦覓(きんべき)は、連翹(れんぎょう)から蓬羽が食べられてしまったことを知らされ、怒りをあらわにする。老胡(ろうこ)は蓬羽を再び植えることを提案し、錦覓(きんべき)はすぐに実行に移す。月下仙人は仙法で錦覓(きんべき)を守り、老胡(ろうこ)はそれが久しく見なかった情絲缱绻大法であると気づく。老胡(ろうこ)と連翹(れんぎょう)はそれぞれ天兵天将(てんしょう)と潤玉(じゅんぎょく)を別の方向へ誘導し、錦覓(きんべき)に時間を稼ぐ。

彦佑(げんゆう)は錦覓(きんべき)のもとに戻り、潤玉とは義兄弟であり、簌離(そり)の復讐計画のために錦覓(きんべき)を利用したことを告白する。錦覓(きんべき)は、これまで多くの経験をして、世界は白黒はっきりしていないことを理解したと答える。そして、彦佑(げんゆう)がかつて自分と肉肉(ひにく)/羌活(きょうかつ)を助けてくれたことを覚えており、永遠に恩人であると告げる。錦覓(きんべき)は新たに植えた蓬羽を彦佑(げんゆう)に託し、旭鳳(きょくほう)に渡してくれるよう頼む。彦佑は、錦覓(きんべき)自身が旭鳳(きょくほう)に渡すよう促す。

月下仙人は潤玉に諦めるよう諭し、潤玉の策略よりも旭鳳(きょくほう)の真心の方が錦覓(きんべき)にとって重要であると指摘する。潤玉の頑固さに、月下仙人は潤玉は誰とも心を通わせていないため、同じような報いを受けられないと指摘する。潤玉は仮論し、自分の置かれた立場を理解してくれる人はおらず、自分を評価する資格もないと主張する。

最後に、潤玉は月下仙人を負傷させ、錦覓(きんべき)と彦佑を見つけ出すが、錦覓(きんべき)は連翹(れんぎょう)が変身した姿であり、激怒する。一方、本当の錦覓は月下仙人によって忘川河のほとりに連れて行かれ、駆けつけた彦佑は月下仙人から叱責を受ける。

第60話あらすじとネタバレ

潤玉(じゅんぎょく)は六界に印花界を封鎖すると宣言し、錦覓(きんべき)が戻らなければ毎日一品花木を破壊すると脅迫する。長芳主(ほうしゅ)は潤玉(じゅんぎょく)が錦覓(きんべき)を連れ去ることを決して許さないと誓うが、潤玉(じゅんぎょく)に負傷させられてしまう。老胡(ろうこ)は潤玉(じゅんぎょく)が世論を考慮しているのかと疑問を呈し、長芳主(ほうしゅ)が数千年も花界を統治してきた功績は誰もが認めていると主張する。老胡(ろうこ)は自分が最初に罰を受けるべきだと申し出、他の芳主(ほうしゅ)たちもそれに賛同する。怒り狂った潤玉(じゅんぎょく)は赤霄剣(せきしょうけん)を掲げ、自分が六界の唯一の支配者であることを証明し、天綱を再興し、新しい秩序を確立すると宣言する。

鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)に潤玉(じゅんぎょく)が錦覓(きんべき)の逃亡後に印花界を封印したことを告げ、これは錦覓(きんべき)が結婚を拒否したためだと推測する。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)が行く当てがなく、誰も彼女を匿ってくれないのではないかと心配し、これは潤玉が花界を手に入れるための罠ではないかと疑う。鎏英(りゅうえい)は、潤玉がここまで無謀な行動に出たのは、旭鳳(きょくほう)と錦覓(きんべき)の2人だけだと指摘する。旭鳳(きょくほう)は鎏英(りゅうえい)に精鋭部隊を花界周辺に駐屯させ、潤玉が何か行動を起こしたらすぐに花界を守るように命じる。表面上は敵に対抗するためだと主張するが、実際には錦覓(きんべき)への心配が溢れ出ている。結婚式が近づくにつれ、旭鳳(きょくほう)は目の前の任務が重要だと強調する。

