一念関山あらすじ37話・38話、ネタバレ

第37話あらすじとネタバレ

任辛(レン・シン)が森羅殿から生還し、安帝の前に姿を現した。その場に居合わせた百官たちは驚きを隠せない。特に鄧恢は、この事態を全く予期していなかった様子だった。安帝は任辛(レン・シン)に生存の理由を問いただすが、任辛(レン・シン)は逆に安帝とその息子たちが天門関の外で行った行為を問い詰める。安帝の表情はみるみるうちに険しくなった。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、37話ネタバレ

「天門関」の名が出た途端、百官たちは北磐との関係を疑い始め、騒然となる。その最中、寧遠舟(ニン・エンシュウ)が現れ、安帝の側近に矢を放つと如意(ルーイー)の元に駆け寄った。混乱に乗じて如意(ルーイー)は剣を抜き、二皇子・李鎮邺の首に突きつけた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は自身の正体を明かし、合県への援軍を安帝に要求する。如意(ルーイー)は李鎮邺に天門関での罪を白状させようとするが、李鎮邺はそれを認めず、安帝が銀と領土で北磐と取引しようとしていたのだと主張する。証拠を突きつけられてもなお、安帝は言い逃れようとするが、事態を収拾することはできなかった。結局、鄧恢の計らいで、李鎮邺は罪状の書かれた紙を飲み込み、その場で処刑された。鄧恢はすかさず百官に太子が薨去したことを告げ、誰も異議を唱えることはできなかった。

形勢不利と悟った安帝は、それでも寧遠舟(ニン・エンシュウ)の脅しに屈しようとはしなかった。安帝が地に倒れた時、百官たちは既に彼の罪を確信していた。その時、李同光(リー・トンコウ)が到著し、如意(ルーイー)を気絶させると寧遠舟(ニン・エンシュウ)を負傷させ、さらに部下に命じて安帝を刺殺させた。李同光(リー・トンコウ)は安帝の遺言に従い三皇子を補佐すると宣言し、権力を掌握した。この過程で鄧恢は李同光(リー・トンコウ)を支え、彼の地位を固める重要な役割を果たした。安帝父子と北磐との繋がりが露呈したことで、鄧恢は既に安帝への忠誠を失っていた。彼は李同光(リー・トンコウ)に、その地位の難しさを忠告し、慎重に行動するよう諭した。初 (ハツ)貴妃が皇后に昇格すると、李同光(リー・トンコウ)は如意(ルーイー)との婚礼を決行しようとする。しかし、寧遠舟(ニン・エンシュウ)の出現により計画は狂い、二人は李同光(リー・トンコウ)の目の前で婚礼の儀式を済ませてしまう。李同光(リー・トンコウ)は不満を抱きながらも、それを止めることはできなかった。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、37話ネタバレ

一方、李同光(リー・トンコウ)は孤立無援の状態にあっても北磐との戦いの準備を進めていた。そこに梧国の兵を率いた楊盈(ヤン・イン)が現れ、李同光(リー・トンコウ)への協力を申し出て、彼に嫁ぐことを宣言する。李同光(リー・トンコウ)は楊盈(ヤン・イン)の勇気に感銘を受ける。その頃、北磐に拉緻された安帝を、北磐人に扮した于十三(ユー・シーサン)と皇帝に扮した寧遠舟(ニン・エンシュウ)が救出し、敵の首領を討ち取った。于十三(ユー・シーサン)は初月(ハツキ)の父と遭遇し、恐怖に慄く。如意(ルーイー)は寧遠舟(ニン・エンシュウ)の表情から、孫朗(ソン・ラン)、錢昭(セン・ショウ)、元祿(ゲンロク)らの兄弟が既にこの世を去ったことを悟り、深い悲しみに暮れる。

寧遠舟(ニン・エンシュウ)は兄弟たちの名札を手に、悲しみに沈む。于十三(ユー・シーサン)もまた涙を流す。二人は酒を酌み交わし、亡き戦友たちを弔った。寧遠舟(ニン・エンシュウ)が元祿(ゲンロク)の仕草を真価ると、于十三(ユー・シーサン)はまるで故友がそこにいるかのような錯覚に陥る。最後は、于十三(ユー・シーサン)が寧遠舟(ニン・エンシュウ)の傍らに静かに横たわり、二人は酒に悲しみを紛らわせるように、静かに夜を過ごした。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、37話ネタバレ

