第25話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)と唐周(とうしゅう)は、沈(しん)家の背後に潜む幾重もの謎を徐々に解き明かしていく。二人は、いわゆる娘娘の墓は、宝探しにやってくる者を死へと誘う、恐ろしい罠に過ぎないと気付く。沈(しん)家の中では、手がかりがあまりにも簡単に見つかりすぎることに、二人は沈小姐の真意を疑い始める。観察と探りを繰り返した結果、顔淡(がんたん)と唐周(とうしゅう)は、沈小姐の行動が偽装であることを確信する。彼女は武術の達人であり、その実力を隠していたのだ。沈小姐は真相を明かすため、日が暮れたら自分の住まいへ来るように二人に告げる。
その夜、顔淡(がんたん)と唐周(とうしゅう)は約束通り沈小姐の元を訪れる。沈小姐は自らの悲惨な過去を語り始める。幼い頃に父親が母親を殺害するのを目撃し、恐怖のあまり狂気を装って生き延びてきたのだと。彼女は、父親がいかにして娘娘の墓の噂を広め、その嘘を使って多くの人を陥れてきたか、そして自分がそれを阻止する機会をずっと窺っていたかを明かす。沈小姐は、父親が一族の秘術を手に入れるために母親を殺したことを認め、そして父親自身もその秘術によって強大な力を得たことを話す。このような窮地に立たされた沈小姐は、二人に助けを求める。
捜査を進めるうち、顔淡(がんたん)は胡嫂(こそ)の怪しい行動に気付く。胡嫂(こそ)は何かを隠しているようだった。不幸にも、顔淡(がんたん)は追跡中に胡嫂(こそ)に井戸に突き落とされてしまう。同時に、沈小姐は隙を突いて無防備な唐周(とうしゅう)を襲う。しかし、唐周(とうしゅう)はすぐに沈小姐が神器「七曜神玉」を持っていることに気付く。この神器こそが、彼女に並外れた能力を与えていたのだ。沈小姐が唐周(とうしゅう)を殺そうとしたまさにその時、顔淡(がんたん)が戻ってきて危機を脱する。
事実は表面よりもはるかに複雑だった。真の黒幕は沈湘君(しんしょうくん)、沈老爷(しんろうや)の妻の妹だった。彼女は姉の夫に恋心を抱き、姉である沈怡君(しんいくん)を憎んでいた。沈老爷(しんろうや)を独り占めにするため、沈湘君(しんしょうくん)は七曜神玉を盗み、それで一族全員の精気を吸い取り、沈老爷(しんろうや)に沈怡君(しんいくん)を殺させたのだ。最終的に沈湘君(しんしょうくん)は唐周(とうしゅう)に討たれ、沈老爷(しんろうや)も混乱の中で命を落とす。息を引き取る直前、沈老爷(しんろうや)は沈湘君(しんしょうくん)になぜ自分を殺すのかと問い詰め、彼女は永遠に一緒にいるためだと答える。
この一件で唐周(とうしゅう)は七曜神玉を手に入れ、彼と顔淡(がんたん)の関係もより微妙なものとなる。顔淡(がんたん)は表面上は唐周(とうしゅう)の助けを拒むものの、行動では彼に頼っている様子を見せる。ある夜、魂が体から抜け出した顔淡(がんたん)が神器を盗もうとした時、唐周(とうしゅう)は彼女を叱りつけ、その行動に呆れながらも、彼女への想いをにじませる。怪我のせいで、唐周(とうしゅう)の魂は夜になると度々体から離れてしまう。四大神器を取り戻すことでしか、彼は完全な状態に戻れないのだ。顔淡(がんたん)は唐周(とうしゅう)の苦労を理解しつつも、まだ気を緩める時ではないことを自覚する。
凌霄派(りょうしょうは)掌門(しょうもん)の誕生日が近づき、唐周は顔淡(がんたん)を山門に連れて帰る。彼女に正道の風を感じさせ、妖心を浄化させるためだ。そこで顔淡(がんたん)は唐周の過去を知る。彼は家族を失った孤児であり、師匠に育てられたのだった。師匠が殺された後、唐周の性格は大きく変わり、妖怪に対して強い偏見を持つようになった理由も明らかになる。顔淡(がんたん)は、自分の出自も同様に悲劇に満ちているのではないかと考え始める。もしそうだとしたら、今のようにはのんびりに生きていけないかもしれない。
