蒼蘭訣(そうらんけつ)あらすじ31話・32話、ネタバレ

第31話あらすじとネタバレ

東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)から贈られた腕輪を無情にも引きちぎり、彼女への愛情はなく、利用価値のみで、それも既に尽きたことを示した。悲嘆に暮れる小蘭花(しょうらんか)は静かに去り、東方青蒼(とうほうせいそう)は彼女を厳重に監視するよう命じた。実は、東方青蒼(とうほうせいそう)の冷酷さは小蘭花(しょうらんか)の命を守るためだった。彼女の愛情が深まるほど、骨蘭は砕けやすくなり、最終的に彼女の命を脅かす。この感情を断ち切ることだけが、彼女を救う唯一の方法だったのだ。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、31話ネタバレ

悲しみに沈む小蘭花(しょうらんか)の前に巽風(そんほう)が現れ、現実逃避だと彼女を責め、東方青蒼(とうほうせいそう)の窮地は彼女の行動が原因だと非難した。水雲天(すいうんてん)の大軍が迫る中、東方青蒼(とうほうせいそう)は抵抗する力がない。小蘭花(しょうらんか)は承影(しょうえい)剣のことを思い出し、巽風(そんほう)と共に玄虚之境へ向かうことを決意する。そこで自らの犠牲によって十万の兵士を救い、東方青蒼(とうほうせいそう)の力を取り戻し、戦争を回避できると信じたのだ。そして、小蘭花(しょうらんか)は剣を自らに突き立てたが、その瞬間、彼女は姿を消し、巽風(そんほう)は激怒した。

水雲天(すいうんてん)の大軍の猛攻に対し、月(げつ)族は全軍で立ち向かっても防ぎきれない。東方青蒼(とうほうせいそう)は再び心の闇と出会い、兵士たちの封印を解くために協力を持ちかけられる。東方青蒼(とうほうせいそう)は巽風(そんほう)に敵の抵抗を命じ、自身は闇との取引を選び、玄幻之鏡へ兵士の封印を解きに向かった。一方、小蘭花(しょうらんか)の突然の消失は、実は海市(かいし)主に捕らえられたためだった。海市(かいし)主が小蘭花(しょうらんか)を殺そうとした時、東方青蒼(とうほうせいそう)の体内で息蘭呪が覚醒し、彼は小蘭花(しょうらんか)の危機を察知、意識を戻し、急いで救出に向かった。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、31話ネタバレ

水雲天(すいうんてん)と月(げつ)族の戦いは激しさを増し、小蘭花(しょうらんか)は海市(かいし)主の攻撃を受け、血を吐いて倒れる。飛行中の東方青蒼(とうほうせいそう)も落下し、血を吐きながら進み、空には雷鳴が轟く。小蘭花(しょうらんか)が力尽きようとしたその時、長珩(ちょうこう)が現れ、海市(かいし)主を撃退した。皆の平安を願い、小蘭花(しょうらんか)は生き延び、承影(しょうえい)剣で死ぬことを決意する。この時、両軍は既に大きな損害を被り、丹音(たんいん)も戦死、東方青蒼(とうほうせいそう)は重傷で昏睡し、世界は暗闇に包まれた。

長珩(ちょうこう)は海市(かいし)主の正体が容昊(ようこう)であることを明かした。長珩(ちょうこう)は容昊(ようこう)との友情を大切にし、改心してくれることを願っていたが、今日の行為に失望し、絶交を宣言した。

小蘭花(しょうらんか)はついに承影(しょうえい)剣に辿り着き、司命(しめい)との会話を思い出し、真の愛は運命に左右されないことを悟る。彼女は東方青蒼(とうほうせいそう)の方へ向きを変え、剣を胸に突き刺した。すると天地は静まり返り、小蘭花(しょうらんか)の光が空を照らした。戦っていた容昊(ようこう)と長珩(ちょうこう)は彼女のもとへ駆け寄り、空から雪が舞い始め、十万の兵士の封印が解かれ、戦死した兵士たちは蘇り、丹音(たんいん)も息を吹き返した。

