第13話あらすじとネタバレ
時影(じえい)の住処で、朱顔(しゅがん)は酔いつぶれてしまい、床に倒れ込んで動けなくなってしまった。そんな彼女に、時影(じえい)は自分の最初の弟子になる気はないかと尋ねた。しかし、酔っ払っている朱顔(しゅがん)は返事をすることもできず、あやうく床から転げ落ちそうになる。時影(じえい)は術を使って彼女を支えた。
翌朝、目覚めた朱顔(しゅがん)は自分が身動きできないことに気づき、昨夜の出来事を思い出して恥ずかしく思った。何もなかったようにそっと立ち去ろうとしたが、戸口で師である時影(じえい)と鉢合わせしてしまう。時影(じえい)は改めて朱顔(しゅがん)に弟子入りする意思を確認し、彼女の肯定的な返事を受け取ると、挑戦に立ち向かう勇気を持つように励ました。
時影(じえい)は喜びを抑えきれず、朱顔(しゅがん)の去っていく後ろ姿を見送った。心の中で、この弟子を丁寧に指導し、これから待ち受けるであろう様々な困難を乗り越える手助けをしようと決意した。一方、止淵(しえん)は一人で彷徨い、父親の言葉を何度も思い返していた。頭痛に苦しみ、地面で転げ回っていたその時、泉から巨大な龍が現れ、止淵(しえん)に空桑(くうそう)の人々を襲わせるように仕向けた。しかし、止淵(しえん)の心には郡主を守るという思いがあり、九疑山で彼女を守る術を習得したいと願っていた。
昼間、時影は弟子たちに御風術を教えていた。朱顔(しゅがん)はまだこの術を習得できていないことに気づき、根気強く指導した。すぐに朱顔は御風術を覚えた。その後の試合で、朱顔は武術に長けた白雪鷺(はくせつろ)に敗北するも、諦めずに戦い続け、時影から伝授された術を使って勝利を収めた。
試合後、朱顔は白雪鷺(はくせつろ)に手を差し伸べたが、白雪鷺(はくせつろ)はそれを無視した。大司命(だいしめい)の元に戻った白雪鷺(はくせつろ)は再試合を申し出たが、却下された。その後、大司命(だいしめい)は朱顔に難題を突きつけた。弟子入りするために、朱顔はその厳しい条件を受け入れた。騒動の中、時影は朱顔を守り、さりげなくヒントを与えて、彼女が蔵書閣の秘密を見つける手助けをした。
ついに時影は正式に朱顔を弟子として認め、皆の前で彼女に大切な品を授けた。夜、朱顔は時影の部屋を訪れ、謝罪と共にお茶を淹れた。弟子の謙虚な姿を見て、大司命(だいしめい)は時影に現状に満足しすぎていると非難した。しかし、時影は既に名声や利益には興味がなく、大司命(だいしめい)に母親が生前好んで食べていた雪薇糕を差し出した。それを見て、大司命(だいしめい)は感傷的になった。
第14話あらすじとネタバレ
止淵(しえん)は屋内で龍神(りゅうしん)復活の可能性について深く考え、同時に朱顔(しゅがん)郡主の将来を案じていた。思案に暮れる彼のもとへ、時影(じえい)の弟子になったと喜ぶ朱顔(しゅがん)が駆け込んできた。止淵(しえん)は心から彼女の喜びを分かち合った。その後、彼は鏡花水月の幻境を再び起動し、朱顔(しゅがん)に護身術を教え始めた。しかし、教えながらも彼女の無邪気な様子に気を取られてしまう。
翌日、大殿にて時影(じえい)は朱顔(しゅがん)に新たな術を教え、その間違いを丁寧に正していた。しかし、朱顔(しゅがん)は同じミスを繰り返し、時影(じえい)は彼女にもっと精進するよう促した。一方、首席弟子になれなかった白雪鷺(はくせつろ)は、すっかり落ち込んでいた。青罡(せいこう)は白雪鶯(はくせつおう)に、姉の白雪鷺(はくせつろ)の世話を頼んだ。夜、青罡(せいこう)は白雪鷺(はくせつろ)が毎日厳しい修行に励んでいる姿を密かに見ており、朱顔(しゅがん)と彼女の驚くべき類価点を指摘した。白雪鷺(はくせつろ)の心の傷に触れた瞬間、彼女は剣を抜いて襲いかかってきた。青罡(せいこう)は素早く彼女を制圧し、自分の出生の秘密を明かした。真実を知った白雪鷺(はくせつろ)は感謝したが、二人は最終的に別の道を歩むべきだと悟り、その場を去った。
次の日、術を習得できない朱顔は、師匠に教えを請おうと急いで向かったが、時影(じえい)は既に人助けのために下山していた。そこで彼女は重明(ちょうめい)を見つけ、一緒に連れて行ってくれるよう頼み込んだ。故郷の特産品で釣ろうとするも、重明(ちょうめい)は断固として拒否した。しかし、朱顔の強い意誌に押され、結局一緒に時影(じえい)を探しに向かった。
人混みの中、時影(じえい)は一目で朱顔を見つけ、体のことを心配した。そして、彼女の健康を守るため、自らマスクを著けてやった。朱顔は周りの怪我をした人々が飢えているのを見て、時影から教わった火係の術を使い、皆のために火を起こして料理を手伝った。人々は朱顔の助けに感謝した。夜になり、師弟は焚き火を囲み、朱顔が焼いた魚を食べた。美味しそうに魚を食べる朱顔を見て、時影は彼女への感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
朱顔は将来必ず師匠を故郷に連れて行き、故郷の料理を食べさせてあげると楽しそうに言った。時影は書物で読んだ赤(せき)族の美しい景色を思い出し、自分も訪れてみたいと思った。食事の後、朱顔はうっかり魚の骨を地面に落としてしまい、時影は厳しい態度に戻り、ゴミを捨ててはいけないと注意した。朱顔は素直に自分の後片付けをした。
その時、重明(ちょうめい)が慌てた様子で駆け寄り、村で事件が起きたことを知らせた。
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