主人公の陸貞(りくてい)は、裕福な商人の娘として生まれ、聡明で父親の商売を助けるほど才覚がありました。しかし、その才能を妬んだ継母の趙夫人は、陸貞(りくてい)の父親を毒殺し、罪を彼女になすりつけます。濡れ衣を着せられた陸貞(りくてい)は、身の潔白を証明し、父の仇を討つため、偽の身分証を作り宮廷へ入ります。
宮廷では、試験に合格すれば女官に昇進できることを知った陸貞(りくてい)は、勉学に励みます。そこで、宮廷に入る前に出会っていた長広王(ちょうこうおう)・高湛(こうたん) と再会し、二人は惹かれ合います。しかし、高湛(こうたん) の初恋の相手であり、彼の仇敵である高演(こうえん) に嫁いだ蕭喚雲(しょうかんうん)は、二人の仲を知り、陸貞(りくてい)を執拗に陥れようとします。
婁太後の庇護を受けながら、陸貞(りくてい)は才能を開花させ、女官へと昇進。自らの潔白を証明し、継母への復讐を果たします。しかし、婁太後の真の狙いを知った陸貞は、彼女に背き、蕭喚雲(しょうかんうん)側に付くことになります。
高演(こうえん) が即位し、蕭喚雲(しょうかんうん)は皇后となり懐妊しますが、婁太后(たいこう)は反乱を起こし、高演(こうえん) は殺されてしまいます。混乱の中、陸貞は自らの出生の秘密を知ります。その後、蕭喚雲(しょうかんうん)は皇子を出産後、この世を去り、息子の将来を陸貞に託します。陸貞は子供と共に宮廷を脱出しますが、婁太後の即位式に現れ、彼女の悪事を暴こうとします。窮地に陥った陸貞を救ったのは、高湛(こうたん) でした。
高湛(こうたん) は陸貞を皇后に迎えたいと考えていましたが、様々な事情がそれを阻みます。国益のため、そして亡き蕭喚雲(しょうかんうん)の遺言を守るため、陸貞は自ら宮廷を去ることを選びます。高湛(こうたん) は政務に励み、陸貞への想いを募らせます。数年後、再会した二人は、互いの立場を尊重し、高湛(こうたん) は陸貞を最高位の一品女官に任命します。二人は夫婦のような、君臣のような特別な関係を築きますが、高湛(こうたん)は病に倒れ、この世を去ります。高湛(こうたん)の死後、陸貞は蕭喚雲(しょうかんうん)の息子を支え、最終的には宮廷で最も権力を持つ女官となり、波乱万丈の人生を終えます。
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