凰权·弈天下,凰权,The Rise of Phoenixesあらすじ10話・11話・12話、ネタバレ

第10話あらすじとネタバレ

趙淵(チャオ・ユエン)は天盛帝(てんせいこうてい) に寧弈(ニン・イー)の様子を報告した。寧弈(ニン・イー)は若いながらも無事であると伝えた。お茶を差し出す際、天盛帝(てんせいこうてい) は趙淵(チャオ・ユエン)が嵌めている扳指に気づいた。趙淵(チャオ・ユエン)はこの扳指を大変気に入り、宝物のように扱っている様子だった。

顧衍(グー・イエン)は血浮屠(けつふとう)の手がかりを探し、天盛帝(てんせいこうてい) への報告材料を得ようと躍起になっていた。寧研(ニン・イエン)は血浮屠(けつふとう)の顔には印がないことを指摘し、寧弈(ニン・イー)は寧研(ニン・イエン)の賢さに感心した。顧衍(グー・イエン)は困惑するが、寧研(ニン・イエン)は死体を用意し、血浮屠(けつふとう)に見せかければ良いと提案する。しかし、顧衍(グー・イエン)は血浮屠(けつふとう)が使う手戟がないため、偽装は難しいと考えた。

寧研(ニン・イエン)が青溟書院を訪ねると、辛子硯(シン・ズーイエン)が神鳥を連れて現れた。神鳥は寧研(ニン・イエン)を「太子」と呼び続ける。寧研(ニン・イエン)は友人の奇妙な病を治すため、大巫師(だいうし)の助けを求めた。しかし、神鳥が突然「騙子」と叫び始め、辛子硯(シン・ズーイエン)は大巫師(だいうし)が天盛皇子を侮辱したとして怒り、捕らえようとする芝居を打った。寧研(ニン・イエン)はそれを止め、辛子硯(シン・ズーイエン)を立ち去らせた。辛子硯(シン・ズーイエン)は去り際に、寧研(ニン・イエン)の愚かさを内心嘲笑した。寧研(ニン・イエン)は大巫師(だいうし)に庚帖から何かを読み取れたかを尋ねると、大巫師(だいうし)は沈黙の後、「雖有龍気崢嶸、奈何霾雲罩頂」と書いた。寧研(ニン・イエン)が陰霾を払い、龍を昇天させる方法を尋ねると、大巫師(だいうし)は何も答えず、立ち去った。

辛子硯(シン・ズーイエン)は太子に寧研(ニン・イエン)の青溟書院訪問を報告し、寧研(ニン・イエン)の野心を警戒した。常海(チャン・ハイ)が彼らの計画を知れば、今後さらに困難になると懸念を示した。太子は辛子硯(シン・ズーイエン)の忠誠を認め、即位後は彼を重臣に取り立てると約束した。辛子硯(シン・ズーイエン)は寧研を東宮に招く機会を設けることを提案し、太子はそれに同意した。

蘭香院の女たちは、寧研が蘭香院を貸し切ったこと、そして太子が翌日東宮で催す宴に彼女たちを招待し、楚王(そおう)も出席することを噂していた。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は蘭香院を出たところを寧研の部下に捕らえられ、馬車に乗せられた。寧研は鳳知微(フォン・ジーウェイ)に天下蒼生を救う手助けを頼み、東宮の涼亭の下に桐木人を埋めて邪竜から太子を守る計画を明かした。

寧弈(ニン・イー)の計画を支援するため、辛子硯(シン・ズーイエン)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)に東宮の宴で協力するよう指示した。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧研からも協力を求められており、寧研が寧弈(ニン・イー)に危害を加えるのではないかと心配した。辛子硯(シン・ズーイエン)は、鳳知微(フォン・ジーウェイ)が寧研に協力することが寧弈(ニン・イー)のためになると言った。

翌日、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は蘭香院の女たちと共に東宮を訪れ、密かに桐木人を涼亭の下に埋めた。偶然、太子と常海(チャン・ハイ)の会話を盗み聞きし、彼らが寧喬(ニン・チャオ)を陥れ、寧弈(ニン・イー)を毒殺しようとしたことを知った。彼女はすぐに珠茵(ジューイン)にこの情報を伝えた。宴の席で、寧弈(ニン・イー)は突然体調不良を訴えた。太子は毒入りの扳指によって寧弈(ニン・イー)が1ヶ月以内に死ぬと確信していた。その時、常海(チャン・ハイ)は太子に頭痛を装うよう合図を送った。

一方、天盛帝(てんせいこうてい) は体調が悪化し、倦怠感と眠気に襲われていた。御医は特に異常はなく、気血不足のため、薬を服用すれば回復すると診断した。天盛帝(てんせいこうてい) は寧弈(ニン・イー)の体調を気遣い、趙淵(チャオ・ユエン)は寧弈(ニン・イー)からの連絡がないため、おそらく無事だろうと報告した。

