君子盟あらすじ13話・14話、ネタバレ

第13話あらすじとネタバレ

張屏(ちょうへい)は旭東(きょくとう)から、蘭珏(らんかく)が生桐油漆が四樽足りないことに気づいたと報告を受けました。これは、以前報告された紛失数と一緻していました。張屏(ちょうへい)は旭東(きょくとう)に蘭珏(らんかく)へ伝言を頼み、雲霄(うんしょう)山へ調査に向かうよう指示しました。蘭珏(らんかく)と王墨聞が率いる一行が到著すると、張屏(ちょうへい)は、当日の南風を考慮すると孔明灯は北へ飛ぶはずで、北に位置する雲霄(うんしょう)山は捜索に適した場所だと説明しました。

君子盟あらすじ、13話ネタバレ

足場が大きいことを考えると、焼却されたなら山の猟師に見つかるはずだと推測した張屏(ちょうへい)は、資材が埋められている可能性を示唆しました。王墨聞はすぐに部下に捜索を命じました。後山で、彼らは遺棄された足場と燃え尽きた四樽の生桐油漆を発見しました。現場には火打ち石の帽子が残されており、張屏(ちょうへい)は千秋儀(せんしゅうぎ)が精密な計時装置として、綿糸で歯車機構に接続され、一定時間後に生桐油に点火し、孔明灯を上昇させ、同時に鳳凰(ほうおう)の頭を回転させていたのではないかと考えました。

王大匠(おうだいしょう)はこの技術に感嘆し、常巍(じょうぎ)にしか作れないと断言しました。しかし、常巍(じょうぎ)は当日既に退勤し、翌日の休暇も申請していたことが分かりました。常巍(じょうぎ)が逃亡を図っている可能性に気づいた王墨聞は急いで彼の住居に向かいましたが、一歩遅く、常巍(じょうぎ)の姿はありませんでした。家の外には、重い物を引きずったような跡が残っていました。蘭珏(らんかく)は一部の者を現場に残して調査を続けさせ、自身は王墨聞と共にその跡を追うことにしました。

君子盟あらすじ、13話ネタバレ

ついに二人は、ある墓の前で常巍(じょうぎ)を見つけました。常巍(じょうぎ)は自分が罠に嵌められたと主張しました。病気がちな母親のために百両の銀子を受け取る取引をしたものの、相手は現れず、箱の中身は表面だけが本物の銀で、残りは偽物だったというのです。さらに悪いことに、鳳凰(ほうおう)の頭を盗んだことを知った母親は怒りのあまり亡くなってしまいました。常巍(じょうぎ)は、二十年前に過ちを犯し、母親を連れて各地を転々としていたため、母親は長い間病気を患っていたことを明かしました。話をしている最中、空が突然昼のように明るくなり、何かが爆発したようでした。常巍(じょうぎ)は、それは母親の遺灰を空に撒くための孔明灯だと説明しました。その後まもなく、常巍(じょうぎ)は服毒自殺しました。

この状況に、王墨聞は常巍(じょうぎ)の名前を使って柳太傅(たいふ)を陥れる手紙を書くことを提案しましたが、蘭珏(らんかく)は仮対しました。張屏(ちょうへい)は真相が解明できないなら自分が犠牲になると申し出ました。しかし、王墨聞は太后が本当に望んでいるのは柳太傅(たいふ)の失脚だと指摘し、蘭珏(らんかく)が張屏(ちょうへい)のために貴重な二日間の猶予を勝ち取ったことを思い出させました。その後、蘭珏(らんかく)は張屏(ちょうへい)に少し待つように言い、王墨聞と対応策を協議しました。

君子盟あらすじ、13話ネタバレ

物語は意外な展開を見せます。蘭珏(らんかく)は門弟のデマを黙認し、太后を侮辱した罪で死刑を宣告されました。牢獄の中で、張屏(ちょうへい)は罪悪感に苛まれましたが、蘭珏(らんかく)は最善を尽くしたと慰めました。蘭珏(らんかく)は張屏(ちょうへい)に、もしやり直せるならもう一度この事件を捜査するかと尋ねました。張屏(ちょうへい)は捜査は続けると答えましたが、蘭珏(らんかく)を巻き込むことはないと付け加えました。蘭珏(らんかく)は張屏(ちょうへい)が信念を貫くことが正しいと言い、真実を追求することが罪とされるなら、間違っているのはこの世の中だと述べました。

太后が柳太傅(たいふ)を処分しようとしたその時、皇帝が突然姿を現し、狩猟中に鳳凰(ほうおう)の頭が自ら飛んで戻ってきたと告げ、これは吉兆だとしました。この出来事により、太后は全員を釈放し、柳太傅(たいふ)を陥れた者の徹底的な捜査を命じざるを得なくなりました。後に張屏は、これは全て蘭珏が事前に仕組んだことで、王墨聞に匿名の密書と鳳凰(ほうおう)の頭を皇帝に渡させ、太後の専横を暗示し、皇帝に行動を起こすよう促していたことを知りました。皇帝が鳳凰(ほうおう)の頭を示すことが、この問題を解決する最も妥当な方法でしたが、同時に皇帝は太後の権威に直接対峙することになったのです。

