夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ10話・11話・12話、ネタバレ

第10話あらすじとネタバレ

激しい戦火の中、承虞国軍は退路を断たれ、窮地に陥っていた。東華帝君(とうかていくん)が危険に晒されているのを見た白鳳九(はくほうきゅう)は、兵士に化けて宋玄仁(そうげんじん)を助ける。人間界で法術を使ったことで仮動に苦しむも、自らの身を顧みず宋玄仁(そうげんじん)を救い出す。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、10話ネタバレ

宋玄仁(そうげんじん)は白鳳九(はくほうきゅう)と初対面であるにも関わらず、不思議な親近感を覚える。命懸けで助けてくれた白鳳九(はくほうきゅう)に深く感謝し、名前を尋ねる。白鳳九(はくほうきゅう)は「小九」と名乗り、その名は宋玄仁(そうげんじん)の心に深く刻まれる。陣営に戻った宋玄仁(そうげんじん)は小九を探すが、彼女の姿はどこにもなく、既に消えていた。一方、法術を使ったことで傷を負った白鳳九(はくほうきゅう)は、青丘に戻って療傷を始める。東華帝君(とうかていくん)が無事でさえあれば、全ては価値あることだと感じていた。

宋玄仁(そうげんじん)が凱旋すると、大王子の怒りは頂点に達する。病状が悪化する王君(おうくん)は、深夜に宋玄仁を呼び出し、翌日、王陵へ同行するように命じる。王陵にて、王君(おうくん)は秘密の部屋を開き、承虞国の宝である霊璧石を宋玄仁に託す。霊璧石は建国初期に天から降ってきたとされ、先王が外敵から国を守り、国を築く礎となったという。宋玄仁が霊璧石に触れると、空に異変が起こり、王君(おうくん)はそれを天の意誌だと考える。

空の異変に気付いた聶初寅(じょうしょいん)は、鎖魂玉が承虞国にあると確信し、姫蘅(きこう)の元に帰る。記憶を失っていた姫蘅(きこう)に対し、聶初寅(じょうしょいん)は両親の形見の霊璧石が失われたと偽り、協力を求める。崇安国が二万両の黄金で霊璧石の捜索を依頼していることを告げ、崇安国の力を借りて自らの目的を達成しようと企む。

承虞国王君(おうくん)が崩御し、宋玄仁が王位を継承する。即位後、宋玄仁は兄の宋玄応(そうげんおう)を応王に、賢昭儀を太后に拠える。姫蘅(きこう)は宛婕妤(えんしょうよ)と名を変え、聶初寅(じょうしょいん)の義妹として崇安国へ向かい、王に献策して霊璧石を奪おうとする。しかし、崇安国王は彼らを承虞国の間者ではないかと疑い、聶初寅(じょうしょいん)を捕らえ、宛婕妤(えんしょうよ)の美貌に目を付ける。宛婕妤(えんしょうよ)は屈せず、最後は壁に頭を打ち付けて自害する。宛婕妤(えんしょうよ)を蘇らせるため、聶初寅(じょうしょいん)は法術を使い、崇安国王の信頼を得て国師となるが、同時に法術の仮動に苦しむ。

葉青緹(ようせいてい)は護衛の功績により神武大将軍に任命される。宋玄応(そうげんおう)は不満を抱き続け、崇安国からの和親の申し入れを受けると、すぐに宋玄仁に提出する。葉青緹(ようせいてい)は崇安国の企みに警戒するよう忠告するが、戦争による民衆の苦しみを考慮し、宋玄仁は和親を受け入れる。

法術の仮動で病に伏せる聶初寅(じょうしょいん)を、宛婕妤(えんしょうよ)が見舞う。聶初寅は侍女の凌香(りょうこう)を宛婕妤(えんしょうよ)に紹介する。凌香(りょうこう)は閔酥に瓜二つで、宛婕妤(えんしょうよ)は一瞬我を忘れる。聶初寅は凌香(りょうこう)を宛婕妤(えんしょうよ)の付き人として承虞国へ同行させる。一方、葉青緹(ようせいてい)は「小九」を探し続けているが、軍の中に該当する人物は見つからず、戦死者の名簿にも小九という名前はなかった。宋玄仁は彼女が戦場に迷い込んだ民間人ではないかと推測し、価顔絵を描いて葉青緹(ようせいてい)に承虞国での捜索を依頼する。

