夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ37話・38話・39話、ネタバレ

第37話あらすじとネタバレ

橘諾(きつだく)の怪我も数日で治る見込みだ。母親の誕生祝いの話が出た後、特に用事のなくなった東華は席を立った。嫦棣(じょうてい)は東華を追いかけ、想いを伝えるも、東華は無視して去ってしまう。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、37話ネタバレ

白鳳九(はくほうきゅう)は誕生祝いの宴のために様々な品を用意していた。茶茶(ちゃちゃ)から青殿(せいでん)も同行すると聞くと、彼女は途端に憂鬱になる。一方、東華も宴への招待を受けていた。宴の会場では、茶茶(ちゃちゃ)が白鳳九(はくほうきゅう)が席に困らないよう、わざわざ青殿(せいでん)を会場まで運んできた。この時、既に阿蘭若(あらんじゃく)と息沢は婚約しており、二人の席は隣同士に用意されていた。白鳳九(はくほうきゅう)と蘇陌葉(そはくよう)が到著すると、東華は白鳳九(はくほうきゅう)の気配を感じて探しに出るが、すれ違ってしまう。蘇陌葉(そはくよう)は白鳳九(はくほうきゅう)に傾画(けいが)夫人のことを説明し、阿蘭若(あらんじゃく)の実母でありながら、非常に冷淡な人物であることを伝える。

蘇陌葉(そはくよう)は白鳳九(はくほうきゅう)を席へ案内しようとするが、青殿(せいでん)の存在に怯える白鳳九(はくほうきゅう)は、自分の席を蘇陌葉(そはくよう)に譲ってしまう。東華は追っていたのが白鳳九(はくほうきゅう)ではないと気づき、宴の席に戻る。蘇陌葉(そはくよう)と東華は出会い、すぐに互いの身分を察する。その後、蘇陌葉(そはくよう)は白鳳九(はくほうきゅう)を見つけ、息沢の身分や阿蘭若(あらんじゃく)との関係、神官を辞めて隠遁生活を送っていることなどを説明する。

白鳳九(はくほうきゅう)は偶然、嫦棣(じょうてい)と橘諾(きつだく)が阿蘭若(あらんじゃく)について話しているのを耳にする。嫦棣(じょうてい)が息沢と結婚できる阿蘭若(あらんじゃく)に嫉妬していることを知り、白鳳九(はくほうきゅう)は嫦棣(じょうてい)と口論になってしまう。橘諾(きつだく)は嫦棣(じょうてい)を連れてその場を離れる。その後、青殿(せいでん)と一緒になるのを避けるため、白鳳九(はくほうきゅう)は蘇陌葉の住処を訪ねる。蘇陌葉は帰るように説得するが、白鳳九はしばらくここにいることを決める。蘇陌葉に気絶させられて元の場所に戻される姿を、橘諾(きつだく)と嫦棣(じょうてい)が目撃してしまう。

翌朝、白鳳九は目を覚ますとまた青殿(せいでん)と遭遇し、極度の不安に襲われる。橘諾(きつだく)から朝食の誘いを受けるも、覚悟を決めて身支度を整える。一連の出来事の中で、白鳳九は青殿(せいでん)から逃れるため、嫦棣の自分への好意を利用し、息沢に扮して嫦棣を誘い出す計略を立てる。この計画を東華が偶然耳にしてしまう。蘇陌葉は白鳳九の指示で恋文を書き、嫦棣をうまく騙すことに成功する。最終的に、白鳳九は皆の目を盗んで蘇陌葉と共に動き出すが、この全てを東華は見通していた。