さらに、張屏は摩箩村の天罰現象の謎も解き明かしました。常巍(じょうぎ)が作った孔明灯と赤い毒粉が組み合わさり、空中で爆発して赤い霧が空一面に広がる仕掛けだったのです。王墨聞は常巍(じょうぎ)の自宅で玄機(げんき)から常巍への手紙を発見し、二人の繋がりを明らかにしました。

第14話あらすじとネタバレ

玄機(げんき)は常巍(じょうぎ)に摩羅(摩ラまら)村へ行くように手紙を送りました。その時期は、偶然にも蘭珏(らんかく)の父が出発した時期と重なっていました。程なく、玄機(げんき)が黒幕であることが明らかになりましたが、蘭珏(らんかく)が玄機(げんき)の屋敷に著いた時には、玄機(げんき)は心臓発作で亡くなったと知らされます。旭東(きょくとう)の助けを借りて、心臓発作の薬を見つけ、玄機(げんき)が病気で亡くなったことが証明されました。

君子盟あらすじ、14話ネタバレ

一方、蘭珏(らんかく)は胃病の再発で自宅療養していました。王墨聞が見舞いに訪れ、柳太傅(たいふ)を排除できず、さらに玄機(げんき)も失ったことで太后が激怒していると伝えました。蘭珏(らんかく)は太后の怒りを買っただけでなく、皇帝をも策略に巻き込んだため、礼部尚書(しょうしょ)の地位も南棟(なんとう)への使節の機会も失ったことを悟ります。摩羅(摩ラまら)村へ調査に向かった部下は、村は山奥深く、行き方を知る年老いた案内人も既に亡くなっており、あの笛の記憶も曖昧になっていると報告しました。

蘭珏(らんかく)は正式に父の位牌を設けることができず、密かに弔いました。20年間の努力が水の泡となり、父の汚名を晴らす望みは絶たれたように感じました。その時、張屏(ちょうへい)が現れ、真実は必ず明らかになると励まし、蘭林(らんりん)の立場に疑問を持ちながらも、調査に協力することを約束します。

君子盟あらすじ、14話ネタバレ

蘭珏(らんかく)の健康回復のため、張屏(ちょうへい)と陳籌(ちんちゅう)はたくさんの食材を持ってきて、食事療法で蘭珏の体調を改善しようと試み、毎日の食事内容を細かく記録しました。張屏(ちょうへい)は陳籌(ちんちゅう)と一緒に薬屋へ行き、蘭珏のために高価な薬材を買いました。ある時、張屏(ちょうへい)は店頭の薬剤が玄機のための特別な薬だと気づき、薬を受け取る人物を尾行すると、玄機の屋敷ではまだ荷造りが行われており、玄機が本当に死んだわけではない可能性に気づきます。

蘭珏は贈り物を持って玄機の弔問に訪れ、以前弔問できなかったことを詫びました。玄機の屋敷の執事は二人を迎え入れ、玄機が生前に故郷に葬られたいと願っていたことを明かします。陳籌(ちんちゅう)は薬を取り間違えたという知らせをでっち上げ、執事の注意を逸らしました。その隙に、蘭珏と張屏(ちょうへい)は屋敷内に隠された秘密の密室を見つけました。

君子盟あらすじ、14話ネタバレ

執事が去った後、二人は密室に入り、内部には多くの仕掛けがあることを発見します。慎重に仕掛けを解き、中へ入ると、そこには“死んだはずの”玄機がいました。追及された玄機はついに摩羅(摩ラまら)村の虐殺事件を認め、村人は皆南棟(なんとう)のスパイであり、蘭林(らんりん)はかつて自分に助けを求めたが、情報漏洩により仮逆の罪を著せられたと説明しました。

張屏(ちょうへい)はこれに疑問を呈し、もし玄機の行動が国益のためならば、公の場で裁きを受けるべきであり、天罰に見せかける必要はなかったと指摘します。玄機は追い詰められ、摩羅(摩ラまら)村の謎の女性は自分が呪禁科から集めた異能者の一人だったことを白状します。朝廷の追及を逃れるため、玄機は大規模な孔明灯と赤い毒霧を組み合わせた恐ろしい光景を演出し、自分の罪を隠蔽したのです。

常巍(じょうぎ)が千秋儀(せんしゅうぎ)の工事現場に現れたことについては、玄機は全く知らないと答えます。自分は千秋儀(せんしゅうぎ)の頂上には登ったことがないからです。後に、常巍(じょうぎ)が鳳凰(ほうおう)の頭部を盗んだのは誰かの指示によるものだと知り、摩羅(摩ラまら)村の生存者による復讐ではないかと推測します。当時、玄機は部隊を率いて村に入り、強力な妖術に遭遇し、聖なる湖の水面が沸騰し、村全体が混乱に陥ったのです。