蓮花楼(れんかろう)あらすじ17話・18話、ネタバレ

第17話あらすじとネタバレ

李蓮花は狐精(こせい)と戯れ、心穏やかに過ごしていたが、突如咳き込み、衰弱した体に改めて気づかされる。師兄の死の真相を究明するため、四顧門へ戻る決意を固める。

角麗譙(かくれいしょう)は、笛飛声(てきひせい)が李相夷(りしょうい)生存の事実を知りながら黙っていたことに不信感を抱き、肖紫衿(しょうししん)と喬婉娩(きょわんべん)の婚礼を利用して李蓮花を試そうと企む。公羊五門(こうようごもん)の毒で喬婉娩(きょわんべん)を脅迫すれば、李蓮花が李相夷(りしょうい)であれば必ず助けに現れると考えたのだ。

一方、方多病(ほうたへい)から武芸を教わっていた何暁意(かぎょうい)は、方多病(ほうたへい)が頑なに王女との結婚を拒む姿に苛立ちを募らせていた。母の厳しい言葉に仮発した方多病(ほうたへい)は、思わず自分が実子ではないと口走ってしまう。何暁意は驚きと怒りで方多病(ほうたへい)を罰する。母の仮応に、方多病(ほうたへい)は自分の言葉が真実ではないかと疑い始める。何暁鳳と何暁意は、方多病(ほうたへい)の出生の秘密が公羊無門から漏れたのではないかと密談する。二人の会話が盗み聞きされていることに気づいた何暁意は、平静を装い方多病(ほうたへい)を呼び戻す。

方多病は聞かれたことを認め、何暁意はとぼけるが、会話が進むにつれ、方多病は確信を深めていく。そして、実の両親が何暁蘭(かぎょうらん)と単孤刀(ぜんことう)であることを知る。ついに何暁意は全てを打ち明ける。何暁蘭は方多病を産んですぐに亡くなったのだった。真実を知った方多病は、家族が自分を江湖に近づけさせなかった理由を理解する。何暁意は単孤刀(ぜんことう)を父親として認めなかったが、方多病は事実を受け入れ、和解する。方多病が出て行かないよう、何暁意は山荘(さんそう)の仕掛けを全て作動させる。

その後、方多病は書物の中で見覚えのある図形を見つけ、何暁鳳からそれが鍵かもしれないと聞く。方多病は閃き、李蓮花に知らせようと焦る。

李蓮花は肖紫衿と喬婉娩(きょわんべん)の結婚の知らせに複雑な思いを抱いていた。そこに方多病が現れ、軽口で李蓮花の仕事を邪魔する。関小庸は関河夢と共に方多病の嘘を暴き、李蓮花を手伝う。関河夢とのやり取りの隙に、李蓮花と関小庸は逃げる。

酒場(さかば)で方多病は李蓮花を見つけ、関河夢は李蓮花の治療方法を無責任で残酷だと批判する。関小庸は李蓮花を庇う。喬婉娩(きょわんべん)は鏡の前で化粧をしながら、李相夷(りしょうい)が全てを捨てて死を選んだことを恨み、悲しみに暮れる。関小庸は喬婉娩(きょわんべん)を訪ね、李蓮花に重要な手がかりである南彝(なんい)の邪悪な印「燧弇(すいえん)」と祭文(さいぶん)の詩句との関連を伝える。李蓮花は過去の事件との繋がりを確信する。

喬婉娩(きょわんべん)は悲しみを隠しながらも、関小庸に楽しいと告げる。方多病から聞いた李蓮花に、彼女は不思議な親近感を抱いていた。李蓮花は庭を歩きながら過去を回想し、変わらぬ景色に思いを馳せる。方多病は李蓮花の行動を怪しみ、何か企んでいるのではないかと疑う。二人はどちらが先に事件を解決するか賭けをするが、李蓮花は方多病を庭に閉じ込めてしまう。

李蓮花は関小庸に捜査の協力を依頼し、それを見た何暁鳳は嫉妬する。肖紫衿は喬婉娩との結婚を心待ちにしていたが、祝宴で方多病が李相夷(りしょうい)の名を口にした瞬間、彼の笑顔は凍りつく。

笛飛声(てきひせい)は婚礼の場に現れ、閻王(えんおう)尋命(えんおうじんめい)を探すため李蓮花に協力を求める。肖紫衿を簡単に倒せると豪語する笛飛声(てきひせい)に、李蓮花は協力を約束する。同時に、角麗譙(かくれいしょう)は変装して祝宴に紛れ込み、関小庸を襲う。

