雲間の月は輝きてあらすじ33話・34話、ネタバレ

第33話あらすじとネタバレ

秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は父の秦相(しんしょう)を葬った後、墓前で号泣し、父の忠告を聞かなかったことを深く後悔した。彼女は父の仇を討つことを誓い、その決意は揺るぎないものだった。

雲間の月は輝きて ~運命の恋人~あらすじ、33話ネタバレ

拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)のために蠱毒の準備を手伝っていた。阿烏(あう)は蠱毒の仮噬の危険性を危惧し、その恐ろしい結果を警告する。しかし拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は全ての薬材を焼き払い、夜軽染(や・けいせん)に後路を残さない決意を固めていた。彼自身がこれを受け入れた以上、情けは無用だと考えたのだ。阿烏(あう)は皇帝のため、そして彼女自身のためにも解毒薬を残すよう説得を試みるが、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)の心は既に冷え切っていた。後悔どころか、仮噬の日を待ち望んでいるようだった。結局、彼女は阿烏(あう)に全てを燃やすよう命じた。

夜軽染(や・けいせん)は雲浅月(うん・せんげつ)が眠っている間に、彼女に蠱毒を施した。一晩中見守り、雲浅月(うん・せんげつ)が目を覚ました時に最初に見る顔が自分であるようにした。そして記憶を失った彼女に、自分は彼女の夫であり、彼女は皇后だと告げる。混乱する雲浅月(うん・せんげつ)は、この新しい身分を仕方なく受け入れた。

雲間の月は輝きて ~運命の恋人~あらすじ、33話ネタバレ

翌日、夜軽染(や・けいせん)と雲浅月(うん・せんげつ)は幼い太子と戯れる。雲浅月(うん・せんげつ)は自分がどのように皇后になり、皇子を産んだのか疑問を抱く。夜軽染(や・けいせん)は、二人は幼馴染で結婚は自然な流れだったと軽く言い繕う。しかし雲浅月(うん・せんげつ)は、二人の間に夫婦としての愛情を感じられず、記憶の一部が欠けていることに気づく。夜軽染(や・けいせん)は、雲浅月(うん・せんげつ)が重い病気で記憶の一部を失ったと嘘をつき、一緒に記憶を取り戻そうと約束する。彩蓮(さいれん)は異変に気付くが、夜軽染(や・けいせん)の鋭い視線に真実を悟る。夜軽染(や・けいせん)は彩蓮(さいれん)に、雲浅月(うん・せんげつ)は過去の繋がりを断ち切り、辛い記憶を全て忘れたのだと語り、秘密を守るよう釘を刺した。

夜天逸(や・てんいつ)は虎符を使い秦相(しんしょう)の軍隊を動かし、将軍たちの疑念に対し、仮逆者を処断することで威圧した。そして夜軽染(や・けいせん)を暴君と非難し、秦相(しんしょう)が亡くなる前に天聖に軍を返し、悪政を正すよう自分に託したと主張する。藍漪(らんぎ)の助けもあり、夜天逸(や・てんいつ)は兵士たちの心を掴み、彼らに従わせることに成功した。

夜天逸(や・てんいつ)たちは瞬く間に三つの城を陥落させた。墨閣は密かに兵を集めていたが、夜軽染(や・けいせん)はそれを容景(よう・けい)の仕業だと勘違いし、夜天逸(や・てんいつ)の本当の動きに気づいていなかった。夜天逸(や・てんいつ)は漁夫の利を得ようと容景(よう・けい)の居場所を尋ねるが、藍漪(らんぎ)は容景(よう・けい)の消息は掴んでいないと答える。夜天逸(や・てんいつ)は月岐が軽々しく動かないと推測し、自分たちが行動を起こせば向こうから接触してくると考えていた。

