大唐流流あらすじ46話・47話・48話、ネタバレ

第46話あらすじとネタバレ

東宮で陰謀が水面下に浮かび上がってきた。太子(たいし)妃は孫霊薇(そんれいび)への毒殺を頑なに否定するが、覆水(ふくすい)は決定的な証拠を突きつける。それは、酸棗糕に最後に触れたのが太子(たいし)妃だという事実だった。太子(たいし)妃は記憶を辿り、覆水(ふくすい)が菓子に触れたことを思い出す。覆水(ふくすい)は、現場にいたのは二人だけだったため、太子(たいし)妃に罪をなすりつけるのは容易であり、太子(たいし)妃は身の危険を感じ、沈黙を守り、覆水(ふくすい)を逃がしたのだと指摘する。

この会話を偶然耳にした双喜(そうき)は、孫霊薇(そんれいび)の死を悲しみ、手にしていた真珠をひとつ落としてしまう。物音に気付いた太子(たいし)妃は簾の陰から現れ、双喜(そうき)に自らの窮地を告白し、恐怖から真実を語れなかったと訴える。驚いた双喜(そうき)はその場から逃走する。

盛楚俊(せいそしゅん)は紫雀簪を持って戻ると、追われている双喜(そうき)を見つける。事情を尋ねると、双喜(そうき)は孫家へ行き、孫潭(そんたん)と韓王(かんおう)妃の無実を訴え、真の犯人は覆水(ふくすい)だと伝えるよう切に頼む。しかし、盛楚俊(せいそしゅん)が行動を起こす前に、太子(たいし)妃が侍衛を連れて現れる。双喜(そうき)は捕らえられ、太子(たいし)妃は盛楚俊(せいそしゅん)に双喜(そうき)の言葉を信じるなと説得を試みるが、盛楚俊(せいそしゅん)は拒否し、孫霊薇(そんれいび)の仇を討つと誓う。そこへ覆水(ふくすい)が現れ、盛楚俊(せいそしゅん)を太子(たいし)妃暗殺未遂の罪で侍衛に処刑を命じる。盛楚俊(せいそしゅん)は抵抗するも多勢に無勢、太子(たいし)妃と覆水(ふくすい)の眼前で倒れる。

一方、盛楚慕(せいそぼ)は韓王(かんおう)に名簿を渡し、韓王(かんおう)妃の冤罪を明らかにする。韓王(かんおう)が驚愕する中、太子(たいし)は彼の逮捕を命じる。盛楚俊(せいそしゅん)の遺体は密かに箱に隠される。太子(たいし)に問い詰められた太子妃は、双喜(そうき)が盗みを働き捕らえられ、覆水(ふくすい)が孫霊薇(そんれいび)を殺したと嘘をつき、盛楚俊(せいそしゅん)がそれを信じたため、彼を始末したのだと偽りの説明をする。太子は表面的には納得するが、覆水(ふくすい)と囲碁を打ちながら、太子妃の言葉の真偽を確かめる。覆水(ふくすい)は太子妃の言った通りだと主張し、太子は疑いを抱かない。

その頃、梁王は陸盈盈を誘い、未来への希望を語るが、陸盈盈は愛する人々の安全を案じている。厳子方(げんしほう)は馬海虎(かいこ)に手紙を書き、翌日の昼に届けるよう指示する。覆水(ふくすい)は太子に翌日の計画を延期させることを考えるが、復讐心から沈黙を守る。

翌日の朝、小鹿(しょうろく)は傅柔(ふじゅう)に、双喜(そうき)が井戸に落ちて溺死したと告げる。傅柔(ふじゅう)は不審に思い、東宮へ調査に向かう。太子妃は子供を覆水(ふくすい)に預け、梁王と共に宮中の政務を執り行う準備をする。陸琪(りくき)、駙馬、そして厳子方(げんしほう)は長安(ちょうあん)の城門や重要な場所の監視を任される。傅柔(ふじゅう)は太子妃と話しながら異様な雰囲気を感じるが、巧みに疑いを避ける。小鹿(しょうろく)が古い饅頭を食べて腹痛を訴えると、太子妃は春迎に小鹿(しょうろく)を休ませるよう指示する。その後、太子妃は傅柔(ふじゅう)の態度を探るが、傅柔(ふじゅう)は冷静さを保ち、疑われることはなかった。

