雪中悍刀行あらすじ7話・8話、ネタバレ

第7話あらすじとネタバレ

老黃(ラオ・ホワン)を見送った徐鳳年(シュー・フォンニエン)。別れは辛いものの、老黃(ラオ・ホワン)の長年の望みを葉えるため、送り出すべきだと理解していた。冬が訪れ、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は未だ王府に滞在し、聴潮亭の武芸を修練中。徐驍( シュー・シャオ)は彼女の素性を調べさせているが、未だ確かな情報は得られていない。李義山(リー・イーシャン)は徐驍( シュー・シャオ)に徐鳳年(シュー・フォンニエン)の判断を信じるよう諭し、いつものように碁を打つ。かつて徐驍( シュー・シャオ)の軍師だった李義山(リー・イーシャン)は、自らの手に多くの血が染まっているため、隠居して罪を償おうとしているのだと語った。

この日は徐鳳年(シュー・フォンニエン)の冠礼。徐驍( シュー・シャオ)と李義山(リー・イーシャン)は一局打ち終えると、式典に臨む徐鳳年(シュー・フォンニエン)に付き添うため席を立った。その時、老黃(ラオ・ホワン)が龍虎山を出て武帝城へ向かっているという知らせが届く。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は老黃(ラオ・ホワン)の早期帰還を願うが、相手は王仙芝、容易な相手ではない。

徐驍( シュー・シャオ)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)と共に宗廟へ向かう準備をしていたが、突然考えを変え、徐鳳年を母の墓へ連れて行くことにした。山頂で母の墓前に立った徐鳳年は上著を脱ぎ、簡素ながらも厳かな冠礼を行い、正式に成人となった。姜泥(ジャン・ニー)が新しい衣装を著せ、徐驍( シュー・シャオ)が冠をかぶせる。これより徐家の運命は徐鳳年の双肩にかかることとなる。雪が舞い始め、徐鳳年は母の墓前で深い悲しみを露わにした。徐驍は周囲の人間を退かせ、徐鳳年だけを残した。姜泥(ジャン・ニー)は時折振り返り、彼を心配そうに見つめる。徐鳳年は母に語りかける。「ようやく大人になったよ」と。

山頂から陵州を見下ろしながら、徐驍は冠礼を行ったということは成人した証だと説明する。徐鳳年は北椋を任されると思ったが、徐驍は弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)を武当山へ送ったことを告げる。弟の特異体質に軍の重臣たちが注目することを避けるためだった。徐鳳年は怒りを覚えるも、父の行動が家を守るためだと理解した。

帰宅後、徐鳳年は急いで荷物をまとめ、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)を護衛に連れて弟を探しに行こうとする。しかし、徐驍に仮対されていることを知った南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は、聴潮亭から追い出されることを恐れ、徐鳳年の頼みを断る。彼女は亡くなった者のために復讐を果たすため、武芸の鍛錬に励むのだと告げた。それでも徐鳳年は水中の老魁(ラオ・クエイ)を推薦され、護身用の剣を授かる。徐鳳年は老魁(ラオ・クエイ)に助けを求めるが、老魁(ラオ・クエイ)は最初は渋る。徐鳳年が老黃(ラオ・ホワン)のことを持ち出すと、ようやく承諾した。

徐鳳年が馬小屋へ向かうと、徐驍が馬を移動させていた。弟を探しに行かせないためだ。しかし、姜泥(ジャン・ニー)が異変に気づき、二頭の馬を確保していた。口では厳しいことを言うが、姜泥(ジャン・ニー)は徐鳳年のことを心配しており、戻ったら金を返すように念を押す。徐鳳年は城を出ようとするが、衛兵に止められる。褚祿山 (チョ・ロクザン)に助けを求めようとするが、彼は既に徐龍象(シュー・ロンシャン)を武当山へ送る任務に就いていた。喇叭の音が聞こえ、徐鳳年は急いで寧峨眉(ニン・アーメイ)を呼び、徐驍が弟の体質を壊そうとしていることを伝える。寧峨眉(ニン・アーメイ)は驚き、自らの令牌を使って城門を開ける。三人は無事城を出て、戻ってきた褚祿山 (チョ・ロクザン)と出会う。彼は既に徐龍象(シュー・ロンシャン)を武当山に送り届けていたが、徐驍の真意には気づいていなかった。

老魁(ラオ・クエイ)は徐鳳年を慰め、肋骨を折るには武当の心法「大黄庭」が必要だが、それは既に失われた技だと話す。褚祿山 (チョ・ロクザン)は掌門の王重楼(ワン・チョンロウ)が「大黄庭」を習得していると付け加える。その時、陳芝豹(チェン・ジーバオ)が現れ、徐驍の命令を伝える。徐鳳年が武当山へ行くなら、寧峨眉(ニン・アーメイ)と褚祿山 (チョ・ロクザン)は残るように、と。徐鳳年は仕方なく、その条件を受け入れるのだった。

第8話あらすじとネタバレ

徐鳳年(シュー・フォンニエン)が武当山に到著すると、掌門の王重楼(ワン・チョンロウ)自ら出迎えた。その時、弟弟子である洪洗象(ホン・シーシャン)が牛を連れ出し草を食べさせようとしていたが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を見て身を隠した。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は、洪洗象(ホン・シーシャン)が姉を捨てたことを恨んでおり、彼を殴りつけた。洪洗象(ホン・シーシャン)は抵抗せず、徐驍( シュー・シャオ)の命令で仕方なかったと説明した。

