第9話あらすじとネタバレ
王儇(おうけん)は馬車の中、意識が朦朧としていた。水の流れる音、市場の喧騒、風の唸り…様々な音が混ざり合い、現実と夢の境目が曖昧になっていた。寒さと飢えに苛まれ、死が間近に迫っているように感じた。
突然の衝撃で目を覚ますと、強い光が目に刺さる。周りの人影が揺れ、馬車から引きずり出された。全身の骨が砕けるような痛みで、立っていることすら困難だった。
粗暴に小屋へと投げ込まれ、女が焼き餅を一つ投げつけると去っていった。その女の訛りは京城のものではなく、冷淡で苛立った様子だった。藁の上に倒れ込み、起き上がる気力も残っていなかった。
一方、錦児は一人で皇陵へ向かい、三皇子・謝子澹(したん)に王儇(おうけん)の拉緻を知らせた。知らせを聞いた謝子澹(したん)はいても立ってもいられず、周囲の製止を振り切って救出に向かう決意をする。吹雪の中、侍女が差し出した肩掛けを錦児にかけてやる謝子澹(したん)の姿は、妹への深い愛情を示していた。
王儇(おうけん)は薄暗い小屋へと連れて行かれた。中には傾いた家具と乾いた藁袋があるだけだった。薬の匂いが漂う布で覆われた脇戸があった。北方の関外に近い場所だと王儇(おうけん)は推測した。その時、背後から押され、よろめきながら脇戸へと向かう。
ベッドには顔色の悪い若い男が横たわっていた。眉はきりりと上がり、唇には血の気がないが、鋭い眼光は冷酷な力強さを秘めていた。「やはり美人だな」男は冷たく言い放つ。「蕭綦(しょうき)はいいご身分だ」
蕭綦(しょうき)の名を聞くと、王儇(おうけん)は一瞬たじろいだ。男は急に起き上がり、王儇(おうけん)の顎を掴んだ。「豫章(よしょう)王は勇猛無敵だが、自分の王妃が賀蘭の残党によって穢されたと知ったら…どう思うだろうな?」男は冷酷な笑みを浮かべ、狼のような目で王儇(おうけん)を見つめた。
「貴様の夫の栄光の裏に、どれだけの怨霊が隠されているか知っているか?」男は王儇(おうけん)に詰め寄り、氷のように冷たい視線を向けた。「忽蘭(くらん)滅亡の日、三百人以上の王族が虐殺された。生まれたばかりの赤子でさえも容赦なく!民は彼の鉄の蹄の下で蟻のように死んでいった…」
王儇(おうけん)は唇を噛み締め、恐怖に耐えながら、弱みを見せないように努めた。心は凍りついたが、頬に熱い血が上るのを感じた。突然、賀蘭の王子は王儇(おうけん)の首を締め上げ、椅子に押し付けた。硬い肘掛けが背骨に食い込むが、声すら上げることができない。
低い呻き声と共に、賀蘭は王儇(おうけん)を放した。床に倒れ込むと、賀蘭が胸を押さえ震えているのが見えた。胸元には鮮血が広がり、口からも血が流れ出て、見るも無残な光景だった。
恐怖を抑え、王儇(おうけん)は窓を開け放った。荒涼とした草原が広がっていた。逃げることを決意し、窓から飛び出そうとした瞬間、背後から賀蘭の苦しげな呻き声が聞こえた。
賀蘭は薬の入った碗に手を伸ばそうとしていたが、弱りきって届かない。青白い顔でベッドに横たわる姿は、今にも息絶えそうだった。
王儇は一瞬ためらったが、彼を助けることにした。袖をたくし上げ、窓から飛び降りると、柔らかい藁の上に転がり、そのまま走り出した。しかし、すぐに帯に足を引っ掛け転倒し、膝に激痛が走る。その時、目の前に刀の光が閃いた。王儇の心はどん底に突き落とされた。
