むかろくあらすじ21話・22話、ネタバレ

第21話あらすじとネタバレ

顧千帆(こせんはん)は蕭欽言の招待で面会に向かうが、内心では気が進まない様子だった。それでも蕭欽言の前に姿を現すと、蕭欽言は実の息子同然に顧千帆(こせんはん)を思いやり、昇進の喜びを分かち合い、支持を得たいと願っていた。しかし、顧千帆(こせんはん)は蕭欽言の権力に頼ろうとはせず、むしろその栄誉を実子たちに与えるべきだと考えていた。

夢華録(むかろく)あらすじ、21話ネタバレ

会話が進むにつれ、蕭欽言は顧千帆(こせんはん)の態度は単なる疎遠ではなく、深い考えに基づくものだと理解し始める。彼は現状の重要性を説き、首相である自分にも顧千帆(こせんはん)の支えが必要だと強調する。一方、顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)との結婚を決意したことを伝え、二人の関係に幹渉しないよう懇願する。

蕭欽言にとって、趙盼児(ちょうふんじ)は顧千帆の理想の伴侶とは思えなかった。しかし顧千帆は、趙盼児(ちょうふんじ)が闇闇の中での唯一の光であり、かけがえのない存在だと熱く語る。そして、もし二人の仲を裂こうとする者がいれば、必ず後悔させると警告する。さらに、蕭欽言が二人の結婚を祝福すれば、将来、彼らと子孫に会う機会が訪れるかもしれないと告げ、蕭欽言はわずかな慰めを得る。しかし、蕭欽言の五十歳の誕生日祝いの招待は顧千帆に断られ、失望を隠せない。

一方、孫三娘(そんさんじょう)の言葉に動揺した宋引章(そういんしょう) は、張好好(ちょうこうこう)的楽曲に集中できない。張好好(ちょうこうこう)は沈如琢(しんじょたく)が原因だと察し、彼に気を付けるよう忠告するが、宋引章(そういんしょう) は気に留めない。楽曲製作後、慌てて立ち去ろうとした宋引章(そういんしょう) は池蟠(ちはん)と鉢合わせ、驚いて逃げ出す。

池蟠(ちはん)は張好好(ちょうこうこう)的歌声を琵琶の音に劣ると評し、激怒した張好好(ちょうこうこう)は池蟠(ちはん)を叩いてその場を去る。食べ物が喉に詰まった池蟠(ちはん)は、張好好(ちょうこうこう)を呼ぼうとするが葉わず、自力で何とかする。

趙盼児(ちょうふんじ)は高慧(こうけい)に会うため、手紙をしたためる。高慧(こうけい)は当初、趙盼児(ちょうふんじ)と欧陽旭の婚約を信じなかったが、会って話を聞くうちに、高鵠(こうこく)が趙盼児(ちょうふんじ)に婚約破棄を迫った理由を理解し始める。趙盼児は高慧(こうけい)との会話で、彼女が悪女ではなく、欧陽旭の甘い言葉に騙されていたことに気付く。

孫三娘(そんさんじょう)は杜長風(とちょうふう)の恩に報いるため、菓子を作り、陳廉(ちんれん)を通して贈る。葛招娣(かつしょうてい)は陳廉(ちんれん)を見ると手を出そうとするが、孫三娘(そんさんじょう)は陳廉(ちんれん)への恩を忘れずに、優しく接するよう叱責する。孫三娘(そんさんじょう)は葛招娣(かつしょうてい)を慰めようとするが、息子の話題に触れ、悲しみに暮れる。孫三娘(そんさんじょう)は葛招娣(かつしょうてい)に過去の自分の過ちを繰り返して欲しくないと、我慢することを諭す。

陳廉(ちんれん)が杜長風(とちょうふう)に菓子を届けると、杜長風(とちょうふう)は毒を警戒して受け取ろうとしない。すると学生たちが菓子を奪い合い、目の見えない杜長風(とちょうふう)をからかう。陳廉(ちんれん)は陰ながら学生たちを懲らしめ、杜長風(とちょうふう)を守ろうとする。

沈如琢(しんじょたく)は宋引章(そういんしょう) を簪を買いに誘い出し、細やかな気遣いを見せる。宋引章(そういんしょう) が宮中で芸を披露したいという夢を知ると、沈如琢(しんじょたく)は力添えを約束し、脱籍の手助けまで申し出る。宋引章(そういんしょう) は沈如琢(しんじょたく)に好意的な態度を示し、その様子を偶然見かけた顧千帆と趙盼児は、二人の親密な関係を誤解する。

顧千帆は趙盼児と共に亡き母を弔い、帰路で趙盼児の両親のために水陸法会を執り行い、正式に結婚を申し込むことを提案する。結婚式の準備について、顧千帆は既に牧を媒人に依頼したことを明かし、趙盼児は顧千帆の周到な準備に驚きを隠せない。