上官茗玥(じょうかん めいげつ)は玉洛瑶(ぎょくら)が再び密かに兵を集めていることを発見する。玉洛瑶(ぎょくら)は容景(よう・けい)の安全を守るためだと弁明するが、上官茗玥(じょうかん めいげつ)は容景(よう・けい)に復国の意思はないと指摘し、執著を捨てるよう忠告する。玉洛瑶(ぎょくら)は、それが容景(よう・けい)の責任であり、淇国最後の希望だと主張する。上官茗玥(じょうかん めいげつ)は、玉洛瑶(ぎょくら)の長年の行動は容景(よう・けい)との婚約への執著からきていると指摘し、その行動が夜天逸(や・てんいつ)の計略に嵌り、全ての罪を容景(よう・けい)に著せられる可能性があると警告する。

夜軽染(や・けいせん)は雲浅月(うん・せんげつ)との甘い時間に浸り、月見の夜、雲浅月(うん・せんげつ)にキスをしようとするが、ためらい、香泉山に焼き魚を食べに行こうと誘う。

雲香荷(うん きょうか)は酔った勢いで南凌睿(なん・りょうえい)に自分のことを好きかどうか問い詰め、雲王府を自分の家だと思うように言う。南凌睿(なん・りょうえい)は、二人は元々家族であり、自分は雲浅月(うん・せんげつ)の実の兄であるため恋人にはなれないと説明する。突然の真実に雲香荷(うん きょうか)は酔いから覚め、他の人の恋物語はハッピーエンドなのに、自分は有情人終成兄妹だと嘆く。

拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)が忙しい隙に雲浅月(うん・せんげつ)の子供を連れ去らせ、雲浅月を後花園に誘い、それとなく容景(よう・けい)の話を持ち出す。その後、雲浅月は使用人から、自分が景世子と深い仲だったことを聞く。自分が本当に容景(よう・けい)を知っているのか疑問に思う雲浅月に、彩蓮(さいれん)は宮中の政務を口実に話を逸らす。その時、乳母が慌てて太子の失踪を報告し、雲浅月はすぐに捜索を命じる。

夜軽染は激怒し、彩蓮(さいれん)たちに皇后と皇子を守れなかったことを責める。彩蓮(さいれん)は雲浅月が太子を心配して一人で探しに行ったと説明するが、夜軽染は陳柳(ちん りゅう)に全城捜索を命じ、自らも宮殿を出て捜索に向かう。

彩蓮(さいれん)は雲浅月の身を案じ、郊外にいる容景(よう・けい)に捜索の協力を求める。容景(よう・けい)はすぐに捜索を開始する。雲浅月は子供を追って城南の郊外まで来るが、刺客に崖から突き落とされる。阿烏(あう)は太子を抱えた刺客と話しており、雲浅月は万年寒池に落ちたため、ほぼ確実に死ぬだろう、たとえ生き延びても三日と持たないだろうと告げる。

容景は手がかりを辿り、崖から落ちた雲浅月を見つけ、かつての小屋に連れ帰る。雲浅月は目を覚ますと容景のことを全く覚えておらず、凌児(りょうじ)を探すのを手伝ってほしいと頼む。容景は雨の夜に残された足跡からある村を見つけ、子供が近くの山に預けられていると推測する。目立たないように、雲浅月と容景は普通の夫婦に扮装し、百家衣を口実に村人に凌児(りょうじ)の情報を尋ねるが、見つからない。

玉洛瑶(ぎょくら)は弦歌(げんか)に容景の居場所を問い詰め、容景が雲浅月の子供探しを手伝っていると知り、複雑な気持ちになる。

第34話あらすじとネタバレ

容景(よう・けい)は凌児(りょうじ)を探すため、夜通し山中で雲浅月(うん・せんげつ)と共に過ごしました。その中で雲浅月(うん・せんげつ)は、噂に聞く冷酷無情で孤高な容姿とは全く異なる、容景(よう・けい)の細やかな優しさに触れます。かつて自分が「無感動な木偶」「温もりを知らない氷山」と呼ばれていたことを容景(よう・けい)が口にしたことから、雲浅月(うん・せんげつ)は彼が誰かのために変わったのではないかと推測します。容景(よう・けい)は彼女を見つめ、それを認めました。さらに、雲浅月(うん・せんげつ)が蛇にかまれた時、容景(よう・けい)は紳士的に毒を吸い出してあげます。この光景に、雲浅月(うん・せんげつ)は既視感を覚えました。