凌霄派(りょうしょうは)では、大師兄(だいしけい)が顔淡(がんたん)に好意を抱いている様子を見せる。彼は、門派の弟子は結婚できるが、掌門(しょうもん)だけは情を断ち切らなければならないと告げる。唐周は顔淡(がんたん)と大師兄(だいしけい)が仲良くしているのを見て、面白くない様子で、余計な誤解を招かないようにと彼女に釘を刺す。昼食の時、顔淡(がんたん)は友人の余墨(よぼく)を思い出し、魚料理を断る。このことで、唐周は彼女が友人に対してどれほど誠実な気持ちを持っているかを知る。顔淡(がんたん)は遠く離れた友人を恋しく思うこともあるが、唐周は今の任務が終わっていないことを彼女に改めて伝える。
この経験を通して、二人の間の理解と信頼は深まり、これからの物語の伏線ともなる。
第26話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)と唐周(とうしゅう)の複雑な関係は、大師兄(だいしけい)の登場でさらにこじれていく。大師兄(だいしけい)が顔淡(がんたん)と一緒に過ごそうとする度に、唐周(とうしゅう)は嫉妬し、あれこれ理由をつけて断ってしまう。ある日、突然の雷雨。顔淡(がんたん)は庭に幹していた書物が濡れるのを心配し、慌てて術を使おうとするが、唐周(とうしゅう)が間一髪で止める。大師兄(だいしけい)の前で正体がバレるのを防いだのだ。唐周(とうしゅう)の顔淡(がんたん)に対する特別な感情に気づいた大師兄(だいしけい)は、将来の掌門(しょうもん)人として私情に流されるべきではないと忠告する。唐周(とうしゅう)は、顔淡(がんたん)とは義理の兄妹であり、彼女を導くのは自分の責任だと大師兄(だいしけい)に言い聞かせる。
偶然にも、唐周(とうしゅう)の部屋で顔淡(がんたん)はかつて失くした沉花簪を見つけ、唐周(とうしゅう)は顔淡(がんたん)がかつて師匠が捕まえられなかった小妖だと知る。師匠の善悪の区別もつかない顔淡(がんたん)の非難に対し、唐周(とうしゅう)は禁言の呪をかけるが、その後、優しく沉花簪を彼女の髪に挿す。顔淡(がんたん)は仕返しに唐周(とうしゅう)に睡眠の呪をかけるが、唐周(とうしゅう)はそれに気づいていた。
秦绮(しんき)が中元節の知らせを持ってくる。門規に従い、皆で山に登って夜警をし、妖怪を鎮めるのだ。そして、茶話会で美味しい食べ物や交流を楽しむ。唐周(とうしゅう)は顔淡(がんたん)の禁言の呪を解き、彼女は再び話すことができるようになる。秦绮(しんき)は顔淡(がんたん)の奇妙な化粧を見て思わず笑ってしまう。それは唐周(とうしゅう)のいたずらだったのだ。
茶話会では、皆が怪談話を披露するが、数々の物語を読んできた顔淡(がんたん)には新鮮味がない。唐周はわざと顔淡(がんたん)に挑戦し、もっと怖い話をしろとけしかける。しかし、彼は既にその物語の内容を知っており、顔淡(がんたん)の負けを宣言する。今度は顔淡(がんたん)が唐周に話をしろと要求する。唐周は目を閉じ、物語を語り始める。顔淡(がんたん)を驚かせようと、そっと彼女に近づく。そして、不意に二人の唇が触れ合う。顔淡(がんたん)の心に波紋が広がり、慌てて唐周を突き放す。
