玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ37話・38話、ネタバレ

第37話あらすじとネタバレ

時影(じえい)が眠りにつくと、朱顔(しゅがん)はじっと彼の傍らで見守り、献身的に世話をした。しばらくして、朱顔(しゅがん)も睡魔に抗えず、そばで眠ってしまった。夢の中で、彼女は一面に咲き誇る美しい雪薇の花畑を目にした。その光景は息を呑むほど美しかった。翌朝、朱顔(しゅがん)は寝坊したことに気づき、慌てて周囲に尋ねると、時影(じえい)は既に重明(ちょうめい)と共に九疑郡へ向かったと知った。大きな失敗をしたかもしれないと気づいた朱顔(しゅがん)は、時影(じえい)が誰かから何かを聞かされるのではないかと心配し、急いで彼を探しに出かけた。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、37話ネタバレ

その時、突然雨が降り出したが、朱顔(しゅがん)は構わず、時影(じえい)を見つけるとためらうことなく駆け寄った。自分の身を案じない朱顔(しゅがん)の姿を見て、時影(じえい)は自責の念に駆られた。朱顔は時影(じえい)から差し出された果実を受け取り、感謝の言葉を述べると、夜一緒に酒を飲もうと提案した。この日は彼らが心置きなく酒を酌み交わせる最後の夜であり、重明(ちょうめい)も彼らの羽目を外すことを黙認した。

二人が並んで酒を飲んでいると、朱顔は大司命(だいしめい)から託された任務を思い出し、辛い出来事について語り、酒で憂さを晴らすしかなかった。その後、朱顔は一度わがままを言って、師である時影の前で優雅に舞を披露した。時影はその美しい舞姿にすっかり魅瞭され、舞が終わると、ある種の愛を感じ取ったのか、「一生を共に過ごしたいか」と朱顔に尋ねた。しかし、朱顔はすぐには答えず、時影が正気に戻ってから全てを話そうと考えた。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、37話ネタバレ

その後、時影は静かに朱顔の肩にもたれかかり、朱顔は彼を重明(ちょうめい)に託してその場を去った。一方、大司命(だいしめい)は皇帝の元を訪れ、寿命を延ばすと共に、この機会に時影と彼の母、皇后の汚名をすすぐよう求めた。青妃(せいひ)は逃亡を図るも失敗し、最終的に皇帝を害した罪で自害した。しかし、最期まで息子の運命を案じていた。

皇帝の容態は悪化の一途を辿り、次第に時影と皇后が受けた冤罪に気づき、時影の皇子としての身分を回復し、青(せい)王を厳罰に処すことを決意した。皇帝は大司命(だいしめい)に時影を朝廷に戻すよう懇願したが、大司命(だいしめい)は彼を再び世俗の争いに巻き込むことを拒んだ。最終的に、皇帝は時影の身分を回復する勅令を出し、彼と母の名誉を回復したことを公表した。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、37話ネタバレ

朱顔は去り際に容態が悪化したが、時影に自分の弱った姿を見せまいと必死に耐えた。彼女は青罡(せいこう)と白雪鷺(はくせつろ)に助けられ、彼女の傷が尋常ではなく、特別な治療法が必要だと気づいた。白雪鷺(はくせつろ)は古文書を調べた後、青族と白族の宝を使って朱顔の命を繋ぐことにした。

一方、氷族(ひょうぞく)の人々は白鳳麟を見つけ、協力を要請し、彼の力を使って嘉蘭(からん)白塔の上古の聖物を盗もうとした。そして、時影が目を覚ますと、記憶が戻り、朱顔が自分のために尽くしてくれた全てを知り、深い罪悪感に苛まれた。朱顔の自分のへの想いを知った時影は、俗世を離れ、朱顔と残りの人生を共に過ごすことを決意した。

第38話あらすじとネタバレ

意識を取り戻した朱顔(しゅがん)は、親友に助けられたことに気づきます。二人が一緒にいるのを見て、自ら祝福の言葉を贈りました。白雪鷺(はくせつろ)は過去の行いを朱顔(しゅがん)に謝罪しますが、朱顔(しゅがん)は気にせず、水に流すことにしました。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、38話ネタバレ

青罡(せいこう)が朱顔(しゅがん)と時影(じえい)の間で何があったのか尋ねると、白雪鷺(はくせつろ)は朱顔(しゅがん)があまり話したがらない様子に気づき、青罡(せいこう)にそれ以上聞かないよう促します。朱顔(しゅがん)は二人の馴れ初めを尋ね、白雪鷺(はくせつろ)は母の位牌を家に持ち帰れなかったことを悔やみ、涙を浮かべます。

徐々に回復していく朱顔は、青罡(せいこう)に海国(かいこく)軍に扮していた理由を説明します。それは罪のない鮫(こう)人たちの犠牲を防ぐためでした。青罡(せいこう)は彼女の苦境を理解しつつも、朝廷に事情を説明するべきだと諭します。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、38話ネタバレ

その後、白雪鷺(はくせつろ)は朱顔に、時影(じえい)が神袍を脱ぐ儀式を受けさせられることを伝えます。この知らせを聞いた朱顔は、体調不良を理由にこっそりとその場を離れます。程なくして、青罡(せいこう)は皇帝から青(せい)王に任命する聖旨を受け、同時に氷族(ひょうぞく)が九疑山へ向かったという知らせを受け取ります。時影(じえい)が危険にさらされていると察知した青罡(せいこう)は、白雪鷺(はくせつろ)と共に救出に向かうことを決意します。

一方、時影(じえい)は大司命(だいしめい)の前で跪き、神袍を脱ぐことを後悔していないと断言し、弟子たちの見守る中で罰を受けます。その後、彼は幻覚の中で亡き母と朱顔に会います。幻覚の中の朱顔は、阿淵を死なせたことを時影(じえい)に責め、時影(じえい)は深い自責の念に駆られます。そして、償いのために刀を手に取ろうとさえします。朱顔は止めようとしますが近づくことができず、ただ時影が罰を受けるのを見守ることしかできません。これは神官が戦袍を脱ぐ最後の試練でした。

玉骨遥(ぎょっこつよう) あらすじ、38話ネタバレ

罰を受けた時影は朱顔の腕の中に倒れ込みます。大司命(だいしめい)が時影を治療しようとしたその時、氷族(ひょうぞく)が突然襲撃し、十巫(じゅうふ)が結界を張って皆を襲います。大司命(だいしめい)は時影を守るため、全ての攻撃を一人で受け止めます。大司命(だいしめい)が倒れた時、朱顔は皆を守るために立ち上がります。倒れた氷族(ひょうぞく)はなおも時影を襲おうとしますが、再び大司命(だいしめい)が身を挺して時影をかばい、緻命傷を受け、その場で血を吐いて倒れます。

その後、時影は大司命(だいしめい)を懸命に治療しますが、効果はなく、ただ大司命が目の前で息を引き取る様子を見守るしかありませんでした。時影と朱顔は共に大司命を弔い、彼の最期の言葉を思い出します。白雪鷺(はくせつろ)と青罡(せいこう)も、時影が必要とするならば力を貸すと申し出ます。

夜になり、時雨(じう)は白雪鶯(はくせつおう)を連れ、密かに屋敷に戻り母を弔います。そして父王に会うとすぐに跪いて謝罪します。

翌日、青罡(せいこう)は白鳳麟の行いを時影に伝えません。多くの出来事で既に心身ともに疲弊している時影に、これ以上の心配をかけたくないと思ったからです。