第7話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)は魔兵と交戦中、彼らが北へ向かっていることに気付く。仙界の北方は天魔結界(てんまけっかい)が最も薄い場所であり、応淵(おうえん)は魔族がそこから仙界に侵入しようと企んでいるのではないかと懸念し、結界の安定性を確認するため北へ向かう。一方、顔淡(がんたん)と余墨(よぼく)は神廟(しんびょう)へ祈願に行くことに決め、鮫人(こうじん)である录鳴に頼み、天兵天将たちが戦っている隙に神廟へ案内してもらう。神廟の中で、顔淡(がんたん)は『創世英雄伝(そうせいえいゆうでん)』の資料を集めるため、応淵(おうえん)の願い事が六界平和であることを発見し、普段から面白みもなく堅物だとからかう。
余墨(よぼく)は二つの願い事をした。一つは北溟(ほくめい)仙君(ほくめいせんくん)の養育の恩に報いること、もう一つは顔淡(がんたん)が毎日楽しく過ごせること。顔淡(がんたん)にはたくさんの願い事があったが、その一つは応淵(おうえん)が無事に百万の敵を打ち破り、帰ってきてくれることだった。突然、神廟の柱が揺れ始め、まるで天が崩れ落ちるかのようだった。実は玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)が神廟の柱を破壊することで結界を揺るがし、仙界の支配に不満を持ち、六界に混乱を起こし、蒼生(そうせい)を苦しめようとしていたのだ。玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)は仙族が長年魔族を抑圧し、警戒していることに不満を抱き、抵抗しなければいずれ仙族に操られると考えていた。
大戦勃発と共に、応淵(おうえん)と玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)は激しい戦いを繰り広げる。五万の天兵が既に魔族の駐屯地を掃討し、玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)は援軍を失っていた。それでも玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)は諦めず、毒気を放つ。応淵(おうえん)と計都星君(けいとせいくん)は共に立ち向かうが、応淵(おうえん)は目を負傷してしまう。計都星君(けいとせいくん)は自分の軽率な行動を責め、万魔の眼(まんまのめ)によって強化された九尾蛇(きゅうびじゃ)の毒がこんなにも強力で、触れるだけで心肺に侵入するとは予想していなかった。計都星君(けいとせいくん)は応淵(おうえん)にすぐに天医館(てんいかん)へ戻るように言うが、応淵(おうえん)は総帥としてこの重要な局面で戦場を離れることはできないと拒否する。
北溟(ほくめい)仙君は応淵(おうえん)の怪我を心配して駆けつけるが、応淵(おうえん)は彼に逃げる玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)を追跡するように命じる。北溟(ほくめい)仙君は敵の後陣に攻め入り、玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)を敗走させることに成功するが、勝利を収めた一方で、応淵(おうえん)の傷はもうこれ以上放置できない状態になっていた。応淵(おうえん)はそれでも戦況を優先し、皆に追撃を続けるように命じ、自身は傷の悪化により倒れてしまう。
