安楽伝あらすじ7話・8話、ネタバレ

第7話あらすじとネタバレ

琳琅(りんろう)の琴の音色が流れる水のように美しく、人々の耳目を集めた。安寧(あんねい)はその馴染み深い旋律に、帝梓元(ていしげん)との楽しかった日々を思い出していた。彼女が剣舞を始める中、任安楽(じんあんらく)もまた過去へと意識を飛ばす。一族が滅ぼされたあの惨劇を思い出し、復讐の炎が再び胸の奥で燃え上がった。安寧(あんねい)が曲名を尋ねた時、任安楽(じんあんらく)は答えを知りながらも、知らないふりをして首を横に振った。

安楽伝あらすじ、7話ネタバレ

酒が進むにつれ、安寧(あんねい)はほろ酔い気分になり、琳琅(りんろう)は歌いながら涙を流した。歌声には、外敵と通じた悲痛な想いが込められていた。朦朧とする視界の中、安寧(あんねい)は任安楽(じんあんらく)の目元が帝梓元(ていしげん)にそっくりなことに気づき、思わず声を上げた。

夜陰に乗じ、安寧(あんねい)は靖安(せいあん)王家伝来のペンダントを任安楽(じんあんらく)に渡した。それは、靖安王家に生き残りがいる可能性を示唆していた。任安楽(じんあんらく)は自分が帝梓元(ていしげん)だと分かっていながらも、真実を明かすことはできなかった。そこに韓燁(かんよう)が現れ、沈黙を破った。彼はその曲について語り、言葉の端々から帝梓元(ていしげん)への想いが滲み出ていた。任安楽(じんあんらく)の心は激しく揺れ動いたが、表情は平静を装っていた。

安楽伝あらすじ、7話ネタバレ

江南(こうなん)の事件を調査するため、任安楽(じんあんらく)は洛銘西(らくめいせい)に金を送ることにした。それは、帝家に他の生き残りもいる可能性を示すものだった。この知らせは、彼女にとって希望の光となった。侯爵(こうしゃく)が彼女の計画を知り、江南への道は危険に満ちたものとなったが、洛銘西は機転を利かせ、江南で殺人事件を偽装し、任安楽に調査の機会を与えた。間もなく、大理寺(だいりじ)には民衆から提出された万人血書(ばんにんけっしょ)が届いた。それは江南知府(ちふ)の汚職を告発するもので、黒幕は忠義侯(ちゅうぎこう)だと記されていた。任安楽はこれが真実を明らかにする好機だと悟った。

この件を知った韓燁(かんよう)はすぐに調査を始めようとしたが、任安楽に止められ、一旦様子を見ることにした。彼は皇帝(こうてい)に万人血書のことを報告し、自ら江南へ赴き冤罪(えんざい)を調査したいと申し出た。皇帝は韓燁(かんよう)の安全を心配したが、彼は民のために真実を明らかにすると譲らなかった。実は、这一切は任安楽が周到に計画したことで、彼女は調査を進めるには韓燁(かんよう)の助けが必要だと見越していたのだ。韓燁(かんよう)は洛銘西に協力を持ちかけたが、洛銘西は任安楽の許可が必要だと告げた。韓燁(かんよう)は仕方なく任安楽に相談するが、全ては彼女の掌中(しょうちゅう)にあった。

安楽伝あらすじ、7話ネタバレ

皇帝は二人の同行を知り、密かに韓燁(かんよう)の警護を命じた。その夜、韓燁は任安楽をもてなす宴を設けた。テーブルには彼女の好物が並んでいた。韓燁が酒を勧める度に、任安楽は豪快に飲み幹した。数杯飲んだ韓燁は酔いつぶれ、木の上で眠り込んでしまい、任安楽を帝梓元(ていしげん)だと錯覚した。酔ったとはいえ、彼は任安楽への信頼を伝え、共に旅を続けたいと願った。

