蒼蘭訣(そうらんけつ)あらすじ17話・18話、ネタバレ

第17話あらすじとネタバレ

東方青蒼(とうほうせいそう)が父を殺めた真の理由を、殤闕も完全には知りません。七情樹の抜根に関わっていることだけは分かっています。その方法は上古の禁術で、既に失伝しており、今は老月尊(げっそん)の宮殿にある秘伝書にしか残っていません。小蘭花(しょうらんか)は真相を探るべく宮殿へ行くと言い張ります。殤闕は、東方青蒼(とうほうせいそう)にとってこの件は最大の禁忌であり、彼を怒らせればどうなるか分からないと警告します。数万年もの間、東方青蒼(とうほうせいそう)の怒りを買って生き延びた者はいない、特に老月尊(げっそん)に関することは触れてはならないと。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、17話ネタバレ

それでも小蘭花(しょうらんか)は、東方青蒼(とうほうせいそう)の心の枷を外せば、彼を穏やかにできると信じます。危険を承知の上で、殤闕は彼女と共に真相を探ることにします。一方、東方青蒼(とうほうせいそう)は自身の七情樹に芽が出始め、周囲に生気が満ちてくるのに気づきます。感情が蘇る象徴であるこの樹を滅ぼそうと全力を尽くしますが、無駄に終わります。幼い頃、琴(きん)を弾いていた時の記憶が蘇ります。宮女たちが静かに耳を傾ける中、東方青蒼(とうほうせいそう)は心を込めて用意した氷の琴(きん)を老月尊(げっそん)は喜んでくれると思っていましたが、無情にも琴(きん)は砕かれ、琴(きん)を習うのは時間の無駄だと叱責されます。さらに、この贈り物のため、老月尊(げっそん)は激怒し、東方青蒼(とうほうせいそう)の周りの宮女たちを皆殺してしまいます。怒りに燃えた東方青蒼(とうほうせいそう)は老月尊(げっそん)に剣を向けますが、すぐに取り押さえられ、厳しく叱られます。

それ以来、老月尊(げっそん)は毎日東方青蒼(とうほうせいそう)を気絶するまで鞭打ち、業火(ぎょうか)の修練を強いました。この過去を思い出す度に、東方青蒼(とうほうせいそう)は独り密室に籠もり、赤い光を放ちます。同時に、小蘭花(しょうらんか)は廃墟の最後の場所を探し、隠された箱の中から焼けた秘密を見つけます。落胆する彼女ですが、木片に記録されている可能性に気づき、復元を試みます。すると、木片の内容が浮かび上がります。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、17話ネタバレ

幼い頃、情根を抜かれる度に、東方青蒼(とうほうせいそう)は密室に閉じ込められ、耐え難い苦痛に泣きながら父に命を絶つよう懇願していました。老月尊(げっそん)は心を痛めながらも、息子に全ての感情を断ち切り、月(げつ)族の復興に専念させようとします。そして、老月尊(げっそん)の計画通り、東方青蒼(とうほうせいそう)は自ら父を殺め、父の灰燼を見つめながら、無力感と苦痛に苛まれます。

殤闕と小蘭花(しょうらんか)は全てを目撃し、東方青蒼(とうほうせいそう)の苦難を深く理解します。最近の彼の情緒不安定は、七情が蘇ってきたことによる苦しみだと気づきます。小蘭花(しょうらんか)は、父親が子供にそこまで残酷な仕打ちをするとは信じられず、何か隠された理由があるはずだと考えます。部屋をさらに探すと、東方青蒼(とうほうせいそう)が自ら彫った琴(きん)と、老月尊(げっそん)が息子への深い愛情を抱いていたことを示す痕跡を見つけます。さらに、床の近くに、老月尊(げっそん)が東方青蒼(とうほうせいそう)に業火(ぎょうか)を教えた記録の日記が見つかり、息子への特別な配慮が伺えます。

燃犀花が故人に会わせる力を持つと知った小蘭花(しょうらんか)は、その希少な花を探し始めます。幸運にも、巽風(そんほう)は贈り物として貰った枯れた燃犀花を大切に保管していました。結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)の願いを聞き入れ、花を渡します。何度も試みた後、小蘭花(しょうらんか)が力み過ぎて傷口から血が燃犀花に滴り落ちると、奇跡的に花は蘇ります。

東方青蒼(とうほうせいそう)は腕の傷跡に気づき、小蘭花(しょうらんか)が危険にさらされていると察します。その時、小蘭花(しょうらんか)は既に結黎(けつれい)と共に帰墟の境にいました。結黎(けつれい)の心配と忠告にも関わらず、小蘭花(しょうらんか)は諦めません。出発前に、結黎(けつれい)は小蘭花(しょうらんか)の安全のために雲影鏡を渡し、以前の借りは気にしなくて良いと言います。東方青蒼(とうほうせいそう)の玉琴(きん)を持って、小蘭花(しょうらんか)は帰墟に入り、老月尊(げっそん)の魂を呼び出して真相を問いただそうとします。そこに東方青蒼(とうほうせいそう)が現れ、父との過去に触れたくないと、彼女を止めようとします。

