雪中悍刀行あらすじ25話・26話、ネタバレ

第25話あらすじとネタバレ

趙楷(チャオ・カイ)は趙黄巢(チョウ・コウチョウ)から、北椋王妃の暗殺事件に王仙芝が関与しており、自身もその場に居合わせたことを聞かされる。趙楷(チャオ・カイ)は、この事件の背後に先帝の意向があったのではないかと推測する。徐驍( シュー・シャオ)が六国を平定した直後、北椋王妃の懐妊が明らかになり、もし男子が誕生すれば大きな動乱に繋がる可能性があった。そのため、徐驍( シュー・シャオ)は王妃を排除したのだと。王妃は徐驍( シュー・シャオ)を守るため、刺客の正体を明かさずに亡くなり、徐驍( シュー・シャオ)は真相を掴めずにいた。楊太歳(ヨウ・タイサイ)も徐鳳年(シュー・フォンニエン)に、当時王仙芝が京城に現れたのは、誰かの指示を受けていた可能性があると伝える。徐鳳年(シュー・フォンニエン)が武帝城へ王仙芝を問い詰めにいくつもりだと知った楊太歳(ヨウ・タイサイ)は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の身を案じながらも、真実を告げなければ事態はより複雑になると考え、打ち明ける。

趙黄巢(チョウ・コウチョウ)は趙楷(チャオ・カイ)に、徐鳳年(シュー・フォンニエン)を直接殺すのではなく、精神的に追い詰めるよう指示する。そのために、徐鳳年(シュー・フォンニエン)専用に作られた、人の心を惑わす秘伝書を趙楷(チャオ・カイ)に渡す。趙黄巢(チョウ・コウチョウ)は徐鳳年(シュー・フォンニエン)が母親である北椋王妃を深く想っていることを知っており、この秘伝書を使って徐鳳年を過去の記憶に閉じ込め、母親の死を再び目撃させることで、精神崩壊に追い込もうと企む。

徐鳳年は姉の徐脂虎(シュー・ジーフー)が薬を常用していることに気づく。徐脂虎(シュー・ジーフー)は、体の具合が悪いためだと説明するが、徐鳳年は彼女を家に連れ戻そうとする。徐脂虎(シュー・ジーフー)は、徐鳳年が北椋の後継ぎとなることを条件に、家に帰ると告げる。その時、魏爺爺が来訪者を告げる。それは劉黎廷(リュウ・リーティン)の妻で、徐鳳年を陥れようとしていた。彼女は宮中にいる姉を盾に徐鳳年を脅迫しようとするが、徐鳳年は、その姉が既に冷宮入りしていることを指摘し、皇帝はこの件で北椋と争うつもりはないと断言する。さらに、劉黎廷(リュウ・リーティン)の真の目的は徐脂虎(シュー・ジーフー)の名誉を傷つけることだったため、やむを得ず劉黎廷(リュウ・リーティン)を殺したのだと説明する。

盧(ルー)家の人間は、徐鳳年が連れてきた二人の女性が西楚の末裔ではないかと疑う。陸家が姜泥(ジャン・ニー)の部屋を訪ねると、彼女は既に姿を消していた。これは徐鳳年の仕組んだことで、徐驍( シュー・シャオ)が姜泥(ジャン・ニー)と魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)を同行させたのは、盧(ルー)家に西楚の末裔を見せつけ、復讐心を煽るためだと気づいていた。姜泥(ジャン・ニー)と魚幼薇(ユー・ヨウウェイ)が犠牲になることで、盧(ルー)家との関係が悪化することは徐驍( シュー・シャオ)の想定内だが、徐鳳年は彼女たちを犠牲にしたくなかった。盧(ルー)家の人間は異変に気づくが、本人たちだと確認しながらも、表立った行動には出ない。

盧白頡(ルー・バイジエ)は劉黎廷(リュウ・リーティン)の妻を見つけ、徐鳳年への復讐で手を組もうと持ちかける。徐鳳年が標的である以上、劉黎廷(リュウ・リーティン)の妻は協力を承諾する。盧白頡(ルー・バイジエ)は彼女に西楚の末裔を探すように依頼し、盧(ルー)家を避けてわざと他人を巻き込むための論戦を企画する。

江南を離れる前、徐脂虎(シュー・ジーフー)は徐鳳年に、朝廷が世襲を認めるように、何か騒ぎを起こすべきだと助言する。魏爺爺は徐驍のために李淳罡の簪を借りに行く途中、舒羞に出会う。舒羞は李淳罡に教えを請いたいと思っているが、なかなか言い出せずにいる。魏爺爺が去った後、趙楷(チャオ・カイ)がとある場所に入ろうとするところを、呵呵姑娘に阻まれる。趙楷(チャオ・カイ)は呵呵姑娘に徐鳳年への共同戦線を提案するが、彼女は拒否する。徐鳳年は舒羞から、劉黎廷(リュウ・リーティン)の妻が報国寺で論戦を開催していることを知る。