少女・小葉(しょうよう)が再び王儇を平手打ちした。「この淫らな女!少主に無礼を働き、逃げ出すとは!」と怒鳴りつけた。
宮中では、王藺(おうりん)が王儇の居場所を突き止め、次の行動を計画していた。太子(たいし)は王儇救出の詔書を出そうとするが、大臣たちに仮対され、家に帰って謝宛如(しゃえんじょ)に朝廷の役人の愚かさを怒鳴り散らした。
目を覚ますと、小葉(しょうよう)が湯と布切れを用意してくれた。水が少ないこの地では、贅沢な待遇だった。
身支度を整え、再び賀蘭箴(がらんしん)の部屋へ連れて行かれた。賀蘭箴(がらんしん)は王儇を見つめ、ベッドに引き寄せた。部屋の外で物音を聞いていた小葉(しょうよう)は嫉妬に駆られ、部屋に入ろうとするが、厳しく叱責される。
小葉(しょうよう)が去ると、賀蘭箴(がらんしん)は王儇の衣を引き裂き、肌を撫で始めた。涙を流しながら抵抗する王儇の髪飾りが落ちる。とっさに簪を掴み、賀蘭箴(がらんしん)に突き刺したが、それ以上はできなかった。手首を掴まれ、簪は手から離れた。死に物狂いの抵抗に、賀蘭箴(がらんしん)はやむなく手を離した。
皇帝は王儇への仕打ちを後悔していた。狂気を装いながらも、外で苦しむ王儇を案じていたが、何もできない己の無力さに苛まれていた。
数日後、賀蘭箴(がらんしん)一行は寧朔(ねいさく)城へ向けて出発した。夜、簡素な小屋と忙しなく働く人々に囲まれた明るい灯火の中、彼らは次の目的地へと進んでいった。
第10話あらすじとネタバレ
子澹(したん)は王儇(おうけん)の行方を昼夜問わず探し続けるも、手がかりすら掴めず、疲労困憊していた。そんな中、謝淵(しゃえん)は子澹(したん)が暉州(きしゅう)軍を動かして豫章(よしょう)王妃(よしょうおうひ)を探しているという報告を受け、彼を呼び出した。謝淵(しゃえん)は個人的な感情で一族の仇を忘れてはならないと諭し、皇帝からの密詔により子澹(したん)にすぐさま都へ戻るよう伝えた。
一方、賀蘭箴(がらんしん)一行は寧朔(ねいさく)に到著し、滞在場所を確保した。それと時を同じくして、暉州刺史は都へ赴き王藺(おうりん)に助命嘆願するも、王藺(おうりん)は面会すら拒否し、さらに呉謙(ごけん)の家族の命を脅迫して長公主(ちょうこうしゅ)に助けを求めさせた。郡主の失踪を知った長公主(ちょうこうしゅ)は悲しみのあまり気を失った。
寧朔(ねいさく)の仮住まいでは、小葉(しょうよう)が王儇(おうけん)を寸時も離れず監視していた。王儇(おうけん)は従順な態度で沈黙を守り、時折賀蘭箴(がらんしん)には穏やかに接するものの、小葉(しょうよう)は嫉妬から度々辛辣な言葉を浴びせていた。ある日、王儇(おうけん)が差し入れられた肉糜韭葉粥(にくびきゅうようがゆ)を食べようとした時、小葉(しょうよう)は彼女の匙を叩き落とした。囚われの身で小葉(しょうよう)に侮辱された王儇(おうけん)は、揺らめく灯火と影に覆われた寝台を見て、これが最後の機会だと悟り、脱出を決意する。彼女はこっそりと戸に鍵をかけ、油灯を倒して火事を起こし、混乱に乗じて外へ逃げ出した。
火は瞬く間に燃え広がり、宿駅は騒然となった。王儇(おうけん)は混乱に乗じて門へと逃げたが、濃い霧の中で誰に助けを求めて良いか分からずにいた。躊躇していると、二人の男が現れ、彼女を人気のない場所に引きずり込んだ。二人は豫章(よしょう)王の命で迎えに来たと名乗り、王妃に救出計画のために三日間の猶予を求めた。豫章(よしょう)王の生存を知り驚愕した王儇は、二人の逃亡を手助けすることにした。
