凰权·弈天下,凰权,The Rise of Phoenixesあらすじ7話・8話・9話、ネタバレ

第7話あらすじとネタバレ

深い夜、激しい雨が窓を叩く中、寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の消息が途絶え、不安に胸を締め付けられていた。側近の寧澄(ニン・チョン)は自らの失態を詫びるが、寧弈(ニン・イー)は彼を咎めることなく、一人になりたいと告げて下がらせた。寝室に戻ると、思いがけず榻の上に横たわる鳳知微(フォン・ジーウェイ)の姿があった。驚きと安堵が入り混じる中、顧衍(グー・イエン)が現れ、自分が鳳知微(フォン・ジーウェイ)を連れてきたのだと説明し、寧弈(ニン・イー)の怒りを鎮めようとする。

顧衍(グー・イエン)は雨の夜に初めて寧弈(ニン・イー)と出会った時のことを語り出し、複雑な胸中を吐露する。兄である顧衡(グー・ホン)と大成への忠誠を誓う一方で、寧弈(ニン・イー)に大成への仮逆を強要され、長兄を失ったことから、彼に対しては深い憎しみを抱いていると明かす。そして今、秋明纓(チウ・ミンイン)とその家族の救出を条件に、これまでの恩讐を水に流してほしいと懇願する。寧弈(ニン・イー)はその願いを受け入れ、顧衍(グー・イエン)は寧弈(ニン・イー)への忠誠を誓い、太子に対抗することを提案するに至る。

翌朝、目を覚ました鳳知微(フォン・ジーウェイ)は楚王(そおう)府にいることに気づき、夢かと疑う。寧弈(ニン・イー)が夢の内容を尋ねると、鳳知微(フォン・ジーウェイ)はどこか腑に落ちない様子を見せる。特に、馴染みのある香りに気づき、またしても寧弈(ニン・イー)に騙されたのではないかと疑念を抱く。昨夜、金羽衛(きんうえい)衙門を出た後、何者かに襲われて気を失ったことを思い出し、寧弈(ニン・イー)の仕業ではないかと問い詰めるが、寧弈(ニン・イー)は冗談めかしてかわす。

鳳知微(フォン・ジーウェイ)は母と弟を救い出す決意を固め、寧弈(ニン・イー)は彼女に形見となる品を求める。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は叔父から贈られた腕輪を手渡し、寧弈は珠茵(ジューイン)に命じて秋府へ向かわせ、秋尚奇(チウ・シャンチー)に救出計画への協力を仰ぐ。腕輪を見た秋尚奇(チウ・シャンチー)は事態の深刻さを悟り、計画への参加を決意する。

一方、寧弈と顧衍(グー・イエン)は秋明纓(チウ・ミンイン)親子を安全に救出し、五姨娘(ごいじょう)の手紙の真相を暴く計画を練る。寧弈はその手紙を利用して秋明纓(チウ・ミンイン)一家を守ろうとする。同時に、顧衍(グー・イエン)は太子に近づき、哀帝の九皇子が既に亡くなっているという秋明纓(チウ・ミンイン)の証言を信じ込ませようと画策する。

物語は進展し、血浮屠(けつふとう)の存在と大成の生き残りの可能性を知った太子は、激しい恐怖に襲われ、辛子硯(シン・ズーイエン)に助けを求める。複雑に絡み合う状況の中、各勢力がそれぞれの思惑を胸に動き出し、寧弈と太子の会見は事態をさらに混迷させる。それぞれの複雑な関係性と目的が明らかになり、次々と新たな謎が浮かび上がる展開を見せる。

第8話あらすじとネタバレ

太子と寧弈(ニン・イー)の会話

太子は再び寧弈(ニン・イー)を訪ね、血浮屠(けつふとう)の捜査が寧弈(ニン・イー)に迷惑をかけていることを悟り、深入りしないよう忠告する。しかし、辛子硯(シン・ズーイエン)が帰宅すると、太子が自宅にいるのを発見。太子は上機嫌で、今日酒を酌み交わして意気投合したと語る。まるで新たな後ろ盾を見つけたかのようだ。辛子硯(シン・ズーイエン)は、趙王が大成遺孤についての重要な証拠を握っており、天盛帝(てんせいこうてい) に報告するつもりだと明かしたため、仕方なく太子と酒を飲んだのだと説明する。これは太子にとって非常に不利な状況であり、慎重に行動する必要があると辛子硯(シン・ズーイエン)は考える。