韓王(かんおう)は奏状を読み終えると、太子がまだ仕事をしていることに気付く。盛楚慕(せいそぼ)は韓王(かんおう)に時間だと告げ、二人は退出する。太子は韓王(かんおう)を「四弟」と呼ぶ習慣を変えたようだが、最後の瞬間に「行け」と言う。宮門に著いた韓王(かんおう)は感慨深げに、太子が自分をそう呼ぶのは久しぶりだと実感する。盛楚俊(せいそしゅん)の遺体が偶然宮女に発見され、その知らせはすぐさま広まり、帰ろうとしていた傅柔(ふじゅう)の耳にも入る。侍衛たちが傅柔(ふじゅう)を取り囲み、部屋の中にも刺客が隠れている。同時に、盛楚慕(せいそぼ)は韓王(かんおう)を護衛して帰る途中で刺客に襲われるが、すぐに百騎将軍に救われ、辰辛(しん しん)は捕らえられる。

陸琪(りくき)は城門を守ろうとするが、厳子方(げんしほう)は太子は敗北は必至であり、道連れになる必要はないと警告する。陛下はすでに太子の陰謀の密告を受け取っており、軍を率いて京城へ戻りつつあるという。陸琪(りくき)は激昂し、誰が陛下に手紙を書いたのかと問いただすと、厳子方(げんしほう)は自分だと認める。陸琪(りくき)は厳子方(げんしほう)を攻撃しようとするが、阻止され、長安(ちょうあん)から逃げるよう促される。陸琪(りくき)は厳子方(げんしほう)がなぜ自分を助けるのか理解できないでいると、厳子方(げんしほう)は陸盈盈のためだと明らかにする。

傅濤(ふとう)が妹の傅音(ふいん)が陸琪(りくき)に監禁されていることを知った直後、陸琪(りくき)は帰宅する。傅音(ふいん)は陸琪(りくき)を挑発し、殺してくれと願う。陸琪(りくき)が剣を抜き、傅音(ふいん)に斬りかかろうとしたのを見て、傅濤(ふとう)も剣を抜く。兄が陸琪(りくき)を殺すのを防ぐため、傅音(ふいん)は傅濤(ふとう)に抱きつき、手を出さないよう合図する。結局、陸琪(りくき)は傅音(ふいん)を殺すことができず、傅濤(ふとう)に彼女を連れて行かせる。

厳子方(げんしほう)は梁王府を訪、陸盈盈に二つのことを伝える。ひとつは自分と共に逃げるように勧めること、もうひとつは陸琪(りくき)が窮地に陥っていることを告げることだった。陸盈盈は出発したくないが、兄の安否を心配している。厳子方(げんしほう)から渡された手紙を読んだ陸盈盈は、兄が本当に危機に瀕していることを確かめる。

第47話あらすじとネタバレ

盛楚慕(せいそぼ)は傅柔(ふじゅう)に和解を求めてやって来たが、傅柔(ふじゅう)の視線は盛楚俊(せいそしゅん)の遺体が収められた箱に釘付けになっていた。彼女の表情は厳粛で、深い悲しみに沈んでいた。盛楚慕(せいそぼ)も彼女の視線の先に目を向け、兄の遺体を見て絶望に打ちひしがれた。この悲劇を前に、傅柔(ふじゅう)はかける言葉も見つからない。盛楚慕(せいそぼ)は兄の仇を討つと誓い、怒りに燃えながら剣を抜いて太子(たいし)妃に向けた。太子(たいし)妃は幼い子供を抱いていた。しかし、傅柔(ふじゅう)は身を挺して太子(たいし)妃と子供の安全を守ろうとした。

傅柔(ふじゅう)は盛楚慕(せいそぼ)に、陛下の帰還を待ってから判断を下すべきだと進言した。そうすれば公正な処置が期待できるからだ。盛楚慕(せいそぼ)は熟慮の末、この提案を受け入れ、剣を収めた。真相を究明してから行動を起こすことにしたのだ。そして、盛楚俊(せいそしゅん)の遺体と共にその場を去った。太子(たいし)妃と子供はひとまず危機を脱した。

一方、梁王は侍衛の製止を振り切り、馬を駆って梁王府へ戻り、陸盈盈を探した。しかし、王府に著くと、すでに彼女の姿はなかった。彼女は厳子方(げんしほう)に連れ去られていたのだ。韓王(かんおう)の侍衛は梁王を追跡し、ついに彼を捕らえた。

皇上は厳子方(げんしほう)からの書状を受け取り、太子(たいし)が梁王の影響を受けて韓王(かんおう)を幽閉しようとしたことを知った。韓王(かんおう)の身を案じた皇上は、太子(たいし)の印璽の使用を停止するよう命じ、孫万裏と何勝に兵を率いて長安(ちょうあん)へ向かうよう指示した。同時に、恒威大将軍範其寿には銮駕の護衛を命じ、都への帰還を急がせた。