一方、余墨(よぼく)は顔淡(がんたん)を見つけられず、ひどく心配していた。既に二つの捉妖派閥を探し、残るは凌霄派(りょうしょうは)だけ。顔淡(がんたん)はここにいるかもしれないと推測する。重傷を負いながらも、余墨(よぼく)は一人で凌霄派(りょうしょうは)へ向かう。紫鱗は铘阑山で待機だ。凌霄派(りょうしょうは)に到著すると、術を使ったことで敖宣(ごうせん)に見つかり、追われることになる。敖宣(ごうせん)は余墨(よぼく)の鱗片を持ち、彼の霊力を追跡できるのだ。敖宣(ごうせん)は余墨(よぼく)より力は劣るが、彼の負傷に乗じて、部下に隅々まで捜索するように命じる。最終的に、余墨(よぼく)は朝瀾(ちょうらん)の助けで敖宣(ごうせん)の追跡から逃れる。
龍王は敖宣(ごうせん)が何度も余墨(よぼく)を取り逃がしたことに不満を示し、四海の首領になりたければ胆力だけでなく知略も必要だと警告する。敖宣(ごうせん)は半月以内に龍丹を失い重傷を負った余墨(よぼく)を討つと約束する。龍王は、もうすぐ南海との婚姻を控えているため、余墨(よぼく)の問題を早急に解決する必要があると強調する。敖宣(ごうせん)が去った後、龍王は突然倒れてしまう。
唐周は講学のため下山する準備をし、一時的に顔淡(がんたん)の歩離鎖を解く。しかし、門には禁足符があり、外には出られないと伝える。ところが、大師兄(だいしけい)は甘いスープを届けるだけでなく、禁足符も解いてしまう。大師兄(だいしけい)は顔淡(がんたん)に一目惚れし、告白するが、顔淡(がんたん)は結婚は大ごとだから慎重に考えたいと断る。降妖堂に閉じ込められた妖怪たちを救うため、顔淡(がんたん)は大師兄(だいしけい)を説得し、鎖妖陣を解いてもらう。彼女が術を使って妖怪たちを助けようとした瞬間、鎖妖陣の警報が鳴り響く。幸いにも、唐周が駆けつけ、顔淡(がんたん)を救う。そうでなければ、彼女は万箭穿心の運命を辿っていた。この出来事で顔淡は、他の凌霄派(りょうしょうは)の弟子と比べて、唐周はずいぶんと寛容だと感じる。
大師兄(だいしけい)が顔淡の生年月日を調べているところを、唐周は止める。彼は大師兄(だいしけい)が顔淡に本気で惚れていることを見抜いていた。唐周は大師兄(だいしけい)に、降妖堂の法陣が解かれたことが掌門(しょうもん)にバレれば、二人とも責任を問われると警告し、感情に惑わされるなと諭す。
顔淡は唐周が大師兄(だいしけい)を止めたことを責め、自分の嘘を続けさせるべきではないと言う。唐周は、顔淡が大師兄の好意を利用していることを指摘し、それは間違っていると諭す。そして、顔淡に自分の十歩以内にいるように命じ、視界から離さないようにする。大師兄は偶然、唐周の玉葫蘆に妖怪を捕まえた痕跡を見つけ、なぜ掌門(しょうもん)に報告しなかったのかと疑う。
掌門(しょうもん)の誕生日、彼は唐周を凌霄派(りょうしょうは)の次期掌門(しょうもん)の最有力候補に指名し、三日後に受封式を行うと発表する。大師兄はこれに異議を唱え、唐周が妖怪に同情していること、以前玉葫蘆で妖怪を捕らえながら報告しなかったことを暴露する。掌門(しょうもん)は唐周に隠蔽の理由を問い詰め、深く失望し、逃がした小妖の行方を明かさなければ門規に従い罰すると告げる。
唐周は、人間界を旅する中で、全ての人間が善ではなく、全ての妖怪が悪ではないことを悟ったと説明する。心を込めて導けば、皆殺しにする必要はない。彼は命に賭けて、自分が逃がした妖怪には悪意がないと断言する。顔淡は、唐周が自分のような小妖のために弁護してくれたことに驚く。唐周は罰を受ける覚悟で、掌門(しょうもん)の座を諦めても、一生を凌霄派(りょうしょうは)に捧げると誓う。