芷昔(しせき)が衍虚天宮(えんきょてんぐう)にやってきて、顔淡(がんたん)は姉に何か美味しいものを持ってきてくれたのかと尋ねる。しかし、芷昔(しせき)は、大戦中に食べ物の事ばかり考えている顔淡(がんたん)を怠惰で向上心がないと叱る。芷昔(しせき)は仙魔大戦で必要な治療用の法器を探しに来たのだった。顔淡(がんたん)は以前、神廟の柱を救うために根茎の半分を失い、元気が大きく損なわれ、修為が半分になり、体力もかなり弱っていた。そのため、芷昔(しせき)から、応淵(おうえん)帝君が典籍の筆写を命じたのに法術を盗み見て不器用だったことを厳しく批判される。芷昔(しせき)は顔淡(がんたん)に、仙界には秩序があり、各々が自分の職務を全うすべきで、そうでなければ越権行為だと諭す。
創世の戦いで、帝尊は上古遺族(じょうこいぞく)の血鷹(けつよう)を救うため、新月刃(しんげつじん)で自らの肉を切り裂いて血鷹に与え、血鷹一族を守ったが、自身には決して癒えない三日月型の傷が残った。芷昔(しせき)は顔淡(がんたん)に同じことができるかと問う。顔淡(がんたん)が戦時中ものんびりと過ごせているのは、上神が自らの血肉を捧げて仙界の平和を守っているからだと。開戦以来、芷昔(しせき)は戦場への法器や丹药の輸送に奔走し、休む暇もなかったが、顔淡(がんたん)は相変わらず怠惰なままだった。結局、芷昔(しせき)は法器を持って去っていき、委屈な顔淡(がんたん)は残された。前回集めた星を姉にあげようと思っていたのに、叱られてしまったのだ。
応淵(おうえん)は宮中で目を覚まし、自分が失明していることに気付く。そして、仙侍たちの会話から、自分以外誰も生き残っておらず、四大神器(しだいじんぎ)も決戦で失われ、死んだ天兵天将は八万にも及ぶことを知る。この勝利の代償はあまりにも大きく、前代未聞の損失だった。
応淵(おうえん)は仙侍を捕まえて、自分が戦場を離れる前は魔界は既に壊滅していたのに、なぜこれほどの犠牲が出たのかと問い詰め、戦況を誤って伝えていると責める。仙侍は、邪神玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)が三大帝君と計都星君(けいとせいくん)の隙を突き、大軍を魔相(ましょう)に誘い込んだのだと説明する。応淵(おうえん)は毒のせいで自分が魔道に堕ちてしまうかもしれないと悟る。帝尊は知らせを聞いて駆けつけるが、既に応淵(おうえん)は去っており、手紙だけが残されていた。手紙には、仙魔大戦で多くの犠牲が出たこと、自分だけが生き残ったことを深く恥じていること、総帥として戦況を正しく判断できず混乱を招いたこと、この体で九重天(きゅうじゅうてん)を歩く資格はなく、残った体で天界に災いをもたらしたくないので、遠くへ行くこと、自分を捜さないでほしいことなどが書かれていた。
瑶池盛宴(ようちせいえん)が到来し、妖魔冥(ようまめい)三界は大きな損害を被り、帝尊は秩序を新たに定め、応淵(おうえん)の怪我は既に治っているが、自分を責めすぎて下界へ修行の旅に出たこと、気持ちが落ち著けば戻ってくることを告げる。今や、帝尊と応淵(おうえん)以外の上神は皆滅び、神界は有名無実となった。これからは、神界と仙界を併せて天界と呼び、戦乱の六界は歴史となり、今後は天、凡、魔の三界が共存することになる。
第8話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)は一刻も早く応淵(おうえん)に会いたくて、天医館へ急いでいた。途中、瓦のかけらが落ちる音を聞き、思わず引き返した。瓦のかけらを拾いながら、応淵(おうえん)が戻ってきたら一緒にこの簡単な遊びをしたい、彼の笑顔を見るためならわざと負けてもいいと願っていた。しかし、応淵(おうえん)はすぐ傍にいたのだが、彼女は彼を見ることはできなかった。顔淡(がんたん)にこれ以上の悲しみを味わわせないために、応淵(おうえん)は彼女に正体を明かすことも、衍虚天宮(えんきょてんぐう)へ一緒に戻ることもできなかった。
