蒼蘭訣(そうらんけつ)あらすじ9話・10話、ネタバレ

第9話あらすじとネタバレ

小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)の去りゆく姿を目に焼き付け、心に深い未練を抱いていた。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)の無事が確認できたことで、全てに意味があったのだと感じ、いつの間にか眠りに落ちていた。ところが、東方青蒼(とうほうせいそう)と殤闕は引き返してきた。殤闕が小蘭花(しょうらんか)の脈を診ると、傷は既に癒えていた。そこで東方青蒼(とうほうせいそう)は、小蘭花(しょうらんか)が完治しなかったのは、自分の身を案じていたからだと悟る。彼が去ったと確信したことで、心の重荷が解け、体も回復したのだ。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、9話ネタバレ

この間、東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)への想いが日に日に深まっていることに気づいていた。殤闕が小蘭花(しょうらんか)に命簿(めいぼ)の修復を提案した時、彼はそれを断固拒否し、優しく彼女を抱きかかえて部屋に戻った。そして、自らの心血を注ぎ込んだ骨蘭(こつらん)の腕輪を小蘭花(しょうらんか)の腕につけ、術で姿を消し、自分がそばにいなくても誰も彼女を傷つけられないようにした。

一方、長珩(ちょうこう)は突然海市(かいし)を訪れ、主を探していた。その主こそ、容昊(ようこう)だった。容昊(ようこう)は長珩(ちょうこう)の来意を既に察知しており、わざと東方青蒼(とうほうせいそう)に疑いの目を向けさせた。蝶衣(ちょうい)の背中の業火(ぎょうか)の痕を見せ、小蘭花(しょうらんか)が東方青蒼(とうほうせいそう)に連れ去られたと告げ、長珩(ちょうこう)を唆して東方青蒼(とうほうせいそう)と対立させようとした。容昊(ようこう)は東方青蒼(とうほうせいそう)を遠ざけることで、小蘭花(しょうらんか)に近づこうと企んでいたのだ。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、9話ネタバレ

知らせを聞いた長珩(ちょうこう)は激怒し、司命(しめい)殿(しめいでん)へ行き東方青蒼(とうほうせいそう)を問い詰めたが、東方青蒼(とうほうせいそう)は怯むことなく堂々と対峙した。小蘭花(しょうらんか)がいない隙に、二人はすぐに宮殿を出て追いかけっこを始めた。

その頃、小蘭花(しょうらんか)は他の仙女たちと共に、帝君の元で真身検査を受け、仙職の割り当てを受けていた。ある扉に入った彼女は、上古神獣(じょうこしんじゅう)の玄武(げんぶ)に出会った。玄武(げんぶ)は小蘭花(しょうらんか)を一目見て故人と呼び、彼女は特別な存在だと告げたが、詳しい説明はしなかった。そして、自分が理解できた時こそ、運命と責任を担う時だと告げた。

しかし、小蘭花(しょうらんか)が扉から出てきた時、彼女の真身は現れなかった。これは歴史上、前代未聞のことだった。三生(さんしょう)は他者に再試行させたが、結果は全て正常で、小蘭花(しょうらんか)だけが異例だった。皆が困惑する中、三生自ら検査を行い、ついに小蘭花(しょうらんか)の真身は蘭花草ではなく、月(げつ)族の一員であることを突き止めた。帝君は捕縛を命じたが、小蘭花(しょうらんか)には近づくことができず、逆に彼女の体内の業火(ぎょうか)を燃え上がらせてしまった。その時、小蘭花(しょうらんか)は腕の骨蘭の腕輪に気づいた。

東方青蒼(とうほうせいそう)と長珩(ちょうこう)が激しく戦っている最中、容昊(ようこう)も加勢し、東方青蒼(とうほうせいそう)を攻撃した。小蘭花(しょうらんか)は帝君に弔るされ、東方青蒼(とうほうせいそう)の居場所を尋問されていた。小蘭花(しょうらんか)の危機を感じた東方青蒼(とうほうせいそう)は、すぐに敵を退け、彼女を助けに向かった。容昊(ようこう)は追いかけようとする長珩(ちょうこう)を引き止めた。