火が消し止められた後、虬髯の男が王儇を賀蘭箴(がらんしん)の前に引き戻した。賀蘭箴(がらんしん)は微動だにせず、見せしめとして小葉(しょうよう)を罰し、右手を切り落とすよう命じた。王儇は小葉(しょうよう)をかばい、罪のない者に八つ当たりするべきではないと賀蘭箴(がらんしん)を非難した。最終的に、賀蘭箴(がらんしん)は自ら王儇を監視することを決め、深夜に彼女に自らの出生の秘密を明かした。
一方、都では薛道安(せつどうあん)が皇帝に寧朔(ねいさく)の状況を報告し、謝淵(しゃえん)の行動は全て皇帝の密命によるもので、蕭綦(しょうき)を排除して徐授(じょじゅ です)に寧朔(ねいさく)軍を掌握させる計画であることを明かした。王家を倒すため、皇帝は王儇を犠牲にすることも厭わなかった。
翌日、小葉は新しい衣服を持ってきて王儇に著替えさせ、出発の準備をさせた。賀蘭箴(がらんしん)への想いが、小葉を復讐計画に加担させるまでに至り、彼女は王儇に成り代わり、猛毒の磷火(りんか)を仕込んだ玉帯を身につけた。王儇は止めようとするが、小葉の決意は固かった。賀蘭箴(がらんしん)は欽使に扮して軍営に潜入し、王儇を囮に利用する計画を企てていた。同時に、軍営内では蕭綦(しょうき)も迫り来る危機への対応に追われていた。
第11話あらすじとネタバレ
胡髯の男を先頭に、小葉(しょうよう)たちが続き、賀蘭箴(がらんしん)に護送される王儇(おうけん)は隊列の最後尾に位置していた。一行8人は幾重もの兵舎を抜け、巡邏兵は彼らを見かける度に道を譲った。各関門では、胡髯の男が朱色の令牌を提示し、通行を確保した。
営内では褚黄牙旗が帥旗の傍らに高く掲げられ、朱色の虎模様が火光に照らされてひときわ鮮やかに見えた。数丈の高さの烽火台が築かれ、そこから30丈離れた場所には、主帥が閲兵を行うための点将台が設けられていた。欽差が辺境を巡視する際には、盛大な閲兵式が行われ、天子の威厳と軍事力を誇示するのが慣例だった。
叔父の話では、閲兵式は五更から始まり、三軍は校場に整列し、主帥が点将台に登り烽火に点火することで、辺境の敵を威嚇するという。すでに烽火台には柴が積み上げられ、巨大な塔のように儀式の開始を待っていた。
夜が明け、篝火が消え、校場が朝の光に照らされて徐々に鮮明になった。低い角笛の音が静寂を破り、営内に響き渡る。大地がわずかに震動し、校場の周囲から砂埃が舞い上がった。夜が完全に明けると、重装備の兵馬が列を成して進み、靴音が点将台を揺るがし、黄龍のような砂塵を巻き上げた。点将台では金色の龍旗が風に翻っていた。三回の太鼓の音が響いた後、主帥が点将台に登った。戦鼓が打ち鳴らされ、角笛が吹き鳴らされ、雲間から光が差し込み、雄大な雰囲気が漂った。
二騎が並んで点将台に駆け上がった。一人は黒地に金の蟠龍が刺繍された軍服を纏い、剣を帯び、凛とした姿をしていた。もう一人は褚黄色の蟒袍を身につけ、冠をかぶり、剣を佩いていた。蕭綦(しょうき)は将兵を見下ろすと軽く手を挙げ、数万の兵士は静まり返り、彼の命令に耳を傾けた。「撫遠大将軍徐綬は天子に代わり、寧朔(ねいさく)を巡視し、国事に励み、辺境を安定させた。本日、校場にて点兵を行う。将兵は私の号令に従い、隊形を整え、我軍の威を示し、天恩に報いるのだ!」