やっと天医館に著いた顔淡(がんたん)は、天医に頼み込み、帝尊の命令に背いてもいいから応淵(おうえん)に会わせてほしいと懇願した。しかし、天医は、応淵(おうえん)は既に帝尊に暇乞いをし、下界へ気晴らしに出かけ、他の仙君たちもそれぞれの宮殿へ戻ったと告げた。意外にも、北溟(ほくめい)仙君も既に帰ってきており、きっと応淵(おうえん)の状況を知っているだろう。その希望を胸に、顔淡(がんたん)は懸心崖(けんしんがい)へ向かったが、そこで重傷を負い、酷い拷問を受けた北溟(ほくめい)仙君を発見した。火徳(かとく)元帥によると、無理に薬を飲ませても、北溟(ほくめい)仙君の苦しみを増すだけだという。この光景に、顔淡(がんたん)は驚きで茫然自失となったが、すぐに我に返り、北溟(ほくめい)仙君に回魂丹を飲ませようとした。しかし、北溟(ほくめい)仙君は苦しみを終わらせてほしいと頼んだ。
余墨(よぼく)は北溟(ほくめい)仙君の願いを葉えようとしたが、顔淡(がんたん)に止められた。彼女は、余墨(よぼく)がずっと人型に修炼した後、北溟(ほくめい)仙君と再会し、師と呼ぶことを待ち望んでいたことを知っていた。そこで、顔淡(がんたん)は仙術を使い、一時的に北溟(ほくめい)仙君の痛みを消し、余墨(よぼく)がその願いを葉えられるようにした。北溟(ほくめい)仙君は心残りのないまま逝き、余墨(よぼく)は師の遺言を守り、しっかりと生きていくこと、そして自分の竜の鱗を永遠に師の傍に置いておくことを誓った。
幼い頃、初めて仙界に来た時のことを思い出し、余墨(よぼく)は北溟(ほくめい)仙君が玉骨杵で自分の竜の鱗を修復し、真身を守ってくれたことを思い出した。彼は人間的戲曲で、冤罪で死んだ人がいれば、この世の不正を洗い流すために雨が降ると聞いたことがあるが、天界ではそのような雨は降ったことがなかった。
顔淡(がんたん)は天界には情が足りず、表面上は神聖だが、非情だと感じていた。彼女は懸心崖(けんしんがい)の主が変わると、九鰭が忘れられたように、北溟(ほくめい)仙君も忘れ去られてしまうのではないかと心配していた。彼女は余墨(よぼく)を慰め、自分たちが生きている限り、北溟(ほくめい)仙君のことを忘れないと約束した。北溟仙君を偲び、顔淡(がんたん)は今日、懸心崖(けんしんがい)に雨を降らせようと決意し、余墨(よぼく)を必ず守ると約束した。余墨(よぼく)もまた、強くなり、愛する人を失わないようにと自身を鼓舞した。
顔淡(がんたん)は生まれた時から、四葉菡萏(しようはんだん)は幸運をもたらすと聞いていたが、彼女の人生は平凡で、一族の面汚しだと嘲笑されることさえあった。応淵(おうえん)に出会ってから、彼女の人生は変わり始めた。もし祥瑞の言い伝えが本当なら、全ての幸運を応淵(おうえん)に送り、彼が無事に戻ってくることだけを願っていた。
录鳴は、顔淡(がんたん)が毎日衍虚天宮(えんきょてんぐう)にこもっているのを見て、彼女を外に連れ出した。顔淡(がんたん)は著飾った多くの仙女たちに気づき、录鳴は、大戦勝利を祝うため、帝尊が三界の賓客を広く招いて、盛大な瑶池の宴を催したのだと説明した。顔淡(がんたん)は、もし応淵(おうえん)がここにいたらどんなにいいだろうと思った。彼は出徴前に、彼女が練習している戲曲を見る約束をしていたのだ。
