安楽伝あらすじ29話・30話、ネタバレ

第29話あらすじとネタバレ

韓燁(かんよう)は天下泰平を実現すると誓い、八万の将兵に深く頭を下げました。帝梓元(ていしげん)の目からも涙が溢れ、長年の努力が報われ、将兵たちの汚名は雪がれました。

安楽伝あらすじ、29話ネタバレ

苑琴(えん きん)は溫朔 (おんさく)に、帝梓元(ていしげん)が過去十年、どれほど辛い思いをしてきたか、そして任安楽(じんあんらく)として韓燁(かんよう)と再会してようやく笑顔を取り戻したかを語りました。韓燁(かんよう)と帝梓元(ていしげん)は深く愛し合っていますが、二人の立場が大きな壁となっています。狩りの最中、溫朔 (おんさく)は帝梓元(ていしげん)に付き添っていました。孤児である溫朔 (おんさく)は、帝梓元(ていしげん)の苦しみを理解しようと努めますが、彼女が経験した深い悲しみを完全に理解することはできません。二人が話している最中、突然刺客に襲われます。帝梓元(ていしげん)の機転と韓燁(かんよう)の到著により事なきを得ましたが、洛銘西が兵を率いて駆けつけた時には、刺客は既に逃走した後でした。残された令牌には梅の烙印があり、洛銘西は皇帝による口封じを疑いますが、韓燁(かんよう)はもっと複雑な事情があると睨み、京城に潜む別の勢力の存在を感じ取ります。これは莫北(ばくほく)一派の策略で、帝梓元に皇帝が刺客を送ったと思わせるための罠でした。

夜、韓燁(かんよう)は帝梓元に事情を説明しますが、帝梓元は京城を去ることを示唆します。韓燁は靖南の民の暮らしを良くすることを約束しますが、帝梓元はそれは韓燁の責任ではないと言い、気にするなと告げます。韓燁は共に太平の世を築こうと帝梓元に懇願しますが、彼女は承諾しませんでした。

安楽伝あらすじ、29話ネタバレ

京城に戻った帝梓元は、義父からの問いに、まだ心の整理がついていないと答えます。父と八万の将兵の魂は戻ってきたものの、もう二度と父に会うことはできません。洛銘西には、亡魂を弔うために京城に戻ってきただけで、それが済んだら去るつもりだと告げます。

洛銘西は帝梓元に帝位を取り戻してほしいと願いますが、彼女は全く興味を示さず、むしろ洛銘西に共に去る気はないかと尋ねます。偽の刺客計画が失敗したことを知った莫北(ばくほく)は、新たな駒を使うことを決意します。溫朔 (おんさく)は帝梓元を訪ねますが、苑琴(えん きん)に鼠と間違えられそうになります。溫朔 (おんさく)は帝梓元に留まるよう説得しますが、彼女は京城にはもう未練がないと答えます。その後、溫朔 (おんさく)は苑琴(えん きん)に好意を伝え、彼女を照れさせます。

安楽伝あらすじ、29話ネタバレ

洛銘西は韓燁に、もう一つの勢力、左相の情報を伝えます。韓燁は洛銘西の助けに感謝し、そうでなければ洛銘西は自分の右腕になっていたはずだと語ります。苑琴(えん きん)は溫朔 (おんさく)のために食事を用意し、二人は互いの生い立ちを語り合います。溫朔 (おんさく)は記憶を失い、故郷も分からず、韓燁に拾われ、守られてきた過去を話します。

帝梓元の屋敷から出てきた溫朔 (おんさく)は、何者かに拉緻されます。琳琅(りんろう)は洛銘西に、帝家の旧臣が襲撃されたことを報告しますが、帝梓元は罠に嵌まりませんでした。溫朔 (おんさく)が左相に捕らえられたと知った韓燁は、左相を脅迫して解放を要求します。しかし、左相の挑発に激怒した韓燁は彼を殺害してしまい、皇帝の怒りを買い、刑部大牢に閉じ込められます。

靖南へ戻る準備をしていた帝梓元は、安寧(あんねい)から韓燁の事件を聞きます。洛銘西は韓燁に、なぜ左相を殺すという危険を冒したのかを問います。実は、左相から帝梓元の弟が韓燁のそばにいる、つまり溫朔 (おんさく)のことだと聞かされ、衝動的に行動してしまったのです。韓燁は洛銘西に溫朔 (おんさく)の様子を見に行くように指示します。

第30話あらすじとネタバレ

牢獄での再会

安楽伝あらすじ、30話ネタバレ

安寧(あんねい)は牢獄にいる韓燁(かんよう)を訪ね、なぜ左丞相を衆人環視の中で殺害したのかを問いただそうとするが、韓燁(かんよう)は口を閉ざしたままだった。韓燁(かんよう)の苦衷を理解しつつも、安寧(あんねい)は彼の身を案じ、これ以上危険な目に遭ってほしくないと思っていた。別れ際、韓燁(かんよう)は安寧(あんねい)に聖上と衝突しないよう忠告し、安寧(あんねい)も彼を安心させるように約束した。

