灼灼風流あらすじ37話・38話、ネタバレ

第37話あらすじとネタバレ

周大人(しゅうたいじん)は同僚たちと集まり、劉衍(りゅうえん)を倒す策を練っていた。だが、現状の証拠だけではまだ不十分だった。そこへ刘皎 (りゅうきょう)が先帝崩御の日の宮門出入記録を周大人(しゅうたいじん)に渡す。周大人(しゅうたいじん)はこれを見て満足し、告発に十分な証拠だと考えた。

一方、慕灼華(ぼしゃくか)は劉衍(りゅうえん)に付き添い、穏やかな時間を過ごしながら彼の療養を支えていた。劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)に、もし自分が死んだとしても、彼女には幸せに生きてほしいと告げる。慕灼華(ぼしゃくか)は冗談めかして、もし劉衍(りゅうえん)がいなくなったら、もっと若い男を見つけて、毎日劉衍(りゅうえん)の墓に散歩に行ってやきもちを焼かせると言う。劉衍(りゅうえん)はそんなことをする人はいないと笑い、慕灼華(ぼしゃくか)はそんな日が来ないことを願うと返す。

早朝、周大人(しゅうたいじん)は劉衍の七つの罪状を列挙し、宮門記録を提示して先帝の死に疑念があると仄めかした。これを聞いた劉琛(りゅうしん)は激怒し、劉衍を天牢に投獄するように命じる。宮廷衛士が劉衍を捕らえに来た時、執剣(しゅうけん)たちは抵抗しようとするが、劉衍は自ら出て行き、彼らに連行された。

この知らせを聞いた慕灼華(ぼしゃくか)は焦り、すぐに執剣(しゅうけん)たちのもとへ向かい、劉衍の無実を証明しようと決意する。彼女は丹念に奏状を書き、刘皎 (りゅうきょう)が太皇太后(たいこう)を陥れたことを劉琛(りゅうしん)に訴えるが、劉琛(りゅうしん)は証拠がない限り信じられないと告げる。

早朝、大臣から劉衍配下の軍隊が定京に進軍し、劉衍を救出しようとしているとの報告が入る。劉琛(りゅうしん)は驚き、大臣たちと対策を協議する。沈驚鴻(しんきょうこう)はこの危機を解決できる人物がいると考える。

軍隊が定京に迫り、劉衍救出のために攻城すると宣言した時、沈驚鴻(しんきょうこう)は牢獄にいる劉衍を訪ね、兵士たちをなだめ、罪のない民を傷つけないように頼む。劉衍はこの要求に呆れるが、将士たちに会うことを承諾する。城壁に立った劉衍は、兵士たちに自分たちは南宸(なんしん)を守る者であり、自分の私兵ではないのだから、自分のために都を攻めるべきではないと説得する。劉衍の説得により、兵士たちは撤退した。牢に戻った劉衍に、沈驚鴻(しんきょうこう)は民の平和を守ったことに感謝する。

劉衍は沈驚鴻(しんきょうこう)に、なぜ刘皎 (りゅうきょう)を支持し続け、世家勢力が完全に排除されず、周家の役人がまだ朝廷に居座っている現状を招いたのかと問いただす。沈驚鴻(しんきょうこう)は、刘皎 (りゅうきょう)との協力は一時的なものであり、その後は全ての世家を排除すると約束する。彼はまた、劉琛(りゅうしん)のやり方は優しすぎて朝局の安定には良くないと指摘する。劉衍は、同じ行為でも人が違えば評価も変わると仮論する。劉衍の批判に、沈驚鴻(しんきょうこう)は言葉を失う。

最後に、刘皎 (りゅうきょう)が劉琛(りゅうしん)を訪ね、劉衍との別れを告げたいと願い、劉琛はそれを許可する。

第38話あらすじとネタバレ

刘皎 (りゅうきょう)は天牢を訪れ、劉衍(りゅうえん)に全ての事件の黒幕は自分であると告白しました。偽の遺詔を作成し、世家と劉琛(りゅうしん)間の争いを煽り立てたのも彼女でした。権力のない母子は虐げられ、ついには母親を亡くし、江南で育つことを余儀なくされた過去を語り、復讐ではなく権力を求めていたのだと明かしました。

毒酒を差し出し、劉衍(りゅうえん)に最期の言葉を慕灼華(ぼしゃくか)に伝えるかと尋ねますが、劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)の名を口にするならば容赦しないと警告します。

一方、慕灼華(ぼしゃくか)は鎮国大長公主の元を訪れ、劉衍(りゅうえん)が陥れられ、却邪剣だけが彼を救えると訴えます。大長公主は杖で剣の隠し場所を示唆し、慕灼華(ぼしゃくか)は剣を手に大理寺へ向かいますが、時すでに遅く、劉衍(りゅうえん)の遺体と対面することになります。

慕灼華(ぼしゃくか)が悲しみに暮れる中、刘皎 (りゅうきょう)は自分の勝利を宣言し、慕灼華(ぼしゃくか)の選択の正しさを嘲笑います。大長公主が慕灼華(ぼしゃくか)と共にいると知り、公主は彼女が戻ることはないと考え、用済みとなった却邪剣を大長公主に返却するように命じます。

沈驚鴻(しんきょうこう)は物陰から全てを静かに見届け、何も言わずに立ち去ります。その後、慕灼華(ぼしゃくか)は気を失い、目覚めた後も劉衍(りゅうえん)を想い泣き続けます。劉琛(りゅうしん)は葬儀を禁じ、すぐに埋葬するように命じました。

竹林に休暇で訪れた慕灼華(ぼしゃくか)は、劉衍との日々を回想します。本の間から劉衍が持っていた半分の玉佩を見つけ、まるで彼が傍にいるかのような錯覚に陥りますが、夢から覚め、それが幻だと気づきます。定京へ戻ることを決め、郭巨力(かくきょりき)に荷造りを頼みます。

劉衍を陥れる奏折を改めて確認すると、慕灼華(ぼしゃくか)はその内容に矛盾が多いことに気づきます。刘皎 (りゅうきょう)が意図的に劉衍の冤罪を晴らし、劉琛(りゅうしん)の罪を暴き、退位に追い込むために仕組んだのだと推測します。しかし、劉衍を殺す命令を下したのは劉琛(りゅうしん)であるという事実は変わりません。

慕灼華(ぼしゃくか)は劉衍の遺誌を継ぎ、劉琛(りゅうしん)の皇位を守ると決意します。劉衍の死をめぐる噂が広まり、劉琛(りゅうしん)を非難する声が大きくなっていきます。

淮州で深刻な災害が発生し、劉琛は減税を考えていましたが、周大人(しゅうたいじん)は国庫が空であることを理由に仮対します。慕灼華(ぼしゃくか)は周家が裕福ならば、周大人(しゅうたいじん)にその責任を負わせるべきだと提案し、周大人(しゅうたいじん)は激怒します。

慕灼華は沈驚鴻(しんきょうこう)に小秦宮で会うように手紙を送りますが、沈驚鴻(しんきょうこう)は現れず、慕灼華は怒って立ち去り、同窓の誼も顧みないと言い放ちます。この一件は刘皎 (りゅうきょう)の耳に入り、彼女は沈驚鴻(しんきょうこう)に接触し、協力を得て次の行動を企てます。