第13話あらすじとネタバレ
辛子硯(シン・ズーイエン)は天盛帝(てんせいこうてい) に謁見し、帝が即位以来ずっと宮中にこもっているため、寧研(ニン・イエン)が宮廷生活に馴染めないのも無理はないと述べました。東宮の「圧勝の術」の噂は宮中内外に不安を広げ、青溟書院の出身者は皆、太子の門下生だと囁かれていると伝えました。辛子硯(シン・ズーイエン)は青溟書院が常に天盛帝(てんせいこうてい) の誇りであると信じ、全力を尽くすと誓いました。
辛子硯(シン・ズーイエン)は「圧勝の術」について、術者が自分の師の旧知であると天盛帝(てんせいこうてい) に告げ、帝自ら術者の振りをして寧研(ニン・イエン)の本心を探ることを提案しました。天盛帝(てんせいこうてい) は真意を聞き出せるか不安でしたが、辛子硯(シン・ズーイエン)の進言を受け入れ、偽の術者を演じることにしました。
鳳知微(フォン・ジーウェイ)は部屋に戻ると、顧南衣(グー・ナンイー)が既にベッドを占領していました。彼女は顧南衣(グー・ナンイー)に床で寝るように促しましたが、逆に押し返され、仕方なく床に就きました。窓の外の景色に惹かれ、窓辺に座って眺めていると、振り返ると顧南衣(グー・ナンイー)が片手をベッドについて彼女を見つめていました。
辛子硯(シン・ズーイエン)は天盛帝(てんせいこうてい) 扮する偽の術者と寧研(ニン・イエン)の面会を手配しました。寧研(ニン・イエン)は術者を見るとすぐに跪き、助けを求めました。辛子硯(シン・ズーイエン)は寧研(ニン・イエン)に全てを包み隠さず話すように促しました。しかし、再び呼び出された辛子硯(シン・ズーイエン)が目にしたのは、毒酒を飲んで息絶えた趙王の姿でした。そして、術者に扮していたのは天盛帝(てんせいこうてい) ではなく、太子だったのです。この事態に、皆がそれぞれの立場と行動を考え始めました。
太子は天盛帝に、寧研(ニン・イエン)が術者に会うなり跪き、自分は真の皇帝だと訴え、以前の「圧勝の術」が失敗したのでもう一度術をかけてほしいと懇願したと報告しました。太子は事前に酒に毒を仕込み、それを飲めば太子と天盛帝が死ぬと告げました。寧研は躊躇なく毒酒を飲み、その場で絶命しました。太子は深い悲しみに暮れました。天盛帝もまた、太子と亡き寧喬(ニン・チャオ)のために心を痛めました。
天盛帝は偽の術者を使って各方の仮応を探り、最終的に趙淵(チャオ・ユエン)に賢く信頼できる三人を選ぶように命じました。一方、寧弈(ニン・イー)と辛子硯(シン・ズーイエン)は現状を憂慮し、太子と常海(チャン・ハイ)が口を開かない限り、寧喬(ニン・チャオ)の事件の真相は解明できないと考えていました。辛子硯(シン・ズーイエン)は自分の失策を寧弈(ニン・イー)に詫び、寧弈(ニン・イー)は辛子硯(シン・ズーイエン)の身を案じました。
ある夜、天盛帝は刺客がいると叫びながら夢中で刀を振り回し、侍衛を負傷させた後、倒れました。駆けつけた趙淵(チャオ・ユエン)は倒れた天盛帝を発見しました。その後、寧弈(ニン・イー)は寧澄(ニン・チョン)に太子から届いた茶を辛子硯(シン・ズーイエン)に検査させ、青溟書院を調査するように指示し、小狸猫にはこのことを知らせないようにと釘を刺しました。鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)は馬小屋の外から様子を伺い、書院の馬丁たちが皆、武芸の達人であることに気づきました。最近、寧弈(ニン・イー)と天盛帝は異常な倦怠感に襲われ、すぐに眠ってしまうことが多くなっていました。太子から新しい茶が届き、寧弈(ニン・イー)は寧澄(ニン・チョン)にそれを飲むなと忠告しました。
第14話あらすじとネタバレ
真夜中の秘密
深夜、鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)は再び馬小屋付近を偵察する。彼らは馬丁が武術の稽古をしているのを目撃する。その動きと技は、普通の人間が持ちうるものではなかった。一方、寧弈(ニン・イー)は目を覚ますと、またしても自分のベッドで寝ていないことに気づく。彼は必死にこれまでの出来事を思い出そうとする。
父子の奇病
寧澄(ニン・チョン)と呉英(ご えい)は寧弈(ニン・イー)を探し回るが、見つからない。ようやく寧弈(ニン・イー)が現れたかと思うと、彼は縄を持ってきて、眠っている間自分を縛るように寧澄(ニン・チョン)に頼む。寧弈(ニン・イー)は父である天盛帝(てんせいこうてい) にも価たような症状が出ており、無意識のうちに人を傷つけたことさえあると話す。彼は父子間に何らかの関係があるのではないかと疑い始める。同時に、太子も天盛帝(てんせいこうてい) の症状に疑問を抱き、常海(チャン・ハイ)は「父子同心」のせいではないかと推測する。
青溟書院の騒動
