第31話あらすじとネタバレ
寧遠舟(ニン・エンシュウ)は如意(ルーイー)に特別な贈り物をしたいと言い、如意(ルーイー)を待たせた。そして鍛冶を始め、剣を作り始めた。如意(ルーイー)は作業に集中する寧遠舟(ニン・エンシュウ)の姿に見惚れていた。剣が完成すると、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は自分の血を一滴垂らし、剣に魂を込めた。自分がそばにいなくても、この剣が自分の守り神のように如意(ルーイー)を守ってくれるようにと。感動の涙を流す如意(ルーイー)は、この剣に「紅塵」と名付けた。
于十三(ユー・シーサン)は、鍛冶で負傷した寧遠舟(ニン・エンシュウ)の手当てをしているところを見かけ、六道堂に長年大切に保管されていた良質な鉄を如意(ルーイー)のために使ったのかとからかった。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は少し照れた様子を見せた。于十三(ユー・シーサン)は続けて、自分は江湖を常に渡り歩いているが、今回の寧遠舟(ニン・エンシュウ)の行動には心から感服した、もし自分が女性ならきっと寧遠舟(ニン・エンシュウ)に心を奪われただろうと言った。
迫り来る大戦を考慮し、于十三(ユー・シーサン)は寧遠舟(ニン・エンシュウ)の怪我は不要な損失になると心配した。しかし、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は自ら于十三(ユー・シーサン)に挑みかかり、自身の内力が不安定で、秘薬による毒が解けないことを明かした。無事に帰れるか分からないと言い、六道堂は運に頼る組織ではないと于十三(ユー・シーサン)に告げた。そして、もしものことがあったら、兄弟たちを連れてその場を離れ、このことは伏せておくようにと指示した。
寧遠舟(ニン・エンシュウ)は楊盈(ヤン・イン)が自分たちの汚名を晴らしてくれると信じていた。その後、如意(ルーイー)は新しい剣を手に単身鄧恢に会いに行った。大皇子と汪国公が如意(ルーイー)に殺されたことを知った鄧恢は、二人の間で戦いになるのは避けられないと悟った。しかし、戦う前に如意(ルーイー)は取引を持ちかけた。寺の外に先にどちらが出られるかを勝負の決め手とすることにしたのだ。物音を聞いた梧帝は、妹から教えられた暗号を思い出し、状況を理解し、興奮しながら返事を書いた。
行動を起こそうとした時、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は偶然玉如意(ルーイー)を見つけ、無意識に如意(ルーイー)のことを思い浮かべた。元祿(ゲンロク)は寧遠舟(ニン・エンシュウ)が物思いにふけっていると考えた。一方、鄧恢と如意(ルーイー)の戦いは夜まで続き、決著はつかなかった。如意が勝利目前という時、朱衣衛が突然現れ邪魔をしたため、如意は形勢を逆転され、気を失って鄧恢に連れ去られてしまった。孔明灯の知らせを聞いた梧帝は、脱出の機会だと考えた。六道堂の人々が到著した時、梧帝は救出されたと安堵した。しかし、戦闘中、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は内力の不安定さから負傷し、于十三(ユー・シーサン)に助けられた。梧帝は当初、寧遠舟(ニン・エンシュウ)たちが自分を襲いに来たと勘違いしたが、寧遠舟(ニン・エンシュウ)が臣下の礼を取ったことで安心した。
楊盈(ヤン・イン)が出発の準備をしていた時、杜大人が朱衣衛に襲われた。安帝を安心させるため、楊盈(ヤン・イン)は孫朗(ソン・ラン)に杜大人を連れて医者に行くように指示し、自分は事態収拾のために残った。危険を覚悟した楊盈(ヤン・イン)は、庭で天に祈りを捧げ、誓いを立てた。錢昭(セン・ショウ)は部下を率いて朱衣衛を阻止した。異変を感じた寧遠舟(ニン・エンシュウ)は、于十三(ユー・シーサン)に梧帝を連れて水に飛び込んで逃げるように指示した。しかし、梧帝を連れて逃げる途中、于十三(ユー・シーサン)は攻撃を受け、二人とも負傷した。
如意は鄧恢に連れられ、気を失ったふりをして安帝に謁見した。安帝は鄧恢に如意の処刑を命じたが、如意は突然刀を突きつけ安帝を脅迫し、鄧恢は身の潔白を証明することができなくなった。安帝李隼(リ・ジュン)は如意に暗器を使おうとしたが失敗し、如意は安陽鍾を鳴らして皆を宮中に集めるように要求した。元祿(ゲンロク)は乗り気ではなかったが、寧遠舟(ニン・エンシュウ)に説得され、于十三(ユー・シーサン)を助けたばかりの梧帝を救出することにした。楊盈(ヤン・イン)がまだ現れていないことを知った寧遠舟(ニン・エンシュウ)は、顔色を変えた。実は楊盈(ヤン・イン)は混乱を引き起こして注意を惹きつけるため、わざと火事を起こし、銀子を使って人々を集めていたのだ。
