雪中悍刀行あらすじ5話・6話、ネタバレ

第5話あらすじとネタバレ

林探花(リン・タンホア)は樊姑娘(ファン・グニャン)が連行されるのを目の当たりにするも、恐怖に怯え、徐鳳年(シュー・フォンニエン)に何も言えず、手出しもできなかった。その時、聴潮亭から琴の音が流れ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)に舟を漕ぐよう促し、老黃(ラオ・ホワン)は意味深な眼差しで三人を見守っていた。

湖の中ほどまで来た時、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)に餌を撒かせ、魚を集めた。林探花(リン・タンホア)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)が自分の正体、つまり河東林家の人間だと知っていることに気づいた。突然、林探花(リン・タンホア)は匕首を抜いて徐鳳年(シュー・フォンニエン)に襲いかかる。これまでの卑屈な態度は、一時的な信頼を得るための演技だったのだ。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は機転を利かせ、姜泥(ジャン・ニー)が武林高手だと告げ、姜泥(ジャン・ニー)も匕首を林探花(リン・タンホア)に向ける。実際は姜泥(ジャン・ニー)に武功の心得はないが、林探花(リン・タンホア)を威圧するには十分だった。それでも林探花(リン・タンホア)は決死の覚悟で挑もうとするが、徐鳳年(シュー・フォンニエン)が死ねば自分も助からないことに気づく。

事態の推移と共に、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は三度の刺客の真の目的を理解していく。林探花(リン・タンホア)は、自分が誰かに唆されて徐鳳年(シュー・フォンニエン)を襲うよう仕向けられたのだと悟り、焦り始める。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は湖に飛び込み、林探花(リン・タンホア)も後を追う。姜泥(ジャン・ニー)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)を助けに行くつもりはないと言っていたが、彼がなかなか水面に上がってこないのを見て、結局は水に飛び込み彼を助ける。

水中で、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は鎖で繋がれた北莽の刀客、楚狂奴に出会う。徐鳳年は楚狂奴に助けを求め、肉を食べさせてやることを約束する。楚狂奴は承諾し、林探花(リン・タンホア)を脅して気絶させ、徐鳳年と共に水面に上がる。陸に戻ると、姜泥(ジャン・ニー)は水底にいた人物について尋ねる。徐鳳年は、その男は内力が深く、生魚と魚の腹の中の空気で生きられるため、長時間水中にいられると説明する。徐鳳年は魚に餌をやっている時に彼を見つけ、今日の餌をやる場所も林探花(リン・タンホア)に刺客の機会を与えるために意図的に選んだのだと言う。姜泥(ジャン・ニー)は最初は徐鳳年が自分を試していると思ったが、彼の誓いを聞いてようやく信じる。

少し休んだ後、老黃(ラオ・ホワン)は乾いた服と、数日前に湖に投げ込まれた箱を持って来る。箱の中身は不明だが、老黃(ラオ・ホワン)にとっては何よりも大切なものだった。老黃(ラオ・ホワン)は、失くしたものが戻ってきて万事めでたしだと笑う。

その後、徐鳳年は林探花(リン・タンホア)を捕らえ尋問する。林探花(リン・タンホア)は水底の男の正体を尋ねるが、徐鳳年は答えない。林探花はもはや逃げられないと悟り、徐鳳年に命を絶つよう頼む。徐鳳年は林探花に、林家は謀仮の罪で滅亡することが決まっていると告げる。林探花は徐鳳年の言葉を脅しだと疑う。

南宮僕射(ナンゴンプーイエ)は毎日聴潮亭で読書をし、天下の武芸を極めることを目指している。徐鳳年は師の李義山(リー・イーシャン)に会いに行こうとするが、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)から、自分を襲った黒幕を見つけない限り師には会えないと言われる。徐鳳年は既に謎を解いたと言い、青州靖安王趙衡が黒幕だと明かす。最初の刺客は楚の老兵、二番目は楚の剣侍の娘、魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)、そして三番目が林探花だった。林探花は自分が趙衡の計画の一部になっていることを知らず、一度手を下せば林家と楚の老兵が結託した謀仮と見なされる。林家の衰退は趙衡が青州全体を支配するのに有利になる。実際、趙衡の目的は徐鳳年を殺すことではなく、青州を掌握することだった。徐鳳年が本当に殺されれば北椋は混乱に陥り、趙衡にとっては何の利益にもならない。李義山(リー・イーシャン)は、徐鳳年はまだこの盤面を完全に理解していないと指摘する。

夜、徐驍( シュー・シャオ)は林探花に会い、彼へのわずかな賞賛の意を表す。樊姑娘(ファン・グニャン)も同席しており、彼女は実は徐驍( シュー・シャオ)の人間で、林探花に付き添い、林家の謀仮の罪を成立させる手助けをしていた。林探花は自分がただの駒の一つに過ぎなかったことを知る。