彦佑(げんゆう)と月下仙人は錦覓(きんべき)を杖の中に隠して穂禾(すいか)の宮殿の外まで連れて行き、穂禾(すいか)を気絶させてすり替える計画を立てる。しかし、予期せぬ事態が発生する。穂禾(すいか)は結婚式の準備中に突然倒れてしまう。結婚式が始まろうとする中、月下仙人は花嫁を連れて会場に入り、主婚人を務めることを要求する。旭鳳(きょくほう)は戸惑うが、月下仙人は冗談を言って真相を隠す。儀式中、夫婦が対面する場面で、花嫁は躊躇する。旭鳳は鎏英(りゅうえい)が恥ずかしがっているのだと思い込む。しかし、驗心石のテストで色が変化し、花嫁が本当の錦覓(きんべき)ではないことが明らかになる。穂禾(すいか)が乱入して花嫁の偽装を暴露し、鎏英(りゅうえい)が驗心石の真偽を確認して、旭鳳に自分の心に正直になるべきだと示唆する。錦覓(きんべき)は束縛を振り切って姿を現す。実は、水神(すいじん)を錦覓(きんべき)の代わりに花嫁にするための策略だったのだ。驗心石もすり替えられており、本物の石は穂禾(すいか)が気を失っている間に鎏英(りゅうえい)と月下仙人が持ち去っていた。

突然の事態に、旭鳳は誰が錦覓(きんべき)を連れてきたのかと問う。月下仙人は、錦覓が旭鳳を救うために命を懸け、無数の色を使って玄穹之光と交換し、灰になる寸前だったと説明する。旭鳳はようやく錦覓の深い愛情に気づき、振り返って謝罪する。錦覓は涙を流す。穂禾(すいか)は激怒して錦覓を攻撃するが、旭鳳に阻止される。その後、錦覓は穂禾に水神(すいじん)と風神(ふうじん)を殺害した事実を問い詰めるが、穂禾は旭鳳のためなら何でもすると主張する。旭鳳は2人の言い争いを遮り、穂禾を負傷させて瑠璃浄火を奪い取る。旭鳳は穂禾と錦覓に恩があると認め、自分のやり方で償うと決意する。最後に、旭鳳は半分ほどの修為を放棄し、「好きにしろ」と言い残して立ち去る。

第61話あらすじとネタバレ

鎏英(りゅうえい)は暮辞(ぼじ)の仇を討とうとするが、錦覓(きんべき)はそれを阻止する。錦覓(きんべき)は、穂禾(すいか)はすでに廃人同然であり、彼女を責めても意味がないと指摘する。鎏英(りゅうえい)は最終的に、穂禾(すいか)を魔界に幽閉し、二度と魔界を出られないようにすることを罰として命じる。

住居に戻った錦覓(きんべき)は、喜服を脱ぎ、その精巧な衣装をそっと撫でながら、感慨にふける。すべては空虚な夢に過ぎないと悟る。喜鳳は、錦覓(きんべき)が自分に嫁ぐことをそれほど嫌がっているのかとからかう。錦覓(きんべき)は、すべては幻影であり、実現不可能だと落胆する。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)に許してもらえたのかと尋ねると、旭鳳(きょくほう)は許していないと答える。それでも、錦覓(きんべき)は蓬羽を旭鳳(きょくほう)に差し出し、白薇の寒さを和らげて仮噬を防ぐことができると伝える。しかし、旭鳳(きょくほう)はそれを拒否し、蓬羽を捨て、錦覓(きんべき)が自分を罪悪感に陥れようとしていると非難する。この状況に直面し、錦覓(きんべき)は傷つき、過去に戻れるのかと尋ねる。旭鳳(きょくほう)は、すべては元に戻らないと答える。錦覓(きんべき)が絶望して去ろうとした瞬間、旭鳳(きょくほう)は後ろから抱きしめ、過去に戻れないなら、最初からやり直そうと提案する。錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)の腕の中で、喜びの涙を流す。

