夢幻の桃花~三生三世枕上書~(最終回)あらすじ55話・56話、ネタバレ

第55話あらすじとネタバレ

葉青緹(ようせいてい)は転生後、前世の記憶を失い、日々仙術の修行と魂に宿る妖気の浄化に専念していた。飛昇の時、白鳳九(はくほうきゅう)は彼の塵世の垢を洗い流し、葉青緹(ようせいてい)は仙班に加わることとなった。東華は葉青緹(ようせいてい)と会い、太晨宮へ行き帝君の位を継ぎ、仙籍を管理するよう命じた。この決定は多くの仙人を不安にさせた。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、55話ネタバレ

この時、魔族には燕池悟(えんちご) ただ一人の魔君が残っていた。彼は緲落(びょうらく)に連座し、落ちぶれていた。東華が調息を終えて戻れば、必ず緲落(びょうらく)を再び封印するだろう。燕池悟(えんちご) は緲落(びょうらく)を騙し、梵音穀に行けば速やかに法力を回復できると唆し、彼女を梵音穀へ誘い込んだ。

東華は太晨宮に戻り、白鳳九(はくほうきゅう)の姿を見ると、よろめきながら彼女に近づいた。白鳳九(はくほうきゅう)は東華の体に薬の香りが漂い、顔色が悪く、体調が優れないことに気付いた。東華は白鳳九(はくほうきゅう)にもう一度会うために瑶池を封鎖し、自分の病状を彼女に悟られないようにした。白鳳九(はくほうきゅう)が姫蘅(きこう)について尋ねると、東華が姫蘅(きこう)を選んだと誤解したが、東華は姫蘅(きこう)は既に魔族に戻っており、自分の心には白鳳九(はくほうきゅう)だけが大切だと説明した。

婚礼の日、白鳳九(はくほうきゅう)は東華が戻ってきて全てを説明してくれるのを待っていたが、結局葉わず、深く失望した。この間、東華も辛い日々を送っていた。白鳳九(はくほうきゅう)との離縁を選択せず、碧海蒼霊で彼女のために全てを用意し、今後一人で生きていくように言い聞かせた。東華は白鳳九(はくほうきゅう)に指輪を贈ったが、白鳳九(はくほうきゅう)は東華が関係を断ちたいのだと誤解し、指輪を残して去ってしまった。去った後の白鳳九(はくほうきゅう)は知らないが、東華は血を吐き、指輪を手に物思いに沈んでいた。重霖(ちょうりん)が来ると、東華は後事を託し、自分が羽化したら必ず指輪を彼女に渡すようにと告げた。この指輪は東華の半分の心で鋳造されたものだった。

緲落(びょうらく)は燕池悟(えんちご) と共に梵音穀に入り、燕池悟(えんちご) に自分を解放するよう要求した。一方、東華は自身の修為を使って燕池悟(えんちご) が宝剣を鋳造するのを助けた。今、緲落(びょうらく)に対抗する方法は、碧海蒼霊を使って彼女を封印することだけだ。謝孤栦(しゃこしゅう)は白鳳九(はくほうきゅう)に、東華が葉青緹(ようせいてい)を次の帝君に指名し、東華が羽化した後、重霖(ちょうりん)が葉青緹(ようせいてい)を補佐して八荒の仙籍を管理すると伝えた。白鳳九はこの話を信じられず、自ら太晨宮へ行き東華に問いただすことにした。

太晨宮に著くと、今は緲落(びょうらく)に対処する重要な時であり、東華は既に去った後だと知らされた。司命(しめい) と成玉(せいぎょく)が駆けつけ、事の真相を知ろうとしたが、重霖(ちょうりん)から聞くしかなかった。東華は碧海蒼霊へ向かった。そこは白鳳九との思い出で溢れた場所だった。皆が重霖(ちょうりん)の帰りを待っていると、空に異変が現れ、東華は碧海蒼霊を使って梵音穀を封鎖し、星光結界を開いて緲落(びょうらく)を滅ぼそうとしていた。重霖(ちょうりん)はついに白鳳九に全ての秘密を明かした。東華がしたことは全て白鳳九のためだった。阿蘭若(あらんじゃく)の夢から戻って以来、東華は傷の上に傷を重ね、修為は回復していなかった。それでも、東華は天命を恐れず、白鳳九との縁を守り続け、命を犠牲にしてまで緲落(びょうらく)を封印しようとしたのだ。白鳳九はそれを聞き、悲しみに泣き崩れ、重霖(ちょうりん)から差し出された半心の指輪を受け取った。

