第7話あらすじとネタバレ
愛憎渦巻く家族の争い
沈姌(しんじん)は、姑から目の前の女性が妊娠していることを聞かされ、驚きで言葉を失い、夫の到著を待つことにした。間もなく、李棣(りてい)が慌てて駆けつけ、愛人を見てひどく取り乱した様子を見せた。李棣(りてい)に問い詰められ、女性は泣きながら妊娠の事実を語った。事の次第を知った李棣(りてい)は眉をひそめ、沈姌は夫に説明を求めた。すると意外にも、姑は女性に沈姌に許しを請うように促した。女性はためらうことなく沈姌の前に跪いた。
その後も、女性は子供を盾に自分の境遇を訴え続け、沈姌は何も言えなくなってしまった。しかし、姑は突如、この女性が李棣(りてい)の先妻であることを暴露し、沈姌は激怒してその場を去った。姑は孫の将来を案じ、この醜聞が明るみに出ることを恐れ、息子の意見さえも無視した。全てを聞いた李棣(りてい)は、さらに苛立ちを募らせた。
沈甄(しんしん)の新しい生活と学び
一方、沈甄(しんしん)は、ある店の女将と過ごし、立派な妾になるための作法を学んでいた。練習の後、沈甄(しんしん)は女将と共に階下へ降り、陸時硯(りくしげん)を探した。沈甄(しんしん)は上品に振る舞おうとしたが、ぎこちない様子は隠しきれなかった。女将の計らいで、二人は徐々に距離を縮め、親密なやり取りをするようになった。
沈姌の苦悩と発見
部屋に戻った沈姌は、侍女に何故愛人を屋敷に留めるのかを説明した。彼女は、夫が愛人を都に連れてきて、銭荘(せんそう)に現れた裏には、何か隠された秘密があると疑っていた。再び謝罪に来た李棣(りてい)に対し、沈姌は夫の嘘に深く傷つき、ついに屋敷を出ていくことを決めた。
陸時硯(りくしげん)の捜査
時を同じくして、陸時硯(りくしげん)と仲間たちは荒れ果てた屋敷に辿り著き、地面の足跡から何者かが痕跡を消そうとした形跡を発見した。薬草のことを知った彼らは、隠れて様子を伺い、ついに探していた人物を発見した。病に伏せるその男は、設計図が奪われた経緯を語り、奪還する計画を明かした。
沈姌の行動と周御史の助力
部屋で沈姌は周御史(しゅうぎょし)からの手紙を受け取り、その指示に従って愛人から必要な情報を得た。沈甄(しんしん)はたくさんの装飾品を買って屋敷に戻り、そのせいで家計が逼迫し、粥を食べる羽目になった。周御史の指示通り、沈姌は侍女と共に銭荘へ向かい、帳簿を調べた。転びそうになった時、沈姌は周御史と出会った。店の扉が閉まると、侍女は自分と沈姌が中に閉じ込められていることに気づいた。密書を読んだ沈姌は、夫が金のために父親を陥れたことを知り、深い悲しみに暮れた。
落ち著きを取り戻した沈姌は、周御史が父の事件解決に尽力してくれることに感謝し、身を捧げても足りないほどだった。しかし、周御史は静かに彼女の著物を整え、沈姌が眠りについた後、一人で銅銭を手に取り、二人の過去の思い出に浸っていた。
第8話あらすじとネタバレ
夜の街での出会い
夜のとばりが深まる中、陸時硯(りくしげん)は妾の沈甄(しんしん)を連れ、街を散策していた。程なく、貴重な掛け軸を手にした陸時硯(りくしげん)は趙(ちょう)大人に近づき、熱心に語りかける。店の従業員はすぐに腹心の女性を呼び、彼女は琵琶を奏でた後、隣の席へと酒を勧めに来た。正体を隠すため、沈甄(しんしん)は無理やり酒を飲み幹し、めまいを感じてしまう。彼女は床に落ちた破片を握りしめ、状況を説明しようとするが、相手はさらに沈甄(しんしん)を自分のものにしようと迫ってきた。この無礼な要求に、陸時硯(りくしげん)は激怒し、協力を持ち出すことなく、掛け軸を持ってその場を立ち去った。
帰宅後、陸時硯(りくしげん)は沈甄(しんしん)の傷を手当てする。事情を知らない沈甄(しんしん)は、彼が趙(ちょう)大人との協力を断ったと思い込み、父の安否を気にしていないと責め立て、出て行ってしまう。それを見た陸時硯(りくしげん)は、掛け軸を床に投げ捨て、後を追った。
出血が止まらない沈甄(しんしん)の手を見て、陸時硯(りくしげん)は心を痛め、彼女を支える。沈甄も彼の気持ちを理解したようで、背中で何かを呟いた後、突然吐き気を催す。周囲の人々は急いで二人を家へ送り届け、著替えさせた。
沈姌の脱出劇
一方、沈姌の侍女は彼女の身を案じ、店主に落とし物を探す口実で沈姌を逃がすことに成功する。夫の周御史が店に戻ってくると聞き、すぐに馬を飛ばして迎えに行った。沈姌は機に伏せて夫の到著を待ち、彼を見ると失望した様子で問い詰める。李棣(りてい)は自分の行動が行き過ぎたことを自覚しつつも、世間体を気にし、妻に帰宅を促す。しかし、沈姌は夫の言葉に耳を貸さず、帰宅するかどうかを一人で考えていた。夫が去った後、彼女は嫌悪感を込めて手を拭った。
昼の釈明と協力
翌日、沈甄は陸時硯を訪ね、入浴の話を聞き、疑問を抱き、さらに詳しく尋ねる。周囲の人々は昨夜の出来事を説明し、趙(ちょう)大人が妾にしようとしたことを伝える。誤解に気づいた沈甄は、自らお茶を注ぎ謝罪する。周囲に監視の目があることを考慮し、二人は引き続き仲の良い夫婦を演じることにする。
沈姌は周御史と共に掛け軸の謎を解き明かそうとするが、半日調べても手がかりは掴めない。その時、彼女は過去に扱った価た事件を思い出し、家に帰って書斎の穴の開いた定規を見つけ、その模様を写し取る。
役を演じ、手がかりを探る
昼間、沈甄は妾の役を演じながら他の富裕層の夫人たちと交流し、有用な情報を集める。侍女がうっかり貴重な絵を見せたことで、他の富豪たちの間で噂が広まる。二人の関係は改善しつつあるものの、この出来事を思い出した沈甄は部屋に戻ると恥ずかしさでいっぱいになる。陸時硯が来ると、彼女は慌てて説明する。外からの監視の目を避けるため、二人は再び仲の良い夫婦を演じ、それぞれ床についた。
再びの偽装
翌日も二人は周囲に仲睦まじい夫婦を演じ続ける。陸時硯が他の商人との取引を考えていると聞き、趙(ちょう)衝の側近は彼との面会を強く望む。しかし、陸時硯はこの大魚が食いつくのを待ち構え、行動を開始しようとしていた。
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