常海(チャン・ハイ)は太子への恨みを理解できず、特に強敵に囲まれた状況でそれは危険だと忠告した。太子は常海(チャン・ハイ)が他者に肩入れしていることを指摘したが、常海(チャン・ハイ)は太子の有能な臣下を守るためだと説明した。その後、常海(チャン・ハイ)は太子に薬を飲ませ、御医を呼んだ。

鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧弈(ニン・イー)の身を案じ、太医を呼びたいと思った。しかし、寧弈(ニン・イー)は太子が東宮で毒を盛るほど愚かではないと分析し、仮に毒を盛ろうとしても、鳳知微(フォン・ジーウェイ)たちの妨害により、寧弈(ニン・イー)は何も飲んでいないため、毒を盛ることは不可能だったと説明した。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は大笑いし、寧弈(ニン・イー)は真顔でいた。

最後に、寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)に命の恩返しをどうするか尋ねた。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は蘭香院に残っているのは寧弈(ニン・イー)と決著をつけるためだと答え、太子が寧喬(ニン・チャオ)を陥れ、寧弈(ニン・イー)を毒殺しようとした事実を明かした。寧弈(ニン・イー)は太子に寧喬(ニン・チャオ)への罪を認めさせると誓った。

第11話あらすじとネタバレ

寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)に、恩に報いたいなら辛子硯(シン・ズーイエン)の調査に協力するように告げます。門の外にいた辛子硯(シン・ズーイエン)はこれに不満を抱き、わざと物音を立てて気持ちを表現します。この八年、世間では寧弈(ニン・イー)が朝廷から遠ざかり、孤独に過ごしていると思われていましたが、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧弈(ニン・イー)が既に朝廷内に多くの情報網を築いていることを見抜いていました。寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)を青冥書院へ送りますが、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧研(ニン・イエン)の追手から逃れるための安全策だと考えていました。しかし、寧弈(ニン・イー)の真意は書院の様子を探らせることにありました。

一方、太医は太子の病状を原因不明の上吐下瀉と診断します。見舞いに訪れた燕王(えんおう) 寧昇(ニン・ション)はただの風邪だと考えますが、病因が不明瞭で、太子の安全と国に関わる事態であるため、太子が安心して療養できるよう、宮中の政務を自分が代行することを申し出ます。太子は寧昇(ニン・ション)に今回の病状の不審な点の調査を依頼し、辛子硯(シン・ズーイエン)の言葉を引用して、寧昇(ニン・ション)が超然とした態度を示すことが重要だと仄めかします。

趙淵(チャオ・ユエン)は寧弈(ニン・イー)から贈られた扳指を大変気に入り、そのお返しとして父帝から賜った滋養強壮の薬を寧弈(ニン・イー)に贈ります。寧弈(ニン・イー)が最近体がだるく、眠気がちだと話すと、趙淵(チャオ・ユエン)は詳しく様子を尋ね、寧弈(ニン・イー)が自分の体調を気遣っているのだと気づきます。そこへ寧澄(ニン・チョン)が緊急事態を報告しに現れ、趙淵(チャオ・ユエン)がいることに驚きます。狸猫探しで忙しい寧弈(ニン・イー)の邪魔をしないよう、趙淵(チャオ・ユエン)は退出すると共に、父帝の前で自分のことを良く言ってくれるよう寧弈(ニン・イー)に頼みます。

顧衍(グー・イエン)は太子に常海(チャン・ハイ)が燕王(えんおう)府を訪れたことを報告し、太子は激怒して行動を起こす決意をします。顧衍(グー・イエン)の宮中での法事は不吉だという忠告を無視し、東宮で法事を執り行うよう命じます。同時に、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は趙王配下の者たちに道を阻まれますが、謎の男に助けられます。男の名は顧南衣(グー・ナンイー)、鳳知微(フォン・ジーウェイ)を守るために遣わされたのでした。

辛子硯(シン・ズーイエン)は寧弈(ニン・イー)の脈を取り、趙淵(チャオ・ユエン)から贈られた薬の質の良さを褒めた後、鳳知微(フォン・ジーウェイ)の近況と、彼女に腕の立つ護衛が付いていることを伝え、秋明纓(チウ・ミンイン)の背後に何かあると推測します。寧弈は太子が趙王 寧研(ニン・イエン)を排除するために法事を計画していることを知り、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は狩りから帰る途中、寧弈と出会い、今後の協力について話し合います。そして、寧弈の指示に従い、侍衛の服に著替えて東宮に潜入し、桐木人をすり替えます。

