第7話あらすじとネタバレ
雲浅月(うん・せんげつ)は容景(よう・けい)の機転により、蛇毒を吸い取ってもらい意識を取り戻した。彩蓮(さいれん)は、景世子が女性に近づかないという常識を破ったことで、雲浅月(うん・せんげつ)が特別な存在であることを確信する。雲浅月(うん・せんげつ)は容体の心配をする容景(よう・けい)に対し、容景(よう・けい)は雲浅月(うん・せんげつ)に月岐公主の扮装をさせ、共に月岐城へ潜入する計画を立てる。門番は公主の側にいる赤練蛇を見て、容景(よう・けい)の馬車を通した。一方、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)一行は夜軽染(や・けいせん)を捕らえ城内へ入ろうとするが、先ほどの公主と赤練蛇の件で足止めを食らう。拓跋公主の身分を確認した後、ようやく誤解は解け、偽の公主の追跡が始まる。拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)が彼女の宝物をなくした償いとして、駙馬になるよう要求する。
官兵に追いつかれた容景(よう・けい)と弦歌(げんか)は別々に逃げ、醉紅楼で落ち合うことにする。追っ手を振り切った後、雲浅月(うん・せんげつ)は容景(よう・けい)と公主の出会いについて尋ね、容景(よう・けい)は幼い頃に会ったことがあること、そして今回の月岐訪問は家業のためだと説明する。容景(よう・けい)は雲浅月(うん・せんげつ)を醉紅楼へ連れて行き、弦歌(げんか)を待つ。雲浅月(うん・せんげつ)がテーブルの上の茶を飲もうとした時、南凌睿(なん・りょうえい)とその侍女たちにぶつかり、南凌睿(なん・りょうえい)の注意を引いてしまう。彩蓮(さいれん)が月岐の官兵に捕らえられた際、容景(よう・けい)は身代わりとなって彩蓮(さいれん)と弦歌(げんか)を逃がす。雲浅月(うん・せんげつ)は助けに行こうとするが、南凌睿(なん・りょうえい)に阻まれ、彼にからかわれながら連れ去られてしまう。南凌睿(なん・りょうえい)は雲浅月(うん・せんげつ)を気に入り、南梁へ連れ帰ることを望む。
秦王凝の配下は、容景(よう・けい)に捕らえられた者たちがいること、景世子が月岐潜入に失敗し捕らえられたこと、そして雲浅月(うん・せんげつ)のために蛇毒を吸い出し寒毒が再発したことを知り、ひどく心配する。
南凌睿(なん・りょうえい)は南梁の世子で、雲浅月(うん・せんげつ)に一目惚れし、すぐに南梁へ来るよう迫る。雲浅月(うん・せんげつ)は窓のカーテンをロープ代わりにして脱出する。路地裏で三皇子夜天逸(や・てんいつ)に助けられる。雲浅月は感謝を述べるが、夜天逸(や・てんいつ)は愛する「月児」だと気づきながらも、彼女が自分のことを忘れているようだと感じる。夜天逸(や・てんいつ)の戸惑いと落胆に対し、雲浅月は前を向くように諭す。夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月が他の者を好きになり、記憶喪失を装っていると疑う。
軍から月岐で偽の公主事件が発生し、四皇子らしき人物が公主に捕らえられたという知らせが届く。雲浅月は通関手形を紛失したため公主を装ったこと、そしてそのせいで特使の容景(よう・けい)が捕らえられたことを夜天逸(や・てんいつ)に説明し、助けを求める。夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月が容景(よう・けい)に気があるのではと疑いながらも、見捨てることはできないと約束する。夜天逸(や・てんいつ)の行動が遅いことに焦れた雲浅月は自ら容景を助けに行こうとするが、最終的に夜天逸(や・てんいつ)は彼女と共に救出に向かう。
拓跋公主は夜軽染(や・けいせん)を気に入り、夜軽染(や・けいせん)は天聖の皇子としてのプライドから服を脱ぎ拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)を脅し、牢に入れられる。しかし、拓跋公主は彼へのときめきを抑えられない。牢獄で夜軽染(や・けいせん)は容景と出会い、雲浅月の行方を尋ね、彼女を探しに行こうと焦る。容景は獄吏に賄賂を渡し、朝廷の有力者に情報を伝える。月岐国師は公主が天聖の皇子と使臣を捕らえたことを知り、事の重大さを悟り、慎重な対応を勧める。
容景と夜軽染(や・けいせん)は北司堂に呼ばれ、容景は国師に事情を説明し謝罪する。両国の友好関係を考慮した皇帝の命により、誤解を避けるために調査に来たと付け加える。王子と公主は使臣を疑うが、雲浅月と三皇子が到著すると状況は一変する。夜軽染(や・けいせん)は雲浅月を見て喜び抱きつく。夜天逸(や・てんいつ)は夜軽染(や・けいせん)の度胸をからかい、夜軽染(や・けいせん)は兄を恐れて雲浅月から離れる。雲浅月は容景を心配し、容景は雲浅月に会えて気分が良くなったと言う。国師は三皇子に気づき、夜軽染(や・けいせん)と容景の証人となる。王子と公主がまだ納得していないところに、月岐国王(つきぎこくおう)の容態が悪化したという知らせが入る。容景は国王の治療を申し出て、王子は渋々ながら承諾する。容景は国王の血症を治し、赤練蛇を返すと、蛇の腹から玉の指輪が見つかり、夜軽染(や・けいせん)が盗んだのではなく蛇が飲み込んだことが証明される。夜軽染(や・けいせん)は拓跋公主を責めるのをやめ、三皇子も弟に公主を許し、薬に専念するよう諭す。