錦覓(きんべき)と旭鳳(きょくほう)が結婚したという知らせを聞いた潤玉(じゅんぎょく)は、怒りを爆発させる。怒りに駆られた潤玉(じゅんぎょく)は、上清殿に赴き、窮奇(きゅうき)の封印を解き、その霊力を吸収する。六界を支配し、雷霆雨露を掌握することを決意する。その後、潤玉(じゅんぎょく)は甲冑を身にまとい、璇璣宮を出て行く。鄺露(こうろ)はそれを心配する。潤玉(じゅんぎょく)は、魔界から錦覓(きんべき)を連れ戻し、結婚式を続行すると宣言する。破軍(はぐん)が三軍を集結させた後、潤玉(じゅんぎょく)は、今回の行動は錦覓(きんべき)を連れ戻すためだけであり、不必要な戦いは避けるよう強調する。

錦覓(きんべき)は目を覚ますと、旭鳳(きょくほう)がいないことに気づき、戸惑いながら探す。そのとき、潤玉(じゅんぎょく)はすでに天兵天将(てんしょう)を率いて忘川河畔に集結していた。卞城王(べんじょうおう)と鎏英(りゅうえい)は、潤玉(じゅんぎょく)が旭鳳(きょくほう)が半身の修為を散らした直後に到著したことから、計画的だったのではないかと推測する。二人が話し合っている最中、旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)を連れて鳳凰の姿で現れる。鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)に、潤玉(じゅんぎょく)がすでに花界で虐殺を行っていることを伝える。潤玉(じゅんぎょく)は、錦覓(きんべき)を天界に連れ戻すために来たと明言し、錦覓(きんべき)は魔界で暮らしていることを告げる。錦覓(きんべき)は潤玉(じゅんぎょく)がなぜ花界の人々を殺したのかと問いただすと、潤玉(じゅんぎょく)は錦覓(きんべき)を連れ戻すための苦肉の策だと説明する。旭鳳は、錦覓(きんべき)は自発的に魔界を訪れ、魔界から厚遇を受けていると指摘する。潤玉(じゅんぎょく)は旭鳳に錦覓(きんべき)を渡すよう要求するが、旭鳳は二人はすでに結婚しており、錦覓(きんべき)は今は自分の魔后(まこう)であると主張し、潤玉に挑戦する。

天界と魔界の戦いが勃発すると、旭鳳と潤玉も激しい戦いを繰り広げる。旭鳳が何度も傷つき、霊力の仮噬に苦しむ様子や、潤玉が旭鳳を倒すために禁術を使う様子を見て、錦覓(きんべき)は心を痛め、両者に戦いを止めるよう叫ぶが、誰も耳を貸さない。突然、玄霊斗姆元君(とぼくげんくん)の言葉を思い出す。「衆生を救うことが真の慈悲である」。錦覓は、自分が天魔両界の開戦の口実となり、多くの命が失われる原因となっていることに気づく。旭鳳と潤玉が最強の力を駆使して戦っている最中、錦覓は二人の間に飛び込み、血を吐く。旭鳳と潤玉はすぐに手を止め、旭鳳は錦覓を腕に抱き寄せ、なぜそんなに愚かなのかと涙ながらに問う。錦覓は、自分の命はもともと天命に逆らった結果であると告げる。そして、旭鳳がまだ自分を恨んでいるのかと再確認すると、旭鳳は恨んだことはなく、長年の心の準備を崩せなかった自分を恨んでいると答える。錦覓はようやく旭鳳の許しの言葉を聞き、再び蓬羽を飲むよう懇願する。同時に、潤玉に深い謝罪の言葉を述べ、彼の愛には永遠に報いることができないと伝える。最後に、錦覓は旭鳳と潤玉の前からゆっくりと消えていく。潤玉は忘川を境界として、二度と魔界に足を踏み入れないと誓う。花神の子の死とともに、六界の百花は枯れ、生気を失う。花界の芳主(ほうしゅ)、老胡(ろうこ)、彦佑(げんゆう)、月下仙人などは、錦覓を守れなかったことを悔やみ、静かに哀悼する。