帝尊から賜った宝物は天河を通じて各仙府に届けられると聞き、顔淡(がんたん)は宴の後、帝尊が褒美を与える際に宝蔵に忍び込み、小仙亀(せんき)を竜王への贈り物に隠して一緒に人間界へ送る計画を立てた。
瑶池の宴で、顔淡(がんたん)が演出した『創世英雄伝』が無事上演された。応淵(おうえん)も余墨(よぼく)もいないことに、顔淡(がんたん)は少し寂しさを感じていた。幕が下りる時、彼女は神々や仙人の創世の功績に感謝し、三界に二度と戦が起こらないようにと祈った。帝尊は顔淡(がんたん)の演技を褒め、一族の誇りだと称賛した。
しかし、火徳(かとく)元帥はこの戲曲は希望に満ちているだけでなく、戦争で犠牲になった者たちへの追悼、故人への哀悼でもあると指摘した。彼は、これほど多くの命が失われた後、多くの仙人が笑いながら祝うことができることを批判し、さらに帝尊を三界の君主として、この凄惨な戦いの後、葬儀を執り行わずに勝利を祝うのは天兵の心を寒くさせると非難した。
帝尊は激怒し、火徳(かとく)元帥の軍職を剝奪し、懸心崖(けんしんがい)で余生を過ごすように命じた。顔淡(がんたん)は帝尊をなだめようと試み、ある考えを提案した。かつて応淵(おうえん)帝君はこの戲曲を見て、自分がしたことは名誉や名声のためではなく、戦争を経験していない人々が長く安らかに暮らせるようにするためだと語った。顔淡(がんたん)は、帝尊の考えも火徳(かとく)元帥の考えもどちらも正しい、平和を大切にすることが最良の追悼だと考えた。
最終的に、帝尊は顔淡(がんたん)の戲曲が最優秀作品に選ばれたと宣言し、彼女の願いを一つ葉えることを約束した。顔淡(がんたん)の願いは、姉の芷昔(しせき)の代わりに下界へ行き、より良い脚本を書くための修行をすることだった。帝尊はその願いを聞き入れた。顔淡(がんたん)はさらに、下界へ行く前に応淵(おうえん)帝君に別れを告げたいと願い、帝尊はそれも許可した。
芷昔(しせき)は顔淡(がんたん)が自分の代わりに下界へ行くことに非常に不満で、皆の前で自分の無能さを露呈したと思っている。蛍灯(けいとう)はそれにつけ込み、芷昔(しせき)を煽ったが、顔淡(がんたん)は芷昔(しせき)と争うつもりはなかった。芷昔(しせき)は、顔淡が自分のためだと言って行動することが、自分をさらに惨めにさせると感じていた。
第9話あらすじとネタバレ
顔淡(がんたん)は蔵書閣へ返却のため訪れ、心なしか重苦しい表情を浮かべていた。蔵書閣の屋根で少し休んでいると、白髪になった応淵(おうえん)帝君の夢を見て驚き、目を覚ます。帝尊から賜った宝物は全て持ち去られ、応淵(おうえん)に贈ろうとしていた小亀も渡せずにいた。夢で以前神殿で祈った願い事を思い出し、自分の願い事が応淵(おうえん)の不幸に繋がったのではないかと不安になる。
散策中、顔淡(がんたん)は偶然にも地涯に辿り著く。そこで彼女は目を疑う光景を目にする。応淵(おうえん)が白髪になり、両目を失明した状態で神樹に縛られていたのだ。胸が締め付けられるような思いで、必死に涙をこらえながら、身分を隠すため声を偽り、蔵書閣の小仙侍と名乗る。
神樹の危険を察知した顔淡(がんたん)は応淵(おうえん)を助けようとする。しかし、応淵(おうえん)はそれを拒否する。自分は罪人で、もはや帝君ではなく、仙魔大戦の責任は全て自分にあると言い、さらに治療法のない無妄の火に侵され、贖罪のために自らここに縛られていると語る。瑶池の宴に参加したか尋ね、そして『創世英雄伝』の芝居に触れ、この大胆な小仙侍は帝尊の恩寵を得るために創世の戦いを再現しようとしているのかと笑う。顔淡(がんたん)の願い事が葉ったと知り、安堵するも、今の自分の姿を見せるのはかえって辛いので、もう思い残すことはないと言う。
