安楽伝あらすじ25話・26話、ネタバレ

第25話あらすじとネタバレ

侯爺は大殿に召され、皆はその変わり果てた姿、満身創痍の姿に息を呑んだ。かつての威風堂々とした様子は見る影もなかった。皇帝からの詰問、数年前の密書を受け取った件の真偽について、侯爺は太后から口止めされていた言葉を思い出した。大殿にて、侯爺は密書を受け取ったことは認めたものの、差出人は知らないと主張した。

安楽伝あらすじ、25話ネタバレ

それを見た任安楽(じんあんらく)は黙っていられず、侯爺を激しく問い詰め、皇帝への真の忠誠などなかったと非難した。太后からの圧力にも屈せず、侯爺は全ての罪を一身に背負い、かつての靖安侯と同じ運命だと告げ、なんと皆の前で頭を壁に打ち付け自害した。突然の出来事に一同は騒然となり、太后はこれで自分の罪を証明できる者はいないと安堵した。

皇帝は侯爺が亡くなった以上、事件の真相は闇の中だと宣言した。続いて、太后は帝承恩(ていしょうおん)を太子妃にすることを発表し、帝承恩(ていしょうおん)も鍾海を知らないと言い、改めて帝家の罪を償うと申し出た。皇帝は帝承恩(ていしょうおん)を帝家の人間ではなく、大靖の太子妃とすることを宣言した。しかし、その時任安楽(じんあんらく)が立ち上がり、帝承恩(ていしょうおん)には帝家の罪を償う資格はないと断言し、自分が真の帝梓元(ていしげん)であると明かした。帝承恩(ていしょうおん)は驚き慌てふためいたが、周囲は任安楽(じんあんらく)の言葉を半信半疑で受け止めた。

安楽伝あらすじ、25話ネタバレ

真偽を確かめるため、皇帝は帝梓元(ていしげん)が肩に特別な傷跡を持っていることを挙げ、すぐに確認するように命じた。安寧(あんねい)嬷嬷は任安楽(じんあんらく)の肩に傷跡があることを確認した。それでも太后は疑いの目を向け、任安楽(じんあんらく)が韓燁(かんよう)を証人として提示し、韓燁(かんよう)も彼女が真の帝梓元(ていしげん)であると認めたことで、ようやく帝承恩(ていしょうおん)の太子妃の夢は完全に潰えた。任安楽(じんあんらく)は10年前に2人で身分を交換したことを認め、皇帝は激怒した。

任安楽は太后への贈り物を開き、八万の将兵の名簿を見せ、当時の真相を明らかにしようとした。彼女は皇帝に帝家軍の汚名をすすぐよう懇願した。驚くべきことに、密書は任安楽が韓燁(かんよう)に贈った扇子の中に隠されており、右相の鑑定により、皇帝の直筆であることが判明したが、皇帝はそれを否定した。多くの臣下が帝家の名誉回復を訴える中、皇帝は特に韓燁(かんよう)が任安楽の味方をしていることに不快感を示した。

安楽伝あらすじ、25話ネタバレ

窮地に立たされたその時、安寧(あんねい)が立ち上がり、密書は皇帝ではなく太后が書いたものだと証言した。洛銘西と任安楽は全てを計画しており、安寧(あんねい)に真実を語らせることが目的だった。安寧(あんねい)の証言後、太后は仮論を試みたが、最終的に証人の前で自分の過ちを認め、大靖のためだったと弁明した。そして、誰に自分を牢に入れることができるかと挑発し、名簿を持って大殿を去った。大臣たちは皇帝に民への公正な裁きを求め、皇帝は三日後に回答を出すと約束した。

皇帝は任安楽の今後の身分について尋ね、任安楽はもともと任安楽という人物は存在せず、帝梓元(ていしげん)として生きていくと答えた。韓燁(かんよう)は任安楽が帝梓元(ていしげん)に戻った今、2人の関係は元には戻らないことを悟った。韓燁(かんよう)は全てが任安楽の10年にわたる計画だったことを知った。

帝承恩は全てを失い、錯乱状態に陥った。帝梓元(ていしげん)の代わりに山に入り10年間幽閉されたこと、太子妃になる夢が破れたこと、彼女は自分が一体誰なのか分からなくなっていた。それでも、帝承恩もまた同情すべき人物であった。帝梓元はついに目的を達成したが、この道で多くの人を裏切ったことを深く理解していた。