厳子方(げんしほう)は陸琪(りくき)を利用して陸盈盈を郊外の屋敷におびき出した。騙されたことに気づいた陸盈盈は梁王の元へ戻ろうとした。しかし、厳子方(げんしほう)は梁王が韓王(かんおう)襲撃に関与したとして陛下に知られ、投獄される危険があると警告した。それでも陸盈盈は梁王に会うため戻ろうとしたが、厳子方(げんしほう)に捕らえられてしまった。

その頃、傅濤(ふとう)は善児(ぜんじ)を連れ去り、傅音(ふいん)に預けた。傅音(ふいん)は息子との再会を喜んだ。傅濤(ふとう)は母の仇を討つ決意を語ったが、傅音(ふいん)は兄が殺人者になることを望まず、復讐を諦めるよう説得した。傅濤(ふとう)は何も言わずに沈黙した。

城壁の上の将軍は遠くに見える銮駕を発見し、すぐに韓王(かんおう)に知らせた。韓王(かんおう)は百官を率いて城外へ出向き、皇上を出迎えた。韓王が無事にしているのを見て、皇上は安堵した。宮殿に戻った皇上は、太子が韓王襲撃を企てたことを確認した。危機的状況においても冷静さを保ち、太子と同族であることから危害を加えなかった韓王の行動を、皇上は称賛した。そして、韓王に褒美を与え、太子の元を訪れた。

太子は、太子妃と子供の安全と引き換えに自らの死を賜るよう皇上に懇願した。皇上はその願いを退けたが、太子妃と皇太孫(こうたいそん)を誰も苦しめてはならないと命じた。ただし、彼らの生活水準は下げられた。曹徳養は韓王が太子妃を死に追いやったと非難したが、顔妃(がんひ)は傅柔(ふじゅう)に責任を転嫁した。皇上は怒りを抑えながら、曹徳養に傅柔を呼び出すよう命じた。

掖庭局の宮女と宦官は、韓王が押し入った時の状況を皇上に報告した。しかし、傅柔が現れると、彼女は太子妃が自殺したのだと説明し、韓王の仕業ではないと主張した。顔妃(がんひ)は、傅柔が事実を知りながら報告しなかったのは重罪だと仮論した。傅柔は証拠を提示し、太子妃が自傷行為に及ぼうとするのを止めようとしたことを証明した。王太妃(おうたいひ)付きの宦官もその事実を証言した。二つの証拠を比較した皇上は、傅柔の行動が事実と一緻していると確信し、彼女への信頼は間違っていなかったことを示した。

第48話あらすじとネタバレ

皇帝(こうてい)は韓王(かんおう)の傲慢放恣な振る舞いを咎め、先帝の子であることを考慮し謹慎を命じた。韓王(かんおう)が管轄していた全ての事務は周王(しゅうおう)に引き継がれ、韓王(かんおう)が設立した文学院(ぶんがくいん)も閉鎖された。

曹徳養は皇帝(こうてい)に、太子(たいし)が自殺未遂を起こしたものの、牢番の機転により一命を取り留めたことを報告した。しかし、太子(たいし)は喉を傷つけ、声を失ってしまった。皇帝(こうてい)は曹徳養に、皇太孫(こうたいそん)は王太妃(おうたいひ)が自ら面倒を見ているので太子(たいし)には安心するように伝えよ、と命じた。

キン楠公主(きんなんこうしゅ)は傅柔(ふじゅう)の部屋に押し入り、皇帝(こうてい)に密告して韓王(かんおう)を陥れたと責め立てた。傅柔(ふじゅう)は事実を伝えただけで韓王(かんおう)の処遇とは無関係だと弁明した。公主の非難に対し、傅柔(ふじゅう)は宮廷の規則を守り、軽率な行動で取り返しのつかない過ちを犯さないよう諭した。キン楠公主(きんなんこうしゅ)が去った後、傅柔(ふじゅう)は公正な行動が本当に被害を最小限に抑えられるのかと思案した。

韓王(かんおう)は屋敷で酒に溺れていた。盛楚慕(せいそぼ)が見舞いに訪れ、韓王(かんおう)は太子(たいし)妃の死を皇帝(こうてい)に隠し続けることは不可能であり、盛楚慕(せいそぼ)が太子(たいし)妃を殺害するのを止めたのも彼のためだと諭し、傅柔(ふじゅう)を恨むなと説いた。盛楚慕(せいそぼ)は何も言わず、ただ酒を飲み続けた。韓王(かんおう)は今後盛楚慕(せいそぼ)を守れないかもしれないと嘆いたが、盛楚慕(せいそぼ)は傅柔(ふじゅう)に会うたびに心が痛むので会わない方が良いと語った。翌日、盛楚慕(せいそぼ)は韓王(かんおう)の元を去り、韓王(かんおう)は一人で王妃の死を悼んだ。