姜泥(ジャン・ニー)との会話の中で、徐鳳年は母親が亡くなった日のことを思い出す。姉と弟を守ると誓ったが、結局は守れなかった。姉は今や病に侵され、真実を隠そうとしている以上、自分も知らないふりを続けるしかない。徐鳳年の前で少しでも良い姿を見せようと、徐脂虎(シュー・ジーフー)は一番好きな服を著るのだった。

第26話あらすじとネタバレ

徐鳳年(シュー・フォンニエン)は姜泥(ジャン・ニー)に、曹長卿(ソウ・チョウケイ)が都で指折りの高手であることを打ち明けた。彼は、かつて曹長卿(ソウ・チョウケイ)が皇帝暗殺を企てたのは、きっと深い目的があったのだろうと推測する。姜泥(ジャン・ニー)の安全を案じ、徐鳳年(シュー・フォンニエン)はこの地を離れるように勧めるが、姜泥(ジャン・ニー)は拒否し、口実を作って残ろうとする。実際は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)から離れたくないのだ。

見送りの際、徐鳳年(シュー・フォンニエン)の姉、徐脂虎(シュー・ジーフー)が鮮やかな衣装で現れ、李淳罡も偶然通りかかる。徐鳳年(シュー・フォンニエン)は盧白頡(ルー・バイジエ)を呼び出し、盧(ルー)家が姉をいじめていないか問いただす。二喬(リ・チャオ)からある下女の話を聞いた盧白頡(ルー・バイジエ)は、その下女を追い出す。実は、徐鳳年(シュー・フォンニエン)のこれらの行動は姜泥(ジャン・ニー)を守るためだった。姜泥(ジャン・ニー)の正体を見破ったのは、まさにこの下女だったのだ。徐脂虎(シュー・ジーフー)は弟を見送ってから戻ると言い、盧白頡(ルー・バイジエ)は酒を飲んでいる李淳罡に、その剣術を見てみたいと話す。徐鳳年はまず報国寺へ向かうつもりだ。

魏爺爺は既に報国寺の門前で待機していた。二喬(リ・チャオ)は馬車の中の二匹の虎の子供に驚き、外に座るしかない。その時、報国寺の門前には多くの人が集まっており、青鳥(アオトリ)も無事に姜泥(ジャン・ニー)をここまで連れてきた。物乞いの少女が現れ、徐脂虎(シュー・ジーフー)は可哀想に思い施しをしようとするが、生憎持ち合わせがない。結局、姜泥が少女に少しお金を与える。少女は池に美味しい果物があると教え、彼らを誘う。劉黎廷(リュウ・リーティン)夫人と盧白頡(ルー・バイジエ)は遠くからこの様子を見守り、徐鳳年の到着を待っていた。

徐鳳年は少女のためにスイカを切るが、少女はそのまま食べるのを拒み、持ち帰って漬物にすると話す。当時の果物は文人や貴族の食べ物であり、少女の生活は明らかに貧しいものだった。住職の許可を得て、少女は池で数枚の銅銭を拾うが、傍らの少女に矢で脅かされ、池に落ちてしまう。数人の少女による意地悪に徐鳳年は我慢ならず、助けに入る。相手が徐鳳年だと分かると、少女たちは黙り込む。徐鳳年は意地悪をした少女を罰しようとするが、陳錫亮(チェン・シーリャン)に止められる。もし少女たちを殺せば、池に落ちた少女に累が及ぶかもしれないと考えたのだ。

続々と文人や貴族が集まり、議論が始まる。徐鳳年は陳錫亮(チェン・シーリャン)を連れ、その輪に加わる。陳錫亮(チェン・シーリャン)は壇上で演説するが、下では戯言だと考える者もいる。しかし、彼が徐鳳年が北椋の人間だと述べると、誰も軽視できなくなる。盧白頡(ルー・バイジエ)は姜泥が楚の公主だと見抜くが、すぐに行動を起こさず、徐鳳年との衝突を避けるため、劉黎廷(リュウ・リーティン)夫人から離れる賢明な選択をする。その後、盧白頡(ルー・バイジエ)は姜泥の正体を探ろうとするが、徐鳳年は頑として彼女を渡さない。

門前で陳錫亮(チェン・シーリャン)を待つ少女の前に、内功の強い男が現れ、少女は慌てて隠れる。徐鳳年は盧白頡と交渉し、陳芝豹(チェン・ジーバオ)を殺せば姜泥を渡すと持ちかける。困難な任務だが、復讐心に燃える盧白頡は承諾する。しかし、徐鳳年は盧白頡と戦う機会を窺っているようだ。だが、徐鳳年と青鳥(アオトリ)の二人だけでは、明らかに分が悪い。盧白頡が姜泥に剣を向けたその時、強者の男が現れ、形勢逆転する。男は人を見透かすほどの力を持つ。盧白頡はすぐに男が曹長卿(ソウ・チョウケイ)だと気づき、気を失う。曹長卿(ソウ・チョウケイ)は姜泥の前に跪き、西楚の末裔と名乗り、姜泥の幼い頃の思い出を語り、姜泥は彼のことを思い出す。曹長卿(ソウ・チョウケイ)は徐鳳年の姜泥への好意の裏に悪意を感じ、徐鳳年の方へ歩み寄る。