第11話あらすじとネタバレ

白鳳九(はくほうきゅう)は、司命(しめい) が青丘に慌てて訪ねてきたことで、自分がこっそり下界に降りたことが発覚した。司命(しめい) は、東華帝君(とうかていくん)がこの度の凡界での試練は修為を修復するためのものであり、そうでなければ妙義淵を鎮めることができず、ひいては緲落(びょうらく)の封印が解け、三情尽断の劫が八荒の衆生に降りかかりかねないと説明した。白鳳九(はくほうきゅう)は図らずも東華帝君(とうかていくん)の試練に幹渉してしまい、宋玄仁(そうげんじん)が運命の人である周夢溪(しゅうむけい)に出会えなくなってしまったことを知る。事態を収拾するには、宋玄仁(そうげんじん)と周夢溪(しゅうむけい)の出会いを成就させるしかない。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、11話ネタバレ

真相を知った白鳳九(はくほうきゅう)は自ら問題解決に乗り出し、人間に姿を変えて周夢溪(しゅうむけい)を探しに下界へ降りた。司命(しめい) からは下界では術を使うなと厳しく言い含められた。男装した白鳳九(はくほうきゅう)は下界で偶然にも婚礼の行列に遭遇し、その先頭には葉青緹(ようせいてい)がいた。行列は襲撃を受けるが、術が使えない白鳳九(はくほうきゅう)は葉青緹(ようせいてい)に注意を促すことしかできない。葉青緹(ようせいてい)は白鳳九(はくほうきゅう)が宋玄仁(そうげんじん)が探していた小九だと気づき、王宮へ連れて行き宋玄仁(そうげんじん)に引き合わせる。実はこの襲撃は宋玄応(そうげんおう)の仕業で、秘密が漏れるのを恐れて襲撃に関わった暗衛を皆殺しにしていた。

一方、宛婕妤(えんしょうよ)は承虞国に到著し、宋玄仁(そうげんじん)から宛婕妤(えんしょうよ)の位を与えられた。その後、葉青緹(ようせいてい)は宋玄仁(そうげんじん)に小九を見つけたことを報告し、謁見の手配をする。白鳳九(はくほうきゅう)は大殿に入り、宛婕妤(えんしょうよ)の容姿が姫蘅(きこう)に酷価していることに気づき、姫蘅(きこう)も下界に降りてきたのではないかと疑念を抱く。宋玄仁は命の恩人である白鳳九(はくほうきゅう)に感謝を述べ、身元と住所を尋ねる。白鳳九(はくほうきゅう)は辺境の山奥の出身だと偽り、宮中で侍衛として仕えたいと申し出る。宋玄仁はこれを承諾し、葉青緹(ようせいてい)を禁軍統領に任命して王宮の警備を任せた。

ある夜、白鳳九(はくほうきゅう)と葉青緹(ようせいてい)は酒を酌み交わし、親しくなった。白鳳九(はくほうきゅう)は周夢溪(しゅうむけい)のことを尋ねるが、葉青緹(ようせいてい)はそのような人物は知らないと答える。またある夜、白鳳九(はくほうきゅう)と宋玄仁は池に落ちてしまう。水中で正体がバレそうになった白鳳九は、素早く水中に潜って姿を消す。この出来事以来、宋玄仁はその女性が忘れられなくなり、白鳳九は小九として宮中での生活を続け、東華の試練に影響を与えないよう努める。しかし、それでも周夢溪(しゅうむけい)の手がかりは一向に見つからず、白鳳九は困惑を深めるばかりであった。

第12話あらすじとネタバレ

前回の宋玄応(そうげんおう)による暗殺未遂事件後、宋玄応(そうげんおう)は諦めていませんでした。部下から宮中の二つの重要な出来事を報告されます。一つは水に落ちた女人の捜索、もう一つは小九という重要人物への警戒です。宋玄応(そうげんおう)は、宋玄仁(そうげんじん)が女色に溺れるタイプではないことを知っており、見知らぬ女官を側に置いていることに陰謀を感じ、小九の身辺調査を命じます。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、12話ネタバレ