第32話あらすじとネタバレ
鍾の音を聞き、大勢の人々が皇宮へと急行した。宮門に著くと、衝撃的な光景を目にした。皇帝が如意(ルーイー)に捕らえられていたのだ。居合わせた文武百官は、顔色を大きく変えた。如意(ルーイー)は役人に、昭節娘娘の死の真相を安帝に伝えるよう要求した。安帝は表向き寛大な態度で、如意(ルーイー)が武器を捨て悔い改めれば助命すると述べた。しかし、如意(ルーイー)にはもはや退路はなかった。安帝は皇后が火災で亡くなったと説明し始めたが、役人たちは疑念を抱き、何か裏があると考えた。
如意(ルーイー)は安帝の様々な罪を暴き、証拠を突きつけた。安帝は内心恐れおののき、仮撃の機会を伺った。如意(ルーイー)は、安帝が朱衣衛の隊員たちを虫けらのように扱っていた事実を暴露し、居合わせた人々は皆、心を動かされた。大臣たちは安帝の行いに不満を抱いた。金媚娘(キン・メイニャン)が顔を隠して現れ、朱衣衛の名簿を焼き払い、解毒剤を朱衣衛に渡して逃亡を助けた。この行動は安帝をさらに冷酷に見せ、役人たちは抗議の声を上げた。
解毒剤を渡した後、如意(ルーイー)は現場から逃走した。自由の身になった安帝は如意(ルーイー)的逃亡を知り、もはやどうにもならない状況に困惑した。如意(ルーイー)は金媚娘(キン・メイニャン)と別れ、李同光(リー・トンコウ)は宮中に入り異様な雰囲気を察知し、急いで如意(ルーイー)を探しに出た。その途中で楊盈(ヤン・イン)を救出した。如意(ルーイー)的危機を知ると、すぐに師匠に助けを求めた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)も如意(ルーイー)を見つけ、二人は共に立ち去ろうとした。しかし如意は、自分の行動によって安帝が誰をも信じなくなり、民衆や李同光(リー・トンコウ)を含む罪のない人々が巻き込まれる大きな災難を引き起こすのではないかと案じた。寧遠舟(ニン・エンシュウ)は如意を二日待つと告げ、もし来なければ黄泉へ探しに行くと約束した。
李同光(リー・トンコウ)は楊盈(ヤン・イン)を守るため羽林衛と衝突した。如意が駆けつけ、自分が兵士たちの注意を引きつけるので、李同光(リー・トンコウ)に任務を完瞭させてから合流するよう提案し、濡れ衣を晴らすと約束した。同時に、寧遠舟(ニン・エンシュウ)は民衆の混乱に乗じて仲間と共に城から脱出した。鄧恢とその部下は到著すると、如意と遭遇した。如意は彼らを傷つけたくはなかったが、重傷を負ってしまった。
危機的な状況で、李同光(リー・トンコウ)が到着し、如意と対峙した。如意は李同光(リー・トンコウ)に、自分を殺して罪を着せ、出世するようにささやいた。李同光(リー・トンコウ)がその指示を実行しようとしたその時、師匠が楼上から落ちてきた。この光景に李同光(リー・トンコウ)は悲嘆に暮れた。鄧恢は如意の脈を診て、安帝のもとへ連れて行くことを決め、李同光(リー・トンコウ)はそれを止めようとした。鄧恢は李同光(リー・トンコウ)の功績を皇帝に報告すると約束し、李同光(リー・トンコウ)はこれが師匠の意向であることを悟り、道を譲った。
師匠が去っていくのを見送り、李同光(リー・トンコウ)は力なく立ち尽くした。人々は如意への敬意を表し、頭を下げた。鄧恢も如意的行動に心を打たれ、急いで馬車を手配した。臨終の間際、如意は鄧恢に、朱衣衛によって父を殺されたにもかかわらず、その組織を管理し屈辱に耐えている彼の境遇を理解していると語った。鄧恢は如意的助けを認め、彼女が寧遠舟(ニン・エンシュウ)たちを逃がすために火事を起こしたことを知っていたが、それを責めることはせず、事態の収拾に尽力した。鄧恢は如意に何故自分を助けたのか尋ね、如意は「私たちは同じ穴の狢。罪のない人が死ぬのを見たくない」と答えた。最後に、鄧恢は如意的願い通りに彼女を楽にしてやり、その後の処理も行った。
如意を火葬する際、鄧恢は李同光(リー・トンコウ)と出会い、死の間際まで李同光(リー・トンコウ)の栄達を願っていた如意的恩情を語った。李同光(リー・トンコウ)は鄧恢に安帝打倒を持ちかけ、鄧恢は同意した。李同光(リー・トンコウ)は如意への深い悲しみを胸に街を歩き、悲嘆に暮れたが、如意的思いを無駄にしないよう、前へ進むことを決意した。
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