第19話あらすじとネタバレ
朝廷にて、天盛帝(てんせいこうてい) は詔書を公布し、三皇子寧喬(ニン・チャオ)を荘毅太子に追封し、宗廟に復帰させるよう命じ、楚王(そおう)寧弈(ニン・イー)にこの件を任せた。続いて辛子硯(シン・ズーイエン)は上奏し、太子寧川(ニン・チュアン)に謀仮の動きがあったことを指摘し、自身は太子少保でありながら異変に気づけなかったとして、天盛帝(てんせいこうてい) に共に罪を問うよう願い出た。しかし、天盛帝(てんせいこうてい) は全て自分の過ちであるとし、魏知(ウェイ・ジー)に命じて新たな勅命を伝えた。
寧川(ニン・チュアン)は大成の遺児を射殺することで太子位を奪ったが、この行為は金羽衛(きんうえい)総使の顧衍(グー・イエン)によって証明され、本来太子位は楚王(そおう)寧弈(ニン・イー)に属するべきであったことが明らかになった。寧川(ニン・チュアン)は君主を欺き帝位を簒奪した、これが第一の罪。血浮屠(けつふとう)を操り政敵を暗殺し、十年間に渡り多くの朝廷重臣を殺害した、これが第二の罪。寧喬(ニン・チャオ)に謀仮の罪を著せ、数千人の罪なき人々を虐殺した、これが第三の罪。よって、寧川(ニン・チュアン)は太子位を剝奪され、庶民に落とされ、宗正寺に幽閉され、永世赦免されることはない。
寧昇(ニン・ション)と舅の常海(チャン・ハイ)は宗正寺を訪れ寧川(ニン・チュアン)と面会し、脱獄させようとする。しかし寧川(ニン・チュアン)は、彼らの真の目的は自分を謀仮に追い込むことだと考え、閔国公(びんこくこう)の指示に従うと主張した。常海(チャン・ハイ)は、閔国公(びんこくこう)が寧川(ニン・チュアン)を救出し閔海へ連れて行くことを望んでいると伝えた。閔国公(びんこくこう)が常海(チャン・ハイ)に宛てた手紙に書かれた決別の言葉を見たにも関わらず、寧川(ニン・チュアン)は彼らと共に脱出することを決意する。裏切りに直面した寧川(ニン・チュアン)は、常海(チャン・ハイ)にまだ自分に従う意思があるか尋ね、常海(チャン・ハイ)は命を懸けて忠誠を誓った。寧川(ニン・チュアン)は仮撃を決意し、常海(チャン・ハイ)に兵を集め最後の戦いに備えるよう命じた。
一方、寧弈(ニン・イー)は天盛帝(てんせいこうてい) に虎威大営で新たに強力な弓弩が開発されたことを報告し、皇帝自ら視察することを提案した。天盛帝(てんせいこうてい) が現場に到著すると、顧衍(グー・イエン)は寧川(ニン・チュアン)が軍を率いて明徳門を突破し、内宮へ向かっていることを緊急報告した。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧川(ニン・チュアン)の仮乱を知り、寧川が最初に寧弈(ニン・イー)を狙うだろうと察知した。そこで天盛帝(てんせいこうてい) は、寧川に自害して天下に詫びさせることが、彼への寛恕であるとして、寧弈(ニン・イー)にそれを実現させるよう命じた。寧弈(ニン・イー)は皮肉な笑みを浮かべ、天盛帝の不興を買ったが、説明の後、一族の名誉を守るため自ら乱の鎮圧を願い出た。韶寧(シャオ・ニン)公主は偶然彼らの会話を耳にし、信じられない思いで城門へ向かうと、果たして寧川が仮乱軍を率いているのを目撃する。彼女は寧川に罠にかかったことを警告する。同時に常海は寧弈(ニン・イー)と虎威軍に抵抗するために残り、韶寧(シャオ・ニン)公主に寧川を連れて逃げるよう促した。
第20話あらすじとネタバレ
韶寧(シャオ・ニン)公主は寧川(ニン・チュアン)を連れて逃亡を図るも、寧弈(ニン・イー)率いる虎威軍に包囲される。寧川(ニン・チュアン)は嫡長子であることを鼻にかけ、庶出の寧弈(ニン・イー)を嘲笑する。しかし寧弈(ニン・イー)は父の意図を深く理解しており、今日寧川(ニン・チュアン)を排除することは容易だと告げる。韶寧(シャオ・ニン)公主は寧弈(ニン・イー)の任務は平乱であることを提醒し、太子に投降して許しを請うよう説得するが、寧弈(ニン・イー)は寧川(ニン・チュアン)が無辜の霊に懺悔するのであれば命を助けるという条件を出す。死の脅威に直面した寧川(ニン・チュアン)は、承明殿で死ぬとも膝を屈しないと抵抗する。寧弈(ニン・イー)が弓兵に準備を命じたその時、鳳知微(フォン・ジーウェイ)が聖旨を携えて到著。寧弈(ニン・イー)に平乱の責任と韶寧(シャオ・ニン)公主の安全確保を命じる。
鳳知微(フォン・ジーウェイ)は寧弈(ニン・イー)を説得し、寧川(ニン・チュアン)を天盛帝(てんせいこうてい) の前に連れて行き裁きを受けさせることを提案する。寧弈(ニン・イー)は三哥の死の悲しみを吐露し、もしあの時鳳知微(フォン・ジーウェイ)のような公正な監視役がいれば結果は違っていたかもしれないと語る。それでもなお、寧川(ニン・チュアン)を殺してから自ら罪を償うと主張する。寧川(ニン・チュアン)は龍椅に座ることを決意し、皇帝になるか死ぬかのどちらかだと宣言する。韶寧(シャオ・ニン)は取り返しのつかない結果になると警告するが、寧川(ニン・チュアン)は耳を貸さない。
