第17話あらすじとネタバレ
徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姥山島に到著。王林泉(ワン・リンチュエン)は配下と共に跪いて出迎えたが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)はすぐに立ち上がらせた。王林泉(ワン・リンチュエン)は北椋の職を辞したとはいえ、忠義の将であることに変わりはないからだ。その後、王林泉(ワン・リンチュエン)は娘の王初冬(ワン・チュートン)を徐鳳年(シュー・フォンニエン)に紹介し、驚くべきことに、その夜、娘を徐鳳年(シュー・フォンニエン)に侍らせると申し出た。これは徐鳳年(シュー・フォンニエン)を大変驚かせた。
趙珣(チャオ・シュン)は父、趙衡を訪ねたところ、王妃の裴南葦(ペイ・ナンウェイ)も同席しており、父から彼女を王妃と呼ぶよう命じられた。趙衡は王林泉(ワン・リンチュエン)の真意を悟っていた。徐驍( シュー・シャオ)が自ら名乗り出たのは、趙衡に軽挙妄動を慎むよう警告するためであり、王林泉(ワン・リンチュエン)の来訪もその意思表示だと。政局に精通する趙衡は当然その道理を理解していた。そこで、趙衡は息子に徐鳳年(シュー・フォンニエン)と王林泉(ワン・リンチュエン)を招くよう指示したが、内心では王林泉(ワン・リンチュエン)は既に島を離れていると予想していた。趙珣(チャオ・シュン)は退出後、趙楷(チャオ・カイ)と遭遇。趙衡から行動を禁じられていたものの、趙珣(チャオ・シュン)の殺意は消えていなかった。
その夜、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は呂銭塘(リュウ・センタン)に王林泉(ワン・リンチュエン)を紹介した。呂銭塘(リュウ・センタン)が林家の子孫だと知ると、王林泉(ワン・リンチュエン)は彼の母が自分の屋敷にいることを明かした。感激した呂銭塘(リュウ・センタン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)と共に母に会いに行き、跪いて頭を下げた。母は暗殺失敗後の逃亡について尋ね、呂銭塘(リュウ・センタン)が北椋に仕えていると知り激怒した。徐驍( シュー・シャオ)を国賊と呼び、暗殺に失敗したなら恥じるべきで、敵に仕えるなど言語道断だと。そして、青州を離れず、北椋には決して戻らないと誓った。母の言葉に、呂銭塘(リュウ・センタン)はただ黙って耐えるしかなかった。一族を守るため、彼は沈黙を選んだのだ。その後、王林泉(ワン・リンチュエン)は呂銭塘(リュウ・センタン)に、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の安全を保証し、林家が知る朝廷の秘密を明かせば、林家の子孫を青州から脱出させると持ちかけた。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は仮対しようとしたが、王林泉(ワン・リンチュエン)はそれが徐驍( シュー・シャオ)の意向だと主張した。
翌日、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は青州へ向けて出発の準備をした。出発間際、王林泉(ワン・リンチュエン)は娘を同行させようとしたが、王初冬(ワン・チュートン)は断固拒否。王林泉が無理強いしようとしたところを徐鳳年(シュー・フォンニエン)に止められた。結局、徐鳳年は一行と共に船で出発。魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)、菩薩、金剛は島に残った。舒修は遠くに三隻の船が近づいてくるのに気づき、敵の襲来を予感した。その船はまさに趙楷(チャオ・カイ)と趙珣(チャオ・シュン)が徐鳳年を襲撃するために送り込んだものだった。王初冬(ワン・チュートン)は徐鳳年に好意を抱いていなかったものの、危険を察知し、王林泉は徐鳳年を守れなかったことを悔やんだ。靖安王が徐鳳年を殺せば、徐驍( シュー・シャオ)の報復は避けられないことを彼はよく理解していた。
三隻の敵船に包囲されたが、徐鳳年は恐れる様子を見せなかった。寧峨眉(ニン・アーメイ)は許可を得て敵船の武器を破壊することに成功。敵は鉤縄で徐鳳年の船を捕らえようとしたが、徐鳳年の指示で寧峨眉(ニン・アーメイ)は船を奪って仮撃。魏爺爺と呂銭塘(リュウ・センタン)も加勢し、船を引き寄せた。青鳥(アオトリ)は縄を使って敵船に乗り込み、素早く兵士たちを製圧した。趙珣(チャオ・シュン)は暗器で奇襲を仕掛けようとしたが、徐鳳年はそれを大黄庭で防いだ。
