第25話あらすじとネタバレ
葉韻(イエ・イン)は当初、沈明(シン・ズミン)を信じようとしませんでしたが、柳玉茹(リウ・ユールー)の形見の簪を見せられて、ようやく彼に同行することにしました。なんと、王善泉(ワン・シャンチュエン)を殺したのは葉韻(イエ・イン)自身だったのです。この事実に、沈明(シン・ズミン)は柳玉茹(リウ・ユールー)の親友である葉韻(イエ・イン)の行動力に驚き、二人の価たようなやり方に感心しました。
長風渡で一行と合流した柳玉茹(リウ・ユールー)は、出航を指示します。船がゆっくりと岸を離れる際、ふと振り返ると、洛子商(ルオ・ズーシャン)が従者一人を連れて見送っていることに気づきます。柳玉茹(リウ・ユールー)と洛子商(ルオ・ズーシャン)は敵同士とまではいかないまでも、決して友好的な関係ではありません。そのため、この見送りは彼女に不思議な思いを抱かせました。
洛子商(ルオ・ズーシャン)の帰還は、王善泉(ワン・シャンチュエン)の三男に新たな希望をもたらしました。父の死により、兵権を握る彼は徉州を支配できる立場になったかに見えました。しかし、洛子商(ルオ・ズーシャン)は既に徉州を自分の領地と見なし、王善泉(ワン・シャンチュエン)の息子を全く眼中に入れていませんでした。取るに足らない存在だと考えていたのです。そこで洛子商(ルオ・ズーシャン)は素早く行動し、王善泉(ワン・シャンチュエン)父子が兵を率いて謀仮を企てたという噂を流し、自分がそれを鎮圧したと発表しました。こうして、徉州は一時的に洛子商(ルオ・ズーシャン)の手に落ちたのです。
この日は、柳玉茹(リウ・ユールー)が期限を決めていた期限日でした。江柔(ジャン·ロウ)は最悪の事態を想定し、瑞雪の退路を用意していましたが、瑞雪は断固として拒否します。幸いにも柳玉茹(リウ・ユールー)は無事に帰還し、顧九思(グー・ジウスー)も再会の喜びに浸り、一同は安堵のため息をつきました。しかし、張月児(チャン・ユエアル)だけは喜びを分かち合うことができませんでした。柳玉茹(リウ・ユールー)が蘇婉(スー・ワン)を連れて帰ってきたからです。自分の罪を逃れられないと悟った張月児(チャン・ユエアル)は、三人の子供たちの面倒を蘇婉(スー・ワン)に頼みます。心優しい蘇婉(スー・ワン)は子供たちと深い愛情で結ばれており、当然その願いを受け入れました。こうして後顧の憂いを断った張月児(チャン・ユエアル)は、顧九思(グー・ジウスー)と共に衙門へ行き、裁きを受けることを選びました。
柳玉茹(リウ・ユールー)は張月児(チャン・ユエアル)の子供たちにも気を配ります。玉照と玉茂は素直な性格で、側に置いておく価値があると判断しました。一方、玉映は母親に価ていると感じ、商売を学ばせ、嫁入り道具を用意することにします。玉照はこの待遇が柳玉茹(リウ・ユールー)からの最大の配慮であることを理解していました。葉韻(イエ・イン)は悠州に来てからずっと部屋に閉じこもっています。柳玉茹(リウ・ユールー)は彼女が絶望に沈んでいるのではないかと心配し、身の回りの世話をする侍女を付け、さらに沈明(シン・ズミン)にも外で見守るように頼みました。しかし、葉韻(イエ・イン)は自分の行動が柳玉茹(リウ・ユールー)に迷惑をかけていると思い、会うことさえ拒みます。そこで沈明(シン・ズミン)は、葉韻(イエ・イン)を部屋から出すために、わざと葉っぱでひどい音色の曲を吹きます。この作戦は見事に成功し、葉韻(イエ・イン)は外に出る決意をします。そして、それは彼女が思っていたよりもずっと簡単なことだと気づきました。
周イエ(ジョウ・イエ)は柳玉茹(リウ・ユールー)の帰還を祝う宴を設けます。宴の席で、沈明(シン・ズミン)は王善泉(ワン・シャンチュエン)を殺したのは洛子商(ルオ・ズーシャン)ではなく葉韻(イエ・イン)だと明かしました。これは、洛子商(ルオ・ズーシャン)が今回の事件を巧妙に利用し、自分の目的を達成するために計画していたことを示唆しています。顧九思(グー・ジウスー)は周イエ(ジョウ・イエ)に頼み、葉世安(イエ・シーアン)の仕事も斡旋しました。しかし葉世安(イエ・シーアン)は、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹に迷惑をかけたくないという思いから、最初は留まることを躊躇していました。顧九思(グー・ジウスー)に諭され、ようやくその思いを払拭することができたのです。
先王の崩御と太子の逃亡の知らせが届きます。範軒(ファン・シュエン)と周将軍は未だ前線で仮乱軍と激戦を繰り広げています。各州は情勢を静観する中、突如、梁(りょう)王敗退の知らせが届きます。しかし周イエ(ジョウ・イエ)と顧九思(グー・ジウスー)は、これが梁(りょう)王による「囲魏救趙」の計略であることを見抜きます。悠州を占領することで、範軒(ファン・シュエン)と周将軍に撤退を強いる狙いがあると読みました。二人の予想通り、梁(りょう)王は十万の大軍を率いて悠州の国境を越え、望都へ向かっているという情報が入ります。危機的状況の中、周イエ(ジョウ・イエ)は範玉(ファン・ユー)児に望都からの脱出を命じ、自身は援軍を求めて出発します。そして、顧九思(グー・ジウスー)に街の防衛を任せました。
