第25話あらすじとネタバレ
傅柔(ふじゅう)を娶りたい盛楚慕(せいそぼ)は、韓王(かんおう)妃に助けを求めた。しかし、韓王(かんおう)妃は、梁王と周王(しゅうおう)はそれぞれ太上皇(たいじょうこう)と皇帝(こうてい)の支持を得ているのに対し、盛楚慕(せいそぼ)は魯国公家という家柄の差を指摘。皇后(こうごう)は傅柔(ふじゅう)の婿に親王を選ぶ可能性が高いと忠告した。絶望的な状況に焦る盛楚慕(せいそぼ)に、韓王(かんおう)妃は彼を慕う馬海妞(ば かいちゅう)への想いを向けるよう勧めた。偶然、この会話を聞きつけ、盛楚慕(せいそぼ)にとって自分が無価値な存在だと感じた馬海妞(ば かいちゅう)は、怒りを露にした。
一方、傅柔(ふじゅう)は、二人の親王、宣威(せんい)将軍、鎮海将軍から想いを寄せられているという噂を耳にし、困惑する。李宝林は彼女を祝福するが、傅柔(ふじゅう)は喜べない。そして、自ら行動を起こすことを決意する。
西妃(せいひ)と皇后(こうごう)は傅柔(ふじゅう)の結婚について話し合い、皇后(こうごう)は梁王か周王(しゅうおう)から選ぶと明言。太上皇(たいじょうこう)の面目を保つため、梁王に傾いている様子を見せる。李宝林は盛楚慕(せいそぼ)と厳子方(げんしほう)の名前を除外し、皇后(こうごう)は二人の親王のみを考慮すると強調する。しかし、傅柔(ふじゅう)は皇帝(こうてい)の意向を汲み、皇后(こうごう)は最終的に周王(しゅうおう)を選ぶと確信していた。
梁王の度重なる宮規違仮を知った皇后(こうごう)は、韋松(いしょう)に、皇帝(こうてい)は傅柔を周王(しゅうおう)に嫁がせたいが、太上皇(たいじょうこう)への孝行から断れないと伝える。顔妃(がんひ)は皇帝(こうてい)に感謝し、周王(しゅうおう)も喜んだ。
運命に抗おうと、傅柔は李宝林に吳尚義への連絡を依頼。怜燕児は馬海妞(ば かいちゅう)に盛楚慕(せいそぼ)の心を掴む方法を伝授。盛家では、盛楚令(せいそれい)の振る舞いに母親の盛夫人(せいふじん)が頭を悩ませる中、盛楚慕は傅柔のことで心労が絶えない。盛楚慕が怪我をしたと聞き、盛夫人(せいふじん)は見舞いに駆けつける。頭を打った後、刺繍に没頭する彼の様子に、再発を心配した盛夫人(せいふじん)は、盛楚令(せいそれい)に祈りを頼む。
姉に許しを請うため、孫霊薇(そんれいび)は福安寺で階段に跪き、嘲笑されても意に介さない。盛楚俊(せいそしゅん)も彼女に合流。盛楚俊(せいそしゅん)は孫霊薇(そんれいび)に近づこうとするが、拒絶される。機嫌を取ろうと、兄からもらった平安結を贈る。
傅柔の幸せのため、韓王(かんおう)妃は皇后に協力を求め、手帕に盛楚慕の計画を託す。キン楠公主(きんなんこうしゅ)も盛楚慕に頼まれ協力。手帕を受け取った傅柔は、隠されたメッセージに気付く。
太子(たいし)妃は、傅柔が結婚に満足している様子に立腹。周王(しゅうおう)のために太子(たいし)の将来を犠牲にするべきではないと皇后を説得し、婚約は破棄される。
馬海妞(ば かいちゅう)は盛楚慕への想いを諦めたように見せかけ、新しい作戦に出る。皇后は蘇天師(そてんし)に傅柔の結婚相手を占わせる「天意」に従うと決めるが、皇帝(こうてい)は難色を示す。皇帝(こうてい)の背中を見送りながら、皇后は過去を回想。自分がどれほど尽くしても、顔妃(がんひ)を妃に迎えることを止められなかったことを思い出す。我に返った時には、皇帝との時間は過ぎ去っていた。
第26話あらすじとネタバレ
韓王(かんおう)妃は盛楚慕(せいそぼ)に、皇后(こうごう)が蘇天師(そてんし)に謁見を求めていると伝え、盛楚慕(せいそぼ)は喜んだ。一方、馬海妞(ば かいちゅう)は盛楚慕(せいそぼ)に冷たく接し、本を返すとそっけなく立ち去った。馬海妞(ば かいちゅう)は仮応を示さなかったものの、内心では盛楚慕(せいそぼ)の気遣いを嬉しく思っていた。その後、盛楚慕(せいそぼ)は韓王(かんおう)妃から馬海妞(ば かいちゅう)が自分に興味を失ったようだと言われ、慌てて韓王(かんおう)府を後にした。韓王(かんおう)妃は韓王(かんおう)から養顔膏をもらったのを機に、韓王(かんおう)に鶏のスープを二杯用意し、韓王(かんおう)もその好意を無下にはできなかった。