翌朝、韓燁は昨夜の自分の失態に恥ずかしさを感じたが、江南行きを実現させるため、再び任安楽に協力を求めた。すると、任安楽は既に皇帝に同行の許可を得ていた。出発の道中、韓燁は少し疲れた様子の任安楽を気遣い、二人は未知の旅路へと共に歩み始めた。

第8話あらすじとネタバレ

侯爺は太子が病と称して朝議を欠席したという知らせを受け、既に江南へ向かったと推測する。侯爺はこれを見越しており、韓燁(かんよう)たちが江南でどのような騒動を起こすのか静観することにした。洛銘西もまた彼らの目的地を予測し、任安楽(じんあんらく)たちを少し心配していた。

安楽伝あらすじ、8話ネタバレ

旅の途中、苑琴(えん きん)の馬が突然驚いて暴走するが、溫朔 (おんさく)が間一髪で駆けつけ彼女を救う。韓燁(かんよう)は溫朔 (おんさく)が来るとは思っておらず、溫朔 (おんさく)も韓燁(かんよう)を前に戸惑いを隠せない。沈黙を破ったのは任安楽(じんあんらく)で、機転を利かせて話題を提供する。意外にも、韓燁(かんよう)は道中で眠り込んでしまい、任安楽(じんあんらく)は優しく彼に布団をかけた。その頃、洛銘西は任安楽(じんあんらく)に一枚の地図を渡していた。

旅は続き、溫朔 (おんさく)は苑琴(えん きん)の傍らに付き添い、上機嫌で過ごす。一方、韓燁(かんよう)は帝梓元(ていしげん)の夢を見て目を覚ます。夢の中の帝梓元(ていしげん)の顔はぼやけており、彼に不安を抱かせる。任安楽(じんあんらく)は、韓燁(かんよう)が自分と一緒にいても他の女性のことを考えているとからかい、韓燁を言葉に詰まらせる。

安楽伝あらすじ、8話ネタバレ

江南の鍾礼文は、韓燁が微服で訪れていることを知り、しばらく様子を見ることにする。韓燁と任安楽(じんあんらく)は街を散策し、任安楽は仮面を買おうとする。二人は仮面越しに照れくさそうに顔を見合わせる。韓燁は任安楽に山査子の飴を買い、その後、一緒に米屋へ行く。韓燁は店内に米が山積みになっていることに気づく。民が困窮している江南では異様な光景だった。

真相を探るため、韓燁と任安楽は難民に変装し、真の貧困を目の当たりにする。人々は苦しい生活を強いられ、兵士に追い立てられ、地面に散らばった米粒にも誰も見向きもしない。この光景に、韓燁の心は重くなる。

安楽伝あらすじ、8話ネタバレ

突然、激しい雨が降り出す。韓燁は自分の服で任安楽を雨から守る。同時に、洛銘西は琳琅(りんろう)に、安寧(あんねい)の忠実な部下である冷北(れい ほく)を調査するように指示する。冷北(れい ほく)はかつて安寧(あんねい)に命を救われ、以来ずっと彼女に仕えている。韓燁と任安楽が沐天府に到著したことで、洛銘西は大きな事件が起こる予感を感じていた。

夜、任安楽は韓燁を訪ね、髪を乾かしてくれるよう頼む。その時、外から争う音が聞こえてくる。黒装束の刺客が襲撃してきたのだ。しかし、刺客たちは寝殿に侵入するなり服毒自殺を図る。韓燁は、今回の襲撃の目的は暗殺ではなく、これ以上調査を進めるなという警告だと悟る。行動が既に露見していることを考慮し、韓燁は先手を打つことに決め、溫朔 (おんさく)に沐天府の全員に自分が暗殺されそうになったと伝えるよう指示する。

鍾礼文は自ら韓燁を出迎える。韓燁と任安楽は彼の思惑を理解していた。鍾礼文は夜に夕食に招待する一方で、密かに罠を仕掛ける。韓燁は盗聴されていることに気づき、任安楽と親密なふりを装い、相手を欺こうとする。鍾礼文には明らかに企みがあり、今回は韓燁を窮地に陥れようと決意しているようだ。