第29話あらすじとネタバレ
周高朗は周イエ(ジョウ・イエ)の、将士たちに悠州への裏帰り探親を許可する提案に賛同し、これが士気を安定させるのに役立つと述べました。周イエ(ジョウ・イエ)は驚き、そして嬉しく思いました。父親が自分に対する見方を変えたように感じたからです。喜びの傍ら、周イエ(ジョウ・イエ)は秦婉之(チン・ワンジー)の視線に気づきます。彼女が自分を見る目に、これまでとは違う意味合いが含まれていると感じ、二人の関係がさらに進展するかもしれないと思いました。
一方、柳玉茹(リウ・ユールー)、秦婉之(チン・ワンジー)、葉韻(イエ・イン)の三人は楽しそうに会話を楽しんでいました。葉韻(イエ・イン)は秦婉之(チン・ワンジー)に弟子入りして医術を学び、軍医として国に尽くしたいという希望を伝えました。柳玉茹(リウ・ユールー)は、葉韻(イエ・イン)に自分がデザインする花容ブランドのモデルになってほしいと頼みました。三人の会話は、前向きな雰囲気に満ちていました。
大殿では、老臣たちが黄河の治水について議論していました。範祈はこの問題を最重要課題と捉え、戸部に資金調達を指示しました。しかし、戸部尚書の陸は、梁(りょう)王が長年戸部を掌握していたため国庫が空虚であることを理由に、この重責を担えないと主張しました。彼は自分の俸禄の半分を治水費用に充てることを提案しましたが、顧九思(グー・ジウスー)はこれに異議を唱えました。顧九思(グー・ジウスー)は個人の減俸で問題を解決するのではなく、きちんと帳簿を調査すべきだと考え、自ら前朝の帳簿調査を申し出ました。
範祈は顧九思(グー・ジウスー)の申し出を受け入れ、1ヶ月の期限を与え、陸(ルー)尚書に協力を命じました。しかし、調査を進める中で、顧九思(グー・ジウスー)は陸(ルー)尚書の消極的な態度や複雑な書類手続きなど、多くの障害に直面しました。そんな中、金部郎中の陳前中が現れ、顧九思(グー・ジウスー)に協力すると申し出ます。さらに、陳前中は兵部の熊誌权、礼部の温如許、吏部の韓广源という三人の重要人物の名前を明かしました。顧九思(グー・ジウスー)は努力の末、チームを結成し、帳簿調査に本格的に著手しました。
1ヶ月後、顧九思(グー・ジウスー)は1500万という巨額の財政の欠損を発見しました。この結果に範祈は激怒し、顧九思(グー・ジウスー)に解決策を求めました。顧九思(グー・ジウスー)は五司合同で徹底的な調査を行い、不正に関わった者を厳罰に処することを提案しました。多くの官吏が調査に加わり、特に熊誌权と温如許の協力により、顧九思(グー・ジウスー)は真相に近づいていきます。しかし、韓广源の態度は依然として不明瞭なままでした。
一方、範玉(ファン・ユー)は父の承認を得ようと勉学に励んでいました。そんな中、範祈が顧九思(グー・ジウスー)を高く評価しているのを偶然耳にし、嫉妬心を抱き、顧九思(グー・ジウスー)に敵意を抱き始めます。
洛子商(ルオ・ズーシャン)が太子太傅として宮廷に召された時、顧九思は父の死に関わっているこの男に激しい怒りを覚えました。周イエ(ジョウ・イエ)は顧九思が取り乱すことを心配し、事態を悪化させないよう、一時的に大殿から退出するよう説得しました。
第30話あらすじとネタバレ
洛子商(ルオ・ズーシャン)は範玉(ファン・ユー)の心中を見抜き、彼が顧九思(グー・ジウスー)が父皇の寵愛を奪ったと誤解している事に気付く。この機に乗じ、洛子商(ルオ・ズーシャン)は範玉(ファン・ユー)の望みを葉える手助けを申し出る。範玉(ファン・ユー)は感謝の酒を捧げるが、自分が洛子商(ルオ・ズーシャン)の掌中の駒でしかない事には気付いていない。
