安楽伝あらすじ17話・18話、ネタバレ

第17話あらすじとネタバレ

細雪が舞い散る中、帝承恩(ていしょうおん)が琴を奏で、優雅な旋律が空に響き渡っていた。傍らでは任安楽(じんあんらく)が剣舞を披露し、銀色の閃光が雪と戯れる。韓燁(かんよう)の視線は任安楽(じんあんらく)の姿を追いかけ、幼い頃の帝梓元(ていしげん)の記憶が蘇る。突然、帝承恩(ていしょうおん)が演奏の速度を上げると、まるで音楽に感化されたかのように、任安楽(じんあんらく)は剣を帝承恩(ていしょうおん)に向けて突き出し、彼女の簪を偶然落としてしまう。この光景に、韓燁(かんよう)は胸騒ぎを覚え、慌てて帝承恩(ていしょうおん)に肩掛けをかけた。

安楽伝あらすじ、17話ネタバレ

実は、任安楽(じんあんらく)の行動は、韓燁(かんよう)に帝承恩(ていしょうおん)への同情と関心を向けさせるための意図的なものだった。韓燁(かんよう)はその後、帝承恩(ていしょうおん)は自分が十年もの間待ち続け、ようやく娶った太子妃だと語り、身分を象徴する簪を彼女の頭に再び挿した。しかし、その瞬間、彼の心は密かに任安楽(じんあんらく)へと向かっていた。この間、韓燁(かんよう)は知らず知らずのうちに任安楽(じんあんらく)に惹かれていたが、帝承恩(ていしょうおん)との約束のため、その想いを胸の奥に秘めていた。

韓燁(かんよう)が帝承恩(ていしょうおん)に簪を挿したまさにその時、太后が現れ、孫が帝家の娘を太子妃に迎えることに断固仮対する。太後の態度は強硬だったが、皇上は妥協し、この婚姻を認めた。この事態に、太后は怒りに震え簪を抜き取る一方、韓燁(かんよう)は優しく帝承恩(ていしょうおん)を支え、その場を後にした。その様子を眺めながら、任安楽(じんあんらく)の胸には言いようのない喪失感が広がった。

安楽伝あらすじ、17話ネタバレ

宮殿を出ると、洛銘西が既に門前で待っていた。韓燁(かんよう)が帝家の簪を持っているのを見た時、任安楽(じんあんらく)は、それが自分の頭に飾られることを一瞬願ったが、すぐにそれは葉わぬ夢だと悟った。任安楽(じんあんらく)は洛銘西に侯府へ行きたいと告げ、洛銘西は同行を申し出たものの、彼女は一人で行くことを選んだ。

一方、皇上は太后を説得しようと、今の帝承恩(ていしょうおん)は以前よりずっと温順になり、太子妃とすることは先帝の遺誌に従うだけでなく、帝家の忠誠も確かなものになると説いた。夜、江南への流刑から戻った公子が侯爷の前に姿を現す。彼は重大な罪 ― 鍾家の娘を辱め、誤って殺害し、さらに火事を引き起こして鍾家を滅ぼした ― を犯したことで、魂の抜けたような状態だった。侯爷はその様子を見て、息子が許されざる大罪を犯したことを悟った。

安楽伝あらすじ、17話ネタバレ

任安楽(じんあんらく)は帝家の墓参りに訪れ、偶然安寧(あんねい)と出会う。出会った瞬間は驚きを見せたものの、安寧(あんねい)はすぐに冷静さを取り戻し、疑念を抱かれることはなかった。帝承恩(ていしょうおん)は間近に迫った太子妃の立場に喜びを感じ、慕青(ぼせい)は靖安府への墓参りを勧めるが、帝承恩(ていしょうおん)はそれが太后の怒りを買うことを恐れ、韓燁(かんよう)に疑念を抱かれる可能性を負っても靖安府へは行かないことにした。

安寧(あんねい)は靖安府で墓参りに来た韓燁(かんよう)と出会い、最も無実なのは既に亡き帝梓元(ていしげん)だと嘆く。靖安府に立つ韓燁(かんよう)の心には、しかし、任安楽(じんあんらく)の姿があった。今、任安楽(じんあんらく)は復讐の道を一人で歩む決意を固め、たとえ韓燁(かんよう)に僅かな想いを抱いていても、その意誌は揺るがない。洛銘西は任安楽に鍾家滅門の事件を伝え、鍾海が彼らにとって重要な人物であることから、梓熙に調査をさせることに決めた。