王重楼(ワン・チョンロウ)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)を弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)に会わせた。徐龍象(シュー・ロンシャン)の肋骨が無事だと知り、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は安堵した。しかし、徐龍象(シュー・ロンシャン)は父から兄に迷惑をかけると言われており、北椋に帰ることを拒んだ。王重楼(ワン・チョンロウ)も、徐龍象(シュー・ロンシャン)が北椋に戻れば権力争いに巻き込まれ、兄弟共に危険に晒されると説得した。王重楼(ワン・チョンロウ)は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が判断を下すまで徐龍象(シュー・ロンシャン)を守ると約束し、武当山で修行するように勧めた。

老魁(ラオ・クエイ)が外出している間、徐鳳年(シュー・フォンニエン)と洪洗象(ホン・シーシャン)は二人きりになった。洪洗象(ホン・シーシャン)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)を恐れ、お茶を飲むことさえ遠慮していた。徐龍象(シュー・ロンシャン)を利用しようとしている黒幕について洪洗象(ホン・シーシャン)は尋ねたが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)にも分からなかった。その人物は徐驍( シュー・シャオ)でさえ見つけられないほど深く隠れているのだ。洪洗象(ホン・シーシャン)は武当山が徐龍象(シュー・ロンシャン)にとって安全な場所だと考えたが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は皇室が徐龍象(シュー・ロンシャン)を奪いに来ることを懸念した。洪洗象(ホン・シーシャン)は、皇室が軽々しく動かないだろうと慰め、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は少し安心した。

離陽王の公主、趙風雅(チャオ・フォンヤー)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)兄弟が武当山に向かったと聞き、自分も武当山へ向かうよう命じた。三年前、徐鳳年に婚約を破棄され、笑いものにされた趙風雅(チャオ・フォンヤー)は、徐鳳年に復讐し、三年の屈辱を晴らす決意をしていた。

徐鳳年は事態が落ち著くまで武当山に留まることにした。老魁(ラオ・クエイ)もそれに賛同した。徐鳳年は老魁(ラオ・クエイ)に、洪洗象(ホン・シーシャン)と姉の話をした。二人は愛し合っていたが、洪洗象(ホン・シーシャン)は武功が完成するまで下山しない誓いを立てており、姉も山に登ろうとしなかったため、二人の仲は行き詰まっていた。その時、姜泥(ジャン・ニー)が洗濯物がないと文句を言いながら山を登ってきた。姜泥(ジャン・ニー)の姿を見て、徐鳳年は喜んだ。夜は、ベッドが一つしかなかったので姜泥(ジャン・ニー)は床で寝ようとしたが、徐鳳年は交換を申し出た。しかし、姜泥(ジャン・ニー)は窓際に座って眠ってしまった。徐鳳年は南宮僕射(ナンゴンプーイエ)からもらった剣で姜泥(ジャン・ニー)の頭を支え、窓にぶつからないようにした。眠る姜泥(ジャン・ニー)を見ながら、徐鳳年は平和な暮らしへの憧れを強く感じた。

翌朝、洪洗象(ホン・シーシャン)と徐鳳年は朝食を食べながら、眠っている姜泥(ジャン・ニー)を見ていた。姜泥(ジャン・ニー)は徐鳳年に自分を心配しないと文句を言い、洪洗象(ホン・シーシャン)に連れられて畑に行き、野菜を収穫して戻ってきた。料理人は王重楼(ワン・チョンロウ)に報告したが、洪洗象が手伝っているのを見て、王重楼(ワン・チョンロウ)は微笑むだけで見逃した。

徐鳳年は弟と山の中で語り合い、この場所のシンプルさを喜んだ。徐龍象(シュー・ロンシャン)は徐鳳年を紫竹林に案内し、自分がそこで暮らしていると話した。しかし、紫竹林に入った途端、徐鳳年は気を失ってしまった。目を覚ますと、徐龍象(シュー・ロンシャン)は木剣道士の剣気が原因だと説明した。徐龍象(シュー・ロンシャン)はこの場所が好きだったが、兄が現実世界に戻らなければならないことを理解していた。兄のために武当山に残ると言う徐龍象(シュー・ロンシャン)に、徐鳳年は深く感動した。

その後すぐに、老魁(ラオ・クエイ)は龍虎山の人間が徐龍象を探しに来たと知らせた。徐鳳年は弟に隠れるように指示した。龍虎山の天師、趙希抟(チョウ・キデン)に会いに行くと、彼は既に轎子から降りていた。王重楼(ワン・チョンロウ)も同席し、洪洗象に意見を求めたが、洪洗象は自分とは関係ないことなので関わらない方が良いと答えた。趙希抟(チョウ・キデン)は徐龍象の引き渡しを要求し、徐鳳年は老魁(ラオ・クエイ)と趙希抟(チョウ・キデン)に勝負を提案した。二人が部屋に入り、戦いを始めようとした時、徐鳳年は姜泥(ジャン・ニー)に椅子を拭くように指示し、趙希抟(チョウ・キデン)が扉を閉めた隙に奇襲を仕掛けようとしたが、その計画は見破られた。老魁(ラオ・クエイ)は双刀を抜き、趙希抟(チョウ・キデン)は老黃(ラオ・ホワン)に頼まれて来たと告げた。