霜花(そうか)の姫あらすじ42話・43話・44話・45話、ネタバレ

第42話あらすじとネタバレ

穂禾(すいか)が洛湘府に現れた時、錦覓(きんべき)は龍鱗と鳳翎の簪を見つめながら悩んでいた。水神(すいじん)は錦覓(きんべき)に薬を飲ませ、苦味を和らげるために氷砂糖を渡した。水神(すいじん)は天帝(てんてい)に報告すべきだと考えたが、錦覓(きんべき)は穂禾(すいか)の旭鳳(きょくほう)への想いは理解できると言った。好きな相手を聞かれた錦覓(きんべき)は迷い、心が空虚だと答えた。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、42話ネタバレ

水神(すいじん)は花神が錦覓(きんべき)を水鏡に隠したのは、彼女を恋愛の苦しみから遠ざけるためだったと語った。錦覓(きんべき)は確かに恋に悩んでいるようだ。それでも水神(すいじん)は錦覓(きんべき)に自分の心に従うように勧め、潤玉(じゅんぎょく)でも旭鳳(きょくほう)でも、彼女を幸せにできるならどちらでも支持すると告げた。しかし、その会話中に穂禾(すいか)が旭鳳(きょくほう)の姿に変身し、水神(すいじん)が去った後に瑠璃浄火を放った。風神(ふうじん)が水神(すいじん)を助けようとしたが、穂禾(すいか)に倒されてしまった。洛霖(らくりん)は霊力を使って氷凌剣で穂禾(すいか)を攻撃し、穂禾(すいか)の耳を負傷させた。風神(ふうじん)は水神のもとへ這い寄り、二人は命の最後の瞬間まで手を握り合った。この光景に驚いた洛湘府の小仙童は、錦覓(きんべき)の部屋の扉を慌てて開けて「火」の一言を残して消えてしまった。

不審に思った錦覓(きんべき)が急いで外に出ると、消えゆく風神(ふうじん)と水神のそばに無力な様子の旭鳳(きょくほう)が立っていた。旭鳳(きょくほう)はすぐに倒れた錦覓(きんべき)を抱きしめた。その後、星を配置していた潤玉(じゅんぎょく)は水神と風神(ふうじん)の星座が消滅したことに気づき、洛湘府に駆けつけた。錦覓(きんべき)が目を覚ますと、旭鳳(きょくほう)と潤玉(じゅんぎょく)の心配そうな視線があったが、彼女は動揺して二人を部屋から追い出した。水神から贈られた氷刃を手にした錦覓(きんべき)は、水神に半生分の修為を与えられ、弱体化させてしまったことに責任を感じていた。彼女は真犯人を見つけ、水神と風神(ふうじん)の仇を討つと誓った。

天帝(てんてい)は水神に尊号を贈り、錦覓を新しい水神に任命した。服喪のため、錦覓と潤玉(じゅんぎょく)の婚約は3年後に延期された。花界に戻った錦覓は、長芳主(ほうしゅ)に再び両親を失った気持ちだと打ち明けた。潤玉(じゅんぎょく)は天帝(てんてい)に水神の死を調査すると告げ、錦覓の安全を確保すると約束した。天帝(てんてい)は全ての証拠が旭鳳を指していると示唆したが、潤玉(じゅんぎょく)は旭鳳が犯人ではないと確信しており、天帝(てんてい)は事件の全権を潤玉に任せた。

水神の遺品を整理していた錦覓は、旭鳳が水神と会う約束をした白飛書を発見し、さらに混乱した。旭鳳が水神に参拝に来た時、錦覓は白飛書を突きつけて問い詰めた。旭鳳は水神からの招待で洛湘府に行ったと答えた。激昂した錦覓は氷刃を抜いたが、旭鳳は疑うなら自分を殺しても構わないと言った。最終的に、錦覓は氷刃を下ろし、悲しみを露わにした。

天帝(てんてい)が水神事件の記録を閲覧することを禁じたことを知った旭鳳は、燎原君の言葉を思い出し、この提案は潤玉によるものだと考えた。しかし、潤玉にはメリットがないため、旭鳳はすぐに潤玉を犯人から除外した。考えた末、旭鳳はこの事件が天后(てんこう)と関係があるのではないかと疑い、婆娑牢獄に赴いて天后(てんこう)に質問した。天后(てんこう)の仮応は彼女の関与を裏付けていた。天后(てんこう)は旭鳳を潤玉と錦覓の婚姻による脅威から守るためだと主張したが、旭鳳はその理由を受け入れることができなかった。