最終回(第56話)あらすじとネタバレ

東華は羽化の力を尽くして緲落(びょうらく)を封印しようと、激しい戦いを繰り広げました。隕石が空を埋め尽くすほどの激戦でした。白鳳九(はくほうきゅう)の悲嘆に暮れる姿を見かねた成玉(せいぎょく)は、連宋(れんそう) に東華の居場所を尋ねます。梵音穀にいると知り、今すぐ向かえば最後の別れができると告げられました。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、56話ネタバレ

皆は急いで梵音穀の入り口へと向かいますが、この結界は帝君以外入ることはできません。東華は既に一人で緲落(びょうらく)と戦う決意を固めていました。九天星辰が落ちる中、羽化の兆候が現れ始めます。その時、結界の外にいる白鳳九(はくほうきゅう)の姿が目に入り、一瞬気を取られた東華は、緲落(びょうらく)の一撃を受け穀底へ落ちてしまいます。白鳳九(はくほうきゅう)が身につけている瑠璃の指輪は東華の半分の心で作られたもので、彼女はこの指輪のおかげで結界の中に入ることができました。しかし、葉青緹(ようせいてい)が捆仙縄で彼女の行動を阻みます。白鳳九(はくほうきゅう)はどう説明しても彼は縄を解こうとしません。葉青緹(ようせいてい)が自らを傷つけて決意を示そうとしたその時、剣を握る白鳳九(はくほうきゅう)の腕を見て思いとどまります。白鳳九(はくほうきゅう)はすぐさま穀底へと向かいました。

緲落(びょうらく)に苦戦する東華の前に白鳳九(はくほうきゅう)が現れ、共に戦いますが、緲落(びょうらく)の紅菱に傷つけられてしまいます。白鳳九(はくほうきゅう)の血が緲落(びょうらく)にかかり、その肌はみるみる腐敗していきます。九尾狐の心臓の血は邪気を浄化することができ、さらに白鳳九(はくほうきゅう)の体内には東華の赤金の血が融合しているため、彼女は自らの血を剣に塗って緲落(びょうらく)と戦うことを決意します。そして、ついに緲落(びょうらく)を剣で突き刺し、二人は力を合わせて剣をさらに深く突き刺し、緲落(びょうらく)を消滅させました。

結界が血のように赤く染まり、濁気が満ちていく中、燕池悟(えんちご) たちは焦燥感を募らせます。折顔(せつがん)は皆の仙術を合わせて結界をこじ開け、中に閉じ込められた者たちを救い出し、濁気を消滅させることを提案します。年長で経験豊富な折顔(せつがん)と連宋(れんそう) が救出の任務を担うことになりました。

梵音穀の底で、重傷を負った白鳳九(はくほうきゅう)は東華の腕の中で息も絶え絶えになっていました。彼女は後のことを託しながら、東華にしっかりと抱きしめられます。二人の血が混ざり合い、結界は一瞬にして清らかになります。この戦いを経て、青丘と比翼鳥族のわだかまりは解け、姫蘅(きこう)の隠れ家には燕池悟(えんちご) が訪れ、二人は互いの想いを伝え合います。

葉青緹(ようせいてい)は帝君の位を継ぎ、太晨宮の儀式を成功させ、連宋(れんそう) とは親友となります。白鳳九(はくほうきゅう)は戦いの後、目を覚ましませんが、皆は碧海蒼霊に集まり奇跡を待ちます。その時、白髪が輝く白滾滾(はくこんこん)を連れた謝孤栦(しゃこしゅう)が現れ、彼が東華の息子であることを明かします。驚いた東華は白滾滾(はくこんこん)の手を取り、彼の身元を確認すると、白鳳九(はくほうきゅう)は目を覚まします。一家はついに再会を果たし、碧海蒼霊で幸せに暮らしました。三生三世、共に生きていくのです。