血まみれの小蘭花(しょうらんか)を見て、東方青蒼(とうほうせいそう)は心を痛めた。彼女は自分は月(げつ)族ではないと言い張り、東方青蒼(とうほうせいそう)の居場所も明かさなかった。帝君が剣で小蘭花(しょうらんか)を刺そうとした瞬間、一筋の光がそれを遮り、東方青蒼(とうほうせいそう)の冷徹な声が響き渡った。帝君に、自分の者に手を出すなと叱責したのだ。東方青蒼(とうほうせいそう)はすぐに小蘭花(しょうらんか)を救い出した。

帝君とその配下の攻撃に対し、東方青蒼(とうほうせいそう)は冷ややかに笑い、術で気のバリアを作り二人を守った。そして、小蘭花(しょうらんか)の命は自分のものだと改めて宣言し、誰にも侵させないと断言した。小蘭花(しょうらんか)の腕輪を取り戻し、再び彼女につけると、帝君を睨みつけ、強大な力を解放して仮撃した。周囲の仙女たちはその影響を受け、苦悶の声を上げた。小蘭花(しょうらんか)はこれ以上の犠牲者を出したくないと思い、東方青蒼(とうほうせいそう)を静止した。東方青蒼(とうほうせいそう)は怒りを鎮め、傷ついた小蘭花を抱えて仙界を去った。そして、誰も邪魔をするなと警告し、逆らえば三万年前の封印の恨みを晴らし、水雲天(すいうんてん)を滅ぼすと宣言した。帝君も他の仙人も、彼を止めることはできなかった。

ちょうど戻ってきた長珩(ちょうこう)は、その光景を見て東方青蒼(とうほうせいそう)を止めようとした。小蘭花は長珩(ちょうこう)が傷つくことを心配し、東方青蒼(とうほうせいそう)に手加減するようそれとなく伝えた。東方青蒼は長珩(ちょうこう)を負傷させただけで、命は取らなかった。小蘭花を苦しめたくないため、東方青蒼はわざと水雲天(すいうんてん)を破壊し、大量の水を溢れさせた。長珩(ちょうこう)に、小蘭花と水雲天(すいうんてん)のどちらかを選ばせるためだ。長珩(ちょうこう)は仕方なく、東方青蒼が小蘭花を連れて去るのを見送るしかなかった。

寒さのため、小蘭花はずっと気を失っていた。特に忘川(ぼうせん)の二つの種族の境界付近では、彼女の容態はさらに悪化した。東方青蒼の業火(ぎょうか)だけが彼女を癒すことができた。東方青蒼は彼女の手を握り、気を送って治療し、小蘭花を目覚めさせた。目を覚ました小蘭花は目の前の人物が東方青蒼だと気づき、恐怖に慄き、泣きながら家に帰りたいと訴え、裏切り者になりたくないと叫んだ。東方青蒼も彼女の悲しみに心を打たれ、涙を流した。

南北幽王(なんぼくゆうおう)は月尊(げっそん)の座を狙っていたが、以前は東方青蒼を恐れて行動を起こせなかった。しかし、東方青蒼の死を聞きつけ、兵を率いて新たに即位した巽風(そんほう)殿下(そんぷうでんか)を攻撃した。一刻も早く戻るため、殤闕は巨大な龍の真の姿に戻り、東方青蒼と小蘭花を乗せて飛んだ。小蘭花は恐怖で顔が青ざめ、東方青蒼にぴったりと寄り添い、身動き一つできなかった。

第10話あらすじとネタバレ

殤闕での飛行に慣れた小蘭花(しょうらんか)は、雲海を眺めながら恐怖から喜びへと心境が変化していく。東方青蒼(とうほうせいそう)が殤闕に乗って帰還すると、戦闘中の両軍はひれ伏し、小蘭花(しょうらんか)も東方青蒼(とうほうせいそう)の後について恭順の意を示す人々の中を進んだ。東方青蒼(とうほうせいそう)は冷徹な表情で、南北幽王は彼に敬意を表し、巽風(そんほう)は不満を抱きながらも、その鋭い視線にひるんで跪いた。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、10話ネタバレ

水雲天(すいうんてん)は修復されたものの、度々水没しているようだ。長珩(ちょうこう)は東方青蒼(とうほうせいそう)討伐を提案するが、帝君に却下され、水雲天(すいうんてん)の安全を顧みずに救出を焦っていることを叱責される。灃沅は、東方青蒼(とうほうせいそう)が蒼塩海に戻らず仙界に留まり、小仙女を連れ去ったことを不審に思う。

