第33話あらすじとネタバレ
賈継芳と父の言い争い
賈継芳(石潔茹)は父・賈相に、崔五郎に見初められたと告げる。賈相は崔五郎のことを知らず、醜いか年寄りだろうと思い込んでいた。しかし、賈継芳は崔五郎が壮年で容姿端麗であると仮論する。賈相は、平凡な容姿で落ち著きのない賈継芳が、崔五郎のような男に選ばれるとは信じられず、娘を軽んじる発言をする。これに賈継芳は怒り、二度と賈相に会いたくないと宣言する。
高正、鬱府跡地を訪ねる
一方、高正(陳奕龍)は廃墟となった鬱府を訪れていた。庭は雑草が生い茂り、人影もない。二人の侍衛が高正を見つけ、侵入を阻止しようとする。しかし、高正は武芸の腕前で二人を退ける。彼は鬱大人事件の内情を知っており、数年前に鬱府が家捜しにあったことを覚えている。本来なら事件は既に解決しているはずだった。侍衛たちは、鬱大人の事件は未だ解決しておらず、自分たちは警護の命令を受けていると高正に伝える。玉娘(たまむすめ)との会話を思い出し、高正は行方不明になっている鬱大人の娘・鬱秀のことを考える。
真相が明らかに
許清嘉のもとに戻った高正は、玉娘(たまむすめ)が鬱大人の娘である可能性が高いという疑念を共有する。胡嬌も玉娘(たまむすめ)との会話の中で、玉娘(たまむすめ)の結婚観についてそれとなく聞き出していた。経済的に困窮している玉娘(たまむすめ)は、高正にはもう結婚の費用を負担する力がないと語る。玉春楼を開店する際に、高正は既に全財産を使い果たしていたのだ。
皆で話し合っている最中、玉娘(たまむすめ)は自分の身分を否定しなかった。許清嘉は鬱大人が残した手紙を取り出し、当時の真相を明らかにする。江南で戦況が緊迫していた時、鬱大人に食糧調達の任務が下ったが、太師府の周鳴安が太子の私印を使って、食糧を被災地へ送るよう指示を変えたのだ。鬱大人はやむを得ず同意し、新たな指示を出した。当時戸部で仕事の進捗状況を検査していた許清嘉の父は、異常に気付き、最終的に事の全貌を把握した。江南の戦いは最終的に勝利し、朝廷は軍糧の私的転用を咎めなかったが、鬱大人は太師に幽閉され、陥れられたのだった。
寧王の介入と太師の陰謀
高正たちは重要な情報を得て、許清嘉は寧王府へ向かい、鬱大人が冤罪を著せられた経緯を詳しく説明する。当時、江南へ兵を率いて出陣した寧王は、太師が密かに食糧調達を中止させたのは自分を狙ったものだと気付く。周鳴安が太子の私印を使って鬱大人に食糧調達計画の変更を強要した事実が確認され、許清嘉の言葉が真実であることが証明される。
周鳴安は太師のもとへ戻り、調査の進展を報告する。事態の深刻さを認識した太師は、周鳴安に手紙を奪い返し、高正と許清嘉を必ず殺すよう命じる。
第34話あらすじとネタバレ
寧王入宮探秘
寧王は太子に謁見し、八年前の江南の戦について語り始めた。太子もその時の記憶は鮮明で、戸部が江南の前線へ軍糧を輸送するはずだったのだが、原因不明のまま届かなかった。幸いにも寧王が機転を利かせ、深夜に兵を率いて敵の兵糧庫を奇襲し、危機を脱して戦況を好転させた。事後、朝廷は軍糧消失の原因を調査したが、結局何も分からずじまいだった。今回、寧王は太子に、軍糧を横流しした人物を突き止めたと告げ、傅太師にその能力があると断言した。しかし、太子は寧王の言葉を信じなかった。というのも、傅太師は以前から太子に寧王の野心を警戒するよう忠告していたため、太子にとっては寧王の告発はただの誹謗中傷にしか聞こえなかったのだ。
太子の秘密
寧王は帰る前、太子の体調が優れず、頻繁に咳をしていることに気づいた。侍衛に尋ねると、太子は確かに病を患っているとのことだった。しかし、侍衛は詳しいことは話さず、寧王もそれ以上は聞かなかったが、侍衛たちに太子の世話をしっかりするようにと念を押した。
信件と陰謀
一方、革桑は部屋に忍び込み、玉娘(たまむすめ)が隠していた手紙を盗み出した。この様子は玉娘(たまむすめ)と胡嬌に見られていたが、二人は止めなかった。革桑は手紙を周鳴安に渡し、彼から毒薬を受け取った。許清嘉と高正を毒殺するよう命じられたのだ。任務は困難だが、革桑の心には憐憫の情が芽生え、実行したくなかった。しかし、周鳴安は革桑の命と盗門の安全を盾に脅し、彼女を従わせた。
玉春楼の情縁
その夜、玉春楼は大賑わいだった。高正は勇気を振り絞って玉娘(たまむすめ)に告白し、二人は抱き合い、永遠の愛を誓い合った。胡嬌と許清嘉はそれを傍で見守り、二人の愛を祝福した。許清嘉は上機嫌で酒をたくさん飲み、胡嬌に支えられて宿に戻った。
深夜訪薬師
夜更け、崔五郎は老薬師の家を訪ねると、強い薬の匂いがした。一人の中年男性が太子用の薬を受け取りに来た。老薬師は薬草が不足しており、限られた量しか提供できないと説明した。今回の薬は太子が約二十日使える分だという。崔五郎はその後、寧王に状況を報告し、太子は病を患っており、傅太師が密かに薬師に治療させていると推測した。
掲露真相
太子が病気を隠しているという事実を重く見た寧王は、太子が傅太師に操られ続けるのを防ぐため、この事実を公表することを決意した。許清嘉は賈相との話し合いで、太子が病弱で密かに薬を服用していることを、朝廷の文武百官のほとんど誰も知らないと指摘し、これは傅太師の情報統製が非常に厳重であることを示していると述べた。賈相は、もし太子の病が公になれば政局が不安定になるのではないかと懸念した。なぜなら、多くの官僚は国家の利益よりも自分の出世のことばかり考えているからだ。
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