宙に浮く小蘭花(しょうらんか)に、人々はひざまずいた。涙を流す長珩(ちょうこう)、骨蘭から一筋の元神(げんしん)が容昊(ようこう)へと飛び、東方青蒼(とうほうせいそう)の額の息蘭呪は解け、彼は小蘭花(しょうらんか)を抱きしめた。無事な東方青蒼(とうほうせいそう)を見て、小蘭花(しょうらんか)は微笑み、彼に明るく生きてほしいと願う。東方青蒼(とうほうせいそう)は愛していないと言うが、彼女は深く彼を愛しており、東方青蒼(とうほうせいそう)は既に声を上げて泣いていた。最後に、小蘭花(しょうらんか)は煙のように消え、東方青蒼(とうほうせいそう)も気を失った。

觴闕(しょうけつ)は目を覚ますと、結黎(けつれい)が小蘭花(しょうらんか)を裏切ったことを知り、結黎(けつれい)は海市(かいし)主に忠誠を誓い、誰にも本心を見せなかったことを認めた。觴闕(しょうけつ)は怒りながらも、彼女に手をかけることはできなかった。兵士たちが戻ったことで、水雲天(すいうんてん)と月(げつ)族は和平条約を結んだ。

赤地女子(せきちじょし)は目を覚ますと、容昊(ようこう)に助けられたことに気づき、あの大戦は夢だったと思い込む。昏睡から覚めた東方青蒼(とうほうせいそう)は、傍らの小蘭花(しょうらんか)を見て、失ったものを取り戻したかのように感じ、二人は穏やかな日々を送り始めた。しかし、これは東方青蒼(とうほうせいそう)が夢の中に囚われた幻想であり、現実では彼は孤独に横たわり、元神(げんしん)は夢から覚めないままだった。

第32話あらすじとネタバレ

巫医(ふい)は東方青蒼(とうほうせいそう)を診察し、このまま眠り続けると消滅してしまうかもしれないと危惧していた。觴闕(しょうけつ)と巽風(そんほう)は自らの霊力(れいりょく)を東方青蒼(とうほうせいそう)に分け与えようとするが、東方青蒼(とうほうせいそう)は夢の中で小蘭花(しょうらんか)と共に過ごすことを選び、目覚めようとしない。巽風(そんほう)と觴闕(しょうけつ)の霊力が尽きかけ、生死の境を彷徨うその時、長珩(ちょうこう)が現れた。長珩(ちょうこう)は天極鏡(てんごくきょう)で自分と小蘭花(しょうらんか)の結婚の幻影を目にした。まだ現実になっていないということは、小蘭花(しょうらんか)はまだ生きている可能性がある。長珩(ちょうこう)は三界(さんがい)の果てまで捜し出し、必ず連れ戻すと決意する。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、32話ネタバレ

東方青蒼(とうほうせいそう)を目覚めさせるため、長珩(ちょうこう)は自ら夢の中へ入る。偶然にも、東方青蒼(とうほうせいそう)も同じ幻影を天極鏡で見ており、怒りに燃えているところに長珩(ちょうこう)が現れ、共に小蘭花(しょうらんか)を探し出し、救おうと説得する。司命(しめい)殿(しめいでん)を出れば夢から覚めると長珩(ちょうこう)は告げる。すると小蘭花(しょうらんか)が現れ、東方青蒼(とうほうせいそう)に留まるよう懇願する。長珩(ちょうこう)は夢に惑わされるなと東方青蒼(とうほうせいそう)を戒める。

香(こう)が燃え尽きようとする中、東方青蒼(とうほうせいそう)は長珩(ちょうこう)を夢の外へ押し出す。小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)に抱きつき、ずっと一緒にいようと囁く。東方青蒼(とうほうせいそう)は夢に囚われているが、皆は諦めない。長珩(ちょうこう)も共に霊力を送り込み、東方青蒼(とうほうせいそう)に呼びかける。夢の中の司命(しめい)殿は崩れ始め、小蘭花(しょうらんか)は別れの時が来たことを悟り、東方青蒼(とうほうせいそう)の手を握りしめ、泣きながらここに残ってほしいと訴え、全てが真実だと信じていると伝える。