東方青蒼(とうほうせいそう)に呼び出された小蘭花(しょうらんか)は、大強から聞いた「東方青蒼(とうほうせいそう)は白くてぽっちゃりした小仙女が好き」という言葉を思い出し、恐怖で部屋に入れない。殤闕に説得され、ようやく寝殿へ向かう。その時、東方青蒼(とうほうせいそう)は入浴中で、殤闕は小蘭花(しょうらんか)の状況を報告し、医官を彼女の元に遣わした。東方青蒼(とうほうせいそう)は息蘭呪の解き方、つまり承影(しょうえい)剣を見つけ、持ち主のうち一人を殺す必要があることを知る。承影(しょうえい)剣は既に砕けているが、殤闕は一片の所在を知っており、東方青蒼(とうほうせいそう)は満足していない様子だ。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、10話ネタバレ

医官たちは小蘭花(しょうらんか)の治療を行い、最良の霊薬を使う。彼らは仙界から来たこの小仙女が東方青蒼(とうほうせいそう)の恋人ではないかと推測する。しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)が現れると、皆を下がらせた。布団に隠れた小蘭花(しょうらんか)は慌てて自分の非を認めるが、東方青蒼(とうほうせいそう)は以前のように接してほしいと言う。小蘭花(しょうらんか)は長珩(ちょうこう)への想いを告白し、東方青蒼(とうほうせいそう)の好意には応えられないと伝える。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)を好きではないと否定し、彼女は水雲天(すいうんてん)の仮逆者であり、ここを離れられないこと、そして命簿(めいぼ)の問題に触れ、それを修復しなければ帰れないと告げる。

弟である巽風(そんほう)は過去の行いに対する罰を恐れるが、東方青蒼(とうほうせいそう)は特に咎めなかった。巽風(そんほう)の挑発にも冷静さを保ち、今は彼に管理を任せ、過ちを犯すのを待つことにした。

小蘭花(しょうらんか)が治療を拒否していると聞き、東方青蒼(とうほうせいそう)は感情的になるが、殤闕に彼女の心情を理解するよう諭される。何かを思いついた東方青蒼(とうほうせいそう)は、殤闕に月(げつ)族最高の職人を呼ぶよう指示する。容昊(ようこう)は東方青蒼(とうほうせいそう)が赤地女子(せきちじょし)の命簿(めいぼ)を朔風剣に注入し、彼女の復活を阻止するのではないかと懸念し、蝶衣(ちょうい)に調査を命じる。

小蘭花(しょうらんか)は逃亡を試みるが、殤闕に捕まる。東方青蒼(とうほうせいそう)の前に連れて行かれ、彼女は怯えながら許しを乞う。東方青蒼(とうほうせいそう)は言葉で脅すが、その後、指を弾くと周囲は水雲天(すいうんてん)の司命(しめい)殿のような明るい空間に変わる。小蘭花(しょうらんか)は興奮して周りを見渡し、自分の命格樹や馴染みの花々を見つける。しかし、すぐにこれが本物の家ではなく、東方青蒼(とうほうせいそう)が作った複製だと気づく。彼女は東方青蒼(とうほうせいそう)の手を取り、帰らせてほしいと懇願する。東方青蒼(とうほうせいそう)は、もし彼の正体を最初から知っていたら同じように助けたかと問うが、小蘭花(しょうらんか)の答えに失望する。

東方青蒼は激怒し、小蘭花(しょうらんか)のために行ったことが全て無駄だったと感じる。しかし、プライドから、これまでの行動は同心呪(どうしんじゅ)のせいだとし、今は幽玉戒でその繋がりを断てると告げる。小蘭花(しょうらんか)はこれまでの幸せが全て偽りだったのかと悲しみ、東方青蒼は仕方なかったと認める。

東方青蒼は承影(しょうえい)剣の欠片を探し、全てを終わらせるために剣を再鍛造することを決意する。その後、あたりは雷鳴が轟き、太陽の光が失われる。部屋にいた小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼を罵り、急な変化に怯える。

小蘭花(しょうらんか)が絶食し、外で寒さに震えていると知った東方青蒼は、彼女の様子を見に行き、自暴自棄になるなと叱る。小蘭花(しょうらんか)が想像していたほど弱っていないと気づき、東方青蒼は安堵する。小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼を外に連れ出し、彼にキスをする。この行動の裏には、複雑で深い感情が隠されていた。