第22話あらすじとネタバレ

顧千帆(こせんはん)は趙盼児(ちょうふんじ)に、自分にはまだ複雑で言い難い秘密があり、今は話せないが、盼児への誓いは真実であり、信じてほしいと打ち明けた。趙盼児(ちょうふんじ)は喜び、その日が来るまで待つと答えた。

夢華録(むかろく)あらすじ、22話ネタバレ

舟が橋に差し掛かると、顧千帆(こせんはん)は陳廉(ちんれん)に橋の上から花びらを撒くよう指示し、趙盼児(ちょうふんじ)のためにロマンチックな雰囲気を演出した。このサプライズに趙盼児(ちょうふんじ)は喜びながらも照れ、舟の中に隠れてしまった。

その頃、碼頭近くの池蟠(ちはん)は「玉頭陀」という名前の蟋蟀を買い、家来たちと眺めていたが、くしゃみをして蟋蟀を飛ばしてしまった。蟋蟀を探していた池蟠(ちはん)は通りかかった趙盼児(ちょうふんじ)に出会い、彼女が不運をもたらしたと思い込んだ。池蟠(ちはん)が趙盼児(ちょうふんじ)に文句を言おうとしたその時、顧千帆(こせんはん)が現れた。幼馴染である顧千帆(こせんはん)は、昔から池蟠(ちはん)にとって敵わない相手だったため、池蟠(ちはん)は顧千帆(こせんはん)を罵り、自分たちが現れたせいで不運に見舞われたと文句を言った。

顧千帆(こせんはん)には敵わないものの、池蟠(ちはん)は隙を見て趙盼児の靴を奪った。しかし、顧千帆はすぐに趙盼児を抱き上げ、新しい靴を買いに市場へ向かった。靴を買った後、顧千帆は趙盼児に池蟠(ちはん)の悪童ぶりを語った。

一方、沈如琢(しんじょたく)の言葉で落ち著かない宋引章(そういんしょう) を見て、孫三娘(そんさんじょう)は彼女を誘い、戸籍を抜くことについて話した。孫三娘(そんさんじょう)は宋引章(そういんしょう) に、男の約束を簡単に信じてはいけないと忠告し、顧千帆がすでに脱籍の手助けを約束しているため、待つように言った。話しているうちに、宋引章(そういんしょう) の手巾が風に飛ばされ、拾いに行ったところで趙盼児を送り届けた顧千帆に出会った。顧千帆を見て喜んだ宋引章(そういんしょう) は、皆を呼び集め、蕭欽言の寿宴で演奏できるか確かめるために琵琶の練習を披露した。

宋引章(そういんしょう) の演奏が終わると、皆が褒めたが、顧千帆だけは演奏の欠点を率直に指摘した。この言葉に宋引章(そういんしょう) は何も言えず、悲しんで部屋に戻った。顧千帆を見送る際、趙盼児は彼に言い過ぎだと責め、宋引章が傷ついたのではないかと心配した。その後、趙盼児は宋引章を慰め、同じ曲を蕭府で演奏するように励ました。

夜、皇城司の追手から逃れようとしていた帽妖が再び現れ、顧千帆と遭遇した。顧千帆を前に帽妖は逃げることもできず、毒を飲んで自害しようとしたが、顧千帆に阻止された。顧千帆は帽妖を捕らえるだけでなく、陳廉(ちんれん)に拷問や自殺を許さなかった。事件の真相を明らかにするため、唯一の手がかりを失いたくなかったのだ。

殿前司の崔指揮が犯人の引き渡しを求めてきた時、顧千帆は背後に口封じを企む者がいると疑い、帽妖の引き渡しを拒否した。雷敬が賄賂を受け取り、崔指揮のためにとりなしても、顧千帆は自分の立場を貫いた。ついに崔指揮は自分が斉牧の部下であることを認めたが、それでも顧千帆の態度は変わらなかった。最終的に、崔指揮は斉牧の闇号を見せることで顧千帆の信頼を得たが、顧千帆は自ら犯人を監視し、斉牧と直接話をすると言い渡した。

蕭欽言の寿の宴には、多くの役人が集まり祝賀し、皇帝も聖旨を下賜して蕭欽言への敬意を表した。蕭欽言は聖旨を受け取ると弟の蕭謂(しょうい)に渡したが、蕭謂(しょうい)は片手で受け取ると家来に渡し、聖旨を軽んじた。蕭欽言は不満だったが、客の前では蕭謂(しょうい)を責めなかった。しかし、後で蕭謂(しょうい)の行為を厳しく叱責し、顧千帆の十分の一にも及ばないとまで言ったため、蕭謂(しょうい)は激しく不満を抱いた。