第43話あらすじとネタバレ

錦覓(きんべき)は、魘獣の夢の中で心が痛む光景を目にする。旭鳳(きょくほう)は、水神(すいじん)が錦覓(きんべき)に想いを寄せていることを知りながら潤玉(じゅんぎょく)に嫁がせようとしたことに対する恨みから、瑠璃浄火で水神(すいじん)を攻撃する。水神(すいじん)は倒れ、駆けつけた風神(ふうじん)も瑠璃浄火の犠牲となる。錦覓(きんべき)はその光景に心を痛める。魘獣の見たことが真実かどうかを確認するため、錦覓(きんべき)は魘獣を追跡し、火神(かじん)殿に行ったことを知る。これにより、錦覓(きんべき)は旭鳳(きょくほう)が犯人であると確信を深める。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、43話ネタバレ

一方、潤玉(じゅんぎょく)と鄺露(こうろ)は星を配置し終える。交わることのない、敵対する運命の星座を見つめ、潤玉(じゅんぎょく)は満足げな表情を浮かべる。彦佑(げんゆう)は潤玉(じゅんぎょく)が錦覓(きんべき)を利用していることに不満を持ち、鯉児を連れて去ろうとする。しかし、夜の見回りを終えた潤玉(じゅんぎょく)に遭遇した際、鯉児は潤玉(じゅんぎょく)の傍にいたいと願う。潤玉(じゅんぎょく)は彦佑(げんゆう)に本当に去るのかと尋ね、彦佑(げんゆう)は簌離(そり)は喜ぶだろうが、自分は自由奔放な生活に慣れているため、ここは自分に合っていないと答える。潤玉(じゅんぎょく)は彦佑(げんゆう)を止めず、鯉児を大切にすると約束する。潤玉(じゅんぎょく)が今は鯉児だけだと話すと、鯉児は天后(てんこう)が洞庭湖に来た時、簌離(そり)が自分を泥の中に隠し、死んだ後は必ず潤玉(じゅんぎょく)に従うようにと告げたことを思い出す。潤玉(じゅんぎょく)は改めて、鯉児を必ず守ると誓う。

天帝(てんてい)は、鳥族の事後処理をうまく行った潤玉(じゅんぎょく)を、衆仙の前で称賛する。潤玉は優れた戦略と知恵を持っているだけでなく、物事を計画する能力も備えていると評価する。この時、隠雀(いんじゅ)の長老は、天界の救済に対する感謝の気持ちとして、800裏の太湖を献上すると申し出る。天帝(てんてい)は喜んで受け入れ、潤玉に封地として与え、彼の考えを尋ねる。潤玉は、以前は自分の立場では政治に関与できなかったと説明し、洞庭湖の生き物が太湖に落ち著くことを天帝(てんてい)に許可してほしいと願い出る。天帝(てんてい)は潤玉の慈悲深さを称賛し、太湖の管理と洞庭湖の生き物の安置を潤玉に一任する。これにより、潤玉は天帝(てんてい)の面前で重要な人物となる。

太巳真人(たいししんじん)は鄺露(こうろ)に、新しく赴任した夜神は前の火神(かじん)よりも扱いにくく、生活が大変になったと愚痴をこぼす。鄺露(こうろ)は、太巳真人(たいししんじん)は縁機仙子(えんきせんし)に地上に落とされるべきだとからかう。潤玉は鯉児を太湖に連れて行き、この水域を守る手伝いをさせる。潤玉は彦佑(げんゆう)に鯉児の配置を説明する。彦佑(げんゆう)は、潤玉は復讐を名目に私欲を満たしているだけで、地位が高くなっても小心者だと皮肉を言う。潤玉は、人を騙すより騙される方がマシだと答える。

潤玉は花界を訪ねて錦覓(きんべき)に会い、たくさんの贈り物を持ってきて、花界の人々の心を掴む。最も気難しい海棠(かいたん)芳主(ほうしゅ)と玉蘭(ぎょくらん)芳主(ほうしゅ)でさえ、潤玉がさりげなく問題を解決し、本当に潤物細無声だと称賛する。錦覓(きんべき)は潤玉に会っても魂が抜けたように見える。潤玉は、水神(すいじん)と風神(ふうじん)を殺した真犯人を見つけ出すと約束する。錦覓(きんべき)は、真犯人は天界の重要人物ではないかと疑う。そうでなければ、天帝(てんてい)は簡単に諦めないはずだと考える。潤玉はわざと知らないふりをして、錦覓(きんべき)に疑っている人物がいるのかと尋ねる。錦覓(きんべき)は、争いのない水神(すいじん)がなぜ殺されたのかと疑問に思う。潤玉は、突然支持を得たことを妬んで、自分が皇位を奪おうとしているのではないかと心配した人がいるのではないかと推測する。錦覓(きんべき)は絶望して目を閉じ、涙を流す。

