第39話あらすじとネタバレ
如意(ルーイー)は庭園の手入れに精を出していると、蕭妍(ショウ・イェン)が訪ねてきた。蕭妍(ショウ・イェン)は窮地を救ってくれたことに心からの感謝を伝え、如意(ルーイー)は「普通の女性でも同じように助けた」と謙遜する。蕭妍(ショウ・イェン)は英王の策略を見破った方法を尋ね、如意(ルーイー)は朱衣衛出身の経験から、複雑な事件の裏には必ず受益者がおり、それが黒幕であることが多いと説明する。梧国に著いてすぐ新帝暗殺未遂の話を聞き、宗廟でも価たような陰謀に遭ったことで、何かおかしいと感じたという。
蕭妍(ショウ・イェン)は如意(ルーイー)の手腕に感嘆し、英王にも臆さない理由がわかったと話す。如意(ルーイー)は蕭妍(ショウ・イェン)の率直さに驚き、蕭妍(ショウ・イェン)は梧都を出たことがないが、侠女に憧れていると打ち明ける。如月の自立した輝きを羨み、自分の権力や地位は婚姻によるものだと語る。如意(ルーイー)は楊盈(ヤン・イン)が言っていた皇嫂の優しさの意味を理解した。
蕭妍は如月の気持ちに配慮し、身分を表す金釵を贈り、友情の証とした。如意は庭の花を摘み、蕭妍の安産を祈って贈り返す。蕭妍はこの贈り物を喜び、寧遠舟(ニン・エンシュウ)が来ると冗談を言う。
寧遠舟(ニン・エンシュウ)に皇后との話の内容を聞かれた如意は、子供を欲しいと願っていることを明かし、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は照れ隠しに如意をたしなめる。
合県に三ヶ月閉じ込められていた李同光(リー・トンコウ)は、寧遠舟(ニン・エンシュウ)、如意、戴軍の救援を受けた。沙西部落の新しい族長となった初月(ハツキ)は、族を率いて李同光(リー・トンコウ)を支援する。北磐の狼主は腹心の二人を失い激怒し、合県の陥落を誓う。間もなく鄧恢率いる援軍が到著し、安国と梧国の連合軍が北磐に対抗する。
戦況は有利だが、李同光(リー・トンコウ)は北磐の再侵攻を懸念する。寧遠舟(ニン・エンシュウ)はさらなる援軍が到著すると李同光(リー・トンコウ)を安心させるが、実際は楊盈(ヤン・イン)が援軍を率いているものの、伏兵に遭い到著が遅れていることを隠していた。如意は寧遠舟(ニン・エンシュウ)の態度から異変を察知し、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は真実を話す。
雪の夜、寧遠舟(ニン・エンシュウ)と如意は並んで雪景色を眺め、互いの情を深める。如意は楊盈(ヤン・イン)の李同光(リー・トンコウ)への想いを尋ね、楊盈(ヤン・イン)は揺れる心を吐露する。元祿(ゲンロク)への愛は変わらないが、両国の平和のために李同光(リー・トンコウ)と仲良くしようと決意しているという。如意は、心に恥じなければ複数の相手を愛しても良いと楊盈(ヤン・イン)を諭す。楊盈(ヤン・イン)の悪口を聞いた寧遠舟(ニン・エンシュウ)は追いかけ、楊盈(ヤン・イン)は逃げる。
先の読めない未来に、如意は再び命を失うこと、寧遠舟(ニン・エンシュウ)と離れることを恐れる。戦場では、于十三(ユー・シーサン)と初月(ハツキ)の間に静かに愛が芽生える。北磐が安国の捕虜で李同光(リー・トンコウ)を脅迫すると、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は危機を察知し救出に向かう。鄧恢と李同光(リー・トンコウ)は共に戦い、李同光(リー・トンコウ)は鄧恢に助けられる。自責する李同光(リー・トンコウ)を、如意は気絶させて安全な場所へ運ぶ。
寧遠舟(ニン・エンシュウ)は于十三(ユー・シーサン)と城内で落ち合う約束をするが、戦況の変化で計画は狂う。初月(ハツキ)は舞い落ちる雪を見ながら、于十三(ユー・シーサン)に「これが白髪偕老かしら」と冗談めかして言うと、爆発が起きる。重傷を負った于十三(ユー・シーサン)は初月(ハツキ)を安心させ、先に退避させる。于十三(ユー・シーサン)の覚悟を感じた初月(ハツキ)は、戦火の中に消える彼の背中を見送り、不安と悲しみに暮れる。
最終回(第40話)あらすじとネタバレ
