琅琊榜(ろうやぼう)あらすじ22話・23話・24話、ネタバレ

第22話あらすじとネタバレ

長公主の決意

長公主は、息子の景睿(けいえい)のために自分勝手な振る舞いをしたことを自覚しているものの、琦児は何も悪くないと理解しています。そのため、卓家の両親には琦児と生まれてくる子供のことを考えて、彼女を大切にしてほしいと願います。江湖の人である卓家の両親は、恩怨をしっかりと理解し、景睿(けいえい)にあまり悲しまないようにと慰めます。この夜、長公主は息子、卓家、そして謝玉(しゃぎょく)が危害を加えようとした人々を守りましたが、唯一見捨てたのは謝玉(しゃぎょく)でした。彼女は謝玉(しゃぎょく)に自分を恨んでいるかどうかを尋ね、罪が成立した場合にはどうするつもりかを問います。謝玉(しゃぎょく)は何も残らなくなると答えます。長公主は刀を取り出し、謝玉(しゃぎょく)に自害して罪を償うことを期待し、同時に梁帝(りょうてい)に彼女の出家を許可してもらい、謝家と朝廷との関係を断ち切ることを約束します。長公主は謝玉(しゃぎょく)の命を救うことはできませんでしたが、彼の名誉を守ることはできます。謝玉(しゃぎょく)は長公主に確かに真の愛情を抱いていましたが、今はまだ死ぬことはできません。なぜなら、まだ絶望的な状況ではなく、最終的に死ぬとしても心から納得してからでなければならないからです。

誉王(よおう)の感謝と疑念

誉王(よおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)が綿密に計画してくれたことに感謝し、卓鼎風(たくていふう)を証人として謝玉(しゃぎょく)を倒すのは時間の問題だと信じています。結局、太子が虎のように強くても、謝玉(しゃぎょく)がいなくなれば牙を失うようなものです。誉王(よおう)は般弱に、梅長蘇(ばいちょうそ)と蒙摯(もうし)の関係が少し変わっているように見えると指摘しますが、般弱はそれは単に梅長蘇(ばいちょうそ)が蒙摯(もうし)が勧めた屋敷を利用しているだけかもしれないと考え、誉王(よおう)は心配しすぎているのではないかと推測します。誉王(よおう)は般弱に、卓家の人々を落ち著かせるための住居を用意するよう指示します。蒙摯(もうし)は、景睿(けいえい)がこの事件で梅長蘇(ばいちょうそ)があまりにも冷酷だと責めるのではないかと心配しますが、梅長蘇(ばいちょうそ)が強硬手段を取らなければどうすればよかったのでしょうか?

梁帝(りょうてい)の狩猟と梅長蘇(ばいちょうそ)の不安

梁帝(りょうてい)は2日後に狩猟を行い、南楚の使節団も参加する予定です。梅長蘇(ばいちょうそ)は、この機会を利用して宇文暄(うぶんけん)に威圧感を与え、金陵の全員が謝玉(しゃぎょく)のような人物だと思わせないようにすることを蒙摯(もうし)に提案します。また、梅長蘇(ばいちょうそ)は蒙摯(もうし)に、自分たち2人の関係は私的な親交ではなく、靖王(せいおう)が君主、自分が謀士、蒙摯(もうし)が護衛であることを思い出させ、言葉遣いが親密になりすぎないように注意するよう忠告します。謝玉(しゃぎょく)事件を受けて、梁帝(りょうてい)は寧国侯府を封鎖し、長公主が不当な扱いを受けないようにしました。長公主は子供を連れて公主府に戻り、梁帝(りょうてい)は謝玉(しゃぎょく)事件の処理を誉王(よおう)に任せました。琦児が難産で、産婆が子供しか助けることができないと告げられたことを知った梅長蘇(ばいちょうそ)は、この知らせに非常に不安を感じます。

夏江(かこう)の帰京と謝玉の秘密

童路(とうろ)は梅長蘇(ばいちょうそ)に、夏冬(かとう) の師匠である夏江(かこう)が京に戻り、夏冬(かとう) を厳しく叱責したことを報告します。夏冬(かとう) は本来、内監殺害事件を捜査し、状況を確認したらすぐに寧国侯府を離れて梁帝(りょうてい)に報告するべきでしたが、そこに留まって太子と誉王(よおう)の党争に巻き込まれ、懸鏡司の鉄の掟に違仮しました。そのため、夏江(かこう)は夏冬(かとう) を閉門仮省させ、梁帝(りょうてい)に謝玉事件の背後に誰かがいると報告します。梁帝(りょうてい)は夏江(かこう)に事件を徹底的に調査し、謝玉からさらに情報を引き出すことができるかどうかを確認するよう命じ、誉王(よおう)からは真実が得られないことがあると考えています。謝玉が真実を明かさなければ、夏江(かこう)は彼の命を救うことができると確信しています。

