第16話あらすじとネタバレ
宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)にたくさんの褒美を与えようとしましたが、白鳳九(はくほうきゅう)は普段質素な暮らしを好み、過去の出来事で彼を恨んでいるわけではないと伝えました。そして、褒美は辞退し、ただ愛する人とずっと一緒にいたいと願う気持ちを伝えました。楊順(ようじゅん)はこの事を太后に報告し、九夫人は宋玄仁(そうげんじん)に真心を持っていると進言しました。太后は白鳳九(はくほうきゅう)への警戒を解き、楊順(ようじゅん)に今後も状況を報告するように命じました。一方、葉青緹(ようせいてい)は木芙蓉の花膏を返そうとしましたが、白鳳九(はくほうきゅう)は感謝の印として新たに木芙蓉を贈り、葉青緹(ようせいてい)を戸惑わせました。

宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)を連れ出そうとしましたが、宛婕妤(えんしょうよ)が数日間病に伏せっていることを知り、予定を変更して宛雲宮に見舞いました。同行した医官は病因を特定できず、毒の可能性も疑いましたが、中毒の兆候は見られませんでした。魔族である宛婕妤(えんしょうよ)は、人間の医官には自分の病因は分からないことを理解しており、数日間静養することにしました。宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)と共にその場を後にしました。宛婕妤(えんしょうよ)は自分の状況を悟り、凌香(りょうこう)を安心させようとしましたが、同時に宋玄仁(そうげんじん)の白鳳九(はくほうきゅう)への深い愛情に気づき、自分の想いが葉うことはないだろうと悟りました。
宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)を王陵地宮に連れて行き、幾重もの仕掛けを解除して霊璧石を取り出しました。白鳳九(はくほうきゅう)は霊璧石が鎖魂玉(さこんぎょく)に酷価していること、特に触れると光ることから、これが鎖魂玉だと確信を深めました。宋玄仁が白鳳九(はくほうきゅう)に霊璧石に触れさせると、同じ仮応が起こり、彼は白鳳九(はくほうきゅう)が天から遣わされた霊璧石を守るべき人物だと確信しました。宋玄仁は地宮の仕掛けを修復したいと考え、白鳳九(はくほうきゅう)に協力を求め、彼女は快諾しました。作業中、宋玄仁が指を切ってしまい、白鳳九は木芙蓉の花膏で傷の手当てをしました。二人の距離は縮まりましたが、白鳳九は司命(しめい) の言葉を思い出し、それ以上の発展を止めました。
王宮に戻った白鳳九は霊璧石の絵を描き始めました。成玉(せいぎょく)元君はそれが人間界の模造品かもしれないと言い、あまり気にしないようにと忠告しました。宋玄仁との関係をどうすればいいのかという白鳳九の悩みに、成玉(せいぎょく)は助言を与えました。二人が談笑していると、沐芸(もくうん)が宋玄仁が月華宮に月見に来ることを伝え、成玉(せいぎょく)は去っていきました。
夜、宋玄仁と白鳳九は屋外で花見を楽しみました。宋玄仁は白鳳九がまだ自分の怪我を気にかけていることに気づき、木芙蓉の花膏を塗っている際に、彼女の額に優しくキスをしました。その後、宋玄仁が琴を弾き、白鳳九がそれに合わせて舞い、その美しい光景に周りの宮女や宦官たちは魅瞭されました。