寧遠舟(ニン・エンシュウ)は戦場の惨状を目の当たりにし、多くの死傷者に心を痛めた。彼は一日も早く戦争が終わることを願い、民衆が再び平和な暮らしに戻れることを切望した。六道堂の兄弟たちは北磐人の残虐な行為に憤慨し、国境で隔てられてはいるものの、多くの命が失われる様を目の当たりにし、深い悲しみに暮れた。初月(ハツキ)もまた多くの死を悲しみ、楊盈(ヤン・イン)は傷ついた兵士たちの救護に尽力するも、多くの命を救えず自責の念に苦しんだ。
戦前に于十三(ユー・シーサン)と交わした言葉を思い出し、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は深い後悔の念に駆られた。かつて共に戦った仲間は今や自分だけとなり、かつての戦友たちの姿が脳裏に浮かぶも、もう二度と会うことはできない。男の涙は軽々しく流れるものではないが、心の奥底を揺さぶられた時、それは止められない。如意(ルーイー)は寧遠舟(ニン・エンシュウ)の苦しみを理解し、彼に披風をかけ、于十三(ユー・シーサン)の願いは全て葉ったのだから、安心して逝ってほしいと慰めた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)が如意(ルーイー)にある願いを伝えようとした時、如意(ルーイー)は既に彼の心を読み取り、自分が必ず生き抜くと約束した。
李同光(リー・トンコウ)が敗戦の責任を感じ、北磐の狼主を暗殺しようと単身で危険な行動に出ようとしていることを知った如意(ルーイー)は、彼を救いに行こうとする。しかし、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は如意(ルーイー)に城に残るように言い、自分が李同光(リー・トンコウ)を助けに行くと言い張った。彼は李同光(リー・トンコウ)に、多くの民衆と国の運命を背負っているのだから、軽々しく命を捨ててはいけないと諭した。寧遠舟(ニン・エンシュウ)の説得により、李同光(リー・トンコウ)はついに撤退を決意し、寧遠舟(ニン・エンシュウ)を「師丈」と呼んで敬意を表した。その後、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は李同光(リー・トンコウ)の安全な撤退を確保するため、殿を務めることを選んだ。
激しい戦闘の中、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は傷を負い倒れるも、李同光(リー・トンコウ)を砲撃から守るため力を振り絞り、最後は敵に斬られて命を落とした。最期の時、彼は如意(ルーイー)に深い謝罪の言葉を伝え、命尽きる瞬間まで自らの責務を全うした。
如意(ルーイー)、楊盈(ヤン・イン)、李同光(リー・トンコウ)は寧遠舟(ニン・エンシュウ)の勇敢な犠牲を目の当たりにし、深い悲しみに沈んだ。如意(ルーイー)は悲しみをこらえ、李同光(リー・トンコウ)に、彼が自ら危険な行動に出たことが間違いだったと告げた。彼女は李同光(リー・トンコウ)から安国の国璽を受け取り、蕭妍(ショウ・イェン)から贈られた鳳釵を握りしめ、寧遠舟(ニン・エンシュウ)の遺誌を継ぐ決意を固めた。李同光(リー・トンコウ)たちに止められるも、彼女はこれは一時的な感情ではなく、国のためだと主張した。
如意(ルーイー)は和議を申し入れる名目で北磐の狼主に近づき、巧みに狼主と息子との間に不和の種を蒔いた。この機に乗じて混乱を作り出し、爆発の中で狼主と共に姿を消した。時を同じくして、梧国の新皇帝率いる大軍が到著し、北磐軍を打ち破った。この勝利により、北磐は衰退し、北方に追いやられることとなった。
戦争が終わり、民衆は待ち望んでいた平和と喜びを取り戻した。初月(ハツキ)は戦いの中で大きく成長したが、于十三(ユー・シーサン)への想いは消えることはなかった。ある日、馬に乗った子供に出会い、その姿に于十三(ユー・シーサン)を重ねた。子供が任という姓だと知り、初月(ハツキ)は彼の家を訪ねようと思い立った。子供を抱き上げた時、彼女は懐かしい顔ぶれを再び目に浮かべた。
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