第15話あらすじとネタバレ
傅容(ふ・よう)の馬車が柳如意(りゅう・にょい)とはぐれてしまい、傅容(ふ・よう)は仕方なく一人で彼女を探すことに。傅容(ふ・よう)は、なぜ柳如意(りゅう・にょい)が泰山や洪村にいるのか困惑していた。一方、柳如意(りゅう・にょい)は難民たちの窮状に心を痛め、持っていた財布を彼らに投げ与えて援助した。そんな中、傅容(ふ・よう)は偶然、肅王の名を騙り、民の娘を連れ去ろうとする男たちを目撃する。彼女はためらうことなく娘を助け、自らの身と引き換えに娘の安全を確保した。
十裏長亭と弘福寺が何者かにより破壊された。徐晉(じょ・しん)は異変を感じ、許嘉(きょ・か)に尚開陽(しょう・かいよう)の屋敷へ潜入し、帳簿を盗み出すよう命じる。しかし、葛川(かつ・せん)は帳簿に何も異常を見つけられず、徐晉(じょ・しん)は事態の深刻さを改めて認識する。彼は葛川(かつ・せん)と許嘉(きょ・か)に、御華亭で硫黄の粉を見つけたことを伝え、重大な秘密が隠されている可能性、そしてそれを隠蔽するために山を爆破することさえ厭わない覚悟を示唆する。徐晉(じょ・しん)はすぐに許嘉(きょ・か)に尚開陽(しょう・かいよう)を監視させるよう命じ、隠された帳簿があるとすれば、いずれ尚開陽(しょう・かいよう)が尻尾を出すと確信していた。
雲羅寺では、傅宣(ふ・せん)と呉白起(ご・はくき)は傅容(ふ・よう)を見つけられずにいた。呉白起(ご・はくき)は傅宣(ふ・せん)を優しく慰め、家まで送ると申し出る。突然の豪雨で呉白起(ご・はくき)の馬車はぬかるみにはまって動けなくなってしまう。傅宣(ふ・せん)は自ら馬車を押し手伝うが、力みすぎて呉白起(ご・はくき)の上に倒れ込んでしまい、気まずい空気が流れる。二人が見つめ合っているうちに、馬が手綱を振りほどき走り去ってしまう。呉白起(ご・はくき)は傅宣(ふ・せん)を連れて近くの廃寺で雨宿りをすることにした。
その頃、捕らえられた傅容(ふ・よう)は、肅王・徐晉(じょ・しん)の寝台に寝かされていた。尚開陽(しょう・かいよう)の手下が徐晉(じょ・しん)の侍衛を気絶させ、部屋に媚薬を焚き込めていたため、徐晉(じょ・しん)は意識が朦朧としていた。傅容(ふ・よう)が徐晉(じょ・しん)の名を騙る悪事を暴こうとしたその時、徐晉(じょ・しん)は彼女を密会に来た情人と思い込み、キスをしようとする。傅容(ふ・よう)は間一髪でそれを阻止する。安王は成王を肅王の部屋に誘い込み、姦通の現場を見せつけようと企んでいたが、思いがけず傅容(ふ・よう)を見つけ、すぐに彼女を連れ去る。文刑(ぶん・けい)の問いかけに対し、安王は誰でも利用できるとしながらも、傅容(ふ・よう)だけは例外だと告げる。この一部始終を柳如意(りゅう・にょい)は見ており、心に疑問を抱いていた。
廃寺では、呉白起(ご・はくき)が濡れた服を脱ごうとするが、傅宣(ふ・せん)に止められ、不謹慎だとたしなめられる。傅宣(ふ・せん)が距離を置いて座っているのを見て、呉白起(ご・はくき)は冷静に言い訳をし、決して軽率な行動はしないと約束する。そして、彼は傅宣(ふ・せん)に自分の母親の話を始める。母方の祖父が嫁入り道具として鳳来儀(ほうらいぎ)を母に贈り、母は家事だけでなく鳳来儀(ほうらいぎ)の経営にも力を注ぎ、過労で亡くなったこと。母の死後間もなく、信都(しんと)侯が妾を屋敷に連れ込み、呉白起(ご・はくき)に対し鳳来儀(ほうらいぎ)の地契を要求してきたこと。これに憤慨した呉白起(ご・はくき)は父と絶縁し、母の姓を名乗るようになったこと。傅宣(ふ・せん)は自分の言葉遣いを謝罪し、呉白起(ご・はくき)は自分の上著を傅宣(ふ・せん)にかけ、傅宣(ふ・せん)は深く感動する。