応淵(おうえん)の言葉にも関わらず、顔淡(がんたん)は彼のために『創世英雄伝』を演じる。その時、通りかかった余墨(よぼく)は、顔淡(がんたん)が応淵(おうえん)を「帝君」と呼ぶのを聞き、複雑な気持ちになり、静かに立ち去る。応淵(おうえん)は顔淡(がんたん)に立ち去り、二度と来ないように言う。顔淡(がんたん)は、戦争の悲惨さは個人や種族が背負うべきではない、応淵(おうえん)には創世の功績があり、何かしら未練があるはずだと訴える。そして、大胆にも応淵(おうえん)に縄目を解き、早く宮殿に戻って皆を安心させるようにと懇願する。応淵(おうえん)は承諾しないが、顔淡(がんたん)は密かに彼を救う方法を見つけると誓う。
龍王は懸心崖(けんしんがい)を訪れ、まだ化形していない息子、敖宣(ごうせん)に会い、朝瀾(ちょうらん)と共に修行するようにと気を集める心法を伝授する。この温かい光景を目にした余墨(よぼく)は、かつての楽しい日々を思い出し、今は一人ぼっちになってしまったことを痛感する。師匠がまだ生きていれば、何かが変わっていたかもしれないと考える。
顔淡(がんたん)は再び神殿を訪れ、応淵(おうえん)の傷が癒え、目が治り、三界に名を轟かせる帝君に戻るよう祈る。余墨(よぼく)は蔵書閣で顔淡(がんたん)を探し、録鳴(ろくめい)は彼の気持ちを見抜き、余墨(よぼく)が恋煩いをしていると指摘し、情に動かれるのは天条に背する行為だと忠告する。顔淡(がんたん)が現れると、二人は次回、小亀を放す約束をする。録鳴(ろくめい)は余墨(よぼく)に顔淡(がんたん)に想いを伝えるよう促し、彼の消極的な態度を非難する。しかし、余墨(よぼく)はただ静かに顔淡(がんたん)を守りたいと願い、自分の想いが彼女の負担になることを望まない。
蔵書閣で無妄の火の治療法を探すうち、顔淡(がんたん)はその毒に解毒剤がないことを知る。ある日、彼女は応淵(おうえん)に好きな女性が夢に出てきたか尋ね、その隙に桂花糕を彼の口に運ぶ。応淵(おうえん)は懐かしい蓮の花の香りに気づき、目の前の「小仙侍」が顔淡(がんたん)だと気付くが、それを明かさない。自分の状況を考え、顔淡(がんたん)に立ち去るよう促す。しかし、顔淡(がんたん)は応淵(おうえん)が邪神玄襄(げんじょう)/柳維揚(りゅういよう)に変わっても構わないと言い、彼を世話することを決意する。
偶然にも、顔淡(がんたん)は自分の四葉蓮の心が応淵(おうえん)を救えることを知る。この方法は非常に危険で、心臓を抉り出す者は多くの仙力を失うだけでなく、魂が消滅する可能性もあるが、彼女はそれを喜ぶ。再び応淵(おうえん)に会った時、応淵(おうえん)は彼女を絶塵術で遠ざけるが、声までは遮断できない。そこで顔淡(がんたん)は穴を掘りながら応淵(おうえん)と話していると、突然黒い気が追いかけてくる。
それは修羅族の尊主、玄夜(げんや)が残した剣霊で、この地に封印されていたものだった。応淵(おうえん)は顔淡(がんたん)を救うため剣霊と戦い、最終的に剣霊は以前の主から離れ、応淵(おうえん)に仕えることを決める。応淵(おうえん)の出生の秘密を知り、顔淡(がんたん)は大きな衝撃を受ける。
まもなく、神樹は落葉し始め、五日のうちに枯れることを闇示する。応淵(おうえん)は顔淡(がんたん)に早く逃げるように言うが、顔淡(がんたん)はどうして彼を見捨てることができようか。その時、応淵(おうえん)は毒に侵され、顔淡はそれが自分を救うために多くの仙力を消費したせいだと推測する。応淵(おうえん)の額に触れると、高熱が出ていることに気付く。
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