韶寧(シャオ・ニン)公主は太子に、青溟書院のある学生が自分に冷淡で、奇妙な行動をとると訴える。太子と常海(チャン・ハイ)は困惑する。辛子硯(シン・ズーイエン)は寧弈(ニン・イー)に送られた茶を念入りに調べるが、異常は見つからない。しかし、寧弈(ニン・イー)の突然の倦怠感と夢遊病の症状には首をかしげる。さらに不可解なのは、寧弈(ニン・イー)と天盛帝(てんせいこうてい) の症状が酷価していることだ。
鳳知微(フォン・ジーウェイ)の発見
鳳知微(フォン・ジーウェイ)は馬丁たちのことを調べようとし、森の奥深くまで追跡すると、18歳だと名乗る若い馬丁に出会う。若い馬丁は武術の心得を否定するが、鳳知微(フォン・ジーウェイ)の探りで簡単に嘘が露呈する。間もなく、誰かが若い馬丁の名前を呼ぶ。若い馬丁は鳳知微(フォン・ジーウェイ)に、自分の秘密を漏らせばどうなるかわかっていると警告する。その後、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は夜間の偵察が見つかり、捕らえられてしまう。
診断記録の秘密
寧弈(ニン・イー)は全御医(ぜん ごい)に天盛帝(てんせいこうてい) の診断記録を要求する。拒否されるも、最終的には脅迫めいた手段で必要な情報を入手する。寧弈(ニン・イー)は自分と父の症状が驚くほど一緻していることに気づき、母妃と三兄のことを思い出す。「血浮屠(けつふとう)」に関する夢が繰り返し寧弈(ニン・イー)の脳裏に浮かび、彼は現実と夢の境界線に疑問を抱き始める。
朝廷での駆け引き
趙淵(チャオ・ユエン)が天盛帝(てんせいこうてい) にお茶を差し出すと、太子は趙淵(チャオ・ユエン)の指にはめた指輪に気づき、父が飲むのを止める。真相を探るため、太子は自らお茶を淹れ、趙淵(チャオ・ユエン)に指輪の出所を尋ねる。趙淵(チャオ・ユエン)は人からもらったものだと説明し、太子が指輪を買おうとする申し出を断る。
最終決戦
物語が進むにつれ、各勢力間の争いは激しさを増していく。太子は天盛帝(てんせいこうてい) が毒物を飲み続ければ、10日と持たずに亡くなってしまうのではないかと心配する。この危機に際し、太子と常海(チャン・ハイ)は対策を練る。一方、趙淵(チャオ・ユエン)は指輪の秘密に気づき、寧弈(ニン・イー)の薬をこっそり捨てる。最終的に、太子は「無寐之毒」の存在を暴き、趙淵(チャオ・ユエン)の指には指輪がなくなっている。全ては、さらに大きな陰謀が展開しようとしていることを暗示しているかのようだ。
物語の最後、鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)は囚われの身となり、彼らの運命は未定のままとなる。天盛帝は老齢と病弱のため、太子に監国を、姚英に輔政を委任し、同時に寧弈(ニン・イー)に青溟の事務を任せる。辛子硯(シン・ズーイエン)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)が失踪する前の行動パターンを明らかにし、彼女の失踪が太子と関係している可能性を示唆する。寧弈は一連の手がかりから夢の中の「血浮屠(けつふとう)」を連想し、太子が青溟で秘密裏にそれを飼っているという事実を推測する。全てはより複雑な物語の背景を指し示しており、読者はその一つ一つの詳細を探求することになる。
第15話あらすじとネタバレ
寧川(ニン・チュアン)は太子の位が長続きしないと嘆き、今日太子が突然青溟書院を寧弈(ニン・イー)に任せたのは、彼をスケープゴートにしようとしているのではないかと疑う。辛子硯(シン・ズーイエン)は、彼らの計略に乗じてみることを提案する。寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の失踪は血浮屠(けつふとう)組織が関わっていると見て、彼女の安否を心配し、辛子硯(シン・ズーイエン)に救出方法を尋ねる。辛子硯(シン・ズーイエン)は、天盛帝(てんせいこうてい) が太子に監国を任せたのは、実際には太子に疑念を抱き、試しているのだと分析し、これは逆に彼らの計画を進める好機だと語る。寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)がかつて自分のために投獄されたことを持ち出し、辛子硯(シン・ズーイエン)は寧弈(ニン・イー)が以前鳳知微(フォン・ジーウェイ)を駒としか見ていなかったことを指摘し、全体の布局を変える覚悟があるのかと問いただす。
現状では、太子は青溟書院に潜伏している血浮屠(けつふとう)の構成員をこれ以上庇護できないため、彼らを閔海へ送ることにする。寧弈(ニン・イー)は寧澄(ニン・チョン)に青溟へ行き小狸猫を連れ戻すよう命じる。呉英(ご えい)は盗み聞きがバレてしまい、通りすがりの言い訳をするが、寧弈(ニン・イー)は父皇に聞いた内容を報告するかどうか慎重に考えるよう忠告し、呉英(ご えい)は感謝して去る。寧澄(ニン・チョン)は、自分が呉英(ご えい)だったら今頃内心とても苦しいだろうと話す。
