第13話あらすじとネタバレ
李蓮花 (りれんか)は、過去の傲慢だった自分、四顧門には自分が不可欠だと考えていた頃をよく思い出していた。この言葉を聞いた単孤刀(ぜんことう)は、心を冷やされ、かつて心を許した兄弟からこんな風に思われていたのかと悟り、ついに四顧門を去る決意をする。
単孤刀(ぜんことう)が去った後、李相夷(りしょうい)は最後に師兄に会った時、既に亡くなっていることを知る。深い悲しみに暮れる李相夷(りしょうい)だが、もはや全ては取り返しがつかない。その後、金鴛盟が単孤刀(ぜんことう)の遺体を奪ったと聞き、李相夷(りしょうい)は金鴛盟への憎悪を募らせ、どちらかが倒れるまで戦い続けることを決意する。
方多病(ほうたへい)は、物思いに耽る李蓮花の異変に気付く。李蓮花が師匠の李相夷(りしょうい)と舅の単孤刀(ぜんことう)の関係を裂こうとしているのではないかと疑い、そのような行為を止めるよう説得を試みる。
笛飛声(てきひせい)は、李蓮花 (りれんか)と方多病(ほうたへい)に旅を続けるよう促し、阿飛が単孤刀(ぜんことう)を知っているなら、李相夷(りしょうい)も知っているはずだと語る。方多病(ほうたへい)は百川院(ひゃくせんいん)に戻って腰牌を交換したいと焦り、李蓮花 (りれんか)と協力して世の中の奇妙な事件を解決したいと願う。
しかし、方多病(ほうたへい)が買い物に行くと、李蓮花 (りれんか)は既に姿を消しており、怒って籠を地面に叩きつける。その時、地面に手紙を見つけ、李蓮花が自分の言いたいことを予測していたこと、そして小姨に連絡して自分を捕まえさせると書かれていることに気付く。方多病(ほうたへい)は慌てて逃走する。
李蓮花は笛飛声(てきひせい)の経絡の詰まりを解消するが、全快には七七四十九日かかると偽り、こっそり逃げようとする。しかし、笛飛声(てきひせい)の部下に阻まれてしまう。最後は計略を用いて、李蓮花はなんとか逃亡に成功する。
再び笛飛声(てきひせい)に捕まった李蓮花 (りれんか)。笛飛声(てきひせい)は彼女が江湖から静かに消えることを望まず、もう一度、思いっきり戦いたいと願う。
薬魔(やくま)は李蓮花の経絡を診て、難しい状況だと告げる。三杯の薬を飲んでも、李蓮花には仮応がない。笛飛声(てきひせい)は自身の気で毒を排出させようとするが、薬魔(やくま)から李蓮花が死んでしまうと聞き、すぐに手を止める。
薬魔(やくま)は解毒方法を求めて霊蛇窟へ行くことを提案する。笛飛声(てきひせい)はためらうことなく李蓮花を連れて霊蛇窟へ向かう。そこで、李蓮花が碧茶の毒に侵されていることが判明する。薬魔(やくま)は毒をもって毒を製す方法として、忘川花を食べさせることを提案し、笛飛声(てきひせい)はそれで李蓮花の生きる意誌を奮い立たせ、決闘の機会を得たいと考える。
李蓮花は単孤刀(ぜんことう)の息子が方多病(ほうたへい)だと知り、心に波紋が広がる。ある時、食事中に蓮の花の模様が入った料理を見て怒った方多病(ほうたへい)は、卓をひっくり返すが、金が足りずに店主に追い出される。
李蓮花が危険な状態だと聞いた方多病(ほうたへい)は、焦りながらもあらゆる手段を使って彼女を探し出す。
笛飛声(てきひせい)は方多病(ほうたへい)を見ると突然襲いかかるが、李蓮花に阻まれる。笛飛声(てきひせい)は生き残るために仲間を殺さなければならなかった幼少期を思い出し、復讐心に燃えるが、武芸は行き詰まったままである。
笛飛声(てきひせい)は十年前、角麗谯(かくれきしょう)が李蓮花に毒を盛ったことを知り、もし彼女が関わっていると分かれば、自ら殺すと警告する。
目を覚ました方多病(ほうたへい)は、また一人ぼっちにされたと思い込み、落胆する。その時、李蓮花が饅頭を差し出し、方多病(ほうたへい)にとっては何よりも美味しく感じられる。
阿飛が笛飛声(てきひせい)だと知った方多病(ほうたへい)は驚き、怒るが、李蓮花の説明でようやく落ち著きを取り戻す。
李蓮花は自身の功法図を方多病に渡し、練習させる。方多病はこの功法が尋常ではないと感じ、李蓮花が深厚な内功の持ち主ではないかと疑う。
李蓮花は偶然この功法を手に入れたと主張する。方多病は李蓮花に纏わりつき、師匠の事を聞こうとする。
第14話あらすじとネタバレ
李蓮花 (りれんか)は街で買い物中、偶然、元宝山荘(げんぽうさんそう)の莫大な財産と、そこで蔓延する難病、そして誰も挑戦しようとしないという噂を耳にする。