ある夜、宋玄仁は白鳳九と寄り添って眠る夢を見ました。目が覚めてそれが夢だと気づき、思わず笑みをこぼしました。実はその夜、彼は酒を飲みすぎて、葉青緹(ようせいてい)に送られて宮殿に戻っていました。酔いから覚めた宋玄仁は焼き芋を葉青緹(ようせいてい)に勧めますが、葉青緹(ようせいてい)は焼き芋を作ったことがないと正直に答えました。宋玄仁は大笑いし、上機嫌で、その後、自ら作った百合糕を白鳳九に贈り、好評を得ました。設計図が完成に近づき、宋玄仁は再び白鳳九を地宮に連れて行く計画を立てました。
第17話あらすじとネタバレ
白鳳九(はくほうきゅう)は最近、宋玄仁(そうげんじん)と度々地宮へ行き、仕掛けの改良に取り組んでいた。宋玄仁(そうげんじん)は幼い頃、これらの仕掛けに夢中だったこと、そして父王の寛大な教育方針のおかげで、自分の興味を追求する時間をたっぷり持てたことを明かした。不思議に思った白鳳九(はくほうきゅう)が理由を尋ねると、宋玄仁(そうげんじん)は亡き母后への父王の深い思い故かもしれないと語り、白鳳九(はくほうきゅう)が来てから父の気持ちが分かるようになったと告げた。

宛婕妤(えんしょうよ)は宋玄仁(そうげんじん)を訪ねた際、またしても白鳳九(はくほうきゅう)と出かけていることを知り、嫉妬の炎を燃やした。帰路、偶然にも二人と鉢合わせ、宛婕妤(えんしょうよ)の心はさらに複雑な思いに揺れた。宮に戻った白鳳九(はくほうきゅう)は図面の作成を続け、そこに司命(しめい) が現れた。司命(しめい) は帝君の速やかな天劫突破を助けるための策を授け、無事に天劫を乗り越えなければ修為の回復は不可能で、取り返しのつかないことになるだろうと警告した。
白鳳九(はくほうきゅう)との関係を深め、霊璧石の情報を探ろうと、宛婕妤(えんしょうよ)は贈り物の中でも特に聶初寅(じょうしょいん)から貰った香囊を用意した。白鳳九(はくほうきゅう)は乗り気ではなかったものの、独特の香りがする桂花の香囊を受け取った。その後、水害対策に追われる宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)に王陵へ同行できなくなり、地宮に関する一切を彼女に委ねた。
一人で王陵へ向かった白鳳九(はくほうきゅう)は、凌香(りょうこう)に尾行されているとは知らずにいた。地宮に入った凌香(りょうこう)は誤って仕掛けを起動させ、怪我を負ってしまう。白鳳九(はくほうきゅう)も危機に陥るが、間一髪で駆けつけた葉青緹(ようせいてい)に救われた。九死に一生を得た二人は涼亭で休息し、葉青緹(ようせいてい)は礼儀正しく自らを鄙臣と称したが、白鳳九(はくほうきゅう)は彼と友人として付き合いたいと願った。会話の中で、葉青緹(ようせいてい)は自分の生い立ちや白鳳九(はくほうきゅう)を守ると決めた理由を語った。
凌香(りょうこう)は宮殿に戻ると宛婕妤(えんしょうよ)に事の次第を報告し、霊璧石は地宮と関係があると推測、月華宮を調べる計画を立てた。白鳳九が使用人に荷物を整理させ、売って災害救助の資金にしようと指示していた時、宛婕妤(えんしょうよ)は混乱に乗じて部屋を捜索し、霊璧石の手がかりを探した。重要な情報を見つけた二人は、霊璧石が王陵にあることを確信し、夜間の行動を計画した。
このことを知った白鳳九はすぐに宋玄仁(そうげんじん)に伝え、対策を練った。宋玄仁は葉青緹(ようせいてい)に地宮で待ち伏せするように指示し、霊璧石を盗みに来た凌香(りょうこう)を捕らえることに成功した。宋玄仁の追及に対し、宛婕妤(えんしょうよ)は真相を隠蔽しようとしたが、証拠を突きつけられ、ついに罪を認めた。凌香(りょうこう)は責任を取って自害し、宋玄仁は宛婕妤(えんしょうよ)を監禁するよう命じた後、誰かが口封じを企てているという情報を得た。
最後に、白鳳九は囚われた宛婕妤(えんしょうよ)を訪ね、彼女の正体が姫蘅(きこう)であることを明かし、黒幕は誰なのかと尋ねた。宛婕妤(えんしょうよ)は恩返しのためだと答えたが、それ以上の詳細を明かすことは拒んだ。白鳳九は彼女に他人に利用されるなと忠告したが、宛婕妤(えんしょうよ)は明確な返答をしなかった。