一方、鎏英(りゅうえい)は暮辞(ぼじ)を連れ戻し、二度と離れないように言う。卞城王(べんじょうおう)は魔尊(まそん)と固城王(こじょうおう)を宴会に招き、魔尊(まそん)の前で固城王(こじょうおう)と和解しようとする。宴席で、固城王(こじょうおう)は鎏英(りゅうえい)と旭鳳(きょくほう)の関係を非難し、卞城王(べんじょうおう)は鎏英(りゅうえい)が魔族に追われて帰れなくなったことを仮論する。

魔尊(まそん)は酒を酌み交わそうと提案するが、魔尊(まそん)は酒を飲んで中毒死してしまう。固城王(こじょうおう)はすぐに卞城王(べんじょうおう)を故意に殺害したとして逮捕を命じる。自分の部下が自分に武器を向けているのを見て、卞城王(べんじょうおう)はすべてが固城王(こじょうおう)の陰謀であることに気づく。知らせを受けた鎏英(りゅうえい)は事態の重大さを認識し、暮辞(ぼじ)と共に裏切り者を追い払う。旭鳳(きょくほう)は天后(てんこう)の言葉にずっと悩んでおり、事が発覚すれば彼女を守ることができず、錦覓(きんべき)と自分の良心にどう向き合うべきか分からずにいた。

鎏英(りゅうえい)は天界に助けを求めるが、天帝(てんてい)はそれを拒否し、鎏英(りゅうえい)は激怒する。潤玉は冷静に観察し、天界が介入しなければ魔族の均衡が崩れると指摘し、自ら調査に乗り出すことを申し出る。月下仙人は、魔族の事情に詳しい旭鳳(きょくほう)を派遣する方が適切だと提案する。固城王(こじょうおう)が卞城王(べんじょうおう)を連行すると、卞城王(べんじょうおう)は罪を認めない。その時、鎏英(りゅうえい)が現れて窮地を救い、暮辞(ぼじ)は鎏英(りゅうえい)と卞城王(べんじょうおう)の安全を確保するために滅霊族であることを明かす。そして、旭鳳(きょくほう)が天から降りてきて、卞城王(べんじょうおう)の側に立つ。

第44話あらすじとネタバレ

旭鳳(きょくほう)は、魔尊(まそん)の急死事件が解決していない状況で固城王(こじょうおう)を急いで有罪にするのは適切ではないと考えていました。しかし、固城王(こじょうおう)は魔尊(まそん)の私事であるとして、旭鳳(きょくほう)の参加を拒否しました。旭鳳(きょくほう)は天帝(てんてい)の命令で捜査に協力していると説明し、冤罪を避けるために3日間の期限を設け、卞城王(べんじょうおう)らを連れて行きました。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、44話ネタバレ

この時、月下仙人は旭鳳(きょくほう)の部下3人の世話を受けていました。彼は旭鳳(きょくほう)を簡単に説得して江湖に復帰させたことに、皆が感心していました。月下仙人は、これらの策略はすべて旭鳳(きょくほう)から教わったもので、彼自身の普段から好きな話本と密接な関係があると明かしました。3人が男女の事と重大事件がどのように関係しているのか疑問に思ったとき、月下仙人は男女の情は陰陽の道と一緻しており、それがまさに六界が運行する大道であると指摘しました。その後、月下仙人は新しい話本を持って錦覓(きんべき)を訪ね、『仙凡奇緣』という旭鳳(きょくほう)と錦覓(きんべき)の人間の愛の物語を基にした作品を特別に勧めました。錦覓(きんべき)は、神仙が罪人を守るために犠牲になるなど、このような奇縁は確かに特別だと自嘲しました。月下仙人は神仙は通常内丹精元を隠された場所に隠していると述べ、錦覓(きんべき)はそれを聞いて覚えていました。