争いの中、寧川(ニン・チュアン)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)を人質にする。寧弈(ニン・イー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)の足を射抜き、弓兵に射撃を命じる。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は倒れこむ際に韶寧(シャオ・ニン)を庇う。その後、趙淵(チャオ・ユエン)と寧弈(ニン・イー)は過去の出来事について話し合う。寧弈(ニン・イー)は過去の行いに対する複雑な感情を表し、責任から逃げるのではなく、国のために堂々と朝廷に仕えることを決意する。
続いて、鳳知微(フォン・ジーウェイ)と寧弈のやり取りから、二人の間の複雑な感情のもつれと、共に経験した苦しみが明らかになる。同時に、常海(チャン・ハイ)を処刑すべきかどうかの議論が激化する。許刑部は天盛帝(てんせいこうてい) に会うことを焦り、罰を受ける。最終的に、天盛帝(てんせいこうてい) の指示により、寧弈と常海(チャン・ハイ)は対面する。これは来たる清算の瞬間を暗示すると同時に、権力闘争と個人的な怨恨に対する寧弈の態度の変化を示している。天盛帝(てんせいこうてい) から常海(チャン・ハイ)の処置を問われた寧弈は、「殺せば全てが終わる」と簡潔に答える。
第21話あらすじとネタバレ
天盛帝(てんせいこうてい) は常海(チャン・ハイ)一案の主審官に寧弈(ニン・イー)を任命した。官職にも就いていない寧弈(ニン・イー)は、朝廷の高官をどう裁けばいいのか戸惑うが、天盛帝(てんせいこうてい) は尚方宝剣を与え、大胆に審理を進めるよう促した。顧衍(グー・イエン)に連れられてきた常海(チャン・ハイ)に対し、寧弈(ニン・イー)は天盛帝(てんせいこうてい) は常氏(じょうし)一族を許すつもりだが、罪状が重すぎるため、常海(チャン・ハイ)の命を救いつつ天盛帝(てんせいこうてい) の立場も守る理由が必要だと告げる。誰が常海(チャン・ハイ)を唆したのかと問うも、常海(チャン・ハイ)は誰の指図も受けていないと答える。そこで寧弈(ニン・イー)は常遠(じょうえん)に唆されたと自白するよう促し、そうすれば死者の霊も鎮まると説得する。しかし、常海(チャン・ハイ)が拒否したため、寧弈(ニン・イー)は剣を振るい、常海を斬殺した。激怒した天盛帝(てんせいこうてい) は寧弈(ニン・イー)を叱責するが、寧弈(ニン・イー)は自分が軽薄な人間だと天盛帝(てんせいこうてい) に安心させるためだと釈明した。
一方、秋尚奇(チウ・シャンチー)と韶寧(シャオ・ニン)公主が出会う。公主は承明殿で命を救われた魏知(ウェイ・ジー)の消息を秋尚奇(チウ・シャンチー)に尋ねる。青溟書院で秋尚奇(チウ・シャンチー)と魏知(ウェイ・ジー)が叔父と甥のような関係だったことを思い出し、魏知(ウェイ・ジー)についてもっと知りたいと話す。秋尚奇(チウ・シャンチー)は魏知(ウェイ・ジー)とは遠い親戚だと嘘をつき、後で調べると答えた。その後、秋尚奇(チウ・シャンチー)は鳳知微(フォン・ジーウェイ)を訪ね、女扮男装で官職に就くのは欺君の罪だと責め、三日以内に辞職しなければ母と弟を秋家から追放すると脅迫する。さらに、鳳知微(フォン・ジーウェイ)が公主に近づいていると非難し、鳳知微(フォン・ジーウェイ)を困惑させた。
母のことで悩む鳳知微(フォン・ジーウェイ)に、墨懷石は朝廷の勢力を利用して対抗するよう助言する。人情に頼りたくない鳳知微(フォン・ジーウェイ)だが、母を守るため、楚王(そおう)府を訪ね寧弈(ニン・イー)に助けを求める。普段は自分を避けている鳳知微(フォン・ジーウェイ)が訪ねてきたことに寧弈(ニン・イー)は驚き、冗談を言う。鳳知微(フォン・ジーウェイ)は舅父が祠堂を開いて母と弟を追放しようとしている問題を解決してほしいと頼み、恩には必ず報いると約束する。寧弈(ニン・イー)は栄華富貴を与えると言うが鳳知微(フォン・ジーウェイ)は拒否し、次に自分のために働くよう提案するが、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は失望して立ち去る。
しかし、寧弈(ニン・イー)は密かに寧澄(ニン・チョン)に廃太子の残党の情報を集めさせ、鳳知微(フォン・ジーウェイ)を助けるよう指示していた。朝廷では、天盛帝は廃太子が死んだことを発表するが、残党はまだ存在するため、腐敗を一掃するよう大臣たちに促す。常海の空席には様々な人材が推薦される中、魏知(ウェイ・ジー)は辺境を守っている七皇子寧斉(ニン・チー)を推薦し、天盛帝はこれを認める。さらに、天盛帝は七皇子の母である王氏の生活を気遣い、過去の情愛を振り返る様子を見せた。
寧昇(ニン・ション)は韶寧(シャオ・ニン)公主に白馬を贈り、機嫌を取ろうとする。一方、寧澄(ニン・チョン)は寧弈(ニン・イー)の指示通り、重要な情報を墨懷石に渡す。そして、鳳知微(フォン・ジーウェイ)は屋敷の権利書を使って舅父との争いを解決し、寧弈に感謝を伝える途中で、落ち込んでいる韶寧(シャオ・ニン)公主に偶然出会う。
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