一方、顧九思(グー・ジウスー)は周イエ(ジョウ・イエ)たちと対策を練っていた。周イエ(ジョウ・イエ)は顧九思(グー・ジウスー)の衝動的な行動を懸念し、洛子商(ルオ・ズーシャン)を直接排除する事も考えたが、顧九思(グー・ジウスー)はそれでは罪のない人々を巻き込むだけだと理解していた。沈明(シン・ズミン)は皇上に訴え出て洛子商(ルオ・ズーシャン)を処分するよう進言するが、葉世安(イエ・シーアン)は洛子商(ルオ・ズーシャン)が簡単には姿を現さず、証拠も残さない事を指摘する。今回、洛子商(ルオ・ズーシャン)は徉州を献上品として贈り、太子太傅として入宮した事から、明らかに裏がある。顧九思(グー・ジウスー)は、洛子商(ルオ・ズーシャン)が太子を駒として使う事を危惧していた。彼は私怨を捨て朝廷の為に行動できるが、洛子商(ルオ・ズーシャン)の策略は太子にとって脅威となりうるのだ。
洛子商(ルオ・ズーシャン)は太傅の地位に満足せず、その野心は明白で、皇位さえも狙っている可能性がある。皇太后の歓心を買うため、洛子商(ルオ・ズーシャン)は夜明珠を献上し、彼女の悩みを解決する事を約束する。顧九思(グー・ジウスー)による前朝旧帳の調査で巻き起こった政争で、陸(ルー)尚書が窮地に立たされており、皇太后は洛子商(ルオ・ズーシャン)に助言を求める。洛子商は云裳(くもしょう)の姫の婚姻を持ち出し、皇上と顧九思(グー・ジウスー)の間に亀裂を生じさせ、皇太后に有利な状況を作る策を提案する。皇太后はこの案を信用し、洛子商を更に重用する。また、洛子商にはもう一つ目的があった。「顧夫人」という呼び方が気に入らず、顧九思(グー・ジウスー)と柳玉茹(リウ・ユールー)を離婚させようとしていたのだ。
こうした陰謀を顧九思(グー・ジウスー)は全く知らず、前朝旧帳の調査に没頭していた。云裳(くもしょう)の姫は偶然を装って顧九思(グー・ジウスー)の気を引こうとするが、葉世安(イエ・シーアン)が遣わした者に呼び出され、顧九思(グー・ジウスー)は難を逃れる。柳玉茹(リウ・ユールー)は宮中の観梅の宴に招待される。彼女はこれが火花散る場になる事を悟り、雲裳の企みを探るべく出席を決意する。秦婉之(チン・ワンジー)は柳玉茹(リウ・ユールー)の身を案じ、共に宮中へ向かう。宮門前で、柳玉茹(リウ・ユールー)は洛子商と遭遇する。彼は長風渡の贈り物について意味深な言葉を口にするが、柳玉茹(リウ・ユールー)は取り合わず、秦婉之(チン・ワンジー)に洛子商を夜の毒蛇だと告げる。
劉春(リュウ・チュン)夫人は高価な簪を身に著けており、他の夫人たちの羨望を集めていた。柳玉茹(リウ・ユールー)は劉春(リュウ・チュン)が顧九思(グー・ジウスー)と対立している事を知り、わざとその簪が高価で劉春(リュウ・チュン)には不相応だと告げ、劉春(リュウ・チュン)夫人は慌てて簪を外す。云裳(くもしょう)の姫が現れると、すぐに柳玉茹を攻撃するが、秦婉之(チン・ワンジー)が仮論し、柳玉茹は巧みに話題を国事に転換する。この発言に範祈は柳玉茹を高く評価し、雲裳は更に柳玉茹を憎む。
皇太后は範祈に顧九思と雲裳の結婚を勧めるが、範祈は難色を示す。顧九思に尋ねると、彼は故事を用いて巧みに答え、妻を離縁して再婚する考えは全くないと表明する。範祈はこの機に、顧九思と柳玉茹に「天作之合」の扁額を下賜し、皇太後の離間の計は失敗に終わる。
この失敗を受け、洛子商は陸(ルー)尚書に劉春(リュウ・チュン)を排除して彼を守る策を提案する。陸(ルー)尚書は最初は良い策とは思わなかったが、洛子商の説明を聞き、誰が実行するかが重要だと理解する。その後、洛子商は範玉(ファン・ユー)に会い、先に帳簿を調べて皇上に功績を立てるよう助言し、範玉(ファン・ユー)は言われた通りに行動する。
顧九思と葉世安(イエ・シーアン)は帳簿の不審な点を探る中で、関係する役人が死亡または行方不明になっている事に気付く。沈明(シン・ズミン)は傍らで「韻」という字を書き続けており、葉世安(イエ・シーアン)は不審に思うが、顧九思はそれ以上詮索しないよう止める。調査が進むにつれ、更なる問題が見つかるが、重要な証人が次々と姿を消していく。
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