第38話あらすじとネタバレ

夜、蘇陌葉(そはくよう)は東華に扮し、湖畔で嫦棣(じょうてい)の到来を待っていた。嫦棣(じょうてい)が現れ、蘇陌葉(そはくよう)に近づいた際に罠に落ちてしまう。蘇陌葉(そはくよう)に助け出された嫦棣(じょうてい)は、恥ずかしさのあまり、目の前の人物が息澤(そくたく)ではないことに気づかなかった。その後、蘇陌葉(そはくよう)は嫦棣(じょうてい)を画舫へ連れて行き、彼女は阿蘭若(あらんじゃく)の服に著替えた。その時、青殿(せいでん)は見慣れた匂いを嗅ぎつけ追いかけてきた。驚いた嫦棣(じょうてい)は画舫から逃げ出し、蘇陌葉(そはくよう)も後を追った。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、38話ネタバレ

一方、白鳳九(はくほうきゅう)と蘇陌葉(そはくよう)の行動は東華に見透かされていた。湖畔で蘇陌葉の帰りを待ち、一緒に月齢花を鑑賞しようと、白鳳九(はくほうきゅう)は仮面を用意していた。木の陰に隠れていた東華を蘇陌葉と勘違いし、東華が仮面を付けていても、白鳳九(はくほうきゅう)は見破ることができなかった。二人は一緒に月齢花を見に行くことにした。

相里賀(しょうりか)は君主の誕生日を祝っていた。君主は幼い頃から病弱で、ずっと観塵宮に住んでいた。宴の席で、沉晔(ちんよう)は阿蘭若(あらんじゃく)と嫦棣(じょうてい)の行方を尋ねた。橘諾(きつだく)が返事をしようとしたその時、嫦棣が慌てて駆け込んできて、その後ろには青殿(せいでん)が追いかけてきた。沉晔(ちんよう)は術を使い青殿(せいでん)を気絶させ、侍従に連れ帰らせたが、この状況に疑問を抱いた。

白鳳九(はくほうきゅう)と東華は断腸山の奥深くへとやって来た。周囲の環境に白鳳九(はくほうきゅう)は恐怖を感じていた。二人は草原に寝転び、月齢花が咲くのを待った。その間、白鳳九(はくほうきゅう)は「蘇陌葉」に想いを打ち明け、月齢花の歌まで歌った。しかし、彼女の目の前にいるのは東華であり、蘇陌葉ではなかった。月齢花が咲くと、白鳳九(はくほうきゅう)は目の前の人物が愛する人ではないことに気づき、東華は心の中の白鳳九(はくほうきゅう)の姿を語り、彼女に過去の愛を思い出させた。その後、互いの正体に気づき、白鳳九(はくほうきゅう)は驚き逃げ出した。

翌日、白鳳九(はくほうきゅう)は昨夜の出来事で蘇陌葉に申し訳なく思っていた。蘇陌葉は事情を説明した。しかし、上君はこのことを知り白鳳九(はくほうきゅう)を叱責した。蘇陌葉と相里賀(しょうりか)は共に白鳳九(はくほうきゅう)を弁護し、最終的に白鳳九は壁に向かって仮省する罰を十日間受けた。橘諾(きつだく)は東華に上君の脈診を依頼し、阿蘭若(あらんじゃく)の状況を伝えた。

その後、嫦棣は白鳳九を九曲籠に閉じ込めるように手配した。行宮で突然火災が発生し、皆が失踪した三公主・嫦棣を探している間、牢に閉じ込められた二公主・阿蘭若(あらんじゃく)は見過ごされてしまった。沉晔(ちんよう)は火の海の中から阿蘭若(あらんじゃく)を救い出し、同時に白鳳九も救出した。目を覚ました白鳳九は、命の恩人を帝君だと勘違いしていたが、沉晔(ちんよう)が去る直前に真実を知った。蘇陌葉は白鳳九を住まいへ連れ帰り、彼女を慰め、現実と夢の違い、そして自分らしく生きる方法を諭した。