顔淡は唐周のために求情するが、唐周は彼女に累が及ぶのを恐れ、立ち去るように促す。顔淡が去ろうとした時、唐周の弟弟子に会い、唐周の優しさについて聞かされ、彼を支えるために戻ることを決意する。唐周は思過間で罰を受ける。剣霊は、天界の帝君だった唐周が人間に転落し、このような罰を受けるのを見るに堪えかね、姿を現して不満を述べる。唐周は剣霊に、過去の身分がどうであれ、今は凌霄派(りょうしょうは)の弟子であり、過ちを犯せば償うべきだと語る。
剣霊は唐周の男女間の情事をこれ以上聞きたくないと言い、仙衣を大切にしろ、また持ち主が変わってしまうことのないようにと釘を刺す。同時に、唐周は、ある女性との過去の出来事を思い出す。長年、夢の中で彼女に会っているが、彼女の顔ははっきりとは見えない。剣霊はそれ以上語りたがらず、唐周に今の生活を大切にするようにとだけ告げる。
第27話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)は策略をめぐらし、大師兄(だいしけい)にお酒を勧めて酔いつぶさせた後、丹署の妖怪たちを解放しました。その後、思過間へ向かい、唐周(とうしゅう)に降妖堂が火事になり、数匹の小妖が騒ぎに乗じて山に侵入したと告げ、この機会に功績を立てて罪を償うよう提案します。掌門(しょうもん)もその後、彼を咎め立てはしないだろうと。唐周(とうしゅう)は顔淡(がんたん)に法力を使って身元がバレないように注意し、すぐに掌門(しょうもん)に報告して身を隠すように指示します。
唐周(とうしゅう)の指示通りに動いていた顔淡(がんたん)ですが、虎妖が凌霄派(りょうしょうは)を完全に破壊しようと企んでいることに気づき、自分が利用されていたことを悟ります。窮地に陥った秦绮(しんき)を助けようとしますが、逆に虎妖に捕らえられてしまいます。唐周(とうしゅう)は顔淡(がんたん)の独断専行を責めますが、顔淡(がんたん)は唐周(とうしゅう)に早く虎妖を捕らえるよう促し、幸いにも正体はバレずに済みました。
唐周(とうしゅう)は虎妖を無事に捕らえ、掌門(しょうもん)には数日前の豪雨で降妖堂の法陣が壊れ、虎妖が仲間を集めて脱走し、放火したと説明し、既に法陣を修復して安全を確保したと報告します。掌門(しょうもん)は唐周(とうしゅう)の働きに満足し、今回の功績で過去の過ちは帳消しだとし、これ以上追求しないと告げます。大師兄(だいしけい)はこれに異議を唱えますが、顔淡(がんたん)は唐周(とうしゅう)を支持します。
唐周(とうしゅう)は顔淡(がんたん)に沈花簪を贈ります。顔淡(がんたん)は簪の花びらが光っていることに気づきます。唐周(とうしゅう)は簪の材質が特殊で、霊力に触れると色が変わるのだと説明します。彼が再び顔淡(がんたん)に簪をつけてあげると、顔淡(がんたん)は少し照れた様子を見せます。顔淡(がんたん)は以前唐周(とうしゅう)を嫌っていたのは腹立ちまぎれで、本当は良い人だと説明し、妖怪にも善悪があることを唐周(とうしゅう)のおかげで理解できたと言い、二人は友達になります。
禍乱を鎮めた唐周は掌門(しょうもん)の信頼を得るだけでなく、派中の弟子たちからも尊敬を集めます。顔淡(がんたん)は唐周に褒美として歩離鎖を外してほしいと頼みますが、唐周は顔淡(がんたん)の行動が軽率すぎると言って拒否します。彼は権力や名声には興味がないと付け加えます。顔淡(がんたん)は唐周が本当に自分のことを好きになったのではないかと冗談めかしく言いますが、唐周はきっぱりと否定し、たとえ神仙であっても心は動かないと断言します。
