尚食(しょうしょく)あらすじ7話・8話、ネタバレ

第7話あらすじとネタバレ

皇帝は孫の朱瞻基(しゅせんき)に、太平の世を共に分かち合いたいという願いを打ち明けつつ、後宮に多くのスパイが潜んでいることを危惧していた。朱瞻基(しゅせんき)は調査への協力を申し出て、他の容疑者の釈放を提案するが、皇帝は「疑わしきは罰する」という姿勢を崩さなかった。拷問を受けた喩美人は、遊一帆が皇太子に唆されて皇帝を害そうとしていたと自白する。この知らせを聞いた遊一帆は、すぐに皇帝に報告した。

尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~あらすじ、7話ネタバレ

謀仮の疑いをかけられた庄妃は、数日間幽閉され食事も与えられていなかった。姚子衿(ようしきん)と殷紫萍(いんしへい)は夜陰に紛れて庄妃に食事を届ける。庄妃は無実を訴え、最近怒りっぽい喩美人が自分を誤解しているのではないかと話す。人の気配を感じた殷紫萍(いんしへい)は、姚子衿(ようしきん)を急いで連れ出し、また来ると約束した。姚子衿(ようしきん)は戻ると急いで朱瞻基(しゅせんき)の食事の支度に取り掛かった。

書物を読んでいた朱瞻基(しゅせんき)は、これ以上皇帝を説得するのは逆効果だと悟る。宦官が食事を運んでくると、朱瞻基(しゅせんき)は料理に不満を示し、姚子衿(ようしきん)に作り直しを命じ、自ら届けるように指示した。庄妃の菓子を用意していた姚子衿(ようしきん)は、喩美人の食欲が落ちていることに気づく。間もなく、朱瞻基(しゅせんき)に呼ばれた姚子衿(ようしきん)は、書斎へ向かう途中、東宮で異変が起きたことを知り、現場へ急行する。

事の次第は、濡れ衣を著せられた皇太子が、興奮のあまり自害を図ろうとしたというものだった。太子妃(ひしのかみ)と側妃(そくひ)・郭(かく)氏はそれを見つけ、大変慌てふためいていた。駆けつけた朱瞻基(しゅせんき)は、表向きは父の行動を煽るように見せかけつつ、椅子の強度を確かめていた。ついに椅子が壊れ、皇太子は落ちたものの無事だった。朱瞻基(しゅせんき)と太子妃(ひしのかみ)は皇太子の無事を確認し、その場を離れた。この騒動は本当の自害ではなく、皇帝の関心を引くための芝居だった。その後、皇太子は食事を用意するように命じた。

書斎に戻った朱瞻基(しゅせんき)は、姚子衿(ようしきん)がいないことに気づく。袁公公が引き留めようとするも、姚子衿(ようしきん)は「喩」という字を残して立ち去った。これは朱瞻基(しゅせんき)に喩美人の様子に注意を払うよう促すためのものだった。尚食局に現れた遊一帆は孟紫ウン(もうしうん)を連れ去る。姚子衿(ようしきん)は、これが賞花節で孟紫ウン(もうしうん)が喩美人を辱めたことへの報復だと推測した。三日連続で庄妃に食事を届けられなかった姚子衿(ようしきん)は、行動を起こすことを決意する。彼女は兵士たちの食事に「女兒紅」(にゅうこう/ヌーコウ)という酒を混ぜて混乱を起こし、脱出の機会を伺った。蘇月華(そげつか)もこの計画を知り、姚子衿(ようしきん)に協力する。夜、姚子衿(ようしきん)はこっそり宮殿を出ようとするが、遊一帆に見つかり捕らえられてしまう。そして牢獄に連れて行かれ、猟犬と共に閉じ込められ恐怖に震える。

翌朝、遊一帆は姚子衿を皇帝の前に連れて行き、自白したと主張する。しかし、姚子衿は皇帝の前で拷問を免れるよう懇願し、それとなく喩美人の病状について言及する。太医は喩美人が重病で、命も危ないと診断した。喩美人は皇帝にひどく失望し、皇帝の仕打ちが自分の人生を狂わせたと嘆く。皇太子と庄妃は許しを請い、喩美人は側妃(そくひ)・郭(かく)氏が自分を公衆の面前で辱めたことが全ての始まりだと非難する。朱瞻基(しゅせんき)は数日前に誰かが喩美人に多額の黄金を渡し、その見返りに皇太子に罪を著せるための放火を依頼したことを暴露する。漢王は黒幕の正体を問いただし、朱瞻基(しゅせんき)は証拠が漢王の部下を指し示していると指摘すると、漢王はすぐに弁明した。皇帝は庄妃を釈放し、尚食局の他の者たちも許し、事件は落著した。証拠は揃っていたが、朱瞻基(しゅせんき)はまるで自分がそれを見つけ出すのを待っていたかのように感じていた。