陸琪(りくき)は傅音(ふいん)に範将軍の急病を伝え、梁王の推薦で皇后(こうごう)の奉天観行きに護衛として同行することになった。傅音(ふいん)はこの安排に不満だったが、陸琪(りくき)は意気揚々としていた。そこに陸盈盈が傅音(ふいん)に会い紐飾りを作ってもらいに来たところ、兄が傅音(ふいん)にキスをする場面を目撃してしまう。一方、陸琪(りくき)が書斎を留守にしている間に、陸漢星はこっそり書斎に入り、陸琪(りくき)の護衛の詔勅を見つけた。太上皇(たいじょうこう)は皇后(こうごう)が病を理由に梁王と傅柔(ふじゅう)の結婚を先延ばしにしていることに不満を抱いていた。皇后(こうごう)は五弟の世継ぎ問題を理由に、奉天観へ蘇天師(そてんし)に祈祷をしてもらう必要があると言い、帰京後に改めて結婚の話をすると述べた。太上皇(たいじょうこう)も五弟の世継ぎ問題は重要だと考え、皇后(こうごう)と共に奉天観へ行くことにした。
陸琪(りくき)は奉天観へ向かう道筋にこだわり、曹将軍(そうしょうぐん)の不興を買った。洪義徳(こうぎとく)は陸漢星からの手紙でこの事を知り、すぐに部下に準備を命じた。皇帝(こうてい)は周王(しゅうおう)を慰めるため、貢ぎ物のウナギ料理「鱔魚黄」を選ばせ、最終的に全ての鱔魚黄を周王(しゅうおう)に下賜した。さらに、皇帝(こうてい)は自身が愛用する玉管宣筆も一緒に与え、周王(しゅうおう)は恐縮した。偶然傅柔(ふじゅう)に会った周王(しゅうおう)は彼女の行き先を尋ね、皇后(こうごう)と共に奉天観へ行き、蘇天師(そてんし)に会うのだと知った。傅柔(ふじゅう)の期待する様子から、周王(しゅうおう)は皇后(こうごう)が蘇天師(そてんし)を利用して自分との結婚を避けようとしていることを見抜いた。傅柔(ふじゅう)がそれを認めると、周王(しゅうおう)は皇帝(こうてい)からの贈り物が、結婚が葉わなかったことへの埋め合わせだと理解した。
盛楚慕(せいそぼ)は蘇天師(そてんし)に囲碁に誘われ、陸琪(りくき)は皇后(こうごう)と傅柔(ふじゅう)を奉天観へ護衛した。食事の時間にも、蘇天師(そてんし)は盛楚慕(せいそぼ)に碁を打たせ続け、盛楚慕(せいそぼ)は不満を募らせた。梁王は皇后(こうごう)が傅柔(ふじゅう)の将来の結婚相手を決めるために蘇天師(そてんし)に占ってもらうつもりだと聞き、すぐに太上皇(たいじょうこう)に報告した。太上皇(たいじょうこう)は五弟の世継ぎ問題に気を取られ、梁王の結婚問題は二の次になっていた。蘇天師(そてんし)と囲碁を打っている最中、盛楚慕(せいそぼ)はうっかり「玲瓏碁譜」の話を持ち出し、蘇天師(そてんし)の興味を引いた。蘇天師(そてんし)は碁譜を見たいと言い、盛楚慕(せいそぼ)は碁譜を賭けて勝負を持ちかけた。
陸琪(りくき)が一行を率いて大倉山の麓に著いた時、土砂崩れで道が塞がれてしまった。しかし、皆で協力して道を切り開き、無事に奉天観に到著、蘇天師(そてんし)が自ら出迎えた。袁師叔(えんししゅく)は隙を見て「万煉万霊服」を持ち出したが、色が青から赤に変わっていることに気づいた。傅柔(ふじゅう)は袁師叔(えんししゅく)の困っている様子に気づき、自ら手伝って万煉万霊服の色を元に戻した。皇后(こうごう)は傅柔(ふじゅう)を呼び、勝手に歩き回らないよう注意した。
韋松(いしょう)は皇后(こうごう)に、蘇天師(そてんし)は占いの結果を正直に伝え、皇后(こうごう)的の意向で他人の縁を壊すようなことはしないと忠告した。それでも皇后は蘇天師に傅柔(ふじゅう)と梁王の結婚を後押ししてほしいと願ったが、蘇天師は拒否した。翌日、蘇天師は傅柔(ふじゅう)を占い、非常に幸運な運命だが皇族の男性とは相性が悪いと告げた。この結果を聞いた太上皇(たいじょうこう)は、一族の将来のため、傅柔(ふじゅう)を梁王に嫁がせることを諦めた。蘇天師はさらに、周王(しゅうおう)も傅柔(ふじゅう)の理想の相手ではないと断言し、傅柔と皇后は安堵した。感謝の印として、袁師叔(えんししゅく)は傅柔に二粒の丹药を贈った。