月岐国王(つきぎこくおう)は意識を取り戻した後、容景に天聖への無礼の理由を問われる。国王は正体不明の人物から三千両の黄金を受け取り、天聖への挑発を唆されたが、拒否したと説明する。しかし、属国が騒動を起こし、両国の関係が悪化したという。誤解が解けた後、月岐国王(つきぎこくおう)は天聖からの賓客にもう少し滞在するよう招待し、王子に宴を設けるよう指示する。
第8話あらすじとネタバレ
月岐国での盛大な宴の中、王子と公主は天聖からの貴客、容景(よう・けい)一行を盛大にもてなした。宴席で、夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月(うん・せんげつ)への想いのゆえに容景(よう・けい)に良い感情を抱いていなかったが、表向きには容景(よう・けい)を優秀な使者と褒めたたえた。容景(よう・けい)は乾杯の機会を利用し、月岐国の国師と密談し、この行動は夜天逸(や・てんいつ)の注意を引いた。雲浅月(うん・せんげつ)は公主が夜軽染(や・けいせん)に気があるように感じ取った。拓跋公主は舞を披露し、夜軽染(や・けいせん)に謝罪の酒を捧げ、許しを請うた。雲浅月(うん・せんげつ)が玉の扳指について尋ねると、拓跋公主は家宝であり非常に貴重なものだと明かした。
容景(よう・けい)は月岐国師に慕容(ぼよう)家滅門事件の真相を尋ねた。国師は、慕容(ぼよう)家は謀仮の濡れ衣を著せられたが、皇帝からの処刑命令はなく、闇殺されたのだと説明した。当時大理寺卿であった国師は無実であったが、慕容(ぼよう)家に謀仮の判決を下すことを余儀なくされ、良心の呵責に耐えかねて辞職したという。国師は容景(よう・けい)にこの複雑な争いに巻き込まれないよう警告し、背後には複数の藩属国をはるかに超える大きな力が関わっていると示唆した。しかし、秘密を守るため、女刺客が国師を襲撃し、容景(よう・けい)は何もできなかった。知らせが宴に届くと、月岐国王(つきぎこくおう)は客人に謝罪した。夜天逸(や・てんいつ)は容景(よう・けい)と国師の会話には何か裏があると仄めかした。国師の死により、容景(よう・けい)は月岐国王(つきぎこくおう)に別れを告げ、急いで出発した。出発前、公主は感謝の印として玉の扳指を容景(よう・けい)に贈りました。容景(よう・けい)は最初、受け取ることをためらいましたが、雲浅月(うん・せんげつ)の勧めで最終的に受け取ることにしました。
実は、国師の死は三皇子と王子が共謀した陰謀で、両国の衝突を引き起こし、皇位を奪い天下を二分することを企んでいた。陣営に戻ると、夜天逸(や・てんいつ)は雲浅月(うん・せんげつ)の安全を気遣い、容景(よう・けい)の彼女への配慮に感謝した。雲浅月(うん・せんげつ)はこっそりではなく、正々堂々ついてきたのだと仮論した。夜天逸(や・てんいつ)は二人で過ごした幼少時代を懐かしみ、失われた記憶を取り戻す手伝いをしたいと願った。夜天逸(や・てんいつ)の告白に、雲浅月(うん・せんげつ)は記憶がないため戸惑った。この様子を見た容景は複雑な心境で、一人で酒を飲んだ。
雲浅月(うん・せんげつ)は容景の元を訪れ、一緒に酒を酌み交わし、同じ月を眺め、静かな時間を過ごした。酔った容景は雲浅月(うん・せんげつ)に近づき、雲浅月(うん・せんげつ)の心臓は高鳴ったが、彼女は照れながら容景を押し返した。この場面を目撃した夜天逸(や・てんいつ)の顔色は曇った。雲浅月(うん・せんげつ)は彩蓮(さいれん)から、かつて三皇子と深い仲だったことを聞き、どう対応すればいいのか分からず悩んだ。彩蓮(さいれん)も三皇子の境遇を不憫に思いながらも、今の雲浅月(うん・せんげつ)は以前のお嬢様ではないと感じていた。
雲浅月は寒疾に効く薬草、氷焱花が伊林雪山の崖に生えていることを知り、危険を冒して採取に向かった。拓跋公主は雲浅月の崖登りを手伝ったが、雲浅月は足を滑らせてしまい、南凌睿(なん・りょうえい)が駆けつけ、彼女を救い、氷焱花を手に入れた。雲浅月は南凌睿(なん・りょうえい)が自分を尾行していたのではないかと疑ったが、彼は妻を助けるためだと主張した。拓跋公主は南梁世子の結婚話を持ち出し、南凌睿(なん・りょうえい)の過去の女遊びを暴露した。雲浅月は氷焱花を受け取ると、すぐにその場を去った。
陣営に戻った雲浅月は、『本草綱目』を参考に祛寒散を作り、容景の寒毒を治そうとした。拓跋公主は興味深く雲浅月の薬作りを手伝った。朝廷では、秦宰相は容景の意見に賛同し、月岐の出兵にはもっと深い理由があると主張した。冷王(れいおう)爷は三皇子を弁護し、朝廷への復帰を願い出た。議論の末、皇帝は三皇子を呼び戻すことに同意した。
別れの際、拓跋公主は夜軽染(や・けいせん)に留まるよう頼んだが、夜軽染(や・けいせん)は軍と共に天聖へ戻ることを選んだ。雲浅月は心を込めて作った祛寒散を容景に贈り、夜天逸(や・てんいつ)がいても容景はその贈り物を受け取った。拓跋公主は雲浅月との別れを惜しみ、雲浅月は機会があれば天聖に来るようにと誘った。
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