辛子硯(シン・ズーイエン)の懸念

辛子硯(シン・ズーイエン)はさらに分析を進める。血浮屠(けつふとう)による金羽衛(きんうえい)襲撃、燕州(エンシュウ)の仮乱など、様々な出来事から、何者かが裏で糸を引いていることが明らかになってきた。特に寧弈(ニン・イー)と太子を狙った陰謀が疑われる。常海(チャン・ハイ)は秋明纓(チウ・ミンイン)を秘密裏に排除することを提案するが、太子は今のところ明白な脅威がないため、急ぐ必要はないと判断する。

鳳知微(フォン・ジーウェイ)と寧弈(ニン・イー)の対峙

一方、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧弈(ニン・イー)に軟禁されていた。彼の帰還に際し、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は強い不満を表明する。自分は小さくても尊厳があり、家族もいる、駒にはなりたくないと主張する。寧弈(ニン・イー)は冷たく、母と弟を救いたければ姿を消せと告げる。鳳知微(フォン・ジーウェイ)はその条件を受け入れる。その後、寧澄(ニン・チョン)が秋尚奇(チウ・シャンチー)の来訪を告げ、秋明纓(チウ・ミンイン)と鳳皓(フォン・ハオ)が戻ってきたことを伝える。

秋府での再会

秋府へ向かう途中、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧弈(ニン・イー)に近づこうとする。一度は拒絶されるも、最終的には同行を許される。秋府にて、秋明纓(チウ・ミンイン)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)との縁を切ることを宣言し、彼女を殺人犯だと非難する。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は深く傷つくが、表面上は後悔していない態度を貫く。

寧弈(ニン・イー)と鳳知微(フォン・ジーウェイ)の心の交流

寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の心の痛みを察知し、他に何か望みはあるかと尋ねる。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は今後誰にもいじめられず、奴隷にもなりたくない、広い世界には自分の居場所があると信じていると答える。その後、酒楼で酔いつぶれた鳳知微(フォン・ジーウェイ)は窮地に陥るが、寧澄(ニン・チョン)に助けられる。

真相の暴露

珠茵(ジューイン)の話を聞き、寧弈(ニン・イー)は太子が血浮屠(けつふとう)を飼っている可能性に気づく。これが三皇子と珠茵(ジューイン)の父を冤罪に陥れた原因かもしれない。調査を進めるうちに、太子が血浮屠(けつふとう)を利用して政敵を排除していたという証拠が次々と見つかる。

最後の計略

最後に、辛子硯(シン・ズーイエン)は趙王に対抗するため、再び巫蠱の事件をでっち上げることを提案するが、リスクが高すぎるため却下される。辛子硯(シン・ズーイエン)は蘭香院で偶然鳳知微(フォン・ジーウェイ)と出会い、二人は互いに理解し合い、知略に長けていることがわかる。珠茵(ジューイン)は鳳知微に蘭香院に留まり、辛子硯(シン・ズーイエン)のような客への対応を手伝うよう勧める。同時に、鳳知微は珠茵(ジューイン)と楚王(そおう)寧弈(ニン・イー)の特別な関係に興味を持つ。

第9話あらすじとネタバレ

珠茵(ジューイン)はかつて起きた巫蠱の案について語り始めました。彼女も寧弈(ニン・イー)と同じく、この事件で肉親を失い、人生が一変しました。かつての深窓の令嬢は身を売る女に身を落とし、一方、贅沢三昧の暮らしをしていた皇子・寧弈(ニン・イー)は八年間の幽閉生活を強いられ、宗正寺で長い歳月を過ごしました。他の皇子とは違い、寧弈(ニン・イー)は思慮深く情に厚い人物でした。時折、耳の痛いことも言いますが、珠茵(ジューイン)にとっては生涯を託せる男性でした。