老月尊(げっそん)の魂が現れると、東方青蒼(とうほうせいそう)は背を向け、過去を振り返ろうとしません。小蘭花(しょうらんか)は修復した玉琴(きん)を取り出し、全てを問いたださせてほしい、その後どうなっても構わないと懇願します。東方青蒼(とうほうせいそう)は彼女を無理やり連れ戻そうとはしませんが、内心は葛藤しています。白髪の老月尊が現れると、東方青蒼(とうほうせいそう)は直視できません。仙界を徴服したかと問う老月尊の言葉に、彼の心はさらに重くなります。小蘭花(しょうらんか)が琴(きん)を直したかと尋ねると、老月尊は涙を流しながら、あの時仕方なく壊したことを認めます。それを聞いた東方青蒼(とうほうせいそう)は耐え切れず、なぜそこまで偽善者なのかと父を責め立てます。

第18話あらすじとネタバレ

老月尊(げっそん)は、東方青蒼(とうほうせいそう)が月(げつ)族の希望だと語った。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)はそんな常套句に飽き飽きしていた。彼が本当に知りたかったのは、もし過去に戻れるなら、父は同じ選択をするのかということだった。老月尊(げっそん)は苦しみながら、たとえもう一度やり直せても、決断は変わらないと認めた。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、18話ネタバレ

かつて、赤地女子(せきちじょし)の攻撃に追い詰められた老月尊(げっそん)は、東方青蒼(とうほうせいそう)に非情な決断を迫った。息子に直接手を下すことを避け、自ら命を絶つよう仕向けたのだ。小蘭花(しょうらんか)が理由を尋ねると、老月尊(げっそん)は、自ら至親の者を殺すことでしか情を断ち切ることができず、そうでなければ千年の苦しみに苛まれると説明した。そして、東方青蒼(とうほうせいそう)に過去の痛みを再び味わうか、今の苦しみを続けるか選択を迫り、自らの魂を砕き、感情の鎖を断ち切るよう促した。さもなければ、永遠に父殺しの苦しみから逃れられないと告げた。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は再び父を手にかけられなかった。最近、父との幸せな日々を夢に見ることが多く、どんな苦しみにも耐える覚悟はあっても、二度と父を殺したくないと願っていた。

過去の幸せな時間を思い出し、老月尊(げっそん)は涙を流した。小蘭花(しょうらんか)は蔓球を二人の間に置き、老月尊(げっそん)はそれを東方青蒼(とうほうせいそう)に蹴った。東方青蒼(とうほうせいそう)もまた涙をこらえきれなかった。消えゆく老月尊に、蔓球を蹴り返すことはできなかったが、「父尊」と呼びかけた。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、18話ネタバレ

その後、東方青蒼(とうほうせいそう)は巽風(そんほう)の雷刑を代わりに受け、巽風(そんほう)を驚愕させた。小蘭花(しょうらんか)は一部始終を目にし、涙を流した。そして、巽風(そんほう)を叱責し、東方青蒼(とうほうせいそう)の苦しみを理解させるため、雲影鏡を残した。

東方青蒼(とうほうせいそう)が療養中、小蘭花(しょうらんか)は献身的に看病した。薬を煎じに行く小蘭花(しょうらんか)の手を東方青蒼(とうほうせいそう)は握り、薬だと分かると手を離した。小蘭花(しょうらんか)が戻ると、東方青蒼(とうほうせいそう)は父の廃宮に行き、蔓球を抱きしめながら泣いていた。その日は父の命日だった。二度と父に会えない悲しみに東方青蒼は打ちひしがれていたが、父への恨みは消えていた。小蘭花(しょうらんか)は優しく彼を抱きしめた。

小蘭花(しょうらんか)は薬を届けに行った際、外をうろつく巽風(そんほう)と出会い、兄弟の和解を願った。巽風(そんほう)は東方青蒼に面会を求め、三万年前、海市(かいし)主と南北幽王に対抗するための同盟を結んだことが蒼塩海の衰退を招いたと告白した。自分の過ちを悟った巽風(そんほう)は罰を受け入れ、戦場で功績を立てて罪を償いたいと願った。東方青蒼はそれを認めた。

小蘭花(しょうらんか)は巽風(そんほう)にはまだ言い足りないことがあると感じ、東方青蒼に彼にもっと優しく接するように勧めた。そして、微笑み方や抱擁の仕方を教えた。ぎこちないながらも、東方青蒼は何かを理解したようだった。

巽風(そんほう)は去り際に、東方青蒼が自分の体を気遣い、微笑みさえ見せたことを小蘭花(しょうらんか)に伝え、殤闕も巽風(そんほう)も驚いた様子だった。小蘭花(しょうらんか)はそれが東方青蒼の感情の表れだと考え、殤闕はそんな東方青蒼が変わってしまうことを心配した。しかし、小蘭花(しょうらんか)にとって、人は恨みを背負う必要はなく、今の東方青蒼こそが本当の彼なのだと思った。

東方青蒼は巽風(そんほう)に、赤地女子(せきちじょし)の転生者である謝婉清を連れ戻し、十万の兵士の封印を解くよう命じた。別れ際、東方青蒼は巽風(そんほう)の体を気遣い、巽風(そんほう)と殤闕は再び驚いた。

最後に、東方青蒼は小蘭花への感謝の印として、血ではなく朱砂で彼女の顔に模様を描いた。この優しさに満ちた行動を結黎(けつれい)は見ており、小蘭花の喜びようを不思議がった。小蘭花は、水雲天(すいうんてん)への裏切りと思われないよう、東方青蒼を好きだという芝居をしているだけだと冗談を言い、持っていた餅を落としそうになった。