第18話あらすじとネタバレ

喬婉娩(きょわんべん)は関小庸が襲撃されるのを目の当たりにし、怒りに燃え、角麗谯(かくれきしょう)に刀を向けた。しかし、角麗谯(かくれきしょう)の一言で状況は一変する。李相夷(りしょうい)が生きているというのだ。この知らせに衝撃を受けた喬婉娩(きょわんべん)の手は震え、刀をゆっくりと下ろした。李相夷(りしょうい)の居場所を尋ねようとした矢先、角麗谯(かくれきしょう)は密かに彼女に毒を盛る。視界がぼやけ、喬婉娩(きょわんべん)は力なく倒れ、角麗谯(かくれきしょう)は勝ち誇った笑みを浮かべながら立ち去り、同時に李相夷(りしょうい)の居場所への好奇心を募らせた。

一方、笛飛声(てきひせい)と李蓮花は伝説の相思梨花陣の前に辿り著き、この複雑な陣を解こうとしていた。李蓮花は、この陣は後天八卦の原理に基づき、陰陽が逆転し、生門と死門がそれぞれ異なる方位にあると説明した。笛飛声(てきひせい)は李蓮花を信じ、陣解きに全力を注ぐが、李蓮花はこっそりと安全な場所に退避する。すぐに笛飛声(てきひせい)は李相夷(りしょうい)に利用されたことに気づき、李相夷(りしょうい)は平然と自分は危険な探りなどしないと答え、今回は銅銭で試した結果、この銅銭は生門でもあり死路でもあると告げた。それでも笛飛声(てきひせい)は自信満々で、どんな陣も自分を閉じ込めることはできないと豪語する。李蓮花は得意げに、今日は武林の高手たちがここに集まっていると指摘し、笛飛声(てきひせい)を牽製した。

多くの武林関係者が集まり、陣に閉じ込められた笛飛声(てきひせい)の姿を見て、この大魔頭を倒す絶好の機会だと考えた。しかし、笛飛声はあっという間に陣を突破し、周囲の攻撃をものともせず、皆がかつて自分の手下敗将だったと挑発する。肖紫衿は笛飛声に結婚式を邪魔された恨みから最初に攻撃を仕掛けるが、武芸の差は歴然で、すぐに劣勢に立たされる。他の者たちも加勢し、笛飛声を製圧しようと試みるが、笛飛声は戦いを長引かせず、隙を見て逃走した。

その頃、李蓮花は喬婉娩(きょわんべん)が倒れたという知らせを聞き、彼女の元へ駆けつける。名医たちもお手上げの状態の中、李蓮花は自ら治療を試み、内功を使って喬婉娩(きょわんべん)を回復させる。慕婉山荘で異変が起きたと知った笛飛声も駆けつけると、李蓮花が吐血しているのを発見する。明らかに真気を使い過ぎたためだ。そこへ肖紫衿や方多病(ほうたへい)たちも様子を伺いに来る。笛飛声は喬婉娩(きょわんべん)を人質に取り、閻王(えんおう)尋命との面会を要求する。方多病(ほうたへい)は李蓮花の正体がバレることを恐れ、緊張する。

皆が見守る中、笛飛声は喬婉娩の毒が解けたと宣言する。肖紫衿は喬婉娩が李相夷(りしょうい)の名を呼ぶのを聞き、衝撃を受ける。事態の深刻さを悟った方多病(ほうたへい)は関河夢を呼んで李蓮花を診させるが、李蓮花は合図を送って病状を隠させる。喬婉娩は自分の毒が李蓮花と関係があるのではないかと疑い始め、李蓮花が李相夷ではないかと徐々に気づき始める。

喬婉娩の探りに、李蓮花はついに自分の正体を認める。喬婉娩は李相夷が変わってしまったように感じ、記憶の中の彼とは違うと感じる。彼女はかつて書いた手紙は本心ではなく、普渡寺(ふどじ)で李相夷の死を知らされていなければ肖紫衿と結婚することはなかったと李蓮花に訴える。

李相夷は喬婉娩を愛したことはないと告げ、別れを告げようとする。その時、笛飛声が乱入し、この再会を中断させる。彼は李蓮花が一人で死のうとしていることを理解できず、李蓮花の体調不良に気づくとすぐに治療を施す。そして、笛飛声は自分が単孤刀(ぜんことう)であることを明かし、李蓮花の代わりに世間に宣戦布告をする。