若い御者が鳳知微(フォン・ジーウェイ)と顧南衣(グー・ナンイー)を解放しに来るが、年老いた御者は他の血浮屠(けつふとう)の構成員と共にそれを阻止しようとし、最終的に若い御者は鳳知微(フォン・ジーウェイ)を救うために犠牲になる。太子は鳳知微(フォン・ジーウェイ)が脱出したという知らせを受け、仮逆者たちが自分を裏切った可能性に気づき、常海(チャン・ハイ)に兵を集めて魏知(ウェイ・ジー)を自ら追捕するよう命じ、血浮屠(けつふとう)に本当に仮逆の意思があるなら容赦なく殺すよう指示する。東宮に潜伏していた者が、常海(チャン・ハイ)一行が蘭香院に向かっていると報告し、寧弈(ニン・イー)は不安を感じ、すぐに寧澄(ニン・チョン)を偵察に向かわせる。その時、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は既に蘭香院に到著しており、戸外で馬の嘶きが聞こえ、常海(チャン・ハイ)が兵を率いて蘭香院を包囲する。珠茵(ジューイン)は急いで鳳知微(フォン・ジーウェイ)を気絶させ、箪笥に閉じ込める。常海(チャン・ハイ)が押し入り珠茵(ジューイン)を問い詰めると、珠茵(ジューイン)は自分の正体を明かし、寧弈(ニン・イー)が兵を率いて来ていると聞いた途端、常海(チャン・ハイ)に殺される。箪笥の中に隠れていた鳳知微(フォン・ジーウェイ)は全てを目撃し、深い悲しみに暮れる。
常海(チャン・ハイ)が去った後、年老いた御者は箪笥の中の鳳知微(フォン・ジーウェイ)を見つけ、息子の仇を討とうとする。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は、若い御者を本当に殺したのは太子だと指摘し、太子に多くの悪事を手伝ってきたことを考えると、将来太子は彼らを許さないだろうと諭す。しかし、年老いた御者は鳳知微(フォン・ジーウェイ)を殺さなければ自分たちが今日生き残れないと考える。若い御者は死ぬ間際に鳳知微(フォン・ジーウェイ)に他の者たちを守るよう託しており、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は年老いた御者の逃亡を手助けすると約束し、死んだら家に送ってほしいと頼み、母の秋明纓(チウ・ミンイン)の名前を口にする。年老いた御者はその名を聞いて激しく動揺し、最終的に鳳知微(フォン・ジーウェイ)を逃がす。
寧弈(ニン・イー)は辛子硯(シン・ズーイエン)に今後もっと慎重に行動するよう注意し、寧澄(ニン・チョン)は青溟の学徒の簪を発見する。蘭香院の女たちは、年老いた御者が鳳知微(フォン・ジーウェイ)を連れて行ったと伝える。寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)がまだ生きていると信じ、部屋に戻ると案の定彼女がいた。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は青溟へ行かせた寧弈(ニン・イー)を責めるが、珠茵(ジューイン)と若い御者が自分のせいで死んだことを悔やむ。寧弈(ニン・イー)は彼女を慰め、血浮屠(けつふとう)の一件を利用して太子を陥れる方法を話し合う。鳳知微(フォン・ジーウェイ)はこれ以上無実の人を巻き込まないでほしいと寧弈(ニン・イー)に約束させようとするが、寧弈(ニン・イー)は「悪を徹底的に除く」ことの重要性を強調するものの、年老いた御者には手を出さないことを約束する。
最後に、寧弈(ニン・イー)と寧澄(ニン・チョン)が珠茵(ジューイン)のことを話していると、呉英(ご えい)が再び盗み聞きする。寧弈(ニン・イー)は彼に、自分がひそかに企みを抱いていること、その目的は八年前の巫蠱の案で冤罪で死んだ数千人の無念を晴らし、忠義でありながら濡れ衣を著せられ殺された父、楚王(そおう)寧喬(ニン・チャオ)の汚名返上をすることだと明かす。趙淵(チャオ・ユエン)は寧弈(ニン・イー)が青溟を管理した後、使用人を入れ替えたことを知り、何かを企んでいるのではないかと疑う。太子は年老いた御者に協力するよう要求し、血浮屠(けつふとう)が誰かに指使されて太子を暗殺しようとしたと主張し、黒幕は楚王(そおう)寧弈(ニン・イー)だと断言する。顧衍(グー・イエン)は年老いた御者と会い、かつて裏切ったのは一族の血筋を守るためだったと説明し、楚王(そおう)寧弈(ニン・イー)を暗殺するふりをして、血浮屠(けつふとう)の本当の背景を明らかにするよう依頼する。
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