一方、方多病(ほうたへい)は目を覚ますと目の前に李蓮花 (りれんか)が立っており、驚きを隠せない。李蓮花の元宝山荘行きを聞くと、天機山(てんきざん)に近いことから、再び捕らえられることを恐れて躊躇する。
角麗譙(かくれいしょう)は、笛飛声(てきひせい)が自分の行動に気づいているかもしれないと感じていた。しかし、今は金鴛盟のことなど気に留めていない。全ては笛飛声(てきひせい)の気を引くためなのだ。武林全体を笛飛声(てきひせい)の前に差し出せば、彼が自分を見てくれる、そして自分のそばには自分だけが残る、そう考えていた。同時に、部下に四枚の天氷(てんぴょう)の行方を捜索するように命じる。
李蓮花 (りれんか)と方多病(ほうたへい)は共に元宝山荘を訪れる。執事の金常宝(きんじょうほう)が慌てて出迎える。門をくぐるとすぐに、公羊無門(こうようむもん)は李蓮花の治療を申し出るが、乳燕神針(にゅうえんしんしん)の関河夢(かんがむ)は李蓮花の能力に疑念を抱く。
鬼愁医手(きしゅういしゅ)の簡凌霄(かんりょうしょう)が方多病(ほうたへい)の脈を取り、病状を診断する。声が出なくなったのではないかと心配していた方多病(ほうたへい)は安堵する。そこへ金満堂(きんまんどう)も到著し、名医たちを歓迎する。
金満堂(きんまんどう)は、莫大な財産ゆえに脅迫を受けており、さらに多くの客人が病に伏しているため、名医たちに助けを求めていると説明する。そして、この危機を乗り越えられた暁には、多額の報酬を出すことを約束する。監察司指揮使(かんさつししきし)の宗政明珠(そうせい めいしゅ)もこの件に介入しようとしていた。
宗政明珠(そうせい めいしゅ)は李蓮花 (りれんか)を捕らえようとする。これに方多病(ほうたへい)は強く仮発する。李蓮花 (りれんか)は天機閣(てんきかく)との関係を匂わせ、金満堂(きんまんどう)に助けを求めさせる。
李蓮花 (りれんか)は金満堂(きんまんどう)に泊藍人頭(はくらんじんとう)を借りるよう頼む。使い終わったら返す、と約束する。金満堂(きんまんどう)が躊躇すると、李蓮花 (りれんか)は方多病(ほうたへい)を連れて帰ろうとする。金満堂(きんまんどう)は慌てて引き留め、屋敷の毒を解いてくれれば泊藍人頭の件は改めて考えようと提案する。
方多病(ほうたへい)は元宝山荘に千霊陣(せんれいじん)を仕掛け、不測の事態に備える。ある日、物音を聞きつけ外へ出てみると、金元堂の義理の娘、芷榆(しゆ)だった。方多病(ほうたへい)は李蓮花の指示を守って静かにしていられなかったため、毒が急速に拡散してしまう。方多病(ほうたへい)の命が危うくなったのを見て、李蓮花 (りれんか)は事件解決を急ぐ決意をする。
金満堂(きんまんどう)が方多病(ほうたへい)の仕掛けた罠の部屋から出てこないことに気づいた人々は、彼の名を呼び始める。宗政明珠(そうせい めいしゅ)も駆けつけるが、金満堂(きんまんどう)の姿はどこにもない。地下室で、倒れている金満堂(きんまんどう)と、傍らで気を失っている董羚(とうれい)を発見する。簡凌霄の診断で、金満堂(きんまんどう)は毒死ではないことが判明する。
李蓮花 (りれんか)は剣に毒が付著していることに気づく。方多病(ほうたへい)の状態を不審に思い、董羚を調べると、樹人症(じゅじんしょう)を患っていることがわかる。金常宝は泊藍人頭が盗まれたと報告する。関河夢は、泊藍人頭を狙った何者かが犯人だと考え、在場の全員に疑いの目を向ける。
李蓮花 (りれんか)は金常宝の行動に不審を抱く。江湖とは無縁の彼がなぜ董羚を知っているのか。金常宝は、董羚が何度も主人を脅迫したため、主人が袖剣で自衛したのだと説明する。李蓮花 (りれんか)は第三者の存在を推測し、その人物こそが真犯人だと指摘する。さらに、二人は同時に死亡したように見えるが、金満堂(きんまんどう)の靴を誰が脱がせたのか、と疑問を呈する。
人々は李蓮花 (りれんか)と方多病(ほうたへい)を疑い始める。泊藍人頭を盗むために来たのではないかと。宗政明珠(そうせい めいしゅ)は尊大な態度を取るが、李蓮花 (りれんか)に仮撃され、不満を募らせる。最終的に、人々は互いに非難し合い、それぞれのアリバイを証明しようと試みる。
関河夢の荷物にも疑いがかかるが、李蓮花 (りれんか)が関河夢の疑いを晴らす。捜査が進むにつれ、事件の真相が徐々に明らかになっていく。
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