第11話あらすじとネタバレ
拓跋公主は、夜軽染(や・けいせん)が新兵考核で自分を追い出そうとしていると知り、騎射道具に細工をした。翌日、考核が始まり、冷邵卓の立ち会いのもと、最初の射撃では、他の兵士の弓矢が不可解にも壊れていたため、拓跋公主だけが難なく勝利した。次の相撲考核では、夜軽染(や・けいせん)は牛大力を仕向けて拓跋公主を懲らしめようとしたが、彼女は牛大力の頭でっかちな体格を利用し、あっさり勝利した。負けじと夜軽染(や・けいせん)は自ら拓跋公主と対決することに決めた。壁登り競争で揉み合いになり、拓跋公主が落下しそうになった際、夜軽染(や・けいせん)は彼女を助けようとして一緒に転落した。その後、夜軽染(や・けいせん)は怪我を装って拓跋公主を怖がらせ、彼女に駙馬になることを強要しないと約束させた。それを見て、夜軽染(や・けいせん)は思わず笑い出し、からかうのをやめた。
駆けつけた冷邵卓は、この場面を目撃し、夜軽染(や・けいせん)が軍営に女性を匿っていると思い込み、三皇子に報告し、四皇子を排除する好機だと進言した。しかし、夜天逸(や・てんいつ)は夜軽染(や・けいせん)の性格から考えて信憑性が低いと判断した。最終的に、冷王(れいおう)爷の助言もあり、夜天逸(や・てんいつ)は皇帝に報告することにした。皇帝は大臣たちから偏袒を疑われるのを避けるため、容景(よう・けい)と三皇子を軍営に派遣して調査させた。
退朝後、雲老王爷(うんろうおうじゃ)はすぐに雲浅月(うん・せんげつ)を呼び出し、男装して四皇子の軍営に潜入したのかと問い詰めた。雲浅月(うん・せんげつ)は過去のことだと説明し、拓跋公主の身分が露見したと聞き、軍令牌を持って軍機大営へ駆けつけ、彼女を助け出そうとしたが、容景(よう・けい)と三皇子が到著したため、何もできなかったと語った。雲浅月(うん・せんげつ)は見舞いを口実に四皇子の天幕に入り、夜軽染(や・けいせん)の罪を巧みに言い逃れさせた。拓跋公主は夜軽染(や・けいせん)の布団の下に隠れていた。容景(よう・けい)は雲浅月(うん・せんげつ)に協力し、藍漪(らんぎ)が布団をめくるのを阻止した。夜軽染(や・けいせん)は瘧疾の発作を装って訪問者を追い払い、難を逃れた。その後、夜軽染(や・けいせん)と拓跋公主はじゃれ合い、雲浅月(うん・せんげつ)は焼きもちを焼いた容景(よう・けい)を宥めるために戻った。
藍漪(らんぎ)は三皇子に、双生児は天聖国では不吉な兆しとされ、雲王府に双子が生まれたという噂があると密告した。皇帝は激怒し、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)に鷹揚衛を率いて雲王府を封鎖し、軟禁するよう命じた。彩莲は雲浅月(うん・せんげつ)に帰宅しないよう勧めたが、彼女は家のことが心配だった。そこで、三皇子がこの問題を解決する手助けを申し出た。夜天逸(や・てんいつ)は雲王府が双子の噂で罰せられていることを雲浅月(うん・せんげつ)に伝え、雲浅月(うん・せんげつ)と結婚することを条件に雲王府を救うと申し出た。雲浅月(うん・せんげつ)は返事をせず、夜天逸(や・てんいつ)も彼女を急かすことなく、吉報を待つように言った。
帰宅した雲浅月(うん・せんげつ)は事態の収拾に動き出した。二娘には援助せずに出て行くように言い渡し、祖父を粥で機嫌を取りながら双子の噂の真相を尋ねた。雲老王爷(うんろうおうじゃ)はこの件に非常に敏感で、皇后に関係している可能性があるため、話題にすることを禁じた。
三皇子は密かに小太監を始末し、皇帝の前で雲王府を弁護し、皇帝の信頼を得て監国の重責を担うことになった。事後、三皇子は手柄を誇示したが、雲浅月(うん・せんげつ)は皇帝が謝罪すべきだと考えた。しかし、夜天逸(や・てんいつ)の説得により事を荒立てずに済ませ、三皇子に感謝した。
上官茗玥(じょうかん めいげつ)は容景(よう・けい)を訪ね、慕容(ぼよう)府一族の処刑について、雲王府との関連を疑った。容景(よう・けい)は雲浅月(うん・せんげつ)に手紙を送り、関連文書を探すよう促した。雲浅月は一日中探しても見つからず、容景(よう・けい)は彼女を慰め、彼女の鍵を使って雲王府内を探した。最終的に、彼は書斎で秘密の鍵束を見つけ、隠し戸棚から重要な文書を発見した。
文書によると、慕容(ぼよう)氏は淇地で復国を企てており、雲王爷は調査中に旧部との通信記録を発見し、慕容(ぼよう)府は処刑された。上官茗玥(じょうかん めいげつ)は書状だけで断罪するのは軽率すぎると不満を漏らし、雲王爷の公正さを疑問視した。容景(よう・けい)は信じようとせず、上官茗玥(じょうかん めいげつ)に軽はずみな結論を出すなと忠告した。上官茗玥(じょうかん めいげつ)は容景(よう・けい)に、感情に流されて判断を誤らないようにと警告した。
雲浅月は双子の噂の出所が容景(よう・けい)だと知り、使用人たちに噂を広めないよう注意した。彩莲は乞巧節が近づいていることを知らせ、容景(よう・けい)と過ごす機会だと告げた。雲浅月は情人節に何もなかったことに腹を立てていたが、香囊の作り方を学び、容景(よう・けい)への贈り物にすることにした。