辛子硯(シン・ズーイエン)は、かつて三皇子に対して行ったように、太子・寧川(ニン・チュアン)に寧研(ニン・イエン)を追い詰めて真実を語らせようと計画していました。しかし、常海(チャン・ハイ)という老獪な男はそう簡単にはいきません。そこへ寧澄(ニン・チョン)が現れ、蘭香院の全ての出口が太子の配下によって封鎖され、太子が変装してやって来ると報告しました。辛子硯(シン・ズーイエン)は、三人同時に蘭香院にいるところを太子に見られてはならないと考え、寧澄(ニン・チョン)に命じてすぐに自分の屋敷へ行き、大花(だいか)に自分が蘭香院にいることを伝えるように指示しました。

大花(だいか)は仲間と共に蘭香院へ急行し、捜索を始めました。辛子硯(シン・ズーイエン)は男装した鳳知微(フォン・ジーウェイ)にしがみつき、助けを求めました。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は最初は拒否し、辛子硯(シン・ズーイエン)にセクハラされたと訴えました。辛子硯(シン・ズーイエン)は仕方なく、寧弈(ニン・イー)からの預かり物があると嘘をつき、鳳知微(フォン・ジーウェイ)はやむなく辛子硯(シン・ズーイエン)を部屋に隠しました。扉の外から大花(だいか)の声が聞こえてくると、辛子硯(シン・ズーイエン)は再び助けを求め、後で寧弈(ニン・イー)の預かり物を渡すと約束しました。結局、辛子硯(シン・ズーイエン)の慌てふためく姿を太子に見られてしまい、太子は辛子硯(シン・ズーイエン)に巫蠱の案をでっち上げ、より多くの人物を巻き込むよう命じました。

鳳知微(フォン・ジーウェイ)は蘭香院を去り、師に別れを告げることにしました。朝廷の動乱を前に、師は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の決断を賢明だと考えました。天盛帝(てんせいこうてい) は太子と常家の勢力を抑えるため、楚王(そおう)・寧弈(ニン・イー)を釈放しました。太子とは特に三皇子の死をめぐり、深い恨みを抱えています。今の寧弈(ニン・イー)は勢力が弱く、全盛期の太子に対抗するのは困難です。師は半年以内に楚王(そおう)と太子のどちらかが命を落とすと予言しました。

寧弈(ニン・イー)は血浮屠(けつふとう)事件の調査を始めて半月が経ちましたが、天盛帝(てんせいこうてい) に問いただされても成果がないと答え、天盛帝(てんせいこうてい) の怒りを買い、承明殿の外で跪いて仮省するように命じられました。一方、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は魏知(ウェイ・ジー)と名乗り、蘭香院で雑役として働いていました。

趙王・寧研(ニン・イエン)は蘭香院を貸し切り、兄たちを招いて宴会を開きました。珠茵(ジューイン)も招待され、太子は珠茵(ジューイン)に近づく機会を得ました。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は話す鳥を使って場をかき乱しました。鳥は寧研(ニン・イエン)の肩にとまり、「太子殿下」と呼びかけ、皆を驚かせました。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は鳥が神鳥であり、天機を漏らしたのだと説明しました。この出来事に趙王は困惑しました。

夜になり、寧弈(ニン・イー)は依然として承明殿の外に跪いていました。趙淵(チャオ・ユエン)は天盛帝(てんせいこうてい) に寧弈(ニン・イー)の体調を気遣うよう進言し、天盛帝(てんせいこうてい) はついに寧弈(ニン・イー)を許し、趙淵(チャオ・ユエン)に寧弈(ニン・イー)を休ませるよう命じました。太子は誠意を示すため、寧弈に仏教の聖物とされる指輪を贈りました。寧弈はその意味が分からず、指輪を趙淵(チャオ・ユエン)に渡し、長年宗正寺で自分を気遣ってくれたことに感謝しました。