西河郡主(せいがぐんしゅ)は夜通し吉昌(きつしょう)城へ行き肅王に会うが、護衛が倒れており、部屋には女物の靴が残されているのを発見し、驚愕する。西河郡主(せいがぐんしゅ)の追及に対し、徐晉(じょ・しん)は怒りを込めて、誰かが部屋に媚薬を焚き込み、見知らぬ女と二人きりにしていたのだと説明する。事情を知った西河郡主(せいがぐんしゅ)は、肅王の部屋に残された靴を燃やすよう命じ、このことを口外しないよう厳命する。
柳如意(りゅう・にょい)は尚開陽(しょう・かいよう)の本当の帳簿が地下室に隠されていることを知り、帳簿を見つけた後、わざと肅王の手下の前に落とす。成王が姦通の現場を押さえようと駆けつけるが、女の姿はなく、逆に西河郡主(せいがぐんしゅ)に論破されてしまう。呉白起(ご・はくき)は傅宣(ふ・せん)を家まで送り、秘密を守るよう頼み、指切りげんまんをして約束を交わす。
第16話あらすじとネタバレ
傅宣(ふ・せん)と呉白起(ご・はくき)
屋敷に戻った傅宣(ふ・せん)は、呉白起(ご・はくき)と抱き合った瞬間を思い出し、胸に甘さを覚える。彼女は侍女を抱竹(ほうちく)に、呉白起(ご・はくき)に風邪薬を買って届けるように指示する。そして、自分が送ったことを絶対に口外しないようにと念を押す。
尚開陽(しょう・かいよう)と粛王
西河郡主(せいがぐんしゅ)と粛王が都に戻る際、尚開陽(しょう・かいよう)はわざと泰山崩落の原因を調べたのかと質問する。粛王は、日食の後に泰山の災害が続いたのは、大虞への天からの警告かもしれないと答える。そして、尚開陽(しょう・かいよう)は朝廷の重臣として、常に斎戒沐浴、禁酒禁欲を心がけるべきだと忠告する。粛王が去った後、尚開陽(しょう・かいよう)たちは粛王の厳しい言葉は実効性がないと嘲笑する。
傅家
傅(ふ)府では、傅大人娘の傅容(ふ・よう)の安全を心配し、傅宣(ふ・せん)に母と一緒に雲羅寺に行って傅容(ふ・よう)を探してほしいと頼む。しかし、傅宣(ふ・せん)は母の体調が悪いことを理由に断る。二人が話している間に、安王が傅容(ふ・よう)を屋敷に連れ戻す。父親の質問に、傅容(ふ・よう)は道で安王に会ったと嘘をつく。傅宣(ふ・せん)は妹がどこにいたのか心配し、両親が年老いて病弱なので、あまり心配させないようにと忠告する。傅容(ふ・よう)は罪悪感を感じるが、姉には自分の居場所を明かさず、時間をもらってから説明すると約束する。
成王と徐晉(じょ・しん)