卞城王(べんじょうおう)府に戻った旭鳳(きょくほう)は、魔尊(まそん)の毒を検査した魔医(まくい)を呼びました。魔医(まくい)は、魔尊(まそん)は绛珠草の毒で死んだと述べましたが、この毒草は毒性が強いため、すでに栽培が禁止されており、当時魔医(まくい)は離川(りせん)に投獄されていました。暮辞(ぼじ)は突然、離川(りせん)が出獄後に行方不明になったことを思い出し、绛珠草は極寒の地でしか育たないと語りました。この手掛かりをもとに、旭鳳(きょくほう)一行は弥山で大量の绛珠草を発見し、火を焚いて離川(りせん)を追い出しました。

暮辞(ぼじ)の尸解天蚕が再び発作を起こし、鎏英(りゅうえい)は旭鳳(きょくほう)を見つけ、彼の血を使って暮辞(ぼじ)の苦しみを和らげたいと希望しました。しかし、暮辞(ぼじ)は旭鳳(きょくほう)に瑠璃浄火を使って体内の虫を焼き尽くすように頼み、それが10年しか生きられないことを意味していても構わないと言いました。鎏英(りゅうえい)はそれを受け入れることができませんでした、しかし暮辞(ぼじ)は堂々と生き、彼女を堂々と愛したいと主張しました。旭鳳(きょくほう)は鎏英(りゅうえい)に同意するように説得し、その後暮辞(ぼじ)体内の尸解天蚕を焼き尽くし、今後彼女の体は徐々に弱っていくことを告げました。鎏英(りゅうえい)は暮辞(ぼじ)を大切にすると約束し、旭鳳は2人が心から愛し合っていれば、たとえ一瞬でも価値があると語りました。

旭鳳は、弥山で発見した绛珠草、離川(りせん)、窮奇(きゅうき)の瘟針について固城王(こじょうおう)に報告しました。旭鳳は、窮奇(きゅうき)が天界に幽閉されている以上、瘟針が外界に出回るはずはないと指摘し、長年看守してきた固城王(こじょうおう)が何か隠しているのではないかと疑いました。旭鳳が去った後、固城王(こじょうおう)は現在の自分の力は天界と対抗するには不十分であることを認め、天帝(てんてい)が卞城王(べんじょうおう)と自分を互いに牽製させているのではないかと推測しました。

まもなく、離川(りせん)が獄中で自殺したという知らせが入り、旭鳳と鎏英(りゅうえい)は現場を調べましたが、異常は見つかりませんでした。2人が困惑していると、固城王(こじょうおう)は卞城王(べんじょうおう)に離川(りせん)が罪を認めて死んだと伝えました。燎原君も魔界にやって来て、旭鳳の魔尊(まそん)の死の調査を称賛し、すぐに天界に戻るように要求しました。天帝(てんてい)は彼の五方兵権を返還し、天界の事にもっと注意するように促しました。

潤玉(じゅんぎょく)はこれに不満を感じながらも、かなり自製していました。天帝(てんてい)は彼を呼び出して意見があるかどうか尋ねましたが、潤玉(じゅんぎょく)は謙虚に答え、今後も事務を代行する意思があることを表明しました。婚期が近づき、潤玉(じゅんぎょく)は毎日下班後に花界を訪れて錦覓(きんべき)に付き添いましたが、彼女は依然として水神(すいじん)と風神(ふうじん)の死で元気がありませんでした。天帝(てんてい)は婚礼の席次を縁機仙子(えんきせんし)に任せて、月下仙人は彼女がもうすぐ昇進するとからかったのに対し、縁機仙子(えんきせんし)は天帝(てんてい)がすでに彼を司儀に任命したと仮撃しました。

3年の孝が終わった後、旭鳳は再び花界を訪れて錦覓(きんべき)に会いました。錦覓(きんべき)は水神(すいじん)の死の真相を追求したいという気持ちを表明し、それが旭鳳の仕業ではないと信じていましたが、水神(すいじん)の遺言に背いて潤玉(じゅんぎょく)との婚約を破棄することはできず、それが旭鳳に罰を与えてしまうのではないかと心配していました。旭鳳は彼女が潤玉(じゅんぎょく)と結婚することを許さないと断言し、必ず真相を明らかにすると誓いました。

第45話あらすじとネタバレ

錦覓(きんべき)は自分の青糸を旭鳳(きょくほう)に贈り、想いを託します。旭鳳(きょくほう)は錦覓(きんべき)に婚約を解消する方法を探すと約束し、挙式までは落ち著いて待っていてほしいと頼みます。錦覓(きんべき)の表情は穏やかでしたが、旭鳳(きょくほう)は彼女の心の中ではすでに嵐が吹き荒れていることに気づきませんでした。