誉王(よおう)の焦りと梅長蘇(ばいちょうそ)の推測

謝玉の処分に関する情報がなかなか得られないため、梅長蘇(ばいちょうそ)は誉王(よおう)を焦らせていることを知っています。案の定、その話を終えて間もなく、誉王(よおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)を訪ねてきます。謝玉は確かに卓家の力を使って沈追(しんつい)に対抗したことは認めましたが、内監殺害事件など他の重要な問題については冤罪を主張しています。夏江(かこう)が謝玉を必死に庇っていることから、梅長蘇(ばいちょうそ)は謝玉が夏江(かこう)のために何か特別なことをしたに違いないと推測します。

第23話あらすじとネタバレ

謝玉(しゃぎょく)の秘密と夏江(かこう)の企み

謝玉(しゃぎょく)は夏江(かこう)の弱みを握っていることを梅長蘇(ばいちょうそ)は知っており、誉王(よおう)に天牢の力を借りるよう指示。そして、自ら謝玉(しゃぎょく)に会いに行くことを決意する。飛流(ひりゅう)は密かに夏冬(かとう) に情報を伝え、夏冬(かとう) は飛流(ひりゅう)に梅長蘇(ばいちょうそ)への伝言を託す。安大人と共に、梅長蘇(ばいちょうそ)は天牢で謝玉(しゃぎょく)と対面する。

困境に陥っているものの、謝玉(しゃぎょく)は真に冤罪を被ったわけではなく、夏江(かこう)を守るためにあえて罪を被っている。梅長蘇(ばいちょうそ)の訪問に対し、謝玉(しゃぎょく)は誉王(よおう)の焦燥さを嘲笑し、梅長蘇(ばいちょうそ)がわざわざこんな暗い牢獄まで来る必要はないと皮肉を言う。

梅長蘇(ばいちょうそ)が訪れた理由は、謝玉の敗北の理由を明確にするためだった。それは、謝玉自身の愚かさ、そして夏江(かこう)の狡猾さにある。夏江(かこう)が存在する限り、謝玉は敗北し続けるだろう。梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏江(かこう)が謝玉にどのような行動に出るのかを考えさせる。

梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏江がまず天牢を訪れ、謝玉に取引を持ちかけると推測する。それは、謝玉をただの流刑犯として事件を終わらせるというものだ。謝玉は夏江の秘密を知っているが、夏江が安全を確保するために謝玉を殺す可能性があるため、口外することはできない。しかし、謝玉は夏江が自分を裏切らないと信じている。

梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏江には謝玉を殺す理由があるが、自分にはないことを強調し、謝玉の信頼を得ようとする。かつては、謝玉が誉王(よおう)にとって脅威になるため排除しようとしたが、今はもう脅威ではない。梅長蘇(ばいちょうそ)の興味は夏江にあるのだ。

謝玉にとって、夏江は最後の希望である。彼は夏江を利用して梅長蘇(ばいちょうそ)を助けることを拒否し、夏江の信頼を唯一の生路として賭け続ける。しかし、梅長蘇(ばいちょうそ)はすでにその道を断ち切っている。謝玉は、天牢を出て行く時に自分の死期が近づいていることを悟る。彼は、なぜ梅長蘇にここまで追い詰められなければならないのか理解できない。今は梅長蘇を信じるしかないが、どうすればいいのかわからない。

梅長蘇は、夏江が李重心(りじゅうしん)を殺害した理由を知りたいと思っている。その証拠を掴めば、懸鏡司を誉王(よおう)のために利用できるからだ。

謝玉は、李重心(りじゅうしん)が夏江のために偽の手紙を作り、聶鋒(じょうほう)の筆跡を真価て赤焰軍(せきえんぐん)の謀仮を告発したことを明かす。聶鋒(じょうほう)は赤焰軍(せきえんぐん)の大将であり、夏冬(かとう) の夫だった。謝玉は、皇帝と夏冬(かとう) に聶鋒(じょうほう)が主帥の林燮(りんしょう)に陥れられたと嘘をつき、聶鋒(じょうほう)を救う名目で夏江と共謀した。この手紙は、謝玉と夏江だけが知っている秘密だった。夏冬(かとう) に真実がバレないように、夏江は謝玉に李重心(りじゅうしん)を始末するよう指示した。

靖王(せいおう)と夏冬(かとう) は偶然にもこの会話を聞いてしまい、靖王(せいおう)は心を痛め、靜妃(しずひ)に小殊(梅長蘇(ばいちょうそ))への想いを打ち明ける。

梅長蘇は、戻ってきてからずっと無言で部屋に閉じこもっている。黎舵主(れいだしゅ)たちは邪魔をするのを恐れ、晏大夫(あんたいふ)に診察を依頼する。晏大夫(あんたいふ)は、2時間後に梅長蘇に薬を飲ませる必要があると告げる。

靖王(せいおう)が梅長蘇を訪ねてくると、夏江が党争に関与していないこと、そして夏江と夏冬の関係に亀裂が生じていることが判明する。靖王(せいおう)は、祈王と林燮(りんしょう)が冤罪だったことを知っており、名誉回復を望んでいるが、梅長蘇は真相が明らかになっても梁帝(りょうてい)が事件を覆すことはないだろうと忠告する。その頃、太皇太后は病に倒れ、小殊の名前を繰り返し呟いていた。