最後に、遊一帆は実は漢王の息子であり、母が漢王に姦通の疑いをかけられ殺されたため、復讐のために名前を変え死を偽装していたことが明らかになる。遊一帆は喩美人との取引を終え、喩美人も静かに息を引き取った。

第8話あらすじとネタバレ

朱瞻基(しゅせんき)は遊一帆が何かを隠していると睨んでいた。詳しく調べようとした矢先、皇帝から目隠しされた仏像が届く。これは深追いをやめるよう諭す暗喩だと理解した朱瞻基(しゅせんき)は、調査を打ち切った。

尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~あらすじ、8話ネタバレ

蘇月華(そげつか)と殷紫萍(いんしへい)は、雨に濡れて帰ってきた姚子衿(ようしきん)を心配する。蘇月華(そげつか)は自分の著替えを渡そうとするが、既に殷紫萍(いんしへい)が服と湯を用意していたため、自分の服を仕舞う。夜、姚子衿(ようしきん)は熱を出してしまう。蘇月華(そげつか)と殷紫萍(いんしへい)は付きっきりで看病する。寝言で母を呼ぶ姚子衿(ようしきん)の姿に、蘇月華(そげつか)は胸を痛める。

朱瞻基(しゅせんき)は姚子衿(ようしきん)を呼び出そうとするが、ためらってやめる。授業中も上の空で、陳蕪(ちんぶ)と袁公公は姚子衿(ようしきん)のことが原因だと察する。袁公公が尚食局へ行こうとすると、朱瞻基(しゅせんき)はそれを製止し、城外へ狩りに出かけると告げる。狩りから戻った朱瞻基(しゅせんき)は、獲物を持ち帰り、袁公公に尚食局へ行き姚子衿(ようしきん)を呼ぶよう指示する。最近の食事が口に合わないという理由をつけて。

姚子衿の病気は方典膳にも伝わり、薬が届けられる。これは袁公公の指示によるものだった。方典膳は更に香袋を作り、袁公公に陳蕪(ちんぶ)へ渡すように頼む。この行動に袁公公は嫉妬心を抱く。少し体調が回復した姚子衿は、胡司膳が足を捻挫したと聞き、食事を届けることを申し出る。誰もやりたがらない仕事だったが、姚子衿は胡司膳の脱ぎ捨てられた靴を履きやすいように整え、履かせてあげる。この行動に感銘を受けた胡司膳は、姚子衿に弟子入りを勧める。一方、王司膳は蘇月華(そげつか)に自分の料理の技を伝授し、蘇月華(そげつか)は感謝して師と仰ぐ。姚子衿は弟子入りは断ったものの、胡司膳とは姉妹のような絆を結ぶ。

姚子衿は尚食局でうまく立ち回っている。殷紫萍(いんしへい)には追い出されない方法として、孟紫ウン(もうしうん)に庖厨での奉仕を願い出るよう助言する。殷紫萍(いんしへい)はその通り一晩中門の外で跪き、ついに孟紫ウン(もうしうん)に認められる。

毒見役の事件以来、朱瞻基(しゅせんき)は太孫妃の用意した食事をほとんど口にしていない。宮女たちは朱瞻基(しゅせんき)が既に事件の真相を知っていると噂し、太孫妃は信じられない思いでいる。しかし、それは事実だった。姚子衿は食事を届けた後、書斎で読書をするのだが、ある日、戻ってきた朱瞻基(しゅせんき)と鉢合わせてしまう。慌てて書で顔を隠すが、朱瞻基(しゅせんき)に書を取られ、顔を合わせることに。朱瞻基(しゅせんき)はすぐに今日の食事が姚子衿の手によるものではないことを見抜き、罰として一日の食事を用意させる。食器を片付ける際、姚子衿はうっかり朱瞻基(しゅせんき)の手に触れてしまい、動揺する。しかし朱瞻基(しゅせんき)は嬉しそうだ。帰る際、朱瞻基は宦官に姚子衿の護衛を命じ、灯籠に鼠の絵を描く。姚子衿はすぐにその意味を理解し、思わず笑みをこぼす。

殷紫萍(いんしへい)は姚子衿に、無事に残ることができたと喜びを伝える。姚子衿は彼女の強みを分析し、「異(い)」の字の意味、つまり薬膳を通して体質を改善することの重要性を説く。その月、尚食局の食材は減らされたにも関わらず、用意する食事の数は増えた。孟紫ウン(もうしうん)は胡司膳に些細なことを気にせず、質素な食材でこそ腕の見せ所だと諭す。食材選びで高価なものを選ぶ者もおり、孟紫ウン(もうしうん)は不満げだ。彼女は皆に、平凡な食材から非凡な料理を生み出す技を見せてほしいと願う。