第18話あらすじとネタバレ
宋玄応(そうげんおう)は宛婕妤(えんしょうよ)毒殺未遂の発覚を恐れ、牢獄にいる彼女を口封じしようと刺客を送った。しかし、宛婕妤(えんしょうよ)は謎の失踪を遂げる。この一件を知った宋玄仁(そうげんじん)はすぐさま調査を開始し、強力な術を使う者の関与を疑う。葉青緹(ようせいてい)たちが罪に問われることを危惧した白鳳九(はくほうきゅう)は、急いで穆寧宮へ行き宋玄仁(そうげんじん)に助命嘆願をする。彼女は宛婕妤(えんしょうよ)が普通の人間ではなく、何か隠している事情があると説明し、以前、太医が宛婕妤(えんしょうよ)の脈診をした時のことを持ち出し、宋玄仁(そうげんじん)の疑念を解くことに成功する。

一方、目を覚ました宛婕妤(えんしょうよ)は、見知らぬ場所にいた。彼女を救ったのは燕池悟(えんちご) だった。宛婕妤(えんしょうよ)は燕池悟(えんちご) のことを全く覚えておらず、燕池悟(えんちご) は最初、彼女が冗談を言っているのだと思ったが、本当に記憶を失っていることに気づく。燕池悟(えんちご) は宛婕妤(えんしょうよ)に、彼女の本当の名は姫蘅(きこう)であり、魔族の姫であることを告げ、聶初寅(じょうしょいん)に仕返しすることを決意する。姫蘅(きこう)は高い場所から落ちたことが原因で記憶を失ったと語り、燕池悟(えんちご) は崖から落ちたのだと推測し、記憶を取り戻す方法を探し始める。
その頃、白鳳九(はくほうきゅう)は一人で庭で酒を飲み、酔いつぶれていた。沐芸(もくうん)は彼女に裘衣をかけてやる。満月を見上げながら、白鳳九(はくほうきゅう)は故郷の家族を想う。そこに宋玄仁(そうげんじん)が静かに現れ、白鳳九(はくほうきゅう)は思わず彼の腕の中に倒れこむ。宋玄仁(そうげんじん)は彼女に鳳釵を贈り、酔っている彼女を抱きかかえて部屋に連れて帰る。しかし、その夜、白鳳九(はくほうきゅう)は酔いのためそのまま眠ってしまい、宋玄仁(そうげんじん)は仕方なくその場を去る。翌朝、白鳳九(はくほうきゅう)が目を覚ますと、裘衣は脱がされており、沐芸(もくうん)から宋玄仁は泊まらなかったと聞かされ、安堵する。
太后が突然月華宮を訪れ、白鳳九(はくほうきゅう)が宋玄仁から贈られた鳳釵をつけているのを見て、不機嫌そうに鳳釵を外す。そして、嬪妃としての振る舞いについて白鳳九(はくほうきゅう)に釘を刺す。白鳳九(はくほうきゅう)は太後の意図を理解し、太后はそのまま立ち去る。
宛婕妤(えんしょうよ)の状況を知った聶初寅(じょうしょいん)は、承虞国の応王府を訪れ、宋玄応(そうげんおう)に王位を手にする手助けをする代わりに、霊璧石(れいへきせき)を渡すよう持ちかける。霊璧石が王陵にあり、その地図が宋玄仁の書斎にあることを知った宋玄応(そうげんおう)は、危険を承知で手に入れようと決意する。
時を同じくして、白鳳九(はくほうきゅう)は葉青緹(ようせいてい)と共に外出する。白鳳九(はくほうきゅう)は宮廷での暮らしへの不満を口にする。葉青緹(ようせいてい)は彼女に腕輪を贈り、白鳳九(はくほうきゅう)は喜んで受け取り、大切にすると伝える。彼女は夜になり、満天の星が見えるまで山にいたいと願う。
宋玄仁が不在の隙に、宋玄応(そうげんおう)は彼の書斎に忍び込み、王陵の地図を探す。月華宮に戻った宋玄仁は白鳳九の姿が見えず、彼女の行方を尋ねますが、彼女の腕輪に気づき、嫉妬心を抱いて踵を返します。
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