霜花(そうか)の姫 ~香蜜が咲かせし愛~あらすじ、45話ネタバレ

その後、潤玉(じゅんぎょく)と旭鳳(きょくほう)は、それぞれが相手の野心と目標を悟り、相手の戦略を予測し、対応しようと密かに計画を立てます。潤玉(じゅんぎょく)は天帝(てんてい)に徳がなく、代わるべきだと考え、旭鳳(きょくほう)は権力の交代が不必要な混乱をもたらすものだと感じ、望んでいませんでした。困惑したのは、潤玉(じゅんぎょく)は成功の可能性が低いことを知りながら、それでも挑戦することを選んだことです。鄺露(こうろ)も同様の疑問を投げかけると、潤玉(じゅんぎょく)は後戻りできないので、わずかな可能性に賭けるしかないと言います。

潤玉(じゅんぎょく)と錦覓(きんべき)の結婚式の前夜、旭鳳(きょくほう)は潤玉(じゅんぎょく)を訪ね、簒奪の計画を諦めるように説得し、錦覓(きんべき)以外のすべてを彼に与えると提案します。潤玉は旭鳳の好意に感謝しますが、錦覓(きんべき)は絶対に譲れない存在だと断言します。潤玉は後戻りできないことを自覚しており、彦佑(げんゆう)も旭鳳が去った後に璇璣宮を訪れます。潤玉が彦佑(げんゆう)に、明日の戦いに一緒に挑む意思があるかどうか尋ねると、彦佑(げんゆう)はそれを拒否し、彼らの心にある恐怖は同じであり、表現が違うだけだと指摘します。

潤玉と錦覓(きんべき)の結婚式の当日、月下仙人は花界に迎えに行きます。錦覓(きんべき)は花界の仲間たちに別れを告げます。月下仙人は旭鳳の錦覓(きんべき)への想いを語り、錦覓(きんべき)はそれを象徴する鳳翎簪を旭鳳に返すように求めます。

潤玉と錦覓(きんべき)が手を取り合って九霄雲殿に入ると、旭鳳はまだ現れていませんでした。月下仙人は天帝(てんてい)に旭鳳を待つべきかどうか尋ねますが、天帝(てんてい)はすぐに式を始めるように命じます。天帝(てんてい)は自分の教えと結婚の恩義に感謝して、潤玉は自分が作った星輝銀露を献上し、天帝(てんてい)は喜んで飲みます。

式の最中、旭鳳は戦甲を身に著けて大殿に現れ、潤玉にこの式を続けるのかと問います。旭鳳は、潤玉がここで手を引けば、彼のために情状酌量をすると提案します。しかし、潤玉は動揺せず、旭鳳は潤玉が軍隊を集めて仮乱を企てている事実を暴露します。天帝(てんてい)はそれを聞いて激怒します。

陰謀が明らかになった潤玉は、天帝の過ちを冷静に列挙し、旭鳳が錦覓(きんべき)に気があることを責めます。潤玉は簒奪の決意を公表し、多くの仙人がその場で跪いて忠誠を誓います。しかし、天帝は突然無力感に襲われます。潤玉が酒に煞気香灰を混ぜていたのです。旭鳳は五方天将(てんしょう)を率いて大殿を包囲し、潤玉の三方天将(てんしょう)をすでに殲滅したと主張しますが、すぐにこれらの天将(てんしょう)が実はすでに潤玉に寝返っていたことがわかります。大殿内は瞬く間に混戦状態に陥ります。

太巳真人(たいししんじん)は天帝を操ろうとしますが、月下仙人に気づかれます。幸いなことに、鳳翎簪が2人を守りました。旭鳳と潤玉は、どちらも後がないことを悟り、全力で戦う準備をします。潤玉は太巳真人(たいししんじん)に合図をし、太巳真人(たいししんじん)は暗に剣を投げて旭鳳を攻撃しますが、燎原君が身を挺して剣を受け、旭鳳の前で命を落とします。旭鳳は悲憤交加のあまり、瑠璃浄火を放ちます。錦覓はそれを目の当たりにして、魘獣の夢の中の情景を思い出し、先花神(せんかしん)、水神(すいじん)、風神(ふうじん)が助けを求めているように見えます。

旭鳳が潤玉との決戦に備えようとすると、錦覓はそっと旭鳳の背後に回り、水神(すいじん)から授かった氷刃で旭鳳の丹精元を刺します。