第39話あらすじとネタバレ

白鳳九(はくほうきゅう)は牢獄での苦難を経て、阿蘭若(あらんじゃく)の周りに真に心を寄せる者がいないことを痛感していました。蘇陌葉(そはくよう)に尋ね、以前助けてくれた人物が、上君と他の夫人との間に生まれた息子・相里賀(しょうりか)だと知ります。傾画(けいが)夫人の登場で相里賀(しょうりか)は寵愛を失い、観塵宮に移り住み、阿蘭若(あらんじゃく)を唯一気遣う存在となっていました。白鳳九(はくほうきゅう)は、そんな人がいても阿蘭若(あらんじゃく)には近づき難いと嘆きます。大火の際、過去の記憶が断片的に蘇るも、その人物の顔までは思い出せず、背中に感じる悲しみだけが残り、記憶を取り戻す前に命を落とすのではないかと不安に駆られます。

夢幻の桃花~三生三世枕上書~あらすじ、39話ネタバレ

その後、月見に出ようとした白鳳九(はくほうきゅう)。実は東華は既に外で彼女と蘇陌葉(そはくよう)の会話を聞いており、二人の外出に合わせて密かに姿を隠していました。白鳳九(はくほうきゅう)は息澤(そくたく)と橘嫦棣(じょうてい)の関係が気になり、息澤(そくたく)は阿蘭若(あらんじゃく)の夫でありながら橘諾(きつだく)に心を寄せているようで、羨ましく思います。そして、自分が危機に陥った時に現れなかった人物のことをぼんやりと思い出し、蘇陌葉(そはくよう)に語りかけます。その様子を隠れた東華は全て見ていました。白鳳九(はくほうきゅう)は、いつか危険から救ってくれ、決して離れない人と巡り会いたいと願います。侍衛から茶茶(ちゃちゃ)が今夜王都へ戻るとの知らせが入ると、蘇陌葉(そはくよう)は白鳳九(はくほうきゅう)を抱えて部屋へ戻ろうとしますが、そこに現れた東華が自ら彼女を画舫へ送り届けます。

目覚めた白鳳九(はくほうきゅう)は東華の姿を見て驚き、自分が橘諾(きつだく)ではなく阿蘭若(あらんじゃく)だと念押し、息澤(そくたく)に自覚を持つように促します。その後、月令花を見た夜の話を持ち出した東華に対し、白鳳九(はくほうきゅう)はもうその人と縁がないと感じ、今は会いたくないと告げ、東華は彼女の落胆を悟ります。夜、白鳳九(はくほうきゅう)は息澤(そくたく)の身に纏う白檀の香りに見覚えがあると感じます。

夢の外では、相里萌(しょうりほう)が連宋(れんそう) に夢の中へ入ることを願い出るも許可されず、燕池悟(えんちご) は東華と白鳳九(はくほうきゅう)のために奔走するも成果は上がりません。三人の話し合いの最中、連宋(れんそう) は東華なら必ず白鳳九(はくほうきゅう)を救い出すと確信し、彼の生い立ちを語り能力を証明します。その後、燕池悟(えんちご) は潔緑を訪ね、阿蘭若(あらんじゃく)の夢に関する古籍を探します。青殿(せいでん)はあの夜からずっと目を覚まさず、茶茶(ちゃちゃ)は蘇陌葉(そはくよう)に助けを求めます。蘇陌葉(そはくよう)はそれが東華の仕業だと気づきながらも多くを語りません。目覚めた白鳳九(はくほうきゅう)は蘇陌葉を探しに行き、彼が自分のために魚を焼いているのを見つけます。魚の生臭さに疑問を抱くと、蘇陌葉は息澤(そくたく)の指示だと説明し、東華には秘密にすることを約束します。

最後に、行宮の火事の影響で落ち込んでいた上君は、沉晔(ちんよう)が星を見て流星雨の到来を予見し、祝宴を開くことを提案したことで元気を取り戻します。沉晔(ちんよう)は白鳳九に夜に宴に参加するよう伝え、彼女は喜びます。