第12話あらすじとネタバレ
雲浅月(うん・せんげつ)は、栄王府に押しかけ、容景(よう・けい)を探した。弦歌(げんか)は容景(よう・けい)が不在だとごまかしたものの、雲浅月(うん・せんげつ)の強い意誌に押され、ついに容景(よう・けい)は姿を現した。数日間、音信不通だったことを問いただす雲浅月(うん・せんげつ)に、容景(よう・けい)は公務を理由に釈明。手伝いを申し出る雲浅月(うん・せんげつ)だったが、冷たくあしらわれ、自分のすべきことがあるだろうかと逆に問われてしまう。容景(よう・けい)の態度変化に気づかぬ雲浅月(うん・せんげつ)は、翌日の七夕の灯籠祭りの約束を嬉しそうに持ち出すが、容景(よう・けい)は別の予定があると告げる。なぜ避けられているのかと詰め寄り、容景(よう・けい)の言葉に傷ついた雲浅月(うん・せんげつ)は、つまらないことに時間を割きたくないという容景(よう・けい)の冷酷な言葉に心を砕かれ、彼に飽きられたと思い込み、怒って走り去った。弦歌(げんか)は、主である容景(よう・けい)が冷淡な態度で雲浅月(うん・せんげつ)の気持ちを傷つけたことを非難した。
家に帰った雲浅月(うん・せんげつ)は、香囊に八つ当たりする。彩蓮(さいれん)は弦歌(げんか)に贈る連理枝の赤い糸を用意していて、少し気まずい思いをする。雲浅月(うん・せんげつ)は弦歌(げんか)と容景(よう・けい)が一緒に灯籠祭りに行くのではないかと疑い、彩蓮(さいれん)は天下第一の才子である容景(よう・けい)が灯謎大会に参加するだろうと指摘する。その時、夜天逸(や・てんいつ)が双子の歌謡の解決のお礼として、雲浅月(うん・せんげつ)を七夕に誘う。断りきれず、雲浅月(うん・せんげつ)は承諾した。
拓跋公主は、七夕が恋人同士が愛を語る日だと知り、参加したがる。夜軽染(や・けいせん)に同行を強要し、娘としての立場を利用して脅す。夜軽染(や・けいせん)は仕方なく承諾するが、父王に知られたら罰せられると心配する。しかし、拓跋公主には秘策があった。七夕当日、夜軽染(や・けいせん)は無理やり女装させられ、軍営を抜け出す。内心では気が進まないながらも、拓跋公主との遊びを楽しんだ。
秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は容景(よう・けい)に会うため、上品な女装で著飾る。弦歌(げんか)は容景を心配し、三皇子がすでに雲浅月(うん・せんげつ)と星缘灯を流す約束をしていること、このままでは最高の灯謎を取られてしまうことを伝える。夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月を連れて千仏樹に赤いリボンを結び、三世の縁を願う。雲浅月は容景を探し、容景は遠くから二人を見つめ、落胆する。一方、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は容景を誘って赤いリボンを結ぼうとするが、冷たく断られる。
雲浅月の沈んだ様子に気づいた夜天逸(や・てんいつ)は、星缘灯を流して願い事を葉えるため、月河へ連れていく。気乗りしない雲浅月だったが、瑠璃灯魁に目を奪われる。夜天逸(や・てんいつ)はそれを取ってやると約束する。雲浅月の番になると、彼女は即興で「木目跨于心、小和尚光頭、古人做仮文、凄惨無涙水」という謎かけを出す。誰も解けず、天下第一の才子である容景にしか解けないと思われた。ついに容景は「想你做妻」と答えを告げるが、雲浅月の前には出てこなかった。司会者は容景に灯籠を雲浅月に贈るよう勧めるが、容景は背を向け去っていき、雲浅月は深く傷つく。夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月の容景への想いを感じ、不安になる。
その後、怪我をした雲浅月を容景が送り届け、手当てをする。目覚めた雲浅月は、容景の冷たい言葉に怒り、これからは互いに関係を断ち、二度と会わないと宣言する。
一方、夜軽染(や・けいせん)と拓跋公主はじゃれ合いながら軍営に戻るが、冷邵卓は夜軽染(や・けいせん)が女装で外出していた秘密を突き止める。
地下銭荘の爆発事件は、より深い政治的陰謀を明らかにし、複数の皇子間の権力闘争に発展する。秦相(しんしょう)はこの事件を利用して皇帝の三皇子への関心を高めようとするが、事件が死傷者を出し、皇帝自身も危うく巻き込まれるとは予想していなかった。柳姑娘は集めた三皇子の罪の証拠を皇帝に提出した後、墨閣を率いて京城を離れる。出発前に四皇子に軍資金強奪の濡れ衣を著せる。捜査が進むにつれ、三皇子と四皇子に関する更なる秘密が明らかになり、兄弟間の緊張はさらに高まる。
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