第38話あらすじとネタバレ

二日後、北磐は敗北し、自ら休戦書を提出した。この戦争は短期間ではあったが、多くの命を奪った。如意(ルーイー)の勝利に民衆は大きな喜びを感じた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は、乱世にあってこのような勝利はどれほどの民を救うかと感慨深く語るも、次の戦がいつ始まるのかを憂慮していた。彼らにとって、この束の間の勝利は大きな幸運だった。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、38話ネタバレ

しかし、北磐人は左賢王の王冠に爆薬を仕掛けており、梧帝は王冠を開けた瞬間、爆死した。蕭妍(ショウ・イェン)は梧帝の訃報に接し、その事実を受け入れることができずにいた。丹陽 (タンヨウ)王は、この時こそ軍の心を安定させなければ、身の潔白を証明できないと考えた。章崧(ショウ・ソン)は、この機に皇帝爆殺の罪を丹陽 (タンヨウ)王になすりつけようとした。丹陽 (タンヨウ)王が即位すれば自分の地位が危うくなると考え、この機会に彼を除こうとしたのだ。蕭妍(ショウ・イェン)は章崧(ショウ・ソン)を止めようとし、彼の複数の妻を盾に文武百官に朝議への参加を要求し、さもなくば果てしない争いが起こると警告した。

蕭妍(ショウ・イェン)は文武百官に、皇帝が四日前に崩御したことを告げた。彼女は深い悲しみに暮れながらも、個人的な悲しみで他人を危険に陥れてはならないと主張した。彼女は丹陽 (タンヨウ)王の帝位継承を支持し、新帝が即位したら自ら軍を率いて北磐を討つと約束した。章崧(ショウ・ソン)は強く仮対したが、蕭妍(ショウ・イェン)は大臣たちの内輪もめに心を痛めた。章崧(ショウ・ソン)も皇后の身を挺した行動には敬服した。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、38話ネタバレ

間もなく、蕭妍(ショウ・イェン)は自分が娘を身籠っているのではないかと疑い、歩いている最中に突然出血し、侍女に急いで太医を呼び、子供を守るように指示した。英王はこの状況を見て、丹陽 (タンヨウ)王を支持することを決め、祭祀の際に罠を仕掛けて丹陽 (タンヨウ)王を陥れようとした。章崧(ショウ・ソン)は丹陽 (タンヨウ)王を屋敷に連れ帰り療養させようとしたが、英王に阻まれた。英王の行動は章崧(ショウ・ソン)の警戒心を呼び覚まし、彼が表面上ほど単純ではないことに気づかせた。

皇后の容態が既に四時間も続いていることを知った英王は、時が来たと考え、産室に入り状況を確認し、同時に人心を掌握しようとした。産室の外で、彼は皇后を励ますふりをした。ついに皇后は女の子を出産したが、早産のため夭折した。英王はもう何も恐れるものはないと考え、帝位簒奪を企てた。蕭妍(ショウ・イェン)の問いかけに対し、英王は皇帝殺害を含む自分の野心と陰謀を白状し、錢昭(セン・ショウ)が途中で失敗したことに触れた。

一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-あらすじ、38話ネタバレ

その瞬間、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は英王の言葉を遮り、文武百官は既に全てを聞いていると告げた。丹陽 (タンヨウ)王は弟の残忍さに驚き、如意(ルーイー)は英王をその場で処刑した。蕭妍は英王にこれ以上情けをかけることはないと決め、謀仮の罪で皆に告げた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は丹陽 (タンヨウ)王を新帝として宣言し、章崧は皇帝の直筆の遺書を見てすぐに支持を表明した。丹陽 (タンヨウ)王は寧遠舟(ニン・エンシュウ)と如意(ルーイー)を追封しようとしたが、二人は辞退した。

章崧は丹陽 (タンヨウ)王の深い義理堅さを見て、自分の不明を恥じ、新帝に忠誠を誓った。丹陽 (タンヨウ)王は約束通り、即位後自ら北磐へ親徴し、後事を蕭妍皇后と章崧に託した。同時に虎符を寧遠舟(ニン・エンシュウ)に授け、合県へ兵を調達に行かせた。章崧は寧遠舟(ニン・エンシュウ)と二人きりで話し、解毒剤を渡し、聖旨の真偽を尋ねた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は皇帝から二つの聖旨を託されていたことを明かし、もう一つの聖旨を渡したが、章崧は考えた末にそれを焼き捨てた。章崧は寧遠舟(ニン・エンシュウ)は六道堂の指導者には向いているが、兵を率いるのには向いていないと考え、寧遠舟(ニン・エンシュウ)に兵の指揮の仕方を教えようと提案し、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は喜んで同意した。