ある日、韓燁は帝承恩を訪ね、ちょうど彼女が書道を練習しているところだった。彼女の筆跡を見て、韓燁はそれが記憶の中のものと全く同じであることに気付く。彼が帰ろうとした時、帝承恩はわざと転び、肩を露わにする。韓燁は彼女の肩に、かつて帝梓元(ていしげん)が負った傷跡がないことに気付く。彼は目の前の女性が本当に幼い頃の想い人なのか、疑念を抱き始める。

その後、帝承恩はこの出来事を慕青(ぼせい)に伝え、慕青(ぼせい)はそれを洛銘西に伝える。洛銘西は任安楽に帝梓元(ていしげん)と韓燁の過去の出来事について尋ねる。任安楽は、かつて帝梓元(ていしげん)が椅子から落ちて肩に傷を負ったことを思い出す。彼女は今の帝承恩がわざわざ傷を作る必要はないと考え、今更傷を作っても不自然に見えるだけだと語る。

第18話あらすじとネタバレ

韓燁(かんよう)は帝承恩(ていしょうおん)の身分に疑念を抱き始めていた。程なくして、溫朔 (おんさく)が鍾家の火事と一家全員の死を伝え、事態の複雑さを韓燁(かんよう)は悟る。任安楽(じんあんらく)のもとを訪れた韓燁(かんよう)は、彼女が洛銘西と会話をしているところに遭遇する。任安楽(じんあんらく)が去った後、韓燁(かんよう)は洛銘西と鍾海の事件について話し合う。韓燁(かんよう)は鍾家の件を調査しており、帝承恩(ていしょうおん)の字と性格が8歳から変わっていないことに気づき、それが普通ではないと考える。

安楽伝あらすじ、18話ネタバレ

一方、任安楽(じんあんらく)は苑書(えんしょ)から鍾海の行方に関する情報を得て、鍾海が注目されていることに気づく。侯爺は鍾家滅門事件によって激怒する。もし鍾海が生きていて、過去の秘密が明らかになれば、大惨事になるからだ。

また、帝承恩(ていしょうおん)は慕青(ぼせい)が何かを燃やしているのを見つけ、わざと彼女に声をかける。そして入浴中に慕青(ぼせい)が隠していたメモを発見する。帝承恩(ていしょうおん)は慕青(ぼせい)に、これまでの親切は本心だったのかと問いただす。実は慕青(ぼせい)は帝承恩(ていしょうおん)に密かに想いを寄せていたのだが、帝承恩(ていしょうおん)は慕青(ぼせい)が誰かに指示されて自分のそばにいるのだと誤解する。

安楽伝あらすじ、18話ネタバレ

任安楽(じんあんらく)は市場でずっと欲しかった剣譜が売られているのを見つけるが、買おうとしたところ、韓燁(かんよう)が既に予約していたことがわかる。韓燁は任安楽(じんあんらく)にその剣譜を贈ると言い、任安楽(じんあんらく)は最初は受け取らなかったものの、最終的には受け入れる。韓燁は任安楽の性格がかつての帝梓元(ていしげん)に非常に価ていると感じているが、そのことには触れない。

左相は帝承恩が家の前に赤い傘を置いていることに気づき、それが協力の合図だと解釈する。安寧(あんねい)は靖安侯が謀仮を起こすはずがないと信じている。洛銘西は安寧(あんねい)が真実を知っていると推測するが、彼女は頑なに口を割らない。洛銘西は彼女に真相を話させようとするが、安寧(あんねい)はただ帝承恩を守り続けると言うだけだ。

安楽伝あらすじ、18話ネタバレ

大晦日が近づき、太后は帝家の人間がまだ生きていることを知り、激怒し、帝家を皇室に入れたくないと考える。左相は莫北(ばくほく)に、大晦日の夜が行動の絶好の機会だと伝える。太子が帝承恩を支持していることに対し、太后は強硬手段に出ることを決意する。洛銘西はこの機会に任安楽を後押ししようと計画する。

莫霜(ばくそう)は宴に向かう準備をし、兄の莫北(ばくほく)は彼女に気を付けるように忠告する。安寧(あんねい)は今夜帝承恩が韓燁の寵愛を受けるとの情報を得て、不安になる。同時に、左相は侯爺が鍾海を殺して後顧の憂いを断とうとしていることを知り、侯爺に協力することを決める。

鍾海が追われていることを知った任安楽はすぐに現場へ向かう。そこでは、覆面の集団が鍾海を追っていた。突然、何者かが火を放ち、鍾海と任安楽を火の中に閉じ込めようとする。任安楽はなんとか扉を壊して脱出するが、足を負傷して動けなくなる。韓燁が駆けつけ、任安楽を助け出そうとするが、激しい炎のため二人は一時閉じ込められてしまう。それでも韓燁は諦めず、任安楽を抱えて脱出しようとする。