蒼蘭訣(そうらんけつ) ~エターナル・ラブ~あらすじ、32話ネタバレ

しかし、東方青蒼(とうほうせいそう)は最初から小蘭花(しょうらんか)が夢の一部だと分かっていたが、それでも共に過ごしたかったと告げる。そして、別れの時が来たと言う。小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)の顔を両手で包み込み、もし自分が生き返って他の男と結婚したら本当にいいのかと問う。東方青蒼(とうほうせいそう)は当然嫌だと答える。小蘭花(しょうらんか)の涙ながらの訴えに、東方青蒼(とうほうせいそう)も涙を流し、必ず助けると約束する。ついに小蘭花(しょうらんか)は東方青蒼(とうほうせいそう)の腕の中で消え、東方青蒼(とうほうせいそう)も目を覚ます。

容昊(ようこう)は赤地女子(せきちじょし)と剣の稽古をしている際に、彼女の剣に殺気が宿っているのを感じ、どんな時も慈悲の心を持つべきだと諭す。容昊(ようこう)は笑顔で頷き、師への真心で満たされた場所へ向かう。再び黒い霧に襲われるが、ここは唯一心を落ち著けられる場所で、黒い霧などあってはならないと抵抗する。黒い霧は、いつか赤地女子(せきちじょし)が彼女の復活のために容昊(ようこう)がしたこと全てを知り、決して許さないだろうと警告する。容昊(ようこう)は悪夢から目覚め、不安に苛まれる。

觴闕(しょうけつ)は苛立ちから酒を飲もうとするが、巫医に止められる。体内の蝶毒(ちょうどく)がまだ完全に消えていないためだ。觴闕(しょうけつ)は結黎(けつれい)が以前見せた動揺を思い出し、もしかしたら彼女が自分を助けたのかもしれないと考えるが、赤地女子(せきちじょし)の元神(げんしん)を骨蘭に封じ込めることができるのは結黎(けつれい)だけであり、彼女が情けをかけるはずがないと、その考えを否定する。

赤地女子(せきちじょし)は容昊(ようこう)に何かを隠されていると感じており、朔風剣(さくふうけん)を振るうと、周りの竹林が枯れてしまう。容昊(ようこう)は跪き、全てを告白する。既に三万年もの時が過ぎていることを伝える。真実を知った赤地女子(せきちじょし)は容昊(ようこう)と共に帝君に罪を告白しに行く。帝君は二人を責めることはせず、赤地女子(せきちじょし)には引き続き戦神の役目を果たすよう命じ、容昊(ようこう)は拘束される。

結黎(けつれい)は命を落としたが、蝶衣(ちょうい)の助けで薬を飲み、蘇生する。蝶衣(ちょうい)は彼女を灃沅親子と会わせる。その条件は、容昊(ようこう)を解放することだった。

最後に、長珩(ちょうこう)は東方青蒼(とうほうせいそう)を万天之墟(ばんてんしきょ)の司命(しめい)殿へ連れて行く。かつて司命(しめい)は罪竜長淵(ざいりゅうちょうえん)を密かに逃がし、結婚したことで天罰を受け、ここに幽閉されたのだ。小蘭花(しょうらんか)はずっと師匠が外で修行の旅に出ていると思い込んでおり、長珩(ちょうこう)も悲しませまいと真実を隠していた。東方青蒼(とうほうせいそう)は小蘭花(しょうらんか)が言っていた、万物(ばんぶつ)を描くことができる画魂筆(がこんひつ)を司命(しめい)が持っていることを思い出し、この司命(しめい)殿は画魂筆で創造されたものであり、蛍(ほたる)を使って長珩(ちょうこう)を呼び寄せ、東方青蒼(とうほうせいそう)も来ると見越していたのだと推測する。

二人が司命(しめい)と長淵に会うと、司命(しめい)は長淵に東方青蒼(とうほうせいそう)を懲らしめるよう命じる。東方青蒼(とうほうせいそう)は目を閉じ、罰を受ける。小蘭花(しょうらんか)のために自分を罰しているのだと理解し、甘んじて受け入れる。司命(しめい)は叱責をやめ、小蘭花(しょうらんか)は昊天(こうてん)塔(こうてんとう)で初めて東方青蒼(とうほうせいそう)に会った時からずっと密かに彼を守っていたことを明かす。そして、小蘭花(しょうらんか)の元神(げんしん)の一部が東方青蒼の体内に隠されており、それを取り出して大切に育てれば元の姿に戻れると伝える。同時に、天極鏡で見たことは必ず実現すると信じていると言う。

別れ際、司命(しめい)は小蘭花(しょうらんか)の命簿(めいぼ)を東方青蒼に渡す。