洛銘西の考察

安楽伝あらすじ、30話ネタバレ

帝梓元(ていしげん)は都を離れるつもりだったが、韓燁(かんよう)の事件を知り靖南へ戻るのをやめた。帰宅した洛銘西は韓燁(かんよう)の言葉を繰り返し考え、この事件には韓燁(かんよう)、左丞相、そして行方不明の溫朔 (おんさく)が関わっていることに気づき、帝梓元(ていしげん)も関係しているのではないかと漠然と感じていた。苑琴(えん きん)は洛銘西に左丞相府で見つけた令牌を見せ、溫朔 (おんさく)から聞いた話を伝えた。洛銘西は、かつて溫朔 (おんさく)を救ったのは実は韓燁(かんよう)だったと指摘する。帝梓元(ていしげん)に余計な心配をかけさせないため、苑琴(えん きん)はこの情報を洛銘西に伝え、洛銘西は帝梓元(ていしげん)の面倒を見ると約束した。

溫朔 (おんさく)の記憶と誓い

安楽伝あらすじ、30話ネタバレ

目隠しをされ監禁されている溫朔 (おんさく)は、韓燁(かんよう)と囲碁を打っていた時の光景を思い出し、必ずここから脱出すると心に誓った。洛銘西は琳琅(りんろう)に溫朔 (おんさく)の身辺調査を依頼し、琳琅(りんろう)は韓燁(かんよう)が溫朔 (おんさく)の暗殺事件を仕組んだにも関わらず、ずっと彼を守っていたことを突き止める。この事実に洛銘西は困惑する。

安寧(あんねい)の嘆願

安寧(あんねい)は父である聖上に韓燁(かんよう)の釈放を願い出るが、聖上は大臣たちから韓燁(かんよう)を厳罰に処すよう迫られており、民衆への説明に苦慮していた。父娘の会話の中で、聖上は自身の苦しい立場を吐露するとともに、長年辺境を守ってきた安寧(あんねい)の苦労を労った。安寧(あんねい)は父の苦悩を理解しつつも、韓燁が苦しむのを見たくないと思っていた。

事態の転換点

洛銘西は調査結果を帝梓元(ていしげん)に伝え、かつて聖上を暗殺しようとした黒幕は侯爺ではなく左丞相であったことを明かす。帝梓元(ていしげん)はなぜ韓燁が公衆の面前で左丞相を殺したのか理解できず、洛銘西は帝梓元(ていしげん)がこれ以上事件に深く関わるのを避けようとする。時を同じくして、溫朔 (おんさく)は脱出に成功する。莫北(ばくほく)は太子が白昼堂々人を殺すのは前代未聞であり、聖上が韓燁を救いたいと思っても民衆への説明責任を果たさなければならないと指摘する。洛銘西がさらに調査を進めた結果、左丞相と侯爺の罪の関係、そして左丞相が故意に侯爺を陥れた事実が明らかになり、韓燁の行動に合理的な説明がついた。

真実の探求

洛銘西は左丞相の背後に黒幕がいるのではないかと疑い、朝廷が韓燁が殺したのは罪を犯した左丞相だと知っても、依然として両者の仲を裂こうとする者がいると考えた。そこで、洛銘西は帝承恩(ていしょうおん)から更なる情報を得て、左丞相の真の目的を探ろうとする。帝梓元(ていしげん)は表向きは韓燁を気にかけない素振りを見せているが、内心では非常に心配しており、左丞相は北秦の残党と繋がっているのではないかと推測する。帝承恩(ていしょうおん)との会話から、洛銘西は左丞相が帝梓元(ていしげん)の帝家旧部としての身分を利用しようとしていたことを知る。このことから、洛銘西は溫朔 (おんさく)が帝家の末裔ではないかと推測する。

溫朔 (おんさく)の出現

洛銘西が帝梓元(ていしげん)を訪ねた時、ちょうど脱出してきた溫朔 (おんさく)が帝梓元(ていしげん)を訪ねてきた。韓燁が自分のために左丞相を殺したことを知り、溫朔 (おんさく)は深く自責するが、帝梓元(ていしげん)は心配する必要はないと慰める。帝梓元は左丞相と北秦が繋がっているという疑念を語り、洛銘西は証拠を探すため左丞相府を調査する計画を立てる。

聖上の決断

聖上は左丞相と北秦が繋がっていることを知り、太子を即時釈放するよう命じる。韓燁は釈放され、安寧(あんねい)と溫朔 (おんさく)は急いで彼を出迎える。韓燁は心の中で帝梓元が迎えに来てくれることを期待していたが、遠くから自分を見つめている帝梓元的身影を見つけるだけだった。洛銘西は韓燁が「最もありえないこと」、つまり帝梓元の弟の身分を隠し溫朔 (おんさく)を守っていたことに驚き、もしこのことが明るみに出れば、大変なことになると危惧する。

未来への展望

帝梓元が真実を知れば、韓燁のことをさらに気に病むだろうと、洛銘西は不安を抱く。安寧(あんねい)は辺境へ戻ることになり、身の回りに左丞相の残党がいる可能性を警戒し、徹底的に調査することを決意する。