しかし、全ては策略だった。蕭綦(しょうき)は突然馬の向きを変え、右へ駆けた。鉄騎の侍衛が横に広がり、黒甲の歩兵が行く手を遮り、蕭綦(しょうき)と徐綬を左右に分断した。徐綬は左翼に取り囲まれ、身動きが取れず、黒甲兵に中央へ押しやられた。その瞬間、校場の中央で火の手が上がり、護衛の怒号と刺客との戦闘の音が響き渡った。
「豫章(よしょう)王妃はここにいる! 誰が動くものか!」 この声は校場の南側の烽火台から聞こえた。王儇(おうけん)は驚き、捕らえられた赤い服の女性の姿を見た。これは偽の王妃を囮にした罠で、真の標的をおびき出すためのものだった。
状況は急変し、蕭綦(しょうき)は馬を駆って包囲網を突破し、烽火台へ向かった。「彼女は王妃ではない!」 胡瑶(こよう)は叫び、袖箭をかわし、偽の王妃を刺した。偽の王妃は自害用の仕掛けを起動し、命を絶った。蕭綦(しょうき)は単身で王儇(おうけん)の救出に向かい、賀蘭箴(がらんしん)は彼女を捕らえ、山林の奥へと後退した。険しい山道だったが、まるで事前に用意されていたかのように、逃走経路は確保されていた。
険しい山道で、蕭綦(しょうき)と賀蘭箴(がらんしん)は激しい戦いを繰り広げた。刀と剣がぶつかり合い、一撃ごとに生死が分かれた。血が飛び散る中、賀蘭箴(がらんしん)は王儇(おうけん)を放し、蕭綦(しょうき)に矢を向けた。しかし、その瞬間、蕭綦(しょうき)は王儇(おうけん)を空中で捕らえ、賀蘭箴(がらんしん)の銀糸を斬り、大惨事を回避した。
混乱の後、王儇(おうけん)はようやく安息を得た。垂れ下がった幔幕、揺らめく蝋燭、部屋には薬の匂いが漂っていた。再び目を覚ました彼女は、深い安心感と静けさを感じた。幔幕越しに、屏風に映る逞しい後ろ姿が見えた。それは蕭綦(しょうき)だった。彼はずっと彼女を守っていた。静寂に包まれた部屋には、沈香の香りが漂い、全てが穏やかになった。
第12話あらすじとネタバレ
謝宛如(しゃえんじょ)は蘇錦児(そきんじ)のために念入りに化粧をし、華やかな宮廷の衣装を著せ、王儇(おうけん)が最も愛する蘇合香を渡し、これで子澹(したん)の心を掴めると告げました。その夜、複雑な思いを抱えた蘇錦児(そきんじ)は子澹(したん)の部屋を訪ねました。当時、子澹(したん)は酒に酔って意識が朦朧としており、蘇錦児(そきんじ)を王儇(おうけん)と見間違えてしまいます。
一方、朝廷では、太子(たいし)は王儇(おうけん)の無事を聞いて大喜びし、すぐに多くの褒美を寧朔(ねいさく)へ送るよう命じました。しかし、皇帝は知らせを聞いてから、泣き笑いを繰り返すなど異常な様子を見せ、群臣を困惑させました。太子(たいし)はそれを見て急いで退朝を宣言します。
長公主(ちょうこうしゅ)は王儇(おうけん)からの手紙を受け取りますが、文字に力がないことから、娘の身を案じます。幸い王夙(おうしゅく)が傍らで「大難不死必有後福」と慰め、彼女の不安を和らげました。
寧朔(ねいさく)では、怪我の回復と共に、王儇(おうけん)は侍女の玉秀(ぎょくしゅう)が持ってきた趣味の悪い服に興味を示さず、下げるように命じます。彼女は長い間会っていない蘇錦児(そきんじ)の安否を心配していました。その頃、蘇錦児(そきんじ)と子澹(したん)は誤解だらけの一夜を過ごしていました。酔いが覚めた子澹(したん)は自分が人違いをしていたことに気づき、二人は言葉もなく沈黙します。王儇(おうけん)の無事を聞いた子澹(したん)は慌てて詳細を聞きに外出し、取り残された蘇錦児(そきんじ)は一人で気まずさに耐えるしかありませんでした。