第26話あらすじとネタバレ

皇帝と太後の会話

安楽伝あらすじ、26話ネタバレ

皇帝は母である太后に、これからは安心して礼仏に励み、朝廷のことは心配しなくて良いと告げます。しかし太后は、これまでしてきたことは全て息子のためだと仮論します。かつて帝家八万の将兵が確かに脅威であったため、手を貸そうとしたのだと主張します。皇帝は自身の皇位が盤石ではないことを自覚しつつも、太後の行動は自分への不信の表れだと捉えます。そして、これ以上この件に幹渉しないよう求め、自身で適切に処理すると約束します。

安寧(あんねい)と任安楽(じんあんらく)の物語

安楽伝あらすじ、26話ネタバレ

安寧(あんねい)は太后に謝罪します。太后の不興を買いましたが、心にあった重荷が下りた様子です。任安楽(じんあんらく)と洛銘西は帝家に帰還します。今回、彼女はようやく本当の身分で戻ることができました。これまでの出来事を振り返り、任安楽(じんあんらく)は帝家の汚名を晴らせたことに安堵します。

帝盛天と太後の回想

安楽伝あらすじ、26話ネタバレ

帝盛天からの手紙を受け取った太后は、かつて帝盛天に皇位を諦めるよう懇願した時のことを思い出します。当時、帝盛天は皇位に興味がなく、都を離れると約束しました。今、帝盛天が戻ってきたため、太后は盛装で出迎えることにします。帝梓元(ていしげん)は祖母の帰還を知りますが、連絡がないため、あえて自分から接触しようとはしません。

太后と帝盛天の再会

帝盛天と再会した太后は、帝家への復讐の決意を告げられます。太后は、かつて帝盛天が先帝から離れると約束したにも関わらず、結局先帝と共に過ごしたことで、自分が後宮で孤独に過ごしたことを責めます。帝盛天は、先帝が余命わずか三ヶ月であったため、その心脈を守るために留まったのだと説明します。それは愛情ではなく、命を救うためだったと。太后は激怒し、もしこの事実を早く知っていれば、韓家と帝家の争いは避けられたかもしれないと嘆きます。そして、たとえ帝盛天が自分の立場を気にかけなくても、自分の行動を後悔しないと告げ、袖を翻して去ります。

韓燁(かんよう)と莫北(ばくほく)の仮応

韓燁(かんよう)は、今は帝梓元(ていしげん)の時代であり、彼女はもう自分のことを気にせずに行動できる、二人の関係はこれで終わりだと悟ります。莫北(ばくほく)は帰還した安寧(あんねい)を慰め、彼女が唯一無二の勇敢な公主だと褒めます。そして、安寧(あんねい)によく休むように言い、公務は自分が引き受けると告げます。

洛銘西の心情

洛銘西は、帝家の名誉回復の日を迎え、喜びに満ち溢れています。彼は、ついに自分の手で帝梓元(ていしげん)を連れ戻したと語ります。琳琅(りんろう)は幼い頃から体が弱い洛銘西を心配しますが、帝家への献身的な姿を見て、何も言えません。

帝承恩(ていしょうおん)の葛藤

帝承恩(ていしょうおん)はかつての帝家にやってきます。十年という歳月は、彼女を期待された帝梓元(ていしげん)にすることはできませんでした。彼女は頭を覆って泣き崩れ、慕青(ぼせい)が傘を差し出します。帝承恩(ていしょうおん)は慕青(ぼせい)の慰めを拒み、自分は帝梓元(ていしげん)ではないと繰り返します。しかし、慕青(ぼせい)は自分が帝承恩(ていしょうおん)のそばにいると誓います。たとえ帝承恩(ていしょうおん)が何も持たず、自分の気持ちを利用したとしても、慕青(ぼせい)は彼女の言葉を信じ続けると言います。

太後の最期

太后は先帝の肖像画を見つめ、髪飾りを外し、全てを誤解していたことに気づきます。聖上からの返答を待つ三日間が過ぎ、早朝六十回の鍾の音は太後の死を告げます。この最期は、息子への負担を減らすための彼女の選択だったのかもしれません。太后は皇帝に手紙を残し、全ての行動は息子が良い皇帝になることを願ってのことだったと綴ります。手紙を読んだ皇帝は涙を流し、太後の行動が自分の負担を軽くしてくれたことを理解します。

莫北(ばくほく)と左相の会話

一方、莫北(ばくほく)は左相を訪ね、西北の辺境への兵の集結が完瞭したことを報告します。左相は安寧(あんねい)に危害を加えようとしますが、莫北(ばくほく)に阻止されます。