第19話あらすじとネタバレ
皇后(こうごう)は太子(たいし)の過失を許すよう皇上を説得し、太子(たいし)の補佐役として数名の正直な大臣を付けるよう進言しました。皇上は皇後の意見に賛同し、科挙の後、太子(たいし)に適任者を選ぶことにしました。杜寧(とねい)は優秀な成績で皇上に選ばれ、翰林院に任官することになりました。ある日、皇上は太子(たいし)、韓王(かんおう)、そして杜寧(とねい)を連れ、宮中を散策しながら彼らに教えを説きました。韓王(かんおう)は巧みな受け答えで皇上を喜ばせましたが、太子(たいし)は上の空。韓王(かんおう)が機転を利かせて太子(たいし)を助けました。その後、皇上は太子に何度か質問しましたが、期待に沿う答えが得られず、杜寧(とねい)に答えさせました。杜寧(とねい)の回答は皇上の賞賛を受け、皇上は太子に礼法を守るよう諭しました。杜寧(とねい)はこうして皇上の覚えがめでたくなり、太子の注目を集めました。
韓王(かんおう)は食事の席で、大唐地誌を編纂したいという考えを皇上に伝え、人材を集めるための文学館の設立を願い出ました。皇上はその願いを聞き入れました。疲れた様子の太子を見た皇上は不満げでしたが、結局太子を休ませることにしました。傅柔(ふじゅう)は念入りに化粧をし、舒児は彼女が両親ではなく恋人に会いに行くのだと推測しました。官服を著た杜寧(とねい)は傅音(ふいん)に、三夫人(さんふじん)の遺言、つまり傅音(ふいん)への求婚を実行する準備ができたことを告げ、傅音(ふいん)は承諾しました。
皇上は皇后(こうごう)を見舞った際、皇后(こうごう)的寝台で太子が眠っているのを見つけました。韋松(いしょう)は、太子がずっと皇后(こうごう)の看病をしていたと説明しました。太子を誤解しそうになったことに気づき、皇上は自責の念に駆られ、自分の外套を太子に掛けました。傅柔(ふじゅう)が宮外に出ると、盛楚慕(せいそぼ)と厳子方(げんしほう)が彼女の気を引こうと争い始め、周王(しゅうおう)は傅柔(ふじゅう)が自分に気があると煽り立て、彼女が作った、そしてキスしたという外套を証拠として見せつけました。盛楚慕(せいそぼ)と厳子方(げんしほう)の疑念に対し、傅柔(ふじゅう)はうまく説明できず、馬海妞(ば かいちゅう)が現れたことでさらに混乱しました。それでも、三人は傅柔(ふじゅう)のために大喧嘩をし、周王(しゅうおう)はそれを面白がっていました。しまいには、傅柔(ふじゅう)は怒ってその場を去りました。
家に帰った傅柔は家族と夕食を共にしました。厳子方(げんしほう)の屋敷では、馬海妞(ば かいちゅう)が怪我をした厳子方(げんしほう)の世話をしています。宮中では、顔妃(がんひ)が怪我をした盛楚慕(せいそぼ)を心配していました。傅柔が原因で怪我を負ったにもかかわらず、彼らは後悔していませんでした。一方、傅音(ふいん)は杜寧の求婚を受け入れる準備をし、傅柔のために嫁入り衣装を作ろうとしていました。盛楚慕(せいそぼ)は傅濤(ふとう)を家に連れ帰り、家族と再会させました。傅濤(ふとう)が潜入捜査をしていたことが明らかになり、彼は母の死の真相を探っており、陸雲戟を疑っていました。回復した皇后(こうごう)は、太子が献身的に看病してくれたことを聞き、深く感動し、太子が皇上の信頼を得たことを喜びました。
皇后(こうごう)の病気が治り、皇上は皇后を連れ散歩に出かけました。傅柔は李宝林と庭で茶を飲みながら話していましたが、李宝林は雀がうるさいと追い払ってしまい、ちょうど祥瑞の白雀を見に来た皇上と皇后に見られてしまいました。皇上は李宝林の行為を皇后への不敬だと考えましたが、傅柔のとりなしで、李宝林の支給を半月分減らすだけに留まりました。皇后は傅柔が司製署で働くのは才能の無駄遣いだと考え、彼女を聖旨を伝える役目の司言に任命し、傅柔はそれを受け入れました。
第20話あらすじとネタバレ
杜寧(とねい)と傅音(ふいん)
杜寧(とねい)は、大夫人と二夫人から、傅音(ふいん)は兄の傅濤(ふとう)と同じように手紙を残して去ってしまったと聞かされます。傅音(ふいん)の手紙には、もう自分を待つのはやめてほしいと書かれていましたが、なぜ突然婚約を破棄したのかについての説明はありませんでした。杜寧(とねい)は困惑します。