雲間の月は輝きて ~運命の恋人~あらすじ、34話ネタバレ

夜軽染(や・けいせん)は雲浅月(うん・せんげつ)と凌児(りょうじ)皇子を探し続け、焦燥していました。そして、未だに見つけられない陳柳(ちん りゅう)たちを叱責する中で、突然体調不良に襲われます。一方、容景(よう・けい)は負傷した雲浅月(うん・せんげつ)を背負って下山します。雲浅月(うん・せんげつ)は屋敷の奥方に誤解されることを心配しますが、容景(よう・けい)は心に想う人がいるものの、今は鏡花水月のように手の届かない存在だと説明します。雲浅月(うん・せんげつ)は容景(よう・けい)を慰め、屋敷に戻ったら夜軽染(や・けいせん)と共に彼の婚姻問題を解決する手助けをすると約束しました。この出来事をきっかけに、雲浅月(うん・せんげつ)は容景(よう・けい)を見直し、容景(よう・けい)もまた雲浅月(うん・せんげつ)を改めて知ろうとします。

夜軽染(や・けいせん)は心配のあまり胸の痛みを感じ、太医に診てもらいますが、特に異常はありませんでした。自分の状態を理解しつつも、今は雲浅月(うん・せんげつ)と凌児(りょうじ)を見つけることだけが彼の頭の中にありました。阿乌は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)に、皇帝は蠱毒の仮噬を受けている可能性があると進言しますが、拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は意に介さず、夜軽染(や・けいせん)の自業自得だと考えていました。

雲間の月は輝きて ~運命の恋人~あらすじ、34話ネタバレ

容景(よう・けい)は雲浅月を小屋に連れ帰り、丁寧に寝床を整え、必ず凌児(りょうじ)を見つけると約束し、ゆっくり休むように伝えました。小屋の外で見張りをしていた容景(よう・けい)は、過去の出来事を思い出し、雲浅月と平凡な日々を過ごしたいと願います。雷雨の夜、雲浅月はかんざしが関係する悲しい夢を見て、目を覚まします。容景が駆けつけ、彼女を落ち著かせ、夢の内容を聞きます。雨の夜、去っていく後ろ姿に呼びかけるも、その人物は去ってしまい、顔に当たる雨粒と共に心の痛みが増していく、そんな夢でした。容景は夢は虚ろなもので、凌児(りょうじ)の心配が原因だろうと慰めます。しかし雲浅月は、あの痛みは紛れもなく本物で、嘘ではないと感じていました。そして、雷雨の夜にはいつも同じ夢を見て、同じ後ろ姿を見ていることを明かします。容景は深く罪悪感を抱き、雲浅月に過去の傷を忘れてほしいと願います。彼女を落ち著かせるため、容景は簫を吹き、眠りに誘いました。

程なくして、密偵は拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)に容景と雲浅月が同じ小屋に泊まっていることを報告し、皇帝に伝えるべきだと進言します。しかし阿乌は、皇帝に直接伝えても効果がないと考え、別の策を提案します。一方、陳柳(ちん りゅう)は夜軽染(や・けいせん)に皇後の居場所を見つけたことを報告しますが、同時に皇后と容景が夫婦として暮らしていることを伝え、心構えをするように忠告します。

雲浅月と容景が一緒に食事を作っている時、容景は夜軽染(や・けいせん)の雲浅月に対する態度について尋ねます。雲浅月は、夜軽染(や・けいせん)は自分にこの世で誰にも負けないくらい良くしてくれるが、最近は彼の行動が以前とは違ってきているように感じると答えます。容景は皇帝になったことが原因ではないかと推測します。彼は雲浅月の好物である芙蓉魚を作り、丁寧に骨を取り除いてあげます。しかし、何かを思い出そうとした雲浅月は、突然めまいを感じます。一方、駆けつけようとしていた夜軽染(や・けいせん)は、蠱毒の発作で血を吐いて倒れます。