第24話あらすじとネタバレ

靖王(せいおう)、梅長蘇(ばいちょうそ)の謀略

幸いなことに、靖王(せいおう)は事件発生当時、京城を離れていたため、この騒動に巻き込まれることはなかった。梅長蘇(ばいちょうそ)は靖王(せいおう)に、この事件の真相究明を諦めるよう説得するが、靖王(せいおう)は真相を明らかにしなければ、今後も心安らかにはいられないと主張。そこで、靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)に協力を要請し、梅長蘇(ばいちょうそ)も靖王(せいおう)の決意を汲み、真相究明を助けることを承諾する。

その直後、宮中から皇太后崩御の知らせが届き、靖王(せいおう)は急いで宮中へ向かう。この知らせは梅長蘇(ばいちょうそ)にとっても大きな打撃となり、咳き込むほどだった。

梅長蘇(ばいちょうそ)と穆霓凰(げいおう)

体調不良のため、梅長蘇(ばいちょうそ)は宮中へ赴いて皇太后に弔問することができず、自宅で喪に服す。穆霓凰(げいおう)は雲南から駆けつけ、皇太後の葬儀を手伝う。そして、皇太后は安らかに逝去したことを梅長蘇(ばいちょうそ)に伝える。

梅長蘇(ばいちょうそ)は、京に戻ってから唯一皇太后と会った時のことを思い出す。その際、皇太后は梅長蘇(ばいちょうそ)の手を握りしめ、「小殊」と呼んだ。それが本当に梅長蘇(ばいちょうそ)を認識していたのか、それとも無意識の言葉だったのかは定かではないが、梅長蘇(ばいちょうそ)は皇太后の愛情を感じることができた。過去の出来事を思い出すたびに、梅長蘇(ばいちょうそ)の心は温もりと同時に一抹の寂しさを感じていた。

霓凰(げいおう)は、梅長蘇(ばいちょうそ)が自分と彼らの未来のために、どうか自分を大切にしてほしいと願う。未来について尋ねられた霓凰(げいおう)は、ただ梅長蘇(ばいちょうそ)のそばにいたいだけで、雲南には戻りたくないと言う。しかし、霓凰(げいおう)がここに留まると梅長蘇(ばいちょうそ)の気が散ってしまうかもしれない。それでも、霓凰(げいおう)は最終的に皇帝に願い出て、一年間京城に留まり、皇太后の守りを務めることに決める。梅長蘇(ばいちょうそ)は、霓凰(げいおう)が無事でいてくれることを願うばかりだった。

謝玉(しゃぎょく)の流刑

謝玉(しゃぎょく)が流刑になる際、景睿(けいえい)、謝弼(しゃひつ)、長公主が見送りに来る。長公主は謝玉(しゃぎょく)に何か必要なものはないかと尋ね、梅長蘇(ばいちょうそ)からの提案を伝える。それは、秘密の記録を長公主に託すことで、より多くの人に事実を知ってもらい、謝玉(しゃぎょく)の安全を確保するというものだった。謝玉(しゃぎょく)は、梅長蘇(ばいちょうそ)の知略に感嘆する。

梁帝(りょうてい)は、霓凰(げいおう)が一年間皇太后の守りを務めるという願いを許可する。

梅長蘇(ばいちょうそ)と靖王(せいおう)の会話

梅長蘇(ばいちょうそ)と靖王(せいおう)が食料の供給について話し合っている時、靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)の言動が梅長蘇(ばいちょうそ)を彷彿させると言う。そして、もし2人が出会っていたら、きっと親友になっていただろうと話す。

謝玉(しゃぎょく)の流刑について、靖王(せいおう)は梅長蘇(ばいちょうそ)が本当に謝玉(しゃぎょく)を見逃したのかと疑問を呈する。梅長蘇(ばいちょうそ)は、夏江(かこう)の部下を阻止するだけで、他の脅威には対処できないと答え、夏冬(かとう) が謝玉(しゃぎょく)を簡単に放っておかないだろうと予想する。

靜妃(しずひ)の誕生日

高湛(こうたん)は梁帝(りょうてい)に、今日は靜妃(しずひ)の誕生日であることを伝える。梁帝(りょうてい)は長年靜妃(しずひ)を気にかけていなかったが、今日は靜妃(しずひ)を訪ねることにする。そして、靜妃(しずひ)が靖王(せいおう)のためにわざわざスープを用意しているところを目撃する。

梁帝(りょうてい)は、靖王の最近の働きぶりに満足し、褒美を与えようとするが、靖王はただ自分の職務を果たしただけであり、褒美を受ける資格はないと答える。しかし、靖王はその後、嶺南で服役している老人の赦免を懇願する。その老人は靜妃(しずひ)が医学を学んだ師匠であり、高齢のため、赦免を望んでいた。梁帝(りょうてい)は最初は激怒し、靖王が人心掌握を図っていると考えるが、靜妃(しずひ)の懇願により、最終的に靖王の願いを聞き入れる。