傅音(ふいん)の新しい生活
一方、傅音(ふいん)は陸家に女中として応募します。呉執事は、陸琪(りくき)の身の回りの世話をする女中を選ぶ際に、容姿端麗な傅音(ふいん)を選びます。しかし、呉執事はもう一人の女中、玲瓏の存在に気づき、傅音(ふいん)に陸琪(りくき)の書斎で働き、玲瓏の補佐をするように告げます。表向きは傅音(ふいん)を受け入れている玲瓏ですが、内心では陸琪(りくき)の寵愛を奪われることを恐れています。
宮廷の動向
傅柔(ふじゅう)は怡承殿で司言の職に就きます。副官の李氏は、皇后(こうごう)の側で仕えることは貴重な機会だと傅柔(ふじゅう)に言いますが、傅柔(ふじゅう)はあまり興味を示しません。太上皇(たいじょうこう)は太子(たいし)に、韓王(かんおう)が文学館を開設して人材を集めていることが太子(たいし)の地位を脅かす可能性があると警告し、注意深く対処するように助言します。周王(しゅうおう)は傅柔(ふじゅう)を呼び出し、口の傷の手当てと、破れた服の修繕を命じ、彼女を困らせようとします。しかし、傅柔(ふじゅう)はその無理難題を受け入れます。
王室の争い
韓王(かんおう)は太子(たいし)に文学館の成功を誇示し、太子(たいし)は不満を抱きます。周王(しゅうおう)が上機嫌の時、傅柔(ふじゅう)がその理由を尋ねると、銭文景が長安(ちょうあん)に戻ってきたことが分かります。以前盛楚慕(せいそぼ)との間でいざこざがあったため、傅柔(ふじゅう)と周王(しゅうおう)の関係は再び緊張しますが、服の修繕が終わると、傅柔(ふじゅう)はすぐに周王(しゅうおう)に返却し、更なる誘いを断ります。韓王(かんおう)は太子(たいし)に太子(たいし)妃との関係修復を勧めます。太子(たいし)妃が子供を産んでくれることを考えると、太子(たいし)もこれ以上彼女と争う気にはなれません。
陸家内の争い
陸琪(りくき)が書斎に戻ると、玲瓏は傅音(ふいん)に彼に仕えるよう命じます。しかし、傅音(ふいん)が陸琪(りくき)にお茶を淹れた際、熱すぎたため叱責され、追い払われてしまいます。玲瓏は隙を見て陸琪(りくき)に近づき、彼の寵愛を得ようとしますが、陸琪(りくき)を惑わすことはできません。
海賊一族のいざこざ
盛楚慕(せいそぼ)は弟の盛楚令(せいそれい)に宮中で傅柔(ふじゅう)を監視するよう命じます。盛楚令(せいそれい)は皇后(こうごう)宮に入りたくありませんでしたが、周王(しゅうおう)の凌霄閣で様子を見ることに同意します。馬海妞(ば かいちゅう)は、兄弟たちが盛楚慕(せいそぼ)との仲に幹渉することに腹を立てますが、盛楚慕(せいそぼ)を好きだと認めます。兄弟たちは彼女が盛楚慕(せいそぼ)を射止めるのを手伝おうとしますが、彼らはもはや海賊ではありません。盛楚令(せいそれい)と盛楚俊(せいそしゅん)が馬海妞(ば かいちゅう)を訪ねると、彼女は二人が未来の義姉を見舞いに来たのだと勘違いし、追い返してしまいます。その後、馬海妞(ば かいちゅう)の兄弟たちは、盛楚令(せいそれい)と盛楚俊(せいそしゅん)が馬海妞(ば かいちゅう)を侮辱したため二人を懲らしめ、二人が間違いを認め、馬海妞(ば かいちゅう)を義姉として認めるまで許しません。
複雑な人間関係
傅音(ふいん)は夜に洗濯をしていた際に誤って玲瓏の服を汚してしまい、玲瓏に殴られますが、陸漢星が止めに入ります。梁王は太子(たいし)を狙った陰謀を企て、遊侠に扮装して太子(たいし)の権威に挑戦しますが、最終的には誤解に終わります。太子(たいし)は酔って太子(たいし)妃のところへ送られ、目覚めると太子妃を抱きしめていることに気づき、太子妃への態度が軟化します。
詹軒智(せんけんち)の諫言
詹軒智(せんけんち)は皇帝(こうてい)の命により東宮へ赴き、太子を補佐します。彼は太子に厳しい諫言をし、その驕慢な振る舞いを非難します。最初は詹軒智(せんけんち)が気が狂ったと思った太子ですが、熟慮の末、詹軒智(せんけんち)に心から謝罪し、諫言を受け入れると告げます。
司製署の悩み