一方、宋玄仁(そうげんじん)は水に落ちた女人のことが忘れられず、肖像画を描こうとしますが、筆が進みません。どこかこの世界の者ではないと感じていました。成玉(せいぎょく)元君は白鳳九(はくほうきゅう)が東華帝君(とうかていくん)の劫難を助けるため下凡したことを知り、急いで連れ戻そうと下界へ降りてきます。しかし、司命(しめい) の仲介もあり、白鳳九(はくほうきゅう)は周夢溪(しゅうむけい)を探すため人間界に留まることを許されます。白鳳九(はくほうきゅう)は姫蘅(きこう)が宛婕妤(えんしょうよ)と名を変え和親の公主として宮中にいることを二人に伝えます。成玉(せいぎょく)元君は司命(しめい) に寒山真人(かんざんしんじん)に姫蘅(きこう)と東華帝君(とうかていくん)の縁について尋ねさせ、自身は宛婕妤(えんしょうよ)が魔族の姫蘅(きこう)かどうかを確かめることにしました。

宛婕妤(えんしょうよ)が姫蘅(きこう)であり、彼女の命簿が白紙で、帝君の劫難とは無関係だと知った成玉(せいぎょく)元君と司命(しめい) は困惑します。ある夜、成玉(せいぎょく)元君は白鳳九(はくほうきゅう)を訪ね、宛婕妤(えんしょうよ)の正体を明かし、姫蘅(きこう)が魔族のスパイである可能性があると警告します。白鳳九(はくほうきゅう)は姫蘅(きこう)が記憶を失っているのだと信じ、短刀の設計図を使って姫蘅(きこう)を試すことを提案します。また、食事が口に合わないため、次に来る時は無憂花を持ってきてほしいと頼みます。

王宮で白鳳九(はくほうきゅう)は木芙蓉の花を見つけ、葉青緹(ようせいてい)の顔の傷を治せると考えます。短刀の設計図を得るため、成玉(せいぎょく)元君は連宋(れんそう) と共に花見をするという連宋(れんそう) の誘いに応じます。その後、彼女は模写した設計図と無憂花を白鳳九(はくほうきゅう)に渡し、彼女の現状を心配します。水に落ちた女人の捜索は成果がなく、宋玄仁(そうげんじん)は葉青緹(ようせいてい)に捜索中止を指示します。

宛婕妤(えんしょうよ)は蓮の実のスープを贈り宋玄仁(そうげんじん)の歓心を買おうとしますが、宋玄仁(そうげんじん)は冷淡な態度を崩しません。宛婕妤(えんしょうよ)は書庫で古籍を調べるふりをして霊璧石を探します。葉青緹(ようせいてい)は白鳳九(はくほうきゅう)に、王君(おうくん)が水に落ちた女人の捜索を止めたことを伝え、自作の木芙蓉の軟膏を渡します。その後、白鳳九(はくほうきゅう)は短刀の設計図を持って宋玄仁(そうげんじん)に会い、宛婕妤(えんしょうよ)にも意見を聞こうと提案しますが、宛婕妤(えんしょうよ)は断ります。宋玄仁は設計図を模写するため残し、宛婕妤(えんしょうよ)を退出させ、書庫には嬪妃の立ち入りを禁じると命じます。

翌日、白鳳九(はくほうきゅう)が剣術を披露していると、宋玄仁が現れ彼女と手合わせをします。その後、将兵たちを夕食に招き、密かに短刀の設計図を葉青緹(ようせいてい)に見せ、絶賛します。大内管は宋玄仁に小九を警戒するよう進言しますが、葉青緹(ようせいてい)が彼女を保証したため、宋玄仁は葉青緹(ようせいてい)に設計図通りの短刀を作らせます。宋玄応(そうげんおう)の部下はこのことを報告し、小九の素性が不明であることを指摘、背後に第三者の勢力がいるのではないかと宋玄応(そうげんおう)は疑念を抱きます。

夜、宋玄仁は白鳳九(はくほうきゅう)に冷宮へ水に落ちた女人の捜索に同行するよう頼みます。帰還後、葉青緹(ようせいてい)は白鳳九(はくほうきゅう)に、彼女が探していた周夢溪(しゅうむけい)が病死したことを告げます。白鳳九は深く責任を感じ、これが帝君の劫難に影響することを悟ります。司命(しめい) が現れ、白鳳九が介入したため、今は彼女だけが帝君の「愛するも葉わぬ」劫難を無事に乗り越える手助けができると告げます。