その時、小舟に乗った吳六鼎(ウー・リウディン)が現れた。呉家は過去の恨みを晴らすため、徐鳳年の母がかつて呉家を見捨てたことを責め立て、徐鳳年の行く手を阻もうとした。李淳罡が助けに入り、形勢不利と見た吳六鼎(ウー・リウディン)は退却した。徐鳳年が川に飛び込んで人を助けようとした時、紅甲の武将が襲いかかってきたが、徐鳳年は間一髪で避けた。暗殺失敗を知った趙楷(チャオ・カイ)は、紅甲の武将を踏み台にして逃走した。
徐鳳年は趙珣(チャオ・シュン)の船に乗り込み、趙珣(チャオ・シュン)は航海の練習をしていただけだと弁解し、部下を身代わりに差し出した。趙珣(チャオ・シュン)が部下の処刑を命じるのを見た徐鳳年は、彼に平手打ちを食らわせた。趙珣(チャオ・シュン)は不満を抱きながらも、逆らうことはできなかった。徐鳳年は、青州まで自分を追跡し、危害を加えようとする何者かがいると確信した。黒幕が誰かは不明だが、いつか必ず再び相まみえるだろうと感じていた。
第18話あらすじとネタバレ
徐鳳年(シュー・フォンニエン)一行は青城に到着した。ここは姜泥(ジャン・ニー)にとって馴染み深い土地だった。かつて蜀国の領地だったこの地には、言葉にはしないものの、彼女の中に一抹の郷愁があった。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は父徐驍( シュー・シャオ)が天下を守ろうとした初心を語りながら、自身はそのような大業に意味を感じていないと吐露する。そして呂銭塘(リュウ・センタン)を靖安王府へ遣わし、趙衡への伝言を託した。
趙珣(チャオ・シュン)は王妃がいる前で父趙衡に会い、苛立ちを隠せない。徐鳳年(シュー・フォンニエン)暗殺未遂の件で、趙衡は身代わりを用意したことを知るが、趙珣(チャオ・シュン)は自らの非を認めない。朝廷は北椋の動向を注視しており、林家の徐鳳年(シュー・フォンニエン)暗殺計画も失敗に終わり、逆に徐鳳年(シュー・フォンニエン)に主導権を握られている状況だ。呂銭塘(リュウ・センタン)が訪れ、趙衡に旧交を温めるための会合を申し入れるが、趙衡は多忙を理由に断る。しかし、林探花(リン・タンホア)がまだ生きているという報告に、趙珣(チャオ・シュン)は驚きを隠せない。
趙楷(チャオ・カイ)は靖安王趙衡を訪ね、徐鳳年(シュー・フォンニエン)排除という共通の目的のもと、互いに利用し合う関係を築く。趙衡は韓貂寺(ハン・ディアオシ)が趙楷(チャオ・カイ)の師であることを知り、自らの近衛兵である紅甲を趙楷(チャオ・カイ)に与えるほど彼を重用する。趙楷(チャオ・カイ)もまた趙姓であることから、趙衡は彼を皇帝の隠し子ではないかと疑い、徐鳳年を排除することで自らの立場を固めようとしていると推測する。当初、趙衡は趙楷(チャオ・カイ)を捕らえようとするが、趙楷(チャオ・カイ)は江湖の人間を使って徐鳳年を暗殺すれば、自らは責任を負わずに済むと提案する。趙衡は趙楷(チャオ・カイ)を解放し、時機を待つことにする。
一方、徐驍( シュー・シャオ)は離陽城外に到着するが、出迎えたのは宰相張巨鹿(チョウ・キョロク)だった。二人は表面上は穏やかだが、腹の底では様々な思惑が渦巻いている。入城後、徐驍( シュー・シャオ)は些細なことで役人を叱りつけ、周囲を驚かせる。楊太歳(ヨウ・タイサイ)は皇帝の病気を理由に謁見を断り、徐驍( シュー・シャオ)は冷遇されているのではないかと疑念を抱く。結局、楊太歳(ヨウ・タイサイ)と碁を打ちながら時間を過ごす。
靖安王趙衡は徐驍( シュー・シャオ)の尋常ではない様子を察知する。張巨鹿(チョウ・キョロク)は徐驍( シュー・シャオ)と直接対決するのではなく、京に留め置くことで、徐鳳年一人が率いる北椋を弱体化させようと企む。張巨鹿(チョウ・キョロク)は趙衡に先手を打つよう促し、行動を起こすことで皇帝の信頼を得るべきだと進言する。しかし、趙衡は行動を起こせば北椋の敵となることを理解している。熟慮の末、趙衡は王妃裴南葦(ペイ・ナンウェイ)を伴い、自ら徐鳳年を訪ねることに決める。
その頃、宿は寧峨眉(ニン・アーメイ)の手勢に包囲されていた。徐鳳年は趙衡と王妃の来訪を知り、その意図を察する。そして姜泥(ジャン・ニー)を同席させようと誘う。姜泥(ジャン・ニー)は口では拒否するものの、結局は徐鳳年の後を追うのだった。
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