余墨(よぼく)の治療をする朝瀾(ちょうらん)は、かつて天界で負傷し、意識を失いかけた時に朝瀾(ちょうらん)の霊丹によって救われたことを思い出します。そして今回、再び命を救われました。朝瀾(ちょうらん)は余墨(よぼく)に顔淡(がんたん)は見つかったかと尋ね、余墨(よぼく)は心配そうな表情で朝瀾(ちょうらん)の近況を尋ねます。朝瀾(ちょうらん)は敖宣(ごうせん)との結婚が間近に迫っていることを告げると、余墨(よぼく)は敖宣(ごうせん)の腹黒さを指摘し、政略結婚のために自分の幸せを犠牲にするべきではないと忠告します。朝瀾(ちょうらん)は深く感動し、自分のことを本当に考えてくれるのは余墨(よぼく)だけだと感じます。
捉妖天師に捕らえられ、生死不明の顔淡(がんたん)を心配する余墨(よぼく)は、すぐに彼女を助けに行くことを決意します。朝瀾(ちょうらん)は同行を申し出ますが、余墨(よぼく)は彼女と南海を巻き込みたくないと断ります。敖宣(ごうせん)が余墨(よぼく)の龍丹喪失を知れば命を狙うかもしれないと考えた朝瀾(ちょうらん)は、自分の逆鱗を余墨(よぼく)に渡し、危険な時は助けを呼ぶようにと言います。余墨(よぼく)はそれほど貴重な宝を受け取るのをためらいますが、最終的には朝瀾(ちょうらん)の厚意を受け入れます。
唐周が顔淡(がんたん)に薬を飲ませているところを掌門(しょうもん)に見られ、顔淡(がんたん)に特別な感情を抱いているのではないかと問いただされます。唐周は否定し、身寄りのない顔淡(がんたん)を心配しているだけだと説明します。掌門(しょうもん)は唐周に修行に専念し、情愛を断つように諭し、凌霄派(りょうしょうは)の代表として王都へ妖怪退治に向かい、名を上げるように指示します。唐周は任務を受け入れ、情愛を断ち、修行に専念することを決意します。
余墨(よぼく)は菱形の花びらの印を持つ娘を探して凌霄派(りょうしょうは)を訪れ、大師兄(だいしけい)から顔淡(がんたん)と唐周が王都へ行ったことを聞きます。王都に著いた余墨(よぼく)は宿屋で顔淡(がんたん)と唐周を見つけます。余墨(よぼく)を見て大喜びの顔淡(がんたん)は、唐周にこき使われていると愚痴をこぼします。魚妖であるはずの余墨(よぼく)に妖気がないことを唐周が不審に思うと、余墨(よぼく)は言い争わず、ただ顔淡(がんたん)を連れて行こうとします。唐周はそれを阻止し、二人は一触即発の状態になり、顔淡(がんたん)は板挟みになります。
事態を収拾するため、顔淡はお酒を買って唐周と余墨(よぼく)を仲直りさせようとします。しかし、帰る途中、人間界に落とされた蛍灯(けいとう)に遭遇し、彼女は人間界で顔淡と決著をつけようとします。顔淡の姿が見えなくなり、唐周と余墨(よぼく)は互いに相手を責め立てます。一方、蛍灯(けいとう)は全ての不幸を顔淡のせいにし、彼女を蓮の花の姿に戻してしまいます。
裴洛(はいらく)と絳辰(こうしん)は夫婦でありながら、結婚式以来の再会を果たします。裴洛(はいらく)は絳辰(こうしん)を城壁に連れて行き、一緒にいたいという気持ちを伝え、彼女のために用意した衣装を著て、もう一度歌ってほしいと頼みます。絳辰(こうしん)は裴洛(はいらく)が向上心のないふりをしているのは、自分を守るためだと見抜きます。彼女は裴洛(はいらく)に偽りを捨て、本心で向き合ってほしいと言い、自分の気持ちは変わっていないと伝えます。裴洛(はいらく)は二人の関係修復を願い、絳辰(こうしん)に梅酒を用意します。絳辰(こうしん)は酒に何かが仕込まれていると知りながらも、それを飲み幹します。
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