李義山(リー・イーシャン)は徐鳳年に、全ての出来事の背後には父である徐驍( シュー・シャオ)の操りがあると告げる。王府の最深部にある牢獄を見れば答えが見つかるかもしれないと助言する。令牌がなければ入れないが、李義山(リー・イーシャン)は自分の令牌を渡し、寧峨眉(ニン・アーメイ)という人物に会うよう指示する。徐鳳年はかつて父が寧峨眉(ニン・アーメイ)を釈放するよう命じたのに、なぜ彼が再び囚われているのか不思議に思う。尋ねた結果、寧峨眉(ニン・アーメイ)は忠誠心は厚いが、弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)を支持していることがわかる。徐驍( シュー・シャオ)は徐龍象(シュー・ロンシャン)が利用され、一族が滅亡するのではないかと恐れていたのだ。徐鳳年は寧峨眉(ニン・アーメイ)を殺すことには仮対し、彼が軍の士気を安定させられると考えている。徐驍( シュー・シャオ)から徐龍象(シュー・ロンシャン)を連れて行くか「始末する」かの二択を迫られるが、徐鳳年はどちらも受け入れず、その場を去る。

第6話あらすじとネタバレ

徐鳳年(シュー・フォンニエン)が部屋に戻ろうとした時、偶然にも青鳥(アオトリ)が跪いているのを見つけた。青鳥(アオトリ)は別れを告げに来たと言い、武功を隠していたことを白状した。実は彼女は徐驍( シュー・シャオ)が徐鳳年(シュー・フォンニエン)の傍に置いた死士の一人だったのだ。父親が何人の死士を自分の周りに配置しているのか問いただすと、青鳥(アオトリ)は自分が“丙”であり、他に甲、乙、丁の三人、そのうち乙と丁は既に彼を守るために命を落としたことを明かした。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は驚きと同時に、二人の名前すら知らないことに罪悪感を覚えた。しかし、彼は青鳥(アオトリ)を去らせるつもりはなく、今まで通り屋敷の掃除を続けるように言い、これからは死士ではなく、ただの女中だと告げた。青鳥(アオトリ)は感謝した。紅薯は青鳥(アオトリ)が追い出されると思っていたので、彼女がただの女中になったことに驚いた。自分の正体については、青鳥は紅薯に尋ねたが、答えは得られなかった。

その後、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は愛用の琴を磨いている老黃(ラオ・ホワン)を見つけ、青鳥のことを話した。そして、もう一人“甲”という名の護衛がいることも伝えた。老黃(ラオ・ホワン)は武芸の心得について問われると、言葉を濁した。続いて、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は徐驍( シュー・シャオ)が弟の徐龍象(シュー・ロンシャン)を送り出す計画であることを老黃(ラオ・ホワン)に告げた。最も信頼する老黃(ラオ・ホワン)は、徐龍象(シュー・ロンシャン)がどこへ送られるのか大体分かると言い、湖底の老魁(ラオ・クエイ)に助けを求めることを提案した。鉄鎖を断ち切れるか心配だったので、老黃(ラオ・ホワン)は南宮僕射(ナンゴンプーイエ)に解決策を頼むことを勧めた。そこで二人は湖畔へ向かい、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)の助けを借りて、徐鳳年(シュー・フォンニエン)は宝剣を手に湖に飛び込み鉄鎖を断とうとしたが、武芸の未熟さから成功しなかった。その時、湖底に巨大な渦が発生し、聴潮亭の魏爺爺の注意を引いた。老魁(ラオ・クエイ)は岸に上がると李義山(リー・イーシャン)の様子を尋ね、李義山(リー・イーシャン)は一枚の碁石で自分が生きており、徐鳳年の師であることを示し、南宮僕射(ナンゴンプーイエ)を驚かせた。

老黃(ラオ・ホワン)は箱を抱えて現れ、徐鳳年は彼の出した案が役に立たなかったと責めた。しかし、老黃(ラオ・ホワン)は突然箱から剣を抜き、老魁(ラオ・クエイ)に突きつけた。実は彼こそが有名な剣客、剣九黄だったのだ。老魁(ラオ・クエイ)は老黃(ラオ・ホワン)だと気づき、再び湖底に沈められる運命を素直に受け入れた。老黃(ラオ・ホワン)は老魁(ラオ・クエイ)に屋敷に残って徐鳳年を守るように命じ、自分は旅立つと告げた。老黃(ラオ・ホワン)の高い武芸を知り、徐鳳年は驚きを隠せず、二人をじっと見つめた。老黃(ラオ・ホワン)は老魁(ラオ・クエイ)を徐鳳年の護衛として残すことを約束し、龍虎山に旧友を訪ね、その後武帝城へ向かうことを決めた。彼はもともと鋳剣師であり、後に剣客となり、江湖を巡って名剣を集めていたことを説明した。かつて王仙芝に敗れたが、徐鳳年との三年の旅で、武功がなくても逃げなくてもいいという境地に達したのだ。そして、過去の悔恨と向き合う決意をした。徐鳳年は別れを惜しんだが、老黃(ラオ・ホワン)を止めはしなかった。ただ、戦いが終わったら早く帰ってきてほしいと願った。彼の焼き芋が一番美味しいからだ。徐鳳年は龍虎山で何かを取ってきてほしいとも頼んだ。旅立ちの前夜、二人は馴染みの歌を歌い、別れを惜しんだ。この三年間で、老黃(ラオ・ホワン)は九本目の剣を完成させており、その剣は、彼らが共に歩んだ道のりを象徴して“六千裏”と名付けられた。

翌朝、徐鳳年は老黃(ラオ・ホワン)を見送った。別れの際、二人は互いに瓢箪を贈り合い、名残惜しさを表現した。