束の間の休息を得た後、傅柔(ふじゅう)は司製署へ姉妹たちを訪ねに行きます。薛司製は傅柔(ふじゅう)に周王(しゅうおう)に絵を頼むように頼みます。傅柔(ふじゅう)は最初は乗り気ではありませんでしたが、司製署が梁王に提出した美人画が何度も突き返されていることを知ると、周王(しゅうおう)に頼み込むことにします。周王(しゅうおう)は傅柔に美人画を贈りますが、傅柔は驚いたことに、絵のモデルが自分自身であることに気づきます。
第21話あらすじとネタバレ
宮廷の複雑な人間関係の中で、傅柔(ふじゅう)は偶然にも自分の肖像画を選び、周王(しゅうおう)に見せたところ、賞賛を得ました。しかし、彼女がその絵を梁王に献上し、さらに薛司製への贈り物として花を添えたいと申し出た時、周王(しゅうおう)は驚きを隠せませんでした。彼は、この行動が傅柔(ふじゅう)の梁王への好意と見なされることを懸念しました。梁王はあまり評判が良くない人物だったからです。事の重大さに気づいた傅柔(ふじゅう)も、急に不安を感じました。事態を収拾するため、周王(しゅうおう)は傅柔(ふじゅう)のために自ら新たな肖像画を描くことを決意し、彼女の心を慰めようとしました。
一方、梁王府で開催された宴には、陸琪(りくき)も招かれていました。当初、梁王と太子(たいし)の関係は良好でしたが、時が経つにつれ、太子(たいし)は梁王から距離を置き、韓王(かんおう)と親交を深めていきました。陸琪(りくき)はこの変化の裏には、誰かの策略があると推測しました。韓王(かんおう)と盛楚慕(せいそぼ)の関係を思い出し、陸琪(りくき)はわざと盛楚慕(せいそぼ)を悪者扱いし、梁王の盛楚慕(せいそぼ)への敵意を煽りました。
周王(しゅうおう)はかつて陸盈盈の肖像画を梁王に贈ることで関係を築こうとしましたが、傅柔(ふじゅう)は陸盈盈を傷つける道具になりたくないと、この提案を拒否しました。周王(しゅうおう)は仕方なく別の方法を考え直さなければなりませんでした。そんな中、陸琪(りくき)は梁王に盛楚慕(せいそぼ)が新たに絶世の美女・傅柔(ふじゅう)を手に入れたことを告げ、もし梁王が彼女を手に入れることができれば、盛楚慕(せいそぼ)を打ち負かすことよりも彼を苦しめることができるとほのめかしました。この言葉は梁王の興味を引き、彼は傅柔に会いたいと強く願うようになりました。
ある時、傅音(ふいん)の腕輪が玲瓏の嫉妬を買い、玲瓏は傅音(ふいん)を盗人と罵り、腕輪を奪おうとしました。幸いにも陸琪(りくき)が駆けつけ、争いを止め、傅音(ふいん)の言い分が正しいことを確認しました。彼は傅音(ふいん)への態度を徐々に変え、好意を抱き始めました。しかし、傅音(ふいん)の心には杜寧(とねい)しかいませんでした。彼女は陸琪(りくき)の好意を断りました。傅音(ふいん)の意思の強さを見た陸琪は、身を引くことを選びました。
ある夜、傅音は悲しみに暮れ泣いていました。この様子を偶然陸漢星が目撃しました。以前、陸漢星と玲瓏が密会しているところを目撃したことを思い出し、傅音は傅家を焼き払ったのは陸漢星だと疑い、復讐を企てます。しかし、彼女の計画は玲瓏によって阻まれてしまいます。一方、杜寧(とねい)は傅音の肖像画を手に、彼女の行方を尋ねて奔走し、焦燥していました。それでも彼は盛楚慕(せいそぼ)の慰めに耳を傾け、きっと傅音を見つけられると信じていました。
ある日、傅柔は一枚の紙切れを拾い、それが砒素だと気づきました。大きな問題になるのを避けるため、彼女は侍衛に報告し、最終的にその宮女は毒物所持の罪で罰せられました。皇后(こうごう)は宮女が鼠を駆除するために持っていたのだと理解しつつも、規則に従って処分しました。残酷な宮廷の掟を目の当たりにし、傅柔はその意味について考え始めました。
別の場面では、楊柏は友人の楊厚が宮廷の規則に背き処刑されるのを目撃し、深い悲しみに沈みました。皇后(こうごう)は香を焚き、重い決断をしたことへの心境を表しました。皇帝(こうてい)はそれを理解を示しました。陸琪は傅音の生活に関心を持ち続け、彼女が自分に抱く感情を探ろうとしますが、傅音は特別な感情を抱いていることを否定し続けました。
ある夜、玲瓏は腹痛を訴え、傅音に薬を取りに行かせました。しかし、傅音は途中で陸漢星に拉緻されてしまいます。この出来事は、宮廷内の権力闘争と個人の運命が複雑に絡み合っている状況を表しています。
コメントする