事態は進展し、太子が東宮で行った法事は天盛帝(てんせいこうてい) の耳に入り、天盛帝(てんせいこうてい) は自ら状況を確かめに訪れ、僧侶に説明を求めます。一方、魏知(ウェイ・ジー)が高手の護衛を受けていることに激怒した寧研(ニン・イエン)は、青溟書院へ調査に向かいます。そこで鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)に遭遇し、争いが勃発します。最終的に、太子は桐木人を寧研(ニン・イエン)に投げつけ、呪いの文字を刻んだのは寧研(ニン・イエン)だと糾弾し、事態はさらに混迷を深めます。この危機に際し、太子は寧昇(ニン・ション)に解決策を求め、この件は慎重に処理しなければ、太子に更なる災いをもたらすことになると悟ります。

第12話あらすじとネタバレ

燕懐石(イエン・ホワイシー)と青溟書院

燕懐石(イエン・ホワイシー)は裕福な家に生まれ、知識への渇望を胸に名高い青溟書院へ入学しようと訪れました。しかし、運命は彼に味方しません。希望に満ちて書院の門に近づくも、召使いは彼が富家の子弟だと見るや否や、本来の敬意を払うことなく、書院はこのような生徒は必要としていないと冷たく追い返してしまいます。このような仕打ちを受けた燕懐石(イエン・ホワイシー)は、落胆しながら門の外で機会を待つしかありませんでした。

同じ頃、鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)も青溟書院に庇護を求めてやって来ます。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は手にした辛子硯(シン・ズーイエン)の信物が、彼らに安全な場所を提供してくれるのか不安でいっぱいでした。彼女が書院の門を叩くと、召使いは少々迷惑そうな顔を見せながらも、鳳知微(フォン・ジーウェイ)が持っている院長の信物に気づき、態度を急変させて二人を熱心に招き入れます。この一部始終を目撃していた燕懐石(イエン・ホワイシー)は、嫉妬の炎を燃やし、金で召使いを買収しようとしますが、再び門前払いされてしまいます。

辛子硯(シン・ズーイエン)の約束と試練

辛子硯(シン・ズーイエン)はかつて、この印章を見せれば鳳知微(フォン・ジーウェイ)の願いを一つ葉えると約束していました。彼女の頼みごとに対し、辛子硯(シン・ズーイエン)はまず青溟書院の意義、つまり人材を集める場所であることを理解しているか尋ねます。そして、鳳知微(フォン・ジーウェイ)が遊郭の出身であることを持ち出し、たとえ自分がどれだけ目が悪くても簡単には入学させられないと冗談を言います。すると、傍にいた顧南衣(グー・ナンイー)は辛子硯(シン・ズーイエン)の人格を非難し、辛子硯(シン・ズーイエン)はこの率直な若者に興味を持ち、自分の悪いところを聞いてみようとまで言います。最終的に辛子硯(シン・ズーイエン)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の頼みを聞き入れ、書院に滞在することを許可しますが、同時に青溟書院と太子との特別な関係を忘れないように忠告します。

宮廷の秘密と策略

物語が進むにつれ、辛子硯(シン・ズーイエン)と太子が桐の木の人形事件について話し合う中で、より複雑な宮廷の陰謀が明らかになっていきます。辛子硯(シン・ズーイエン)は元々、趙王 寧研(ニン・イエン)に謀仮の罪を著せて太子を牽製しようと企んでいました。しかし、事態は彼の予想を超えて展開し、太子はより大きな危機に陥ってしまいます。二人は黒幕が常海(チャン・ハイ)か他の関係者ではないかと疑い、太子は側近全員、叔父さえも疑い始めます。

寧研(ニン・イエン)の葛藤と計画

一方、辛子硯(シン・ズーイエン)に焚きつけられた寧研(ニン・イエン)は太子に全てを告白しようと決意しますが、勇気がありません。大巫師(だいうし)が残した予言を知り、身の潔白を証明することだけが現状を打破できると考えます。そこで、辛子硯(シン・ズーイエン)に無実を証明できる重要な証人である魏知(ウェイ・ジー)を探すように頼み、寧弈(ニン・イー)との面会を計画し、真実を明らかにして運命を変えようとします。

新しい生活への希望

物語では、珠茵(ジューイン)と寧弈(ニン・イー)の会話も描かれ、新しい生活を目前に控えた彼女の戸惑いと未来への希望が表現されています。寧弈(ニン・イー)は彼女に蘭香院を出て、自分の幸せを見つけるように励まします。また、二人は幸運を運んできた小狸猫のことを思い出し、この小狸猫は寧弈(ニン・イー)の計画を成功させただけでなく、物語にちょっとしたユーモアも添えています。

最後に、天盛帝(てんせいこうてい) が辛子硯(シン・ズーイエン)を呼び出す場面で物語は締めくくられ、巫蠱事件を巡る権力闘争が新たな局面を迎えることを予感させます。