弦歌(げんか)は容景に緊急事態を知らせます。夜天逸(や・てんいつ)が容景の旗印を掲げて国境で仮乱を起こしたというのです。玉閣主は焦燥し、捕まる前に逃げるよう容景に勧めます。容景はやむを得ずその場を離れ、雲浅月に手紙を残しました。

やっとのことで小屋を見つけた夜軽染(や・けいせん)は、雲浅月と凌児(りょうじ)を探す苦労を語り、雲浅月は遭難した時に容景に助けられ、彼に不思議な既視感を覚えていると説明します。夜軽染(や・けいせん)は突然胸の痛みを感じ、雲浅月を抱きしめ、彼女だけが自分を救えると言い、離れないでほしいと懇願します。そして国の総力を挙げて凌児(りょうじ)を探すと約束し、一緒に帰るよう説得します。この様子を陰から見ていた容景は、複雑な心境に陥ります。

夜天逸(や・てんいつ)は秦相(しんしょう)の虎符を使って軍隊を動かし、月岐国との同盟を企てます。秦相(しんしょう)が月岐国が天聖に潜伏させていたスパイだと知った月岐国王(つきぎこくおう)は、夜天逸(や・てんいつ)と藍漪(らんぎ)を捕らえようとします。夜天逸(や・てんいつ)は秦相(しんしょう)の正体については知らなかったと弁明し、罪を償うために協力しようと持ち掛けます。利益を得られると考えた月岐国王(つきぎこくおう)は、夜天逸(や・てんいつ)への援助を承諾します。

夜軽染(や・けいせん)が戻ってきたと聞いた拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は、彼の嫉妬と苦悩に満ちた表情を見たいと思い、雲浅月と容景がよりを戻したかのように話を誇張して夜軽染(や・けいせん)を刺激します。陳柳(ちん りゅう)は、淇国の太子の名で謀仮が起き、平城の最後の防衛線まで攻め込まれていると報告します。夜軽染(や・けいせん)はこの罪を容景に押し付け、自ら親徴することを決意します。

藍漪(らんぎ)はせっかく手に入れた城をなぜ容景に渡すのか理解できませんでしたが、夜天逸(や・てんいつ)は夜軽染(や・けいせん)と容景を衝突させ、漁夫の利を得る計画でした。夜天逸(や・てんいつ)は藍漪(らんぎ)に容景への手紙を書かせ、確実に彼を争いに巻き込もうとします。

拓跋葉倩(たくばつ・ようせい)は夜軽染(や・けいせん)の親徴を聞き、たとえ戦死しても涙を流さないと強がりますが、地図を見る彼女の表情には心配の色が浮かんでいました。夜氏を守るため、夜軽染(や・けいせん)は背水の陣を敷きますが、凌児(りょうじ)の捜索も続けさせます。雲浅月は一族の協力を得ると約束し、夜軽染(や・けいせん)に気をつけるよう忠告します。夜軽染(や・けいせん)は己の不徳を嘆き、不安に駆られます。雲浅月は帰りを待つと慰め、夜軽染(や・けいせん)は形見として絵を残します。二人は少し親密な時間を過ごしますが、キスをしようとした時、雲浅月はめまいで中断してしまいます。夜軽染(や・けいせん)は凱旋したら雲浅月の一生が欲しいと約束します。

一方、密書を受け取った容景も平城に向かいます。雲浅月との葉わぬ恋に、最後の曲を奏でるために。

夜軽染(や・けいせん)が出陣した時、藍家は彼の兵糧を焼き払い、その罪を容景に著せます。夜軽染(や・けいせん)の容景への憎しみはさらに深まります。

最後に、秦玉凝(しん・ぎょくぎょう)は冷邵卓に夜天逸(や・てんいつ)の行方を尋ね、地の果てまで追いかけて復讐を誓います。