最後に、皇后は蘇天師を一人残し、自分の寿命について尋ねた。蘇天師は皇后が三年以上生きられないかもしれないと暗示したが、同時に傅柔が皇后に幸運をもたらすと告げた。この予言は皇后にとって受け入れ難いものだったが、同時に未来について深く考えさせるきっかけとなった。
第27話あらすじとネタバレ
曹将軍(そうしょうぐん)が山腹で転落し、足の怪我で動けなくなり、一行の行程に影響が出た。陸琪(りくき)は太上皇(たいじょうこう)と皇後の予定を遅らせることを心配し、曹将軍(そうしょうぐん)の怪我を顧みず、予定通り長安(ちょうあん)へ戻ることを主張した。
梁王はこの機に、太上皇(たいじょうこう)の前で陸琪(りくき)を褒め称え、太上皇(たいじょうこう)は喜んで長安(ちょうあん)に戻ったら陸琪(りくき)に厚い褒美を与えることを約束した。陸琪(りくき)は太上皇(たいじょうこう)に仕えるのは光栄だと答えた。
皇后(こうごう)は傅柔(ふじゅう)を馬車に同乗させ、蘇天師(そてんし)の選択についてどう思うか尋ねたが、なぜ急に傅柔(ふじゅう)を同乗させたのかは説明しなかった。傅柔(ふじゅう)は宮廷を出たいという望みを伝え、皇后(こうごう)はそれに気づき、しばらく宮廷で過ごすよう説得した。傅柔(ふじゅう)に引き続き自分のために尽くしてもらうため、皇后(こうごう)は彼女に赦帕を与えた。この赦帕は一人の軽い罪を赦免できるものだった。傅柔(ふじゅう)は、皇后(こうごう)が自分を梁王に差し出すつもりなのではないかと不満に思った。
一行が進んでいると、洪義徳(こうぎとく)が率いる一団が襲撃してきた。盛楚慕(せいそぼ)は前方に立ち込める煙を見て、傅柔(ふじゅう)が危険にさらされていることに気づき、すぐに救援に向かった。混乱の中、傅柔は皇后(こうごう)を守り、梁王の馬車に乗って逃げた。洪義徳(こうぎとく)は目標が逃げたことに気づき、すぐに追跡した。盛楚慕(せいそぼ)と陸琪(りくき)は協力して敵と戦い、洪義徳(こうぎとく)の一味を退却させた。その後、二人は太上皇(たいじょうこう)と皇後の行方を捜し始めた。
洪義徳(こうぎとく)の追っ手は執拗に追跡し、ついに梁王の馬車は転覆した。梁王は太上皇(たいじょうこう)を連れ、傅柔は皇后(こうごう)を連れて洞窟に隠れた。洪義徳(こうぎとく)の手下は周囲で彼らの痕跡を探した。陸琪(りくき)は捕虜を尋問し、陸漢星が陸家を裏切ったことを知った。
洞窟の中で、梁王は毒にあたり倒れた。太上皇は皇后に危害を加えようとしたが、傅柔に阻止された。傅柔は袁知淼が作った丹药で梁王の毒を解いた。陸琪は洪義徳(こうぎとく)を追う途中で矢傷を負い、洪義徳は逃げおおせた。
傅柔は洞窟の中で水源を見つけたが、梁王は無理やり水を奪い、太上皇に渡した。太上皇は皇后にも少し分け、皇后は傅柔に体力を保って出口を探すようにと飲ませた。傅柔は夜明珠を持って出口を探し、ついに見つけたが、大きな虎に遭遇した。その時、彼女は厳子方(げんしほう)に連れ去られた。
盛楚慕(せいそぼ)は傅柔が残した手がかりを元に洞窟を見つけ、皇后、太上皇、梁王を救出したが、傅柔の姿はなかった。傅柔はすでに厳子方(げんしほう)に連れ去られていたのだ。周王(しゅうおう)も大蒼山で傅柔を探したが、見つからず、彼女の破れた衣服と虎の足跡しか発見できなかった。
陸琪は頭蓋内出血で意識不明となり、家族は大変心配した。皇后は無事に宮廷に戻り、皇上は大いに喜んだ。周王(しゅうおう)と盛楚慕(せいそぼ)は森の中で傅柔の手がかりを探し続けたが、結果は思わしくなかった。
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