朝廷で、皇帝(こうてい)は褒賞を下した。鎮海将軍の厳子方(げんしほう)は太子(たいし)と梁王の事件を告発した功績で、百騎将軍の盛楚慕(せいそぼ)は京城の警備の功績で、陪戎校尉の馬海虎(かいこ)は温泉宮での報告の功績で、尚礼局の傅柔(ふじゅう)は皇帝(こうてい)への忠誠でそれぞれ表彰された。その後、皇帝(こうてい)は周王(しゅうおう)の働きぶりを高く評価した。

珍妃(ちんひ)は近頃食事が脂っこくて食べられないと訴えた。一方、周王(しゅうおう)が権力を増したことで注目を集めるようになった顔妃(がんひ)には、誕生日の贈物が早くも届き始めていた。傅柔(ふじゅう)は珍妃(ちんひ)の吐き気から妊娠の可能性を推測した。間もなく、顔妃(がんひ)が茶会で突然倒れた。皇帝(こうてい)は韓王(かんおう)が酒浸りで憂さを晴らし、さらに大臣たちを唆して自分のために弁護させていることを知り、激怒した。しかし、何太医(か たいい)から珍妃(ちんひ)の妊娠の報告を受け、皇帝(こうてい)は怒りを喜びに変えた。続いて顔妃(がんひ)の倒れたという知らせが届き、皇帝(こうてい)の喜びは一瞬で消え失せた。

皇帝(こうてい)は顔妃(がんひ)を見舞い、何太医(か たいい)は病因を特定できなかった。傅柔(ふじゅう)は医術の心得のある医女二人を選び、皇帝の許可を得て顔妃(がんひ)の看病にあたらせた。皇帝は倒れた時の状況を居合わせた者に尋ね、玉合は茶に甘草が入っていたこと、そして顔妃(がんひ)は痰湿の症状があり甘草入りの茶は良くないと証言した。周王(しゅうおう)は煎茶の処方箋を出した者を問い詰め、玉合は司徒真(しとしん)だと答えた。司徒真(しとしん)が以前韓王(かんおう)のために弁護していたことを思い出し、皇帝はさらに怒りを募らせた。傅柔(ふじゅう)は司徒真(しとしん)が濡れ衣を著せられたと考え、太医署から貴人の病状が漏れる可能性を疑った。何太医(か たいい)によるとそれは不可能だという。そのため、傅柔(ふじゅう)は司徒真(しとしん)が顔妃(がんひ)の病状を知るはずがないと推断し、周王(しゅうおう)と玉合による司徒真(しとしん)への告発に疑念を抱いた。周王(しゅうおう)は顔妃(がんひ)が傅柔(ふじゅう)を気に入っていることを理由に、傅柔に顔妃(がんひ)の看病を続けさせるよう皇帝に願い出て、傅柔との距離を縮めようとした。

顔妃(がんひ)の看病を強製される中、傅柔は陰謀に気づいた。周王(しゅうおう)はこの機会を利用して傅柔との関係を深めようとした。同時に、厳子方(げんしほう)は陸盈盈に食事を摂るよう説得したが、陸盈盈は断食で不満を表していた。陸盈盈は兄に厳子方(げんしほう)のことを隠していたことを後悔し、その結果父兄は投獄され、自身は梁王妃になってしまった。厳子方(げんしほう)は全てを捨てて駆け落ちし許しを請おうとしたが、陸盈盈は拒絶した。

顔妃(がんひ)の病気が治らないため、周王(しゅうおう)は民間から名医を募ることを提案した。覆水(ふくすい)はその医者たちに紛れて宮中に入り、顔妃(がんひ)を診察した。覆水(ふくすい)は顔妃の脈を見て治療できると確信し、鍼治療で顔妃を目覚めさせることに成功した。皇帝は覆水(ふくすい)を太医署に任命し、相応の地位を与えた。

傅柔は宮廷を出たところで盛楚慕(せいそぼ)と出会い、声をかけようとしたが、盛楚慕(せいそぼ)は気づかないふりをして、傅柔が皇帝のお気に入りだと皮肉った。傅柔は怒って盛楚慕(せいそぼ)を叱りつけた。この場面を周王(しゅうおう)が目撃し、周王(しゅうおう)はわざと盛楚慕(せいそぼ)に傅柔が昼夜顔妃の看病をしていると話した。傅柔は周王(しゅうおう)を無視して立ち去った。