成王は聖旨に背いて勝手に黄陵を離れたため、皇帝から閉門思過の罰を受ける。成王は不満だが、皇帝の命令に従わざるを得ない。徐晉(じょ・しん)が泰山崩落事件の真相を解明したことを知った皇帝は驚く。徐晉(じょ・しん)は御華亭で硫黄と硝石を発見し、山崩れは人為的なものだと疑っている。吉昌(きつしょう)城でこのようなことができるのは尚開陽(しょう・かいよう)しかいないため、彼が一番怪しい人物だと報告する。尚開陽(しょう・かいよう)は真相を隠蔽するために帳簿を偽造したが、徐晉(じょ・しん)は本当の帳簿を見つけ、御華亭の白い玉石は西側の墨山から運ばれてきたことを突き止める。皇帝は尚開陽(しょう・かいよう)が自殺する前に残した自白書を提示し、徐晉(じょ・しん)の調査結果と尚開陽(しょう・かいよう)が認めた罪が一緻していると説明する。事件は解決し、斎戒期間が終わればすべて正常に戻るだろう。
安王と傅宣(ふ・せん)
憎しみに囚われた安王は、文刑(ぶん・けい)に自分の意図を聞かれた際、粛王に謝罪してほしいとは思っておらず、血で血を洗う復讐だけを望んでいると答える。安王は傅容(ふ・よう)を捕まえようと部下を派遣するが、誤って傅宣(ふ・せん)と侍女を抱竹(ほうちく)を気絶させてしまい、傅宣(ふ・せん)を捕らえてしまう。呉白起(ご・はくき)は知らせを受けて急いで救出に向かう。
呉白起(ご・はくき)と傅宣(ふ・せん)
呉白起(ご・はくき)は傅宣(ふ・せん)が発見されるのを防ぐため、部下に人身売買の行商人になりすまし、傅宣(ふ・せん)を「売る」ように指示する。呉白起(ご・はくき)は傅宣(ふ・せん)に、抱竹(ほうちく)は無事に屋敷に戻ったと伝え、騒ぎを起こさないようにと頼む。人身売買の行商人に問題があると気づいた呉白起(ご・はくき)は、すぐに彼らを探しに戻るが、茅葺き小屋は空っぽだった。
傅容(ふ・よう)と柳如意(りゅう・にょい)
如意(にょい)楼の柳如意(りゅう・にょい)見が傅容(ふ・よう)の師匠だと知った成王は、丁鵬(てい・ほう)に如意(にょい)楼を破壊するよう命じる。柳如意(りゅう・にょい)見は傅容(ふ・よう)に、なぜ自分を調べようとしたのかと問い詰め、安王とは二度と会わないようにと警告するが、理由は明かさない。傅容(ふ・よう)は柳如意(りゅう・にょい)見が自分を弟子として見なさなくなったと思い、腹を立てて師弟関係を断絶する。
徐晉(じょ・しん)と傅容(ふ・よう)
徐晉(じょ・しん)は傅容(ふ・よう)を楼上に連れて行き、夜景と満天の星を見ながら、千家万灯について話す。徐晉(じょ・しん)は、傅容が自分のブレスレットの由来を話さない限り、二度と尋ねないと約束する。傅容は戸惑い、かつて頼りにしていた人をまだ信頼できるのかわからなくなる。傅容の落ち込んだ様子を見て、徐晉(じょ・しん)は心を痛め、彼女への自分の気持ちに気づく。話を進めていくうちに、傅容のブレスレットが柳如意(りゅう・にょい)見からもらったもので、藤銀針を持っていることも知り、徐晉(じょ・しん)は考え込む。
安王と柳如意(りゅう・にょい)
安王は柳如意(りゅう・にょい)見に協力をお願いしに来るが、柳如意(りゅう・にょい)見は安王のやり方が自分の底線を越えているとして、これ以上協力しないと断る。
粛王と傅容
粛王は柳如意(りゅう・にょい)見を探しに如意(にょい)楼に駆けつけ、安王とすれ違う寸前だった。傅容が如意(にょい)楼に到著すると、師匠が殺害されているのを発見し、悲しみに暮れるが、新任の提刑司(ていけいし)按察使(あんさつし)である丁鵬(てい・ほう)に犯人と誤解され、逮捕されてしまう。
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