第26話あらすじとネタバレ
周イエ(ジョウ・イエ)は悠州の兵権を顧九思(グー・ジウスー)に委ねることを決断しました。この決定に、地元の将兵たちからは異論が噴出しました。顧九思(グー・ジウスー)はよそ者であり、守城の重責を担えるはずがない、というのが彼らの言い分でした。しかし、周イエ(ジョウ・イエ)が顧家が悠州の民を守るために全財産を寄付した事実を明かすと、一同は驚きを隠せませんでした。顧九思(グー・ジウスー)の立場をより強固なものにするため、周イエ(ジョウ・イエ)は皆の前で顧九思(グー・ジウスー)に跪いて感謝の意を表しました。この行動は顧九思(グー・ジウスー)への感謝の気持ちを表すだけでなく、彼が兵権を掌握するための道を開くものでもありました。その後、周イエ(ジョウ・イエ)は兵権の象徴である長剣を正式に顧九思(グー・ジウスー)に渡し、将兵たちは心服して彼の指揮下に入り、望都防衛に全力を尽くすことを誓いました。
周イエ(ジョウ・イエ)が去った後、顧九思(グー・ジウスー)はすぐに葉世安(イエ・シーアン)と将領たちと防衛戦略を練りました。城門付近の住民の安全を考慮し、顧九思(グー・ジウスー)は彼らをより安全な場所へ移住させる計画を立てました。しかし、この件を処理するには戸籍資料が必要でしたが、戸籍を管理する役人は行方不明でした。聞き込みの結果、多くの文官が先賢祠で祭祀を行っていることが分かりました。彼らは望都の陥落を悲観的に予想し、自害して潔白を証明しようとしていたのです。この状況に直面した顧九思(グー・ジウスー)は、文官たちの戦わずして怯える態度を厳しく叱責しました。彼が必死に説得を試みましたが、一部の文官は心を動かされませんでした。ある文官は葉世安(イエ・シーアン)にも自害を勧めて匕首を手渡し、自害すれば王善泉(ワン・シャンチュエン)に寝返った汚名をすすぐことができると仄めかしました。
葉世安(イエ・シーアン)が匕首を受け取り、祭壇へと苦しそうに歩みを進めるのを見た顧九思(グー・ジウスー)は、慌てて止めに入りました。誰もが葉世安(イエ・シーアン)が自害すると思ったその時、彼は突然祭壇の上の物をひっくり返し、文官たちの偽善的な行為を痛烈に批判しました。真の忠誠とは簡単に命を捨てることではなく、勇敢に敵に立ち向かい、故郷を守ることだと葉世安(イエ・シーアン)は主張しました。彼の言葉はそこにいた全員の心を揺さぶり、最終的に文官たちは奮起し、守備隊に加わりました。
一方、柳玉茹(リウ・ユールー)も積極的に準備を進めていました。彼女は顧家と花容お店のことをきちんと手配するだけでなく、婦人たちを動員して前線の兵士たちへの後方支援を行いました。
間もなく、梁(りょう)王の大軍が予定通り到著しました。黒山のような敵軍を前に、百戦錬磨の顧九思(グー・ジウスー)でさえ緊張を隠せませんでした。しかし、彼はこの時こそ自分が立ち上がらなければならないことを理解していました。簡単な協議の後、顧九思(グー・ジウスー)は出撃を決意しました。梁(りょう)王は望都を簡単に落とせると考えていましたが、まさか迎撃されるとは予想していませんでした。陣頭における顧九思(グー・ジウスー)の堂々とした態度は、梁(りょう)王とその先鋒を一時的に言葉に詰まらせましたが、すぐに梁(りょう)王は攻撃を命じました。敵が迫るのを見て、顧九思(グー・ジウスー)は兵士たちを率いてすぐに城内へ退却し、葉世安(イエ・シーアン)は城壁の上で弓兵に待機を命じました。この様子を見た梁(りょう)王は城に罠があると疑い、軍を退却させて陣営に戻り、翌日改めて攻城することにしました。
夜になり、望都の守備隊は太鼓を打ち続けながらも出撃せず、梁(りょう)王の軍は一晩中眠れませんでした。夜明け直前、梁(りょう)王はこれがただの陽動作戦だと判断し、休息を命じました。これはまさに顧九思(グー・ジウスー)たちが待ち望んでいた絶好の機会でした。彼らは隙を突いて梁(りょう)王の陣営を奇襲し、梁軍は大混乱に陥り、梁(りょう)王は顧九思(グー・ジウスー)に命を奪われそうになりました。この突然の襲撃は梁軍の士気を大きく挫き、望都の危機を一時的に回避しました。
守備隊の将が顧九思(グー・ジウスー)だと知った梁(りょう)王は、彼に出城して交渉するよう呼びかけました。身の危険を顧みず、顧九思(グー・ジウスー)は梁(りょう)王との会見に応じました。梁(りょう)王はあらゆる手段を使って顧九思(グー・ジウスー)に開城を勧告しましたが、顧九思(グー・ジウスー)は断固として拒否し、梁(りょう)王が私利私欲のために民の安全を顧みないことを非難しました。梁(りょう)王は殺意を抱きましたが、部下の説得により、最終的に顧九思(グー・ジウスー)を解放しました。
範節度使と周将軍は望都が包囲されたという知らせを受け、周将軍は梁(りょう)王の罠に嵌まるのを避けるため、救援に向かわないよう進言しました。周イエ(ジョウ・イエ)は援軍を求めても葉わず、周将軍の前でひざまずき、本当に望都を見捨てるのかと問いただしました。
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