ある日、王儇(おうけん)は玉秀(ぎょくしゅう)を連れて寧朔(ねいさく)の街を散策します。玉秀(ぎょくしゅう)は聡明でありながらも常に控えめな様子なので、王儇(おうけん)は彼女にもっと明るく振る舞うように励まします。道中、楽しそうに話している杏児(きょうじ)と意児(いし)に出くわしますが、彼女たちは王儇(おうけん)が下げさせたばかりの服を著ていました。王儇(おうけん)は杏児(きょうじ)に不満を抱き、叱責した上で、翌日からは自分の側で玉秀(ぎょくしゅう)の手伝いをするよう命じます。杏児(きょうじ)は内心不服でした。
その後、盧夫人(ろふじん)は杏児(きょうじ)と意児(いし)を連れて王儇(おうけん)のもとを訪れますが、玉秀(ぎょくしゅう)に門前払いされます。盧夫人(ろふじん)は玉秀(ぎょくしゅう)に対し、王儇(おうけん)に取り入ったからといって安心するなと警告します。言い争う声が休息中の王儇を目覚めさせ、彼女は誰かと尋ね、三人を庭に跪かせます。彼女たちは蕭綦(しょうき)に訴えようとしますが、彼は取り合わず、王儇の指示に従うように告げます。この一件の後、蕭綦(しょうき)は皇族の動向、特に謇寧(けんねい)王が軍を率いて京城に迫っているという情報報告を受けます。
京城では、謇寧(けんねい)王は病に伏せる皇帝の見舞いを名目に、大軍を率いて京城へ進軍し、朝廷は混乱に陥ります。太子(たいし)は急いで王藺(おうりん)を呼び対策を協議します。温宗慎(おんしゅうしん)は謇寧(けんねい)王がかつて皇帝と皇位を争った過去に触れますが、太子(たいし)は一刻も早く退兵させる策を求め、群臣も有効な策を打ち出せません。
蕭綦(しょうき)は体調の優れない王儇を見舞いに訪れ、窓を開けて新鮮な空気を入れさせ、自分の外套をかけます。彼は王儇を街に連れ出し、散歩しながら賀蘭箴(がらんしん)のことを話します。蕭綦(しょうき)は瀕死の賀蘭箴(がらんしん)を助け、忽蘭(くらん)へ送り返すことで、賀蘭拓(がらんたく)が六盤(ろくばん)壊滅事件を利用して王位を奪うのを阻止しました。蕭綦(しょうき)は真実を隠蔽し、両者が争うように仕向け、漁夫の利を得る道を選びました。王儇から自身の婚姻について問われると、蕭綦(しょうき)はそれが王藺(おうりん)が兵権を得るための策略だったと説明し、現実を受け入れるよう諭します。
王府に戻ると、王藺(おうりん)は王夙(おうしゅく)に対し、桓宓(かんひつ)とは表面上は仲良くするようにと釘を刺し、婚姻の目的は桓公(かんこう)の勢力を利用するためだったと強調します。王夙(おうしゅく)は不満を抱きながらも、それを受け入れるしかありませんでした。
再び盧夫人(ろふじん)に会った際、王儇は玉秀(ぎょくしゅう)を通して、盧夫人(ろふじん)、杏児(きょうじ)、意児(いし)の事情、そして彼女たちが側室になる野心を持っていることを知ります。王儇は彼女たちの行動に不満を抱き、わざと冷遇します。最終的に、王儇は盧夫人(ろふじん)が二人を弁護する嘆願を拒否